池田香代子のレビュー一覧

  • 飛ぶ教室

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    素晴らしいの一言。ケストナーの他の作品も読み返す。ハンブルク、ベルリン、のワードにキュンとする。映画も観てみたい。夏休みに岩波少年文庫を読むのっていいな。当時の気持ちに戻りつつ、視点はどちらかと言えば、先生方の方が近いっていう感じ。全く新しい物語を読んでいるような気がした。

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    2024年08月22日
  • 点子ちゃんとアントン

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    児童文学の翻訳の勉強をしたいと思い、久しぶりに手に取った。高橋健二訳のケストナーで若い頃読んだ身としては、池田香代子訳はより子どもの視点に立った、時代に沿った読みやすい訳だったと思う。ただ、ところどころに20年経った今はもう使わないと思われる言葉もあった。

    それはさておき、貧富の差を越えた子どもらしい友情、親思いのアントナーという子どもを描きながらも、ケアをされる親の身勝手さまで描くケストナーには、時代を超えて脱帽させられる。何よりも時に入る温かい注釈にほっとする。

    子どもの本作りには大人の温かい気持ち、真剣な思いがいかに必要か、改めて学ぶことができた一冊だった。

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    2024年08月20日
  • 世界がもし100人の村だったら

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    昔、流行ったのは、知ってたけど、読んでなかったなぁと思いながら手にしました。
    英文読みながら、英語の勉強。そして短い文章の一文一文を噛みしめながら読みました。
    一番、大事なのは、お互いを知ろうとすること、理解すること。

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    2024年08月14日
  • 世界がもし100人の村だったら

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    再読。
    明解な文章とイラストで、全世代にわかりやすくメッセージを伝えている。
    他者との比較で自分の立ち位置を決めたくはないけれど、恵まれていることは自覚して、周りに感謝しながら生きていきたい。

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    2024年08月09日
  • 飛ぶ教室

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    いろんな方のオススメで出てくるし、雑誌の名前にもなってることから一度は読まねばと思い購入。
    ファンタジーと思って読んだら違った。寄宿学校の中で少年達が自分の持つ問題や傷と共に大きく成長していく話。
    仲間や先生との雑だけど愛があるそんな関わり方を現代で経験出来るだろうか、夢物語ではないのか、でも確かにあったし今もあるのだと思う。本当は無いものだと諦めてはいけないようにも思う。
    こういう事を知ることができるのがまさに児童文学であると思った。

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    2024年07月23日
  • エーミールと探偵たち

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    池田香代子訳で、読書会のための再読。以前読んだ高橋健二訳はケストナーの個性を感じるような、一筋縄ではいかない文章で面白かったが、池田香代子訳は柔らかく、子どもの心を上手に表現しているように感じた。読みやすさで言えば池田香代子訳だろうか。再読して改めて、この物語の温かさと、ケストナーの子どもへの想いを感じ、良い読書体験だった。挿絵も印象的で良い。こういう物語を読める子どもが減っているのは非常に残念。

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    2024年06月25日
  • 新装版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙

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    ネタバレ

    小説の形式で哲学を語る、ということがはたして可能なのか? 本作と出会ったとき、最初に胸に兆した疑問がこれだった。
    読み始めると、殊の外相性がいい。著者ヨースタイン・ゴルデルの筆力に負うところが大きいのだろうが、日ごろ「哲学」と聞いただけで忌避してしまいがちな人にこそお勧めしたい。

    このレビューは、『ソフィーの世界』の上下巻を通読しての感想となる。
    著者はノルウェー出身なので、ここで語られる「哲学」は、西洋哲学である。
    古代ギリシャのソクラテス・プラトン・アリストテレスと続く哲学に始まり、中世哲学やルネサンス、啓蒙主義などに触れ、近世の合理論や経験論の解説がなされる。最後に近代哲学に分類される

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    2024年06月13日
  • 世界がもし100人の村だったら

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    _/ 感想 _/_/_/_/_/_/ 
     
    出版から時間がたっているので、今は状態が変わっていると思いますが、世界に目を向けると、文字が読めないひとがいたり、きれいで安全な水を飲まないひとがいたり、日本での生活とは大きな違いがあることがわかります。

    それは、幾度となく聞いていることではありますが、あらためて、100人に置き換えて考えると、その割合には驚かされます。

    いま、辛いと思えることは、きっと些細なことでしょう。
    もっと、喜びを出していかなければなりません。
    そして、できることに、手を差し出していかなければなりません。

    この本は、それをわかりやすく伝えてくれます。

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    2024年05月18日
  • エーミールと探偵たち

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    懐かしい、小学生の時読んだ!もう大学生だけど結構内容も覚えてたし、なにより読んでる時のワクワク感は今でも思い出せるのが嬉しい!児童書だけど再読してみようかな〜

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    2024年05月09日
  • 夜と霧 新版

    A

    購入済み

    「苦しむことはなにかをなしとげること」
    はたして自分がその境遇になったときに
    そのように境地に達することはできるのだろうか。
    解放されずに殺されてしまった人々は、どう思うだろうか。
    結論を出せるような問題ではないが
    自分にはない視点を得られた。

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    2024年04月10日
  • エーミールと探偵たち

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     前回読んだ、「点子ちゃんとアントン」の3年前に書かれた本書(1928年)は、まだ世界恐慌前の、新しいものに囲まれ目覚ましい発展を遂げたベルリンを舞台に、主人公の男の子「エーミール」を初めとした、子どもたちの活き活きとした個性が、爽やかな余韻を残してくれる、子どもに語りかけるような、ケストナーの文体を見事に日本語で表した、池田香代子さんの訳も楽しい作品となっております。

     そうした個性は、『女なんてあわれなもんよ』と、如何にもな知ったかぶりを得意気に言う姿に、却って、可愛らしさや明るさがある「ポニー」や、『てやんでい』が口癖の「グスタフ」、皆のまとめ役の「教授」、素直な寝言に微笑ましさがある

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    2024年03月02日
  • エーミールと探偵たち

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    小学生の頃、何度も読み返した本。本当に面白くて、ワクワクしながら読んだ。50年以上経っても、今だに数々の場面が浮かんでくる。小学生の時にこんな素晴らしい本を読めたのは幸せだったなあと思います。

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    2024年01月22日
  • 飛ぶ教室

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    ドイツのクリスマスの話

    五人の子どもたちの仲間を思いやる気持ち、家族への思い、大人への思い
    たくさんの思いがこの本にぎっしりつまっています

    どの時期も大切ですが、思春期を迎えはじめる時期というのは、かけがえのない時期です

    周りの大人がどう導いていけるのか
    子どもは何を学んでいくのか
    大切なことが、厳しくも優しい言葉で書かれています

    この本を読むときは、書かれた時代を思い浮かべながら読むことをお勧めします

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    2023年12月12日
  • 夜と霧 新版

    購入済み

    興味深い

    あらすじと名言を聞いただけで読みたいと感じ、購入しました。固い表現ばかりに見えますが内容がとても興味深く、何周も読みたいと思いました。

    #タメになる #深い #切ない

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    2023年12月01日
  • 飛ぶ教室

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    勇気とかしこさについての物語

    寄宿学校で生活する個性豊かな少年たちのクリスマスのお話。悲しみを抱えながら一生懸命生きている少年たちや、彼らに寄り添う素敵な大人たちに出会えます。先生は「正義さん(ベク先生)」が好きで好きでたまりません。作家ケストナーの熱の込もった珠玉の言葉の数々も心の奥底を響かせます。何度読んでも味わい深い、先生の大好きな本です。

    「人生、なにを悲しむかではなく、どれくらい深く悲しむかが重要なのだ。誓ってもいいが、子どもの涙はおとなの涙よりちいさいなんてことはない。」

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    友達を救出するために「無断外出」した少年たちに正義さんが話をする場面、

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    2023年11月30日
  • 新装版 ソフィーの世界(上) 哲学者からの不思議な手紙

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    児童文学×哲学。
    哲学入門にはちょうど良い。
    ヘレニズムのストア哲学、エピクロス主義が好み。
    プラトンの考え方は斬新。
    時間を置いて再読したくなる本。

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    2023年11月26日
  • ぼくが子どもだったころ

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    読後感の重いものを読むのが好きなので、好みの本の中で、読み終わって幸せな気持ちになる本はあまりないのだが、児童文学の名作は、読むと幸せを感じることがある。それは単に明るく軽々とした気持ちではなく、不幸やアクシデントが人生には必ずあるが、幸せに生きることは不可能ではないという思いが満ちるといった感じ。そしてその中でも特に切ない幸福感を感じられるのがケストナーの作品である。
    そのケストナーのその人となりがどのように形成されていったかがわかるのがこの本である。
    ケストナー自身が、祖先から始まって、第一次世界大戦までの自分自身のことを書いた、前半生の自伝である。
    子どもにも読めるように書かれているが、

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    2023年11月25日
  • ぼくが子どもだったころ

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    存在は知っていたものの未読だった本で、新訳を機に初めて読みました。ケストナーらしい、優しく、たまに鋭く斬り込む文章で、まるで物語を読むのと変わりなく楽しみましたが、奥に秘められた故郷や家族親族への大きな想い、時代に対する深い慈しみと怒りのような、生身の感情が溢れていて、小説とはまた違ったケストナーの言葉を感じました。
    タイトル通り、少年時代の終わりと共に終わっていて、あくまでも子どもの目線で見たままの世界がそこにあり、苦しさよりも、生き生きとした少年の日常の印象が強く、戦争の気配はまだないですが、ケストナーが生きた時代をより深く知るなら、この後、終戦日記を読むと、理解が深まるのかなと思っていま

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    2023年11月02日
  • エーミールと三人のふたご

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    前作よりも好きだった。なんといってもエーミール達のキャラが一人一人濃くてお互いの掛け合いがリズミカルで面白い。みんな物事に対して自分なりに真面目に向き合っている姿が素敵だった。おばあさんがエーミールにイェシュケ警部との関係についてしたアドバイスがすごく大人で深いなぁと思った。風景の描写もとても生き生きとしていて、まるで目の前に広がっているように感じられた。

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    2023年09月18日
  • ぼくが子どもだったころ

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    ケストナーらしさがギュッと詰まったような自伝。まえがきにもあるように、子どもにも、子どもではない人にもおすすめ。第11章は、かつて子どもだった私と、いま母親である私の両方に深く刺さるものだった。

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    2023年09月18日