池田香代子のレビュー一覧

  • 世界がもし100人の村だったら

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    21世紀初頭にインターネット上で話題となった文章を書籍化した一冊です。
    世界を100人の村と仮定し、構成員がどのような暮らしをしているかを小さな数字で説明しています。
    中立の立場から現実の厳しさと幸せについて綴られているのですが、「お金持ちの白人ではないけれど、日本人はまだ恵まれているほうだ」というような偏った受け取り方をしてしまう危険性を感じました。
    100人で考えても多くが不幸であるなら実際の人口では大多数が不幸であるわけなので、個人的な感想としてはこの世には絶望しかない気がするのです。
    特定の人々が幸福で大多数が不幸であることは人類全体の緩やかな死を意味し、国家や社会という人工的なシステ

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    2020年02月04日
  • 新装版 ソフィーの世界(上) 哲学者からの不思議な手紙

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    ネタバレ

    この本のいいとこは、西洋哲学史のお勉強感なく読める点だとおもう。主人公の15歳の少女(ソフィー)の視点から、彼女の日常を織り交ぜて、不思議な手紙を通じて物語が進んで行くので、読みやすかった。この本では、古代ギリシャ〜中世〜ルネサンスの哲学者たちが、自分たちを取り巻く世界がどのように生まれたのか?自分たちはどう生きるべきか?を問い続けている様子が描かれていた。哲学者たちの生きた時代背景、哲学者たちの考えと、そして、後世に与えた影響が説明されていた。筆者が伝えたかった点は、哲学者たちの問いが、現代の我々にも通じる問いであり、それを知ることは意義のあることだってことだとおもう。一般的に歴史は積み重ね

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    2020年01月08日
  • 新装版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙

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    哲学について少しでも知れたような気分になった。

    元々が難しい学問だと思うので読んですぐ理解できるものではないが、かなり哲学をわかりやすく紹介できている本だと思った。

    哲学の持つ、神秘的で人間の根本から考え直させられる、何だか触れてはいけないような雰囲気を知ることができます。

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    2019年11月16日
  • 世界がもし100人の村だったら

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    もし将来子供が出来たら、何よりも最初に読ませたい。内容が理解できるまで読ませたい。「あなたは尊い存在なのよ」って伝えたい。

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    2019年05月22日
  • 日本がもし100人の村だったら

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    この本は民主党が政権を取得した時に出版されたのかな。後書きの対談で政権交代への期待が書かれているが、現在から見ると悲しくなる。日本が100人の村ならどうなのかを見ることができる。低負担低福祉の日本。これからもこれでいいのだろうか?

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    2018年10月20日
  • 世界がもし100人の村だったら お金篇 たった1人の大金持ちと50人の貧しい村人たち

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    読み終わった。
    世界レベルでの貧困から見ると、自分はまだいい方なのだろう。
    そんな自分に出来る事はないか、特に書かれてないところがもどかしい。

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    2018年06月07日
  • 新装版 ソフィーの世界(上) 哲学者からの不思議な手紙

    親のオススメ

    主人公と私の誕生日が一緒らしいです。
    難しいので理解出来るようになりたいので投稿しました。
    有賀さつきさんありがとうございました。

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    2018年02月08日
  • 新装版 ソフィーの世界(上) 哲学者からの不思議な手紙

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    初版本を読んだ当時は高校生。
    全く意味不明だったが、それから20年経った今ならと思い再読。

    かつてよりも遥かによく理解することが出来た。それでも難しいところは難しい。
    デカルトあたりで振り落とされそうになった。

    物語パートにあまり興味は惹かれないが、教養あるいは歴史書として秀逸。

    なんにせよ、自分の確かな知識として体得するためには繰り返し読む必要があるというのはよく分かる。長い付き合いになりそう。

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    2020年05月07日
  • 日本がもし100人の村だったら

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    2050年には子供は9人に減り、お年寄りは38人に増えます 10人が住む東京が村のお金の42%を稼いでいます 働いている100人のうち40人が年収300万円以下

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    2014年01月25日
  • 新装版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙

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    ネタバレ

    最後まで小説としてはいまいちだったが、上巻より下巻のほうがスリリングだった。それにもっともわかりやすい哲学講座っていうのもまんざらではないだろうし、哲学者のカタログとしてはなかなかよかったと思う。

    カント
    ヘーゲル
    キルケゴール
    マルクス
    ダーウィン
    フロイト
    サルトル

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    2012年08月15日
  • 新装版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙

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    後編にあたる本書、面白いのはこれから。
    哲学とは何ぞ?ということが理解出来るような仕掛けが圧巻。読み進めるうちに、この世の創造、宇宙の起源、存在とは、生と死について、等々が自らの頭で考えさせられるように物語が構成されている。哲学とはつまり、外部からのインプット情報による知識、ではなく自己による内部生成による思考では、と考えさせられる。この世がどのように作られ、またどこに向かっているのか、現代の科学では解明できないことを解明していくことが人類の進むべく道なのでは。。。 面白いです。

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    2012年05月06日
  • 日本がもし100人の村だったら

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    日本か抱える複雑な問題を100人の村に例えることによってわかりやすく顕在化している。

    東京の食料自給率は1%で北海道は195%。

    凶悪犯罪が増える治安が悪化したと言われている世の中だが、良き時代とされる「ALWAYS3丁目の夕日」の時代のが殺人事件は二倍あったらしい。メディアの力。

    医療とか、教育とか諸問題を解決するにあたって、変えていくにあたって政治、国の治め方が大切なんだと実感した。

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    2012年01月15日
  • 新装版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙

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    ネタバレ

    哲学史をざっと学ぶのに確かに良かった。まあ、読んでいるうちに誰が何を言ったかやっぱりこんがらがってくるんだけど、それは僕の脳みその所為なのでしょうがないw

    全体としては、ディック的、イーガン的、はたまた「ループ」とか「アラビアの夜の種族」的なSF/ファンタジー風味のメタメタ構造で好きな人にはたまらん。

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    2011年08月18日
  • 日本がもし100人の村だったら

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    今年に入ってから、めっきり忙しくなり、それを言い訳に読書の冊数もめっきり落ち込んでしまいました。忙しいときにこそ、心もビタミンを取りたいですね。

    タイトルの書は池田香代子さんの「世界がもし100人の村だったら」に日本版を池田さんの協力を得て、池上さんが作成されたもの。世界で見ると「貧困」がクローズアップされていましたが、いざ日本になると「高齢化」がまずはピンときますね。一方で「貧富の格差」はいつの間にかアメリカにも負けないくらいの問題になっています。それは「勝ち組・負け組」「非正規雇用」に象徴される現在の若者の就職困難状況がまずは来るのではないでしょうか。

    また医者不足による医療危機につい

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    2011年04月23日
  • 日本がもし100人の村だったら

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    世界が100人の村だったらでは、世界にはどれほど貧困
    の地域があるか分かりましたが、今作では日本と他国を
    比較して日本の特徴が分かります。
    一見驚くべき数字が書かれていても出典資料を確認すると
    納得できるものもあります。

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    2011年02月03日
  • 日本がもし100人の村だったら

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    後ろの解説部分がよい てか、ここ読まなきゃ意味がない 数字だけじゃなくて大事なのはその数字をいかに読むかだの 池上彰なかなかやりおる テレビ出るのやめるってのもいい戦略

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    2011年02月02日
  • 日本がもし100人の村だったら

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    日本の現状をただ語るだけでなく、他国と比べたり、メッセージを送りながら進んでいく感じ。
    はっとさせられる数字がありました。
    写真・イラストが素敵◎

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    2010年01月06日
  • 完訳グリム童話集1

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    ヨーロッパに伝わる古い童話なのに、語り口が完全に日本昔話なので違和感が凄い。

    訳者は原語の砕けた口語体や、童話ならではの言い回しを表現するために日本の昔話的に訳したのだろうが、「昔話らしさ」以上に「日本」を感じてしまってダメだった。

    内容は大分面白い。「悪魔の三本の黄金の毛」や「テーブルごはんだ」「漁師とかみさん」「手なし娘」「死神の名付け親」「杜松の木」「ツグミ髭の王様」など、物語としてかなり没入できる。

    その一方で、なんだこりゃと思わされるものもいくつか。「コルベス様」「トゥルーデ婆さん」なんかは、物語というにはシンプル過ぎて面白さは半減だが、逆にインパクトはある。

    本書一冊で56

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    2025年11月12日
  • 夜と霧 新版

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    戦争を知らずに生きてきて、それでも世界で起きている悲惨なニュースには心が痛くなる。
    この本は、強制収容所に入れられた心理学者が生きのびながら、その中での出来事や心理的変化が書かれてあり、より悲惨さが伝わる。
    人間とは、生きることとは何か。

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    2025年11月12日
  • 夜と霧 新版

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    精神科医であり心理学者であるフランクルがホロコーストから生還したときの記録。前置きにあるように、この作品はホロコーストの残虐性にスポットを当てたものではなく、極限状態における人間の精神と、生きる意味を見つけることの重要性を指し示してくれていた。
    ニヒリズムから抜け出し、未来に希望を抱くこと。それこそが人間的な取り組みなのではないかと示唆を与えてくれる作品だった。
    未来は未定だけど、過去は決定している。
    「あなたが経験したことは、この世のどんな力も奪えない」というメッセージは胸にくるものがあった。
    どんな過去であれ、外圧によって奪われることはない。これは自分の内部で清算することとは別軸の話。不可

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    2025年11月10日