池田香代子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
少し時間が経つとは思うが、気になるタイトルだったので、手に取った。車内でもさらさらと読めたが、下車時には目頭が熱くなっていた気がする。
本書は、世界の人口を100人とした場合における
その村に住む住民の構成や状況等を説明する。
昨今の物価高高騰により、日々の暮らしにもどこか焦燥感等を滲ませざるを得ない状況であると思い詰めていた自分の視野の狭さに胸が苦しくなった。
「巡り往くもの、また巡り還る」というフレーズが、脳裏から離れない。
多様性を尊重する時代になってから久しいが、多様性を構成する個人自身が変われば、この村が直面する飢餓等の環境問題等を救えるであろうと主張する筆者に激しく同意し -
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「自分は何のために生まれてきたのか」と、深い思索に耽ったことがある。
そのとき辿り着いた答えは、「生まれてきたことに、あらかじめ用意された理由などない」ということだった。大切なのは、自分がどのように生きたいかという、自らの意志による結論なのだ。
名著『夜と霧』を読み、私は確信した。過酷な状況下であっても、生きることに意味を見出すのは自分自身である。肉体は拘束できても、精神の自由までは誰も奪うことはできない。しかし、思考を止め、自ら精神の手綱を放してしまえば、尊厳は容易に崩れ去る。あらゆる事象に意味を持たせるかどうかは、自分自身の選択であり、覚悟の問題なのだ。
未来に目的を据え、目の前の状況 -
Posted by ブクログ
愛は実体を伴わずとも存在する。
・電車で移送されるなか、ザルツブルクの山並みが水彩画のようだったり、夕日を眺めるために疲弊し切っている仲間を叩き起こしてまで見せようとしたり。「世界はどうしてこんなに美しいんだ」という言葉に、打ちひしがれる。
・遺言の暗記のパートで収容所の仲間に伝えた妻へのメッセージ。「夫婦でいたのは短かい間だったが、その幸せはいまここで味合わねばならなかったことすべてを補ってあまりあるということ。」愛の大きさに、魂が震えた。
・環境が魂を規定する、というのは真理だと思った。
・がんじがらめの環境で、どんな覚悟をするか
・わたしの人生はわたしの苦悩に値するか ドストエフス -
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いつか必ず読もうと思いながらなかなか開くことができなかった1冊。
この本を読むことができて、本当に本当によかった。
想像を絶する暗闇の中でも、人間の心に最後まで残る、小さいけれど確かな光を見せて頂いた。
第二次世界大戦中に強制収容所へ収監されたユダヤ人心理学者である著者が、その経験を軸とし、極限状態に置かれた人間の心理状態がどのように推移するかを示した文献。
悲惨な事実も記されているが、あくまで主体はその結果として生じる心理的な反応であり、淡々とした文章で記されている。
もちろんこの時代の被収容者の方とは比べることも烏滸がましいが、私のこれまでの人生にもほんの些細な苦しみは存在して、その -
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キャリアコンサルタントの勉強をしていて、「人生の意味を求めること」の重要性を言った著者に共感し、それが強制収容所からの生還を経てつくられていったものだと知り手に取りました。
冒頭にある解説を5ページ読んだ時点で「こんな世界を2度と作ってはいけない」と感じられるほど、これまで見聞きしたどんなフィクションよりも凄惨な事態。淡々と事実を書いてあるからこそ感じる恐怖がありました。
なぜそんなことが起き得たのか。体験記を読み進め、フランクルの日々を追体験してゆくと、理解できてしまうような気がするのもまた怖かった。
極限の状況で私たちが頼るべきものは何なのか、私たちを救い得るものは何なのか、フラン -
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ホロコーストの記録、実際に収容された心理学者による記録
イスラエルのガザ地区を殲滅するかのような攻撃、イランへの過剰防御と思うような攻撃。新たな戦争の根源たる思想の片鱗を見た
戦争、ナチスが起こした人類史上残酷かつ理不尽な人種差別
その内実と心理的動きを知ることは知的好奇心からみて大変充実した内容だった
家畜以下の扱いを受ける人、それを行うSSの監視員またはカポー地獄のような状態のなか、どのように生きるのかそして生きてきたのか
生きる"意味"を探すのではなく"意味"によって生かされているまたは生きることに問われているという文章が深く印象的で、正しく理解し -
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想像を絶する非人道的な暮らし、しかも終わりがいつになるかわからない、そんな生活の1部を知ることができた。きっと、この本には書ききれないほどの辛さがあったのではないか。しかし、その中でも愛する人の眼差しが精神を守ってくれていたという文面には少し救いがあった。人は絶望の中でもなんとか救いをみつけて生きていく、それが失われると心身ともに死に近づいていくものなのだろう。
終戦により開放されたあとの暮らしも興味深かった。もとの暮らし、考え方、性格に戻ることはもう出来ないレベルで尊厳を破壊された人が多いのだろうなと思う。二度とこのようなことは繰り返してはいけないなと感じた -
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Posted by ブクログ
何度目かわからないけれど、再読。バングラディッシュのダッカに来て、ストリートチルドレンと交流した直後に読むと、この内容が、刺さる、刺さる。。世界が、もし100人の村だったら、私はたった1人の。大学を出た人間なんだ。私はたったひとりの、お金を持った人間なんだ
世界がもし100人の村だったら、20人が栄養が充分ではなく、1人が死にそうで、15人が太っている。世界が、もし100人の村だったら、17人の人が綺麗な水を飲むことができない。
その綺麗な水を飲むことができない女性たちと子供たちと私は会って話をして、彼女たちの屈託のない天使のような笑顔に、そして彼女たちからの無償の愛に、涙を流した。ものに囲ま