池田香代子のレビュー一覧

  • ぼくが子どもだったころ

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    ネタバレ

    洒落たまえがきにはじまり、
    職人技のような流麗たる筆で語り尽くすラスト、そしてまた飄々としたあとがきで終わる なんともケストナーさんな1冊でした。

    ご両親の生まれから 出会い ドレスデンのかつての美しさ。
    ケストナーが生まれてからは まるでエーミールと探偵そのままで、下宿人の先生のことなんて懐かしいとさえ感じてしまいました。

    でもやっぱりお母さま。
    それはそれはやり手なお母さんですが
    しっかりと悩みを抱えていました。

    クリスマスの贈り物を父と母それぞれが競うように用意していたのを感じ取ってしまう繊細な少年ケストナーには、
    何度も母を探し歩く不安な日々がありました。橋の上で川の流れを見つめ

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    2025年01月03日
  • 世界がもし100人の村だったら

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    世界が抱えている問題(貧困など)を勉強しても、出てくる桁数が膨大すぎて俯瞰的に全体像を把握するのが難しかった。
    本書では、100人を基準に世界中でどれくらいの人が深刻な問題に直面しているのか、きれいな写真と共に教えてくれている。
    「100人中○○人が〜」という形で書かれているので、よりその問題を想像しやすくなり、身近に感じられる。
    飢餓がないこと、学べることが当たり前じゃない国がたくさんあるのだと、今自分が置かれている環境に感謝するきっかけにもなった。

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    2024年12月12日
  • 新装版 ソフィーの世界(上) 哲学者からの不思議な手紙

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    今、「自分自身で考えて導き出した/確立したこと」だと思っている知恵や思想や価値観が、実は2000年前から脈々と受け継がれ形成されたものに過ぎないということを、壮大な哲学史をめぐるソフィーとアルベルトとの会話を通して思い知らされる作品です。

    また哲学史を社会的背景とともに俯瞰することで、社会上「当たり前」と思っていることが、実はわずかこの100〜200年の間に生まれたものに過ぎない、といったことにも気づかせてくれます。こうして今の時代や常識を相対化して捉えることは、つい短期的な論点に縮こまりやすい私たちにとってとても大切な視点だと感じました。

    それにしても、イギリス経験主義者について語り合う

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    2024年11月04日
  • ぼくが子どもだったころ

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    「2人のロッテ」しか読んでない私がこれ読んで楽しめるかな?思ったけど、めちゃ楽しめました。
    作家の自伝好きだからなぁ。

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    2024年10月03日
  • 日本がもし100人の村だったら

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    様々な日本を取り巻く統計を100人という分母に落とし込むことで、いつもより分かりやすく問題点や長所が入ってくる。

    特に印象的な数字は『育児休暇を取るのは女性は100人のうち90人、男性は100人中1人』。男性の育休取得の少なさは未だ問題になっていますが、数字で見るとやはり少ない...。

    ただ、この本は2009年出版ですから、良い方向にも悪い方向にも結構現在の数字は変わっていると思います。是非アップデートして改訂版も出して欲しいな。

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    2024年01月14日
  • 世界がもし100人の村だったら

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    よく取り上げられる話題の本。

    直感的に内容が入ってきやすい。
    なんかAC JAPANのCM書籍版みたいやな

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    2024年01月11日
  • 山上徹也と日本の「失われた30年」(集英社インターナショナル)

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    I am GOD'S CHILD
    この腐敗した世界に堕とされた
    How do I live on such a field?
    こんなもののために生まれたんじゃない

    山上徹也が聞いていた鬼束ちひろの月光を久々に聞いてみた。京大卒の父は自殺。兄は病気で失明し、兄も自殺。祖父の会社は倒産。母はこうした環境に耐えられず、父の生命保険金を統一協会につぎ込んだ。山上は高校までは進学校に進んだが、こうした状況で大学に行けず。非行に走るでもなく、真面目な優等生がプレカリアート化していく。

    宗教組織さえも利用する、政治家を射殺した。
    そこが本来の敵ではない事にも山上は気付いていた。インパクトはある

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    2023年11月22日
  • 新装版 ソフィーの世界(上) 哲学者からの不思議な手紙

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    哲学の歴史についてストーリー性を持たせて流れるように読みながら学習もできる素晴らしい本。いつか時間があったら読み返してみたい。

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    2023年08月03日
  • 山上徹也と日本の「失われた30年」(集英社インターナショナル)

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    社会学者で宗教二世の筆者が、山上被告のツイートや彼の生きた時代をもとに分析する本。全体的に読みやすく同世代の筆者だからこそ山上という人間の輪郭を明らかにできたと思う。一方、一部の意見には筆者のイデオロギーによるバイアスや「それってあなたの感想ですよね?」と思ってしまう部分も見られた。

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    2023年07月27日
  • 世界がもし100人の村だったら

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    京都のみやこめっせの古本市で出会って、隣同士で並んでた『日本がもし100人の村だったら』と一緒に買った。

    「1年の間に、村では1人が亡くなります
     でも、1年に2人赤ちゃんが生まれるので
     来年、村人は101人になります」

    この本が出された2001年は、世界の人口が63億人。
    今2023年は、78億人。増えたね。
    12年で15億人も増えるんだね。


    大学に通えたわたしは100分の1か。
    分け合うって大切なことだな…
    本の最後に原文と、どうやってこの話が広がったか…?的な解説文もあって面白かった。ネットロアか。

    putting your soul into it.
    心をこめて生きてくだ

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    2023年05月04日
  • 世界がもし100人の村だったら

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    話題になってた時に読む機会がなく、
    古本屋さんで見つけたので手に取りました。
    以前から読んでみたかったので。

    先日
    日本と言う見るからに裕福な国が、
    WHOだか何だか忘れました…が発表した、
    貧困国のリストに入ったと新聞で見ました。

    この本を読む限り、
    日本はとても裕福な国ですね。
    ここに居れる事に感謝。

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    2023年04月25日
  • 新装版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙

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    自分が何者で、ここで何をして過ごすのか再考させるきっかけになった。
    最終章では、小さな世界に生きているだけでなく、そこには宇宙にも及ぶことを想像することの重要性を感じさせられた。

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    2023年03月12日
  • 日本がもし100人の村だったら

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    100人という小さい単位で見ると、今の日本がいかに豊かか、少子高齢化がどれほど深刻かなどがわかりました。
    日本の犯罪は増えていると感じていましたが、過去から見ると非常に減っており、また海外と比べても非常に犯罪が少ない安全な国であることが意外でした。ネットニュースやYouTubeなど、情報に触れる機会が増えましたが、感覚で考えずデータから見ることも重要だと感じました。

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    2022年10月02日
  • 世界がもし100人の村だったら

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    栄養や富の偏在を分かりやすい優しい言葉で書かれている。デザインやイラストも洒落ている。社会を良い方向へ変えるには、まずは「知ること」が大切だと言う解説があったが、そのとおりだと思う。

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    2022年02月23日
  • 新装版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙

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    ネタバレ

    ソフィーとヒルデが対話する辺りは、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」を連想する。あまりにソフィーとヒルデのキャラが被っているのも混乱の種だね。

    最後にはソフィーもアルベルトも、クナーグ少佐(「ソフィーの世界」の作者であり、ヒルデの父)の物語世界から無事に飛び出して自由を得た(と僕は解釈した)のでした。

    創造主(それは物語の作者かあるいは神か)のお作り給うた世界から飛び出すという発想は、マトリクスも連想したが、その領域に到達するために「あなたはだれ?」という問いから出発するのは、なるほどと思わせた。前編から打って変わって後編は単調だった物語のどんでん返しにフォーカスが当たる。

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    2022年01月05日
  • 世界がもし100人の村だったら

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    この本は、自分の生きている現実の見方を変えてくれる。
    この本は、世界の中で自分の生きている場所がいかに恵まれているかに気づかせてくれる。
    この本は、自分の知っている現実が、世界のほんの一部のことでしかないことを教えてくれる。
    この本は、この世界がいかに多様な人たちの集まりで、自分がある面では多数派かもしれないけど、別のある面では少数派になることを示してくれる。

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    2021年09月05日
  • 新装版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙

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    哲学史がわかりやすく説明されていて、かつファンタジーの要素も入っていてとてもおもしろかったですが、哲学の部分はやはり難しかったです。

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    2021年08月29日
  • 新装版 ソフィーの世界(上) 哲学者からの不思議な手紙

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    ネタバレ

    哲学の歴史を14歳の女の子を通して学べた。
    パラレルワールドはネバーエンディングストーリーみたいだった。

    初版時、話題になったけれど、絵が怖くて読めなかった。
    大きさは上下巻分かれている方が持ち運びやすく良いと思う。

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    2021年08月22日
  • 世界がもし100人の村だったら

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    世界がもし100人の村だったら自分にも、人にも優しくなれる。自分は本当に恵まれている。自分の生きている理由を考えることが最近あるけれども、それを考えることができることさえ、幸せなのだと。この中で1番好きな言葉は「たとえあなたが、傷ついていても傷ついたことなどないかのように愛してください」という文章。常に人に対して、社会に対して、何を与えることができるのかというのを考え続けられる、強い人間でありたい。

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    2021年03月21日
  • 世界がもし100人の村だったら

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    オリジナルは少し古いものだけど中身は今の世界を反映しているようだった。
    100人に縮めるとまだまだ世界はあまり昔と変わってないみたいだ。
    一方で「FACTFULNESS」を読んでみると世界は思っているよりは豊かになっている。
    これ中学生ぐらいで真面目に授業してみたい。

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    2021年01月14日