あらすじ
山上徹也は、2019年10月13日から「silent hill 333」のアカウント名で、ツイッターへの投稿を始めた。そのツイートから見えてくるのは、人生を破壊された「宗教2世の逆襲」という表層的な理解にとどまらず、ロスジェネと呼ばれる世代に共通する絶望感、悲壮感であった。山上と同世代で、自身も宗教2世である政治学者・五野井と、『世界がもし100人の村だったら』などの著者で格差など社会問題に目を向け続けてきた池田が、それぞれの視点からツイートを精査、現代日本の重い問題をあぶり出す。
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Posted by ブクログ
もう3年近くも前になるのか…
旧統一教会の解散命令が昨日出されたとのことですが、
この事件についてきちんと読んでおらず、今さらながら正直かなり衝撃的というか、心がかなり痛む。
とくに、山上被告の生々しいツイートを直に読むと普通に涙出そうだし、ちょっと時間が止まる感じがする。
この本は、事件が起こってから数週間後にYouTubeでも配信された五野井郁夫さんと池田香代子さんお二方の対談(五野井さんへのインタビューという形)を加筆修正したものがメインになっていますが、
山上被告本人のツイートや生い立ちを読み解き名から、犯行に至るまでのや社会構造について議論されています。
プロローグの章だけでも、引用されているツイートを知ると本当に悲痛で、読むことからの一人の人間について知ることの責任も感じながらもなんとか読まないといけないという思いが生まれただ読んだ。
Posted by ブクログ
社会学者で宗教二世の筆者が、山上被告のツイートや彼の生きた時代をもとに分析する本。全体的に読みやすく同世代の筆者だからこそ山上という人間の輪郭を明らかにできたと思う。一方、一部の意見には筆者のイデオロギーによるバイアスや「それってあなたの感想ですよね?」と思ってしまう部分も見られた。
Posted by ブクログ
とても考えさせられた。同じく就職氷河期世代を生きているモノとして、時代背景より家庭環境によるものを物凄く感じたし、その点は能力あるにも関わらず、非常に勿体無いし本人の努力が色々と報われず不幸だと思う。但し、日本にとって大事な人を失った損失は計り知れない。安倍家遺族の悲しみは想像し切れず本当に気の毒。
被告のツイート書き起こしを読みながら、家族関係、思考や世に問いたいと考えているであろう事がよく分かった。
Posted by ブクログ
山上徹也の母親が統一教会に合計1億円以上献金したことで生活が狂い、恨みを教会に、またその教会をサポートするようなメッセージを残す安倍元首相に向け、殺害に至った、と言うのは表層的で、そこに至る時代的背景や、山上被告がツイートした全文を読み解くことで、内在する心理的側面を分析する。
報道だけでは知り得ない彼の生い立ちや考え方が、少し分かった気がする。
殺害は許容出来るものではないが、ある意味起こるして起こったことかもしれない。
しかし、彼はかなり知能指数が高そうだ。
これをきっかけに教会にメスが入りつつあるようだが、例によって遅々として進まず、得意の時間切れを狙っているようにも勘ぐられる。自民党とは切っても切れない関係のようだし。
ハードと共にソフト面での再発防止が必要だろう。
Posted by ブクログ
ロスジェネ論。
山上徹也に友達がいれば、安定した雇用と収入があれば、彼はただのネトウヨ的なおじさんであれたのかもしれない。安倍も死なずに済んだ。
人としての尊厳とは何か。
Posted by ブクログ
山上徹也のものとされるTwitterの投稿から、彼の犯行に至った背景や思想を読み解いていくという趣向の本。
本当は助けが必要な宗教二世であったにもかかわらず、周りからの支援はなく、氷河期世代の身に染み付いた自己責任論で努力をしてもうまくいかず追い詰められ、映画『ジョーカー』に出てくるアーサーに共感しつつ、凶行に及んだという。
そういう部分もあっただろうという反面、内容は極めて薄く(必要ないような簡単な用語にまで脚注が多用されている。)、事件から日が浅い今だからまだ読めるけど、わざわざ本にするまでもなかったように思う。
山上徹也はネトウヨかというと外れるような投稿があり、インセルかというと自ら拒否する態度を示しているという分析は、そりゃ普通そうだろと思う。
あと、何でもかんでもロスジェネで説明しようとするのにも無理があると思う。大体氷河期世代以降は嫌韓又はKポップ好きに二分されているとか、そんなわけはなく、ネットの見過ぎである。