【感想・ネタバレ】エーミールと三人のふたごのレビュー

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Posted by ブクログ

前作よりも好きだった。なんといってもエーミール達のキャラが一人一人濃くてお互いの掛け合いがリズミカルで面白い。みんな物事に対して自分なりに真面目に向き合っている姿が素敵だった。おばあさんがエーミールにイェシュケ警部との関係についてしたアドバイスがすごく大人で深いなぁと思った。風景の描写もとても生き生きとしていて、まるで目の前に広がっているように感じられた。

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2023年09月18日

Posted by ブクログ

実に素敵な物語です。子どもの頃に出逢っておきたかった。そう思わされます。少年たちの友情と冒険をたっぷりのユーモアをもって描かれています。そして出てくる大人たちが素敵なんです。子どもたちを信頼し少し離れたところから温かく見守り、必要な時には必要な分だけ助言を与える。特にエーミールのおばあさんが粋で素敵です。そんな大人たちに囲まれて、少年たちは大人になります。
前書きに作者自身が登場して登場人物と会話したり、実際に行なわれた前作の映画化を作品に取り入れるなどメタな構造も面白いです。こうすれば面白くなるという要素を惜しげもなく放り込んだ感じでしょうか。

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2013年08月30日

Posted by ブクログ

またエーミールたちに会えるなんて!!
お母さんの再婚のことは予想外の結果だった
ほんとに、ケストナーさんの児童書はすばらしいと思う

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2012年09月08日

Posted by ブクログ

この頃ハマっているケストナーです(笑)
それにしても何で子供のころに読まなかったんだろう…?
二人のロッテは読んでいて好きな作品だったのに。

子供だって楽しいことばっかりじゃない。色々乗り越えなくてはならない問題だってある。それにしてもケストナーの書く子供は本当に良い子だなあ。
今回のエーミールはなかなか厳しい問題を突き付けられますが愛と優しさで何とか現実と向き合っていくことに。頼もしい仲間もおりますからね。

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2010年12月22日

Posted by ブクログ

「エーミールと探偵たち」の続編。
あれから2年たったエーミール達が、再度集まって夏休みを楽しむも
またもや事件がおきます。
以前の事件で、制服を貸してくれたボーイの少年との出会いや
エーミールの母親に再婚話が持ち上がるなど
前回と違い、今回は大人にも焦点が当てられているのがポイントです。
同時進行で、各キャラクターの背後にあるストーリーが進んでいます。
新しい登場人物が増えても、根幹にある友情と冒険と自立は揺るがずに
エーミール達は少しずつ成長しているんだなとしみじみ感じました。
前作の「エーミールと探偵たち」は今作で作中内でも映画化されていて
その事にも触れているのが、現実とリンクしていて面白かったです。

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2010年01月18日

Posted by ブクログ

あれから、2年。少しだけ成長したエーミールたちのお話。少年たちが智慧だしあって行動する話が好きなのでヨシ。エーミールとママの決断は、ちょいといかがなもんかと思わんでもないけれど、ま、いいか。それにしても、書かれた時代が第二次大戦直前とは思えん…。

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2009年10月07日

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エミール続編!!

今度は、自分のことではなく友達を救うための冒険譚。
前回に引き続き、教授・グスタフ・火曜日・ピッコロくんたちも登場し続編だけど前作を見なくても楽しめるという二度美味しい作品。

前作の2年後と言う設定なので、エミールも大人になっていて、お母さん大好き・お母さんは僕が救う!!という発想からもう一歩踏み出していることからくるお話がすごく沁みました。
(お母さんが再婚することに関してのエピソードね。)
そこで、おばあさんがエミールに言う「自分は進んで大きな犠牲を払っているのに、それはおくびにも出さないで、人の犠牲をありがたく受け入れるのは、簡単なことではない。そんなこと、誰も知らないし、誰も褒めてくれない。でも、いつかはきっと、そのおかげで相手は幸せになる。それがたった一つのご褒美だわ」というセリフ素晴らしいと思う。
こんなセリフが言えるおばあさんも、もちろんのこと、教授を信じて自由を与える教授のお父さんや、エミールのお母さんと再婚してもエミールに父と呼ばせることをしないイシュケ警部など、大人たちもお手本にしたい人ばかり。
(エミールのお母さんはなんともいえないけどね。)

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

「エーミールと探偵たち」の続編。あれから2年の月日がたち、お話の中でも「エーミールと探偵たち」が映画化になっています(相変わらずケストナーさん素敵!)。前回出てきたメンバーの一人、教授というあだ名の子から招待を受け海の傍の家に遊びに行きます。そこでまたなんやかんやあるんですが、前回よりもぐっと皆成長してきます。そしてまたゾクッときます。
初めて海をみたおばあさんの言葉が、ものすごいイイです。口を開いたら毒ばっかり吐くわけでもないじゃないですか。なんて。

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2009年10月04日

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エーミールと探偵たちふたたび。

前作から2年たって、エーミールも探偵たちも少年からちょっと大人の領域にはみ出した印象。
児童文学にしては扱っているテーマが大人の世界。
それでも仲間のためにがんばるエーミールと探偵と子どもたちにはほのぼのさせられる。

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2011年09月26日

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探偵たちの後日譚。エーミール好きにはたまらない。こういう少年たちの行動力っていつ読んでもいいもの。と同時にケストナーの作品は読んでいた頃に比べて随分自分が大人になったな~と実感させられるような本ばかり。

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2011年04月03日

Posted by ブクログ

はるか昔に読んだはず。

エーミールとお母さんの再婚問題の本だったとは完全に失念。当時は思いにも止めてなかったのかも。
エーミールのおばあさんが彼にかける言葉が重い。
我慢しなさい、にこにこ笑って、心中の苦悩を気づかれないように、我慢しなさい。こういうことだったと思う。

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2010年05月19日

Posted by ブクログ

エーミール第2弾。第1弾を知らなくても読んで大丈夫だよ!という作者の親切な前書きにより、安心して読むことが出来ました。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

『エーミールと探偵たち』続編。
物語の設定では『探偵たち』から2年後だが、『探偵たち』が1929年出版で、『三人のふたご』が1935年出版だから6年後。その間、ケストナーは児童文学作家としての名声を確立し、『点子ちゃんとアントン』(1931年)、『飛ぶ教室』(1933年)などを発表している。

『三人のふたご』ってまずタイトルがすばらしい。え、ふたごが三組なの? 三つ子なの? これ、子供の頃から気になってました。ネタがわかってしまうと、なんだ〜という感じなんだけど、それでもよいタイトル。

『探偵たち』が名作すぎるのでよくできた続編の域はでないのですが、続編だけにキャラクターが確立されていて、男の子たちのなかでは『探偵たち』では教授がいい味出してたんですが、今回はなんといってもグスタフ。ポニーをちょっと気になってる感じもかわいい。

そして今回はおばあさんの名言が満載。海を初めて見たときの「やっとわかったわ、わたしがこんなおばあさんになるまで生きてきたわけが」とかほんとに素敵。

『ふたりのロッテ』が戦争中に書かれ、戦後に出版されたことはわりと知られてますが、『三人のふたご』は戦争が迫りくる1935年出版。解説にもあるように、それなのに暗さが微塵もない明るい物語。そのせいでしょうか、コロナに押しつぶされそうな日常の中で、この少年たちの夏休みの冒険はなんだかとても落ち着いて読めました。

以下、引用。

ぼくは、自分が知らない、知り合いもいない町を散歩するのが好きなのだ。そうすると、なんだか外国に来たような気がする。そして、しんそこひとりぼっちでさみしくなると、急いで家に帰って、リヴィングでとっくりとコーヒーを楽しむ。
まあ、ぼくはそういう人間なのだ。

「てやんでい」と、グスタフ。「がっこはトロトロ行けばいいんだ。おれはビリから二番め。もんくねえよ」

お休み!そのことばは、ダブルのアイスクリームにホイップクリームてんこもり、みたいにひびく。

そして、二年前のときよりずっとはやく、列車はドイツの首都ベルリンに近づいた。
たいてい、そんなものだ。すぐそこまで散歩に行くのも、鉄道で旅するのもおなじこと。二度めは、おなじ距離なのに、一度めよりもうんと短くて感じられる。(距離は、メートルやセンチメートルではかれるものばかりとはかぎらない)

「あたしはどっち?」と、ポニー・ヒュートヒェン。
みんなは、思わず笑ってしまった。もちろん、ポニーは笑わない。むずかしい顔をしている。
「だって、あたしはもう子どもじゃないし、でもまだおとなじゃない。あたしは、なんなんだろう?」
「おばかさんってとこよ」と、おばあさん。「罰として、おとなの車に乗りなさい。そしたら、わかるでしょ、あなたはまだ子どもなんだって」

むかしは、海に行くには、苦労がつきものだった。目的にたどりつくのをむずかしくするものを、見くびってはいけない。それなりに、いいところがある。

「すごいわねえ。わたしは、職業の選択をまちがえた。ライダーになるんだったわ、おばあさんじゃなくて」

おばあさんが言った。
「わたしたち若い娘はね、生まれつき踊れるの」

「おれっちの国語の先生は、引用、嫌いなんだよな」と、グスタフ。「本を写すな、自分で考えろっていうのが、先生の方針なんだ。本の丸写しは、となりのやつの丸写しと同じくらい、よくないことだって」

『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』

「いいから、おれのことはほっといて、これからは不規則動詞の変化を、四部合唱でやんなよ」

「おれたちは生まれつき、生きていくのに必要なものは、もうなんでももってる、まだかくれてはいるけれどって、言っているんだよ。それは、おのずとのびるものなんだ。いつもいつも、だれかがおれたちにちょっかいを出すなんて、とんでもないのさ。指図したり、見張ったり、テストしたりしてね」

「まあね、そうやって、人は年をとっていくんですな。で、ある日、もう年もとらなくなる」

「おれは了解」と、グスタフ。「でも、おれのバイクにも、いちおうきいてみないとな」

「わたしたちが、おたがいに満足だなんて、けっこうなことね」

「それは、わたしのほうがよくわかっているよ。わたしも、むかしはあんなわんぱく坊主だったんだからね」
ポニーは、うそ、と言いたげな目で、顧問官を見た。
顧問官は、わっはっはと笑った。
「うそじゃないよ、ポニー!昔むかしのことだけとね。でも、ほんのきのうのことのような気もする」

「おれが女の子だったら、生きてるのがやんなって、修道院に駆け込むな」
「あたしが男の子だったら」ポニーが言い返した。「いますぐあんたを二、三発、ぶんなぐってやるわ」

「あたし、大きくなったら園芸家になろうかしら」
「どうぞ!」と、おばあさん。「園芸家になったらいいよ!先週は、看護婦になりたいって、言ってたね。先々週は、薬剤師。そうやって、くるくるいろんなものになりたがってなさい。でも、消防士だけは、おばあさんが許しませんよ」
「自分にあった仕事をさがすのは、むつかしいわね。もしもあたしにお金があったら、冒険飛行家になるのにな」
「おまえのおばあさんはね、もしも車輪があったら、バスになるよ。」

「ヨハンナ、退場」ポニーは、なにかのまねをした。「そして、二度と登場しない」

「はっきり言わなくちゃならないんだよったら、ならないんだよ!だれかが口にしたがらなかったら、だれかが大げさに言わなければならないの」

「犠牲をささげる者は、犠牲の子羊みたいな顔しちゃいけないの。」


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2020年04月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

エーミールと探偵たちの続編。1作目から2年後の物語。

クラクションのグスタフは、バイクというクラクションの本体を手に入れた。教授はなんと、親戚から遺産としてバルト海のそばに別荘をもらった。
エーミールは相変わらず優等生で、お母さんが大好きなのだが、そのお母さんに再婚話がもちあがる。ずっとお母さんと二人で暮らしてゆくつもりだったエーミールだが、お母さんの幸せを思って結婚に賛成する

そんな時、エーミールは教授からのバカンスの誘いにのって、バルト海の別荘へゆく。教授とその家族、エーミールのいとことおばあさんたち、グスタフ、そしてディーンスタークに、ホテルのボーイだったピッコロまでも登場。そこで、アクロバット曲芸をしている少年のピンチを聞きつけて、エーミールたちの活躍がはじまる。

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2012年09月01日

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