西村賢太のレビュー一覧

  • 苦役列車(新潮文庫)

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    19歳で友達も居らず女の子にもモテない、仕事も低賃金で過酷。一見大変そうだし大変なんだろうけどそういう環境でしか得られない価値観はそういう環境でしか得られないんだろうな。キラキラしてる側は自分がキラキラしてることに気づけないんだろうな。

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    2025年11月06日
  • 小銭をかぞえる

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    近くにいたら絶対ぶっ飛ばしてるけど、なぜか面白くて一気読みした。
    あえて難しすぎる表現をつかうところにプライドの高さと捻くれ加減が垣間みえて、ある種かわいらしいと感じてしまった。

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    2025年09月29日
  • どうで死ぬ身の一踊り

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    墓前生活 70
    16p(略)元来、人の二倍も三倍も分別をわきまえ、絶対に良識や良俗を踏み出せない性格でありながら、何かどこかが社会一般のあらゆるものとかみ合わない。(略)そうなればもうそれを逆手にとってやり、諦めを強いた自らの心を抱きしめながら、孤独なパフォームを演じてゆく他ない(略)
    藤澤清造と西村賢太の普遍的な関係性を感じてしまいます。

    藤澤清造あっての西村賢太であると同時に、西村賢太があっての藤澤清造なのだと思いました。(解説から)

    コロッケあっての美川憲一であるのと同時に、美川憲一あってのコロッケみたいな笑

    どうで死ぬ身のひと踊り 75
    藤澤清造のことでうまくいくとがあると、一方

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    2025年07月11日
  • どうで死ぬ身の一踊り

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    西村賢太さんの存在に興味を持ち拝読。

    「どうで死ぬ身の一踊り」という言葉通り、諦観しているからこその、人並外れた執念や執着が描かれていた。

    DVのシーンは軽快で酷くて、この表現は良くないかも知れないが、読むのが面白かった。

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    2025年06月12日
  • 田中英光傑作選 オリンポスの果実/さようなら 他

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    4.3/5.0

    全編私小説。
    瑞々しい恋が可愛らしいまでの自意識と弱々しさで綴られる「オリンポスの果実」、太宰治への強烈な尊敬と情景が顕著な「風はいつも吹いている」「生命の果実」、愛人との不倫関係や薬物中毒が赤裸々に描かれる「野狐」「離魂」、命を粗末にするナショナリズムを批判しながら、別れや死が強烈に描かれる「さようなら」
    生きることの辛さややるせなさ、そして恋の煌めきや戦争や愛国主義に対する嫌悪感などが常にギリギリの状態で綴られたであろう強烈な文学はかなり衝撃だった。

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    2025年05月26日
  • 小銭をかぞえる

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    小説でこんな笑ったの初めてだわw圧倒的語彙力とレトリックで女に罵詈雑言を浴びせ畳み掛ける様はまさに鬼畜、色々好きな場面はあったがぬいぐるみを引きちぎる場面は痛快極まりない。女性には勧められないが男性にはなんとしても勧めたい本であった。

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    2024年12月12日
  • やまいだれの歌(新潮文庫)

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    初の長編も面白い。新たな職場でのアレコレや、そこに入ってきた同年の女性への恋心、田中英光作品との出会い。いつもの北町貫多だが、19歳時点の話なのでやけに惨めに思える。それはやはり同じ年頃の当時の自分の中にいた、ライトな貫多を思い出させられるからかも知れない。

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    2024年10月01日
  • 蠕動で渉れ、汚泥の川を

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    ネタバレ

    島崎和歌子さんが出てませんが、マックのカウンター席の端っこで読んでたらゴリゴリの女子高生4人組が私の隣に座ってきて、ゴリゴリの女子高生の隣でこの本を読むのは何か法に触れるのではないかと怯えながら読みました。

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    2024年09月10日
  • どうで死ぬ身の一踊り

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    一言で言ってしまえばクズ、その典型みたいなものだけど、ではなぜそうなのかというと、おそらくは純粋さゆえなのかもしれない。もともと縁もゆかりもない藤澤清造にこれだけ傾倒できるのも純粋さゆえとおもえる。表面上まったく共感できないような暴力男のはずなのに、これだけ他人事のように赤裸々に書かれると、その内面のある種の可愛らしさが見えてきて、謎の共感を覚えてしまう。

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    2024年08月29日
  • やまいだれの歌(新潮文庫)

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    貫多のクズっぷりにめちゃくちゃ笑ってしまった。
    貫多は本当にどうしようもないのに、どこか憎めないところがあり、なぜか惹かれてしまう。

    貫多はどうしようもない人間のままだし、作中で分かりやすい成長もしないが、そういうどうしようもなさすら、見つめ続けて誠実に書けば一つの作品として成立しうるんだなぁ。文学は幅広い。

    巻末の「苦役列車」映画化の山下監督による解説もよかった。貫多が田中英光の私小説に救われたように、西村健太の私小説に救われる人もいるだろうなぁと思う。

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    2024年08月22日
  • やまいだれの歌(新潮文庫)

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    8月に読んでみたが、また読みたくなってしまった。

    結末はわかっているものの、いやむしろ、結末がわかっているが故に余計に貫多の押し潰されそうな気持ちが鮮明になってしまう。

    横浜に移り住もうときめたことや、造園会社との面接シーンや、アットホームな職場に居心地の良さを感じるところ、古本屋を廻って偶然的に田中英光と出会うところや、梅野と親しくなるところ、油井に岡惚れしてしまうところ、歓迎会にて大虎になってしまうところ、歓迎会の帰りの向いのホームに誰もこないところ。。。

    これらすべてが年末の忘年会のあの出来事に繋がっていくと考えると、貫多の孤独が際立ってきてしまう。


    とっても面白かった。

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    2024年08月20日
  • 東京者がたり

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    836

    中学しか出てない西村賢太の文章のかっこよさと面白さって自主的な読書で得たものだから、ほんと才能を磨くのに学校教育は関係ないんだろうなと思う。

    西村賢太は父親が性犯罪者だからそうなりたくないからその父親が好きだったものの逆を趣味にしてたらしい。

    西村 賢太(にしむら けんた)
    一九六七年七月一二日、東京都江戸川区生まれ。中卒。二〇〇七年、『暗渠の宿』で第二九回野間文芸新人賞を、二〇一一年、「苦役列車」で第一四四回芥川龍之介賞を受賞。著書に『どうで死ぬ身の一踊り』『二度は行けぬ町の地図』『小銭をかぞえる』『廃疾かかえて』『随筆集 一私小説書きの弁』『人もいない春』『寒灯・腐泥の果実』

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    2024年07月16日
  • やまいだれの歌(新潮文庫)

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    横浜に移り住んだ貫多のあまりに痛すぎるストーリー。滅茶苦茶面白い、けれどページを捲るのが居た堪れるほどにイタイ、貫多の行状にどこか感情移入する自分がいるのが不思議である。

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    2024年05月21日
  • 雨滴は続く

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    西村賢太という作家の人間そのものが溢れ出た名作です。読んでいて何度も自分にも当てはまるフシがあるなと思い、それを隠すこともなくさらけ出す私小説書きの貫多の心情に共感と賛美しかありません。喫茶店で一人読んでいて、あまりの人間味の強さに吹き出しそうになりました。葛山久子さんからの特別原稿は感動で心が震えます。もう西村賢太さんはいないのだ、という事実に寂寥を覚えます。

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    2024年05月20日
  • 小銭をかぞえる

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    西村賢太の破天荒さにびっくりしました。その中でも昔の文学っぽい文章の書き方によって、なぜか奥かしさが感じられて最後まで嫌にならず読めました。破天荒過ぎてエンターテイメント的な部分もあります。

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    2024年03月18日
  • どうで死ぬ身の一踊り

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    風格ある文体もあいまって、古くマイナーな作家をひとり熱心に研究しているだなんてずいぶんと高尚なと思いきや、急にはさまれる頽廃美などとはほど遠いだらしなさに意表をつかれるとともににやりとしてしまい、当初そういう惨めさとの懸隔を演出するかに思われた文学的な情熱もどんどん(清造の墓が汚ないアパートに持ち運ばれたかのごとく)その最低な暮らしぶりになんじでいって、もうなにもかもがどうしようもない、なのに女が出ていったのちにおのれの醜態を緻密に振りかえるそのいじらしさのようなものになんだか泣きそうになる、ほんとに最低なのだが。

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    2024年03月06日
  • 棺に跨がる

    購入済み

    思わず声が出るくらい笑った
    小説でこんなに笑ったの初めてだ。
    故西村先生の苦い?青春の一コマ
    でも先生、おもしろ過ぎます!

    #切ない #笑える

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    2024年02月21日
  • 雨滴は続く

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    ネタバレ

    電車内で笑いをこらえるのがつらかった。
    初の1000枚長編は、実にダラダラ、ジワジワとしか進まない。
    ・シングルマザーのデリヘル嬢おゆう、こと川本那緒子。
    ・七尾〈清造忌〉の取材に来た新聞記者の葛山久子。
    ・作家としての成り上がり前夜の時期に、作家であることがプライオリティになるのではとヤキモキ、フラフラ。
    ・新川の活躍も見所。
    ・ワンシーンワンシーンというより、一文一文のサービス精神が凄い。

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    2024年02月02日
  • 根津権現前より 藤澤清造随筆集

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    読むの時間かかったなぁ。
    でも良かったよ。

    自分の事棚に上げてとは思うんだけど、岡田の兄よりはずっと友を想ってたなと。

    夏目漱石の『こころ』が好きな人は好きなんじゃ無いかな。

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    2024年01月02日
  • やまいだれの歌(新潮文庫)

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    安定の北町貫多シリーズ。相変わらず職と寝床を転々としていたが、本作では心機一転横浜桜木町へと住まいを移し、新たなスタートを切るが、いつもの癇癪で破綻のカタルシスを読者は味わうこととなる。
    ただ一つ重要な点は、藤澤清造同様、師と仰ぐ田中英光の私小説との出会いがあり、人生の支えを得る点。
    貫多は作中「これはどこまでも、その後に続く流れに、ただ身を委ねているより他はないのだ。(中略)陳腐な例えだが、流れているうちにはいつか掴まる枝もあろうし、浮かぶ瀬だってあるだろう、と云うやつだ。で、その時になって、実こそ自身の立て直し、新規蒔き直しのきっかけが何によっていたのかが、初めて判るものなのであろう。」と

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    2023年09月17日