西村賢太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ西村賢太の作品を立て続けに2冊読んだので、すぐにピンときた!
小銭をかぞえるの山志名と、苦役列車の日下部、同じ奴がモデルじゃん!!
日雇いのバイト先で出会った九州出身のスポーツマンで学生結婚して郵便局員になった男!名前は違うけど設定が全く同じだ!!
めっちゃ面白いんだけど、なんと私小説らしいので、本当にこんな出来事が起こったと思うとより面白い。
短編の「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」も面白かった。
ギックリ腰の中、受賞するかしないかの連絡を待つ話。変にジンクスやゲン担ぎにこだわり始めてしまうところとか、ギックリ腰でケツが拭けなくて困る話とか、あるあるで面白かった。
苦役列車は肉体労働の日 -
Posted by ブクログ
ネタバレ北町貫多が小説家として認知されるまでの期間(芥川賞候補になるまで)が描かれています。
中年に差し掛かった北町貫多自身の小説家としての仕事や才能に対する期待と不安が、事あるごとにオセロのように逆転していく心情風景と、子持ちの風俗嬢と女性新聞記者への一方的に岡惚れする心情風景とが相まって、歪んだ四重奏みたいになっていて飽きさせません。
この「歪んだ」というのが西村賢太の持ち味であることは言うまでもありません。
西村賢太の作品でも個人的に「一夜」は好きな作品であったので、その誕生秘話?みたいな描写はとても興味深いものでした。
「雨滴は続く」は特に顕著だったと思うのですが、西村賢太の私小説がなぜ -
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ネタバレあーーーおもしろかった!今までの人生で読んだ本の中で一番最低な本なんだけど本当に面白かった!
金もなく、モテない、借金だらけだが悪びれもせず風俗に行って寿司の出前も頼むような最底辺の男の小説。
おまけにやっとできた従順で慎ましい彼女に罵声を浴びせて暴力を振るってみたり、何もかも最悪すぎ(笑)
でも、途中からうちの父親にそっくりだと気づいた(笑)だから楽しめたのかもしれない。
借金してるのにお金が増えた感覚になって人を喜ばせたくなって外食してみたり、でもお金ないじゃん!って指摘されると、せっかくお前を喜ばせてやろうと思ったのに!と言って逆ギレする。
理論が破綻してるのに妙に大真面目に言って -
Posted by ブクログ
ネタバレ西村賢太は世界で唯一のそして最も純度の高い「藤澤清造原理主義者」である、ということを表明したような4編が収まっています。
主人公の北町貫多は、名のある新人文学賞を受賞し、アルバイトと称したテレビ出演などといったメディアにも呼ばれ、顔も広がり交友関係にも華やかさが出てきています。
ある著名なミュージシャンのライブに特等席で招待され、ライブ打ち上げにも参加するような人生が、彼を待っていたなんてあのクソみたいな日常を送っていたころの貫多には想像できていなかったでしょう。
著者曰く、本連作は読者へのサービス精神は一切捨てたと言っています。たしかに、きっぷの良い暴言や理不尽なバイオレンスは出て -
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ネタバレ十年ぶりに再読しました。
焼却炉行き赤ん坊 70点
西村賢太を知っていればタイトルをみれば、どんなオチになるか分かってしまう。
分かってしまうが、面白い。
面白いと思うことに不謹慎さを感じるが、それでも面白い。
「石女」(うまずめ)なんて今の御時世(今じゃなくても)で発するなんて不適切にもほどがある。
小銭をかぞえる 80点
しかし、よくこのふたりは生きていたと思う。
殺すか殺されるかしててもおかしくない。
もう、金へのみみっちさを見てると私の死んだ親父を思い出す。
よくあんな親のもとで育ってまともな社会人になったものだ。
それはさておき、主人公の心の(歪んだ)機微の動向をここまで書けて