西村賢太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公の強い劣等感や相手を妬む感情。今の自分の状況を生まれのせいにして自ら環境を変えようともしない姿が終始強烈な印象で一気に読み進めてしまった。ここまで負の感情全開な主人公応援できない!けど自分にもある醜い感情をバーンと突きつけられたような気にもなる小説だった。でも主人公は親の不祥事でどう頑張っで自分は所詮あの親の子なのだと諦めていたが自分は絶対そうならないと抗うことはできたと思う。生き方で抵抗しながら生きることだってできたのにそれに負けたのは自分の選択。反面教師じゃないけれど人に対して抱いていた負の感情について改めて考えるきっかけになりました。
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Posted by ブクログ
たいへん面白くて、一晩で一気読みした。
主人公の北町貫多(=西村賢太自身を投影した人物)は、坂口安吾の「堕落論」を地で行くような人だと思う。クズ大爆発。欲望むき出しで、堕ちるところまで堕ちながら、なんやかんやでたくましく生きている。
そんな自分の醜さや情けなさまで、私小説として曝け出してしまうところがすごい。読んでいるうちに、「こういう部分、自分の中にもあるよなぁ……」と思わされる瞬間がある。
あと、何かしらのコンプレックスの裏返しなのか知らんけど、妙に衒学的な雰囲気も感じた。
「曩時」「後架」「畢竟」など、難読漢字や独特な言い回しがやたら多く、そこは少し読みにくかった。
……というボヤキをチャットGPTに投げてみたところ、
「は? あの古臭い文語調や難語は、敬愛する藤澤清造の私小説世界に寄せてるんですけど?」
と返り討ちにされた。
グエー。
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Posted by ブクログ
ネタバレ初っ端からお下劣な言葉が飛び込んできて、貫多の破茶滅茶な生き様が包み隠すことなく描写されていて面白かった。
筆致にも内容にも独自性があって良かった。
昔の言葉遣いなのかは不明だが、難しい言葉が頻出するのでグーグル先生に助けてもらいながら読み進めた。
貫多の境遇には、自分自身にも重なる部分が多数あったので共感できるものがあった。
それと同時に、こんなに出鱈目で自由奔放に生きていても、人生なんとかなるもんなんだなと変に勇気付けられたりもした。
私小説というものだから驚かされる。
最終的には小説家として成功しているし、学歴が無くてもこんな作品を生み出せるんだと……。
自分も私小説を書きたくなった(書かない)