西村賢太のレビュー一覧

  • 苦役列車(新潮文庫)

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    退廃した自分を書いた私小説。これだけの文章が書けるのだから、元々頭の良い人で子供のころの環境が悪かったから、自堕落になってしまったのだろうな。

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    2026年02月07日
  • 小銭をかぞえる

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    ネタバレ

    女性のことをずっと女って言ってて良かった。
    主役が性格悪くて不細工な時点で面白くないわけないと思う。多分。

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    2026年02月05日
  • 苦役列車(新潮文庫)

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    ネタバレ

    西村氏の私小説的作品。貫多が自己投影のキャラクターであるからか、語り部が一人称的にも三人称的にも映る。それ故に、貫多のクズっぷりを内省的にフォローする形で話が進むので助かる。
    途中で出会う同い年の専門学生、日下部と親しくなるものの、徐々に貫多と"普通"の同級生とのズレが顕著に表れて虚しい。家庭環境から翻って日常生活、人や金の豊かさ、それ故の距離感や怜悧さの違いがもたらす羨望が卑屈さに変わり、相手を侮蔑することでプライドを保つ虚しさと成長の無さは共感性羞恥をもたらす。ただ、厭世的な雰囲気はあるものの、悲愴感こそ感じさせない主人公である貫多のメンタルもあって、読むのが苦痛になる

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    2026年01月06日
  • 小銭をかぞえる

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    西村賢太13冊目?

    安定の面白さ
    今回は読者のメンタルを抉ってくる度合いは高め

    西村賢太ファンにはお馴染みのヒロイン
    裏切り?の末に貫多の元から去るという未来を幾度となく提示し、その下で思う存分にドクズ男を描写している

    どちらのタイトルも効いている

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    2026年01月05日
  • 苦役列車(新潮文庫)

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    私小説とは自身をピエロに仕立て小説として売るものだろう。そこに虚飾があってもよいが、コンプレックスも何もかも丸出しにして人間の底の底が描けていなければ、丸裸の人間がここにいると思われなければ、読者の共感は得られない。よく「どんな人にも一冊は小説が書ける」と言われるが、それはそれで厳しい話だ。
    ほぼ実録私小説のように読める本書は、まず父親の犯した性犯罪が学歴や怠惰な性格といった主人公(著者)の劣等感の根本的出どころとして描かれる。これは本人には責任がなく世の中の不条理ではあるのだが、そこに反発はあるにせよ概ね世間目線を受け入れる代わりに、怠惰で無軌道な自己を社会に当てつけているフシがある。これが

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    2026年01月04日
  • 苦役列車(新潮文庫)

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    物語の主人公である北町貫多は、自分よがりで、見栄っ張りと決して褒められるよう人ではない。
    物語を読み進める中で、貫多までは思わないまでも、すごく気持ちがわかる。それは人間という生物が必然的に思うことなのだと思う。
    誰だってみにくい感情はある。それを表に出さない、出せないだけで。この小説は、作者が心情に正直に書いているおかげで、透明感が半端じゃない。
    人には言えないようなみじめな感情に対して、みんな思うことなんだよと言ってくれる。それだけで救われるものだと強く感じた。
    ダメなところもある自分のままで、堂々と生きようと思えた作品だった。

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    2026年01月03日
  • 芝公園六角堂跡 狂える藤澤清造の残影

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    西村賢太10冊目

    稲垣潤一のコンサートにお呼ばれした場所は奇しくも、、、

    己を顧みる貫多、いや賢太

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    2025年12月21日
  • 苦役列車(新潮文庫)

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    父親の犯罪から歪んでしまった主人公・貫多が中学卒業後、肉体労働を経て日々を過ごしていく。

    この小説は私小説、つまり西村さんの人生なわけだが、鬱屈とした性格?やグレていた頃、肉体労働の経験、自己責任とはいえ人生がどうにも崩壊していってしまう模様、そのどれもが私のことではないかと思い、読んでいるのが辛くなってしまった。

    とはいえ、西村さんもとい貫多は実家がもともと裕福で金を無心しがちなクズである一面もあり、そこは腹が立った。私も中退して肉体労働をしていたので、この人生が『苦役列車』なんて言うなら、私はさらに悲惨であろう。

    このことについては石原慎太郎も解説で触れていたが "どんな人

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    2025年12月16日
  • 一私小説書きの日乗 憤怒の章

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    日乗2

    中身は前作と同じ

    編集者との喧嘩が多すぎて様式美になっている
    喧嘩→和解→喧嘩の流れは笑う

    毎晩、宝焼酎一本と共にたらふく食べてインスタント麺で締め

    自著作が後年高値になるとは思えない旨の記述があるが、照れ隠しだろうか。西村賢太の単行本はいずれもプレミア価格になっている

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    2025年12月13日
  • 随筆集 一私小説書きの独語

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    「日乗」から続けざまに読んだ

    冒頭の「はじめに」が1番良かった
    「私小説はノンフィクションと同義語ではない」

    ソレを言ってしまうのかという驚きと、そうだろうねという安心感と、多少のガッカリ感

    日乗より評価は上かな

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    2025年12月11日
  • 苦役列車(新潮文庫)

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    自身の存在意義を確立できていない人間にとっての、この社会での生きづらさや不安要素、感情の動きが事細かに表現されていて、いい意味で不快感がすごかった。だけども実際そんな人間が考える妬み嫉み他責は、全部自信の無さから派生している感情だろうから目に見える実績を求めるのだろうな〜という思考回路がよく分かるお話だった。
    私自身にも重なる部分が多々あって耳が痛いような気分になりました。ここまで赤裸々に人間臭さを表現してくれるなんて、仲間を見つけたようでなんだか嬉しい。それでも何もしなくても居心地のいいところなんて大体成長がないんだから長居するのは良くないね。

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    2025年11月30日
  • 瓦礫の死角

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    苦役列車は読んだはずだが、その内容はまったく頭に入っていないので状態で実質的に初めて読む西村賢太

    使われている漢字と語彙が独特だが、抜群に読みやすい文章力

    私小説なのでどの作品から読んでも問題ない点も評価

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    2025年11月28日
  • 苦役列車(新潮文庫)

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    YouTubeを見ていて、売れない若手芸人がこの本を好きでずっと読んでいたというのを聞いたので。

    自分とは真逆の人間です、この主人公は!だから感想としては、不器用だな〜この人、もっとこうすればいいのに。である。だけど、これも人間だし、ゼロイチじゃないから自分にも少なからずこういう部分はあったりして、それが誰しも多かれ少なかれ当てはまるんだろうな。だから読まれ続けるんだろうな。

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    2025年11月27日
  • 小銭をかぞえる

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    西村賢太氏は数年に一冊くらいのペースで読む
    それ以上はキツくてとても読めないから
    読むのに体力が要る作家さんだと思う

    これも相変わらず西村賢太氏だなぁ って本で特筆すべきことは挙げられないんだけど
    氏の著作は麻薬的な何かがあるよね
    死ぬまでに全著作を読んでみたいけど どうなるかなぁ

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    2025年11月09日
  • 雨滴は続く

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    「根は○○」が見開き2ページごとに出てくるから気になってたんだけど、調べてみたらtwitterでbotも作られてたのか

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    2025年10月22日
  • 二度はゆけぬ町の地図

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    ネタバレ

    西村さん初期の作品集。数年前に買いためた積読で、ときどき読みたくなってくる。17歳前後、アルバイトや日雇いで生き延びながら家賃滞納・強制退去を繰り返し転居していた頃の私小説として貫多という若者の四方山話が中心で、下卑た内容に好みは分かれると思うけど、底辺チックな自己体験を小説世界で読むとすごく味わいがあって文学臭が漂ってくる。とはいっても昭和の良い時代の話で、当時を生きたわれわれのある意味懐かしさに対し、今を生きる若者たちがこの小説をどう読むのか、大変興味があったりする。

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    2025年10月08日
  • 蝙蝠か燕か

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    晩年の作品のため、以前読んだ『歪んだ忌日』などの答え合わせができて面白かった。
    「元より人を見ての暴行癖(自分より、確実に腕力が弱いと思える相手に対してだけの)が酷かった車劣の質である」と自身で評しているのも、やっぱり自覚はあるんだ?!なぜ?!という驚きがあってよかった。

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    2025年10月06日
  • 苦役列車(新潮文庫)

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    正直自分は、これに共感することは無かったんだけれども、人間の鬱屈とした感情を包み隠さず、そして何故か活き活きと描かれていて、ページを捲る手が止まらなかった。

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    2025年09月16日
  • 夜更けの川に落葉は流れて

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    表題作「夜更けの川に落葉は流れて」が良かった。秋恵ものじゃなく若い頃付き合った佳穂という女性との交際話だったのは新鮮だった(ただ佳穂に対しても貫太は暴力をふるうという駄目さが出たのが)。佳穂と別れ、クリスマスイブで浮つく街の中を歩き芝公園内を歩き、何かを感じ取る貫太。ここの描写がとても良かった。
    「青痰麵」では50歳になった貫太が見れるのは珍しかった。TVに出るようになっても貫太は貫太だった。

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    2025年08月29日
  • 東京者がたり

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    西村賢太による東京各所に絡めた追憶エッセー。
    北町貫多ではなく、西村賢太の経験として北町貫多ものとダブるような話がされているのがなんとも面白い。
    というか、貫多ものを読んでからこちらを読まねば面白さは伝わりにくいだろう。

    普段は北町貫多を自身から突き放すような振る舞いが多い著者だが、今作では確かに自身の1バリエーションとして貫多を見ているのが感じられる。

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    2025年08月22日