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Posted by ブクログ
墓前生活 70
16p(略)元来、人の二倍も三倍も分別をわきまえ、絶対に良識や良俗を踏み出せない性格でありながら、何かどこかが社会一般のあらゆるものとかみ合わない。(略)そうなればもうそれを逆手にとってやり、諦めを強いた自らの心を抱きしめながら、孤独なパフォームを演じてゆく他ない(略)
藤澤清造と西村賢太の普遍的な関係性を感じてしまいます。
藤澤清造あっての西村賢太であると同時に、西村賢太があっての藤澤清造なのだと思いました。(解説から)
コロッケあっての美川憲一であるのと同時に、美川憲一あってのコロッケみたいな笑
どうで死ぬ身のひと踊り 75
藤澤清造のことでうまくいくとがあると、一方では秋恵に対して暴君のように振る舞っていまう。
そこに相関性があるのか因果性があるのか、本人も困惑しているみたいです。
一夜 90
かなり好き。
人間の喜怒哀楽をここまで網羅できてる短編はそうはない。
Posted by ブクログ
藤澤清造愛に溢れている私小説。読んでいてあまりいい気分はしないDVの場面はあるけれども、なぜか読み進めてしまいたくなるほど不思議な小説だ。それを解説がわかりやすく書いてくれていた。
『藤澤清造に少しでも近づけることを求めながら、自らは小説家になることを目指していなかった西村賢太の私小説にその種(作家になることを目指し私小説というジャンルを選び、自分を美化して描くこと)の美化はない。なるほど彼の小説に登場する「私」は常に愚者である。すれはすがすがしくも本当の愚者である。だから西村賢太の小説は不思議にあと味が悪くない。』
それにしても、「根は◯◯なので~」が好きだ。
この小説内では彼の根はわがまま/未練にできている/ペシミスト/虫のつくほど青臭い文学青年/テレクラ嫌い/姑息/狡猾/甘ったれ/苦労性 らしい。
「便座あげとけって言ってんだろがっ!」と怒鳴る場面の理不尽さは笑ってしまった。
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