葉室麟のレビュー一覧

  • 橘花抄(新潮文庫)

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    福岡藩の第二黒田騒動が舞台として、人としての生き方を改めて問う。
    吉川英治、藤沢周平などの時代小説の系譜に筆者も位置付けられるであろう。

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    2014年12月07日
  • 随筆集 柚子は九年で

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    葉室麟の始めての随筆集。
    その中の「柚子の花が咲くとき」の中で、
    「社会人になって原稿を書く仕事をする傍ら、たまに文學界や群像などの文芸誌が主催する新人賞に応募したこともあった・・・(略)・・・しかし五十歳になった時、『このままでいいのだろうか』とふと思い直した。若い頃に抱いた夢や思いを何ひとつ成し遂げることなく、いたずらに歳月は過ぎ去っていく。自分の残り時間を考えた。十年二十年あるだろうか。そう思った時から歴史時代小説を書き始めた。老いを前にした焦りかとも思ったが二度とあきらめたくはなかった。書き続けるうちに、懸命に過ごせば、移ろい過ぎる時は豊かさを増す事ができるとわかるようになった。時間は

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    2014年11月14日
  • 恋しぐれ

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    憎からぬ思いを抱く芸妓を弟子にし、亡き愛妻を彷彿とさせる女に横恋慕する。本書における与謝蕪村先生は何とも人間臭く、他の登場人物も俗物的で親近感を覚える。そんな人々が繰り広げる豊かな人間ドラマが蕪村の句と結びついて味わい深い。

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    2014年11月01日
  • 秋月記

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    秋月藩は福岡藩の支藩であるため、福岡藩からの藩政介入が絶えなかった。これに抵抗する主人公の玄界島流刑までの人生。

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    2014年09月21日
  • 無双の花

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    1600年~1642年の間の立花宗茂の生き様を見る。女に愛され、男に慕われる。なんてカッコいいんだろう! チョッピリ完璧すぎる気もするけれど、女心には疎いのかな?

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    2014年08月09日
  • 風の軍師 黒田官兵衛

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    「心の底にあるものを見せつけるのが、悪魔なのかもしれませんね」

    いとの娘が不干斎に言った言葉。

    自分の心の中にある
    蓋をしていた黒いもの
    その蓋を開けるきっかけを
    悪魔がつくる
    あとは気がついたら
    自分で開けてしまって
    もう後戻りができない。

    誰にでもそんな経験が
    あるような気がする。

    今の時代、
    そのきっかけをつくる悪魔が
    あらゆるところに存在している
    それも、
    天使の顔をして。

    蓋を頑なに閉じる術を身につけておかないと、大変なことになる。

    そんなことを最後の最後で
    考えさせられた言葉だった。

    黒田官兵衛の物語としては
    吉川英治の『黒田如水』の方が
    読み応えはあったかな。

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    2014年07月28日
  • 風渡る

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    キリシタンとしての黒田官兵衛に焦点を向けた作品。
    これまでの官兵衛像と少し違った印象だけれど、暗躍しすぎて人物としては好きにはなれない。

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    2014年07月13日
  • 刀伊入寇 藤原隆家の闘い

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    藤原道長と伊周・隆家兄弟の確執、花山院の出家後の展開。清少納言や紫式部もでてきて、高校の教科書に載っているような内容もうまくとりこみつつ進んでいく。
    これまで隆家のことは扇の話しか知らなかったので、そのキャラクターや国外から進入してくる女真族との戦いから、想像力がふくらんで非常に面白かった!
    どこまでが真実でどの要素がファンタジーなんだろう。いつも気になる。
    もっと歴史的事実に詳しければさらに面白かったかも。

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    2014年06月08日
  • 刀伊入寇 藤原隆家の闘い

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    今まで、またっく意識していなかった歴史上の人物を主人公として登場してるのが、新鮮だった。権力を掌握しても、不安にさいなまれる、権力の座に到達しなかった者の視点などの切り口で物語は構成されているが、いざ戦となると、普段軍事訓練もしていない農民がかり出されているところも注目したい。

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    2014年05月25日
  • 風渡る

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    順番が前後してしまったからか、思うように読み進まなかった。
    ちょうど大河のあたりですよね。しっかりとみてるわけではないけど、これで幾分か楽しめそうです。

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    2014年04月19日
  • 随筆集 柚子は九年で

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    武士の立場を、藤沢周平と近い雰囲気で描いていると思っていたが、この本を読んでそれも納得できた。また、自分の時間の制約を意識することを考えさせられた。

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    2014年04月11日
  • 花や散るらん

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    ネタバレ

    「いのちなりけり」の続編。前作で水戸黄門と揉めた主人公が、今度は吉良上野介とやりあう。なんだかもう有名時代劇の舞台に次々とチャチャ入れてるような感じである。そのうち大岡越前とか遠山の金さんとか井伊直助とか仕事人とか八重の桜とかあらゆるもんに絡んできそうな勢いである…ないだろうけど。

    実は俺、所謂世間に知られている筋書きの忠臣蔵って好きじゃない。時代がそうだろうし設定がそうだろうからしゃーないのだけど、吉良も浅野も大石も「陰険な事で争って爽快だ痛快だお涙ちょうだいだってのはないやろ」って醒めてみてしまうのである。

    忠臣蔵を題材に取った名作時代小説があまたあるにも関わらずどうにも苦手意識が先に

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    2014年03月20日
  • 風の軍師 黒田官兵衛

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    完全に読む順番を間違えた。。。風渡るをすっとばしてる。

    なんか、フィクションだというのをわかりながらも、歴史上の人物たちの印象がどんどんと変わっていく。。

    あ、如水を完全に岡田准一にあてはめてたのは内緒。

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    2014年03月16日
  • 秋月記

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    ネタバレ

    若い頃は誰でも夢と希望と青臭い正義感から沸き起こる衝動に身を任せて行動するものである。その頃の目で見れば、世の中がなんと汚れていて怠慢で不遜で卑怯で…とにかく反抗する対象にしか見えないことか。自分の若かりし頃にもあった、その世の中を変えていこうとする気概を思い出せば少々苦いものが体中にこみあげてくる。

    しかし、今の若者からみたら俺なんかもそういう世の中のキチャないもので汚染されきった人間なんだろう。人とはいつのまにやらそういうもんに染まっていく。いつまでもパンクや反抗やアナキストなんざやってられない現実の壁に何度もぶち当たっていくのが社会なんだからしゃーない。

    「山は山であることに迷わぬ。

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    2014年02月11日
  • 秋月記

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    「この世で一番の悪とは怠けた心だということだ」葛藤しながらも、流されずに志を貫く強さ、今の時代でも必要だと感銘を受けた。

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    2014年02月05日
  • 風渡る

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    ネタバレ

    黒田官兵衛の小説。「神の罰より主君の罰を恐れよ 主君の罰より臣下、百姓の罰を恐るべし」
    考えさせられる言葉です。因みに、続篇が『風の軍師』です。

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    2014年01月30日
  • 橘花抄(新潮文庫)

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    筑前黒田藩・立花家を中心に香と茶と和歌、そして花…の世界。ご乱心のお家騒動に巻き込まれながら、己の信念の生きざまを貫く男たち。凛とした一途な咲きざまを見せる女たち。ラストの足早感は否めないがハラハラする展開と、男女問わずの各キャストの"気"に圧倒される。個人的には泰雲と天馬の尖り具合が後味強い♪

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    2014年01月15日
  • 橘花抄(新潮文庫)

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    両親を亡くした卯乃は黒田藩の重鎮,立花重根の元に引き取られる.
    父の自害の原因が養父の重根にあると聞き,卯乃は失明してしまう.己を道を貫く男たち,それを信じ一途に生きる女たち.感動の時代小説.
    カッコイイ登場人物が目白押し.個人的には重根が一番.やっぱ愛でしょ.

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    2013年11月20日
  • 乾山晩愁

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    戦国末期から元禄にかけて活躍した絵師を描いた短編集。
    狩野派と長谷川等伯、狩野派内の派閥闘争などが描かれており興味深い。
    そして5つの作品がうっすらとつながっている。

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    2013年10月07日
  • 恋しぐれ

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    与謝蕪村、本人や門人の淡い恋が語られる。いい年をした大人だって恋をするんだよと言われている気がする。その人なりに歳を重ねた恋の仕方があると。

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    2013年09月04日