【感想・ネタバレ】橘花抄(新潮文庫)のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2015年03月08日

重根、峯均、卯乃各々の胸に秘めた思いと情が政局の流れに翻弄されながらも強くひたむきで、切なくも心温まる作品。願わくば、峯均の流刑が解かれたあとの描写がもっとほしかった。峯均の覚悟と強い信念に男らしさが満載で、蜩ノ記よりよかったな。

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Posted by ブクログ 2015年02月11日

 両親を亡くしたのち、筑前黒田藩の立花重根のもとに引き取られた卯乃、しかし重根が父の自害に関与したと聞き卯乃は懊悩のため失明してしまう。さらに立花一族に対し藩からの圧力が強まり…

 小説を読んでいて、登場人物の生き方に対し心の底からカッコいい、と思ったりすることってなかなかないと思うのですが、
...続きを読むの小説に登場する人物たちは老若男女問わず、どの人たちもカッコよく、彼らの生き方を漢字で表すとしたら”清”という字や
どんな苦境の中にあっても強く自分を持ち続ける姿から”凛”という字が思い浮かびます。

 お家騒動や恋愛事情、複雑な家族の来歴、刺客の存在と死、そんな様々なドロドロとしたものが描かれながらもこの作品を読んでいるとそうしたドロドロさは感じられません。それもひとえに登場人物たちの清らかさと凛とした強さのおかげだと思います。

 チャンバラシーンの読みごたえも十分で、時代小説の醍醐味を存分に味わうことのできる小説だったと思います。

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Posted by ブクログ 2014年04月08日

素敵すぎる。香や和歌、そして武家の生き方。。。重根と峯均の兄弟がほんとに武士らしくしたたかで誠実で、かっこいい。キャラがたっていて、実在したと言われる人物とそうじゃない人物の区別がつかない。
歴史にファンタジーが溶け合わさって、和風で夢のつまった感動ストーリーになっちゃったかんじ。
バスの中で涙して...続きを読むしまって困りました。
蜩の記に続いて、読後の心地よさがくせになる本でした。

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Posted by ブクログ 2019年09月15日

面白かった
筑前黒田藩での物語
これも、実際の黒田家のお家騒動を下敷きとした物語。

両親を亡くした卯乃は黒田藩の藩士・立花重根に引き取られます。しかし、父の自害に重根が関与していたことを聞き、失明してしまいます。
失明した卯乃は重根の弟・峯均のもとで母親のりくと暮らすことに。
ここで「香道」を学び...続きを読む、さまざまな香を聞くことで、心が静まっていきます

しかし卯乃の周りにさまざまな出来事が..
卯乃の出生の秘密も明らかになり、お家騒動に巻き込まれていきます。

そして、前藩主が亡くなると、粛清が始まります。
立花一族は、減封、閉門、配流されていきます。
そんな中、苦境を受け入れて暮らす立花一族。

重根、峯均を討とうと津田天馬の狂刃が..
ラスト、峯均と天馬の決闘シーンは息をのみます。

さらに卯乃やりくの強い心。
一途な卯乃の想い。
重根、峯均兄弟の生き様。

これまた熱い物が込み上げてくる物語です。
お勧め。

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Posted by ブクログ 2015年03月05日

カッコいい男達を読みたくて、読んでみた。
期待通り。まっすぐに生きる人たちに共感しました。
スカッとしました。
これまで時代小説はあまり読まなかったが、こういうのだったら他の作品も読みたいと思う。

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Posted by ブクログ 2015年02月22日

「第二黒田騒動」とも呼ばれる筑前福岡藩の実際のお家騒動に絡めた物語。
まず思ったことは、この方の描く話の登場人物はみな「覚悟」を知っているな、ということです。
「腹を括る」ではなくて「覚悟」。
貫く為に、例え理不尽に謗られ妬まれ疎まれようとも、動じない静寂の力強さ。それは己が定め決めた事の顛末に対し...続きを読むて不服を持たない力強さでもある。
主人公の卯乃が失明したときに預けられた家の姑りくは、香を聞くことを教えて、「ひとは匂いです」という。この表現には、権利主義や唯物主義になりがちな世に対して、表層のその奥に大事なものがある、と言われているようで、ぐぐっときました。
あと毎度ですが、美術工芸品の描写がさりげなく詳しい(笑)
香道具の意匠や茶席での茶碗の種類をそっと書いててでもうんちくくさくなくて、その彩りも、わたしがこの方の作品が好きなもう一つの訳。

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Posted by ブクログ 2015年01月11日

最後!最後は一体!?
と自分の中でハッピーエンドを書いてほしい、はっきり書いてほしいとの願望がわき出た状態で終了。でもよくよく考えたら、この話は決して恋愛小説ってわけじゃなかったんだなよな、と。
当たり前ながら漢字も多く読み方も複雑。でもそれが気にならないくらい、読むにつれてぐいぐい引き込まれました...続きを読む

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Posted by ブクログ 2014年12月07日

福岡藩の第二黒田騒動が舞台として、人としての生き方を改めて問う。
吉川英治、藤沢周平などの時代小説の系譜に筆者も位置付けられるであろう。

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Posted by ブクログ 2014年01月15日

筑前黒田藩・立花家を中心に香と茶と和歌、そして花…の世界。ご乱心のお家騒動に巻き込まれながら、己の信念の生きざまを貫く男たち。凛とした一途な咲きざまを見せる女たち。ラストの足早感は否めないがハラハラする展開と、男女問わずの各キャストの"気"に圧倒される。個人的には泰雲と天馬の尖り...続きを読む具合が後味強い♪

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Posted by ブクログ 2013年11月20日

両親を亡くした卯乃は黒田藩の重鎮,立花重根の元に引き取られる.
父の自害の原因が養父の重根にあると聞き,卯乃は失明してしまう.己を道を貫く男たち,それを信じ一途に生きる女たち.感動の時代小説.
カッコイイ登場人物が目白押し.個人的には重根が一番.やっぱ愛でしょ.

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Posted by ブクログ 2013年06月03日

母を亡くし、今また父を失った卯乃。親戚には引き取り手がなく 立花重根に引き取られた。
成長していく中で、父の自害の「真相」とやらを知らされ、目が見えなくなってしまう。本当の真相を求める中で自らの出生の秘密を知る。自分を愛おしんでくれる人達を自分も愛おしく思っていくことで前に進むことができるのだろう。...続きを読む
しなやかにたくましく生きている卯乃は素敵です

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Posted by ブクログ 2016年06月19日

己の道を信じ、幽閉、最終的には暗殺をも従容と受け入れる重根。そんな人物像を現代小説の中で描くと嘘っぽさばかりが目立つのですが、そうした鮮烈な生き方を描けるのが時代小説の醍醐味です。
最近どちらかと言えば苦手にしていた葉室さん。どうも女性視点での男女の愛情を中心に描かれることが多く、それが悪いというと...続きを読むいう訳では無いのですが、私の好みからは外れて行きます。この作品も中心にはヒロイン・卯乃と重根・峯均兄弟の愛情があるのですが、同時に男性の生き様にも多くのページが割かれ、そのあたりが気に入りました。
もっとも剣鬼・天馬の造形や剣術シーンは少々やり過ぎですが。。

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Posted by ブクログ 2014年07月13日

男性も女性もみんな本当に強く生きていて、凛とした美しい話だった。
重根の卯乃への優しくて真っ直ぐな思いには心が痛くなった。
2人には一緒になってほしかったな。
もう、ほんとに悲しい。。
ときどき出てくる香を聞く場面と歌が素敵だった。

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Posted by ブクログ 2013年05月02日

全1巻。
加賀騒動、伊達騒動とならび、
三大お家騒動と呼ばれる黒田騒動。
の、次の世代。
第二の黒田騒動と呼ばれる事件を背景に、
剣と恋を描いた物語。

けっこうよかった。
著者特有の、
すこしイヤミ臭いくらいの堅苦しさが大分影を潜め、
往年の時代ものを読んでいるような
割とベタな雰囲気。
後書きに...続きを読むも書かれてるけど、
藤沢周平を彷彿とさせる。
リアルタイムでこういうの書ける人は貴重だと思う。

著者が多様する和歌を使った心情表現も
いい頃合いで邪魔にならず、
宮本武蔵vs佐々木小次郎な気分の
クライマックスはすごく迫力がある。

著者の新作に、
(個人的には)最近あまり当たりが無かったので、
なおさらぐっときた。

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Posted by ブクログ 2016年10月05日

筑前黒田藩のお家騒動に巻き込まれた人々を描いた作品
これ、事実が下敷きになってるお話しなんですね

信じる道をゆく男
運命に翻弄されながらも必死に生きる女

凛とした人物たちが魅力的です

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Posted by ブクログ 2016年06月24日

6月-10。3.5点。
藩の要職兄弟と、若い女性。
清さを貫く人生。政治に翻弄される兄弟と女性。

まあまあ面白い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年01月17日

卯乃にとって、恩がある人に嫁ぐことが大切。でも恩人の弟にこころ惹かれる。
それに対して周りの人が協力的に動いていく。なんとも出来すぎ感は否めませんが、卯乃が可愛い性格だからか嫌味には感じられませんでした。
最後の決闘のシーンは、確かに宮本武蔵を彷彿とさせました。

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Posted by ブクログ 2015年03月30日

武士としての矜持を持って生きる。現代人が持っている理想の武士像なのかもしれませんが、高潔な生き方に武士を感じることはできても人間が感じられず、好きになれません。こういう隙のない人は疲れます。
黒田家のお家騒動にフィクションを取り入れて描いてるのですが、善悪がはっきりしている分ストーリーが読めてしまい...続きを読む、落ち着くところに落ち着いたなという印象です。

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