無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2015年02月11日
両親を亡くしたのち、筑前黒田藩の立花重根のもとに引き取られた卯乃、しかし重根が父の自害に関与したと聞き卯乃は懊悩のため失明してしまう。さらに立花一族に対し藩からの圧力が強まり…
小説を読んでいて、登場人物の生き方に対し心の底からカッコいい、と思ったりすることってなかなかないと思うのですが、
こ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月08日
素敵すぎる。香や和歌、そして武家の生き方。。。重根と峯均の兄弟がほんとに武士らしくしたたかで誠実で、かっこいい。キャラがたっていて、実在したと言われる人物とそうじゃない人物の区別がつかない。
歴史にファンタジーが溶け合わさって、和風で夢のつまった感動ストーリーになっちゃったかんじ。
バスの中で涙して...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月02日
現代にも通じる権力者交代に伴う粛清の嵐。藩のために憎まれ役であっても献身した結果が、あまりに酷い。
父が自害した後、藩の重役である立花重根に引き取られた卯乃は、重根に慈しみながら育てらる一方で、藩主家の騒動と藩政の変換に巻き込まれていく。立花一族に襲いかかる数々の苦難。卯乃は周りの人々に助けられなが...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月11日
日本史に疎いため、どこまでが史実で実在の人物なのか、どこからがノンフィクションなのか分からないが、その分素直に楽しめた。
多彩な人物を配し、江戸の爛熟期、もはや”武”ではなく”政治”の時代に、己の保身をかけるもの、忠義に生きるもの、それぞれの運命が錯綜する。
特に女性の姿が、昔の時代作家と違って生き...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月19日
武士としての生き方とそれを支える女性たちの強さに加え、茶道や和歌の精神を織り交ぜた充実した作品でした。決して有名ではない人達を主人公にして、時代小説の定番である江戸の下町人情や捕物帳とは一線を画した葉室氏の作品はどれを読んでも心に響きます。
黒田藩に関する小説は始めてでしたが、葉室氏は他にも書いてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月03日
弟子に「強い」とはどういう事かと尋ねらた峯均(みねひら)は
それは負けぬという事だと答える。
「負けぬということはおのれを見失わぬこと。
勝ってもおのれを見失えば、それはおのれの心に負けたことになる」
弟子と師匠の話として聞けば深い、と思う。
ちょっと違うかもしれないけれど
負けた試合こそ自分が伸び...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月26日
著者の小説は、漢詩や和歌を巧みに取り混ぜ、清冽な作品をより格調高く仕上げている。
この小説も和歌を随所に用い、香道が加わることによって、さらに香(かぐわ)しい読み応えのある作品になっている。
そして登場人物に
「あなたは光を失いましたが、人の心の香りを聞くことはできるはずです。いずれ、あなたにとって...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月15日
面白かった
筑前黒田藩での物語
これも、実際の黒田家のお家騒動を下敷きとした物語。
両親を亡くした卯乃は黒田藩の藩士・立花重根に引き取られます。しかし、父の自害に重根が関与していたことを聞き、失明してしまいます。
失明した卯乃は重根の弟・峯均のもとで母親のりくと暮らすことに。
ここで「香道」を学び...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。