関美和のレビュー一覧
-
-
-
-
Posted by ブクログ
ファーストムーバー・アドバンテージ
先手必勝
市場に最初に参入すれば、ライバルのいない隙に大きな市場シェアを握れる、でも、先手を打つのは手段であって目的ではない。最初の参入者になっても、ライバルがやってきてその座を奪われたら目的(競争が回避された独占)を達成できない。
ラストムーバーアドバンテージ
最後の参入者になる方がはるかにいい、特定の市場でいちばん最後に大きく発展して、その後何年、何十年と独占利益を享受する方がいい。
そのためには、
小さなニッチを支配し、そこから大胆な長期目標に向けて規模を拡大
しなければならない。ビジネスはチェスに似ている。チェスのグランド・マスター、ホセ・ラウル・ -
-
Posted by ブクログ
難しい経済用語などはなく、一気に読めました。
仮想通貨や環境問題まで論じているのも面白いところです。たとえにマトリックスなどなるほどと思いました。
★NHK「100分de名著forティーンズ」で「ただのお金の話ではない」と話題沸騰!
★NHK「理想的本箱 君だけのブックガイド」で絶賛!
★「朝日新聞」(梶山寿子氏評)にて
「とんでもなくわかりやすいだけでなく、とんでもなくおもしろい」
「知的好奇心を刺激するドラマチックな展開に、ぐいぐい引き込まれる」
「一冊で仮想通貨や公的債務の是非、環境問題まで網羅しているのも驚き」と絶賛!
★年間ベスト海外ノンフィクション(Apple Books)
★ -
-
Posted by ブクログ
作者の主張としては、「持続的な格差の少ない社会を目指すには今の資本主義に対して、経済リテラシーの高い民主主義」ということだと思う。
資本主義を市場社会と表現して、市場の成り立ちや特性について語っている。交換価値と経験価値という表現は、印象に残った。なんでも交換価値にしてしまう市場社会(≒評価経済社会@岡田斗司夫)の波は、プライベートを切り売りしていいねやフォロワーを稼ぐ現代の特性を上手く捉えている。経験価値については、貨幣価値や取引という概念から外れ、人の関係の下に成り立つ一種の関係性である。作者は、とある日の会食時の知り合いの船乗りから潜水して錨を直して欲しいという経験を元に、いい思い出とし -
Posted by ブクログ
Spotifyを使い始めて、ストリーミングが無料になった経緯を知りたくなったが、Spotifyは最後にちょっとだけ出てきただけ。vevoが誕生した経緯はわかった。
音楽データは、音響心理学を使って簡素化している。人間の聴覚は、人間の声に近い周波数帯を良く聞き分け、その範囲を超えると、だんだん聞こえなくなる。ピッチが近い音はお互いを打ち消し合い、特に低い音が高い音を消す。大きな音の前後の音はかき消される。
動画専門家グループで標準規格を決める委員会のMPEGは、フィリップスの方式をMP2、ブランデンブルクの方式をMP3と名付けた。その後、MP2とは異なるフィルターバンクを用いたAACを開発し -
Posted by ブクログ
局面の構築にだけに注力し、集約する、べき乗則。
そのために大切なのが、ラストムーバーアドバンテージ。終盤を制する事。日本人にほんと、不向き。秀吉、家康は、上手かったかな。
デカルト座標、四象限の行列的転用って、感じでいいのか。インテリジェンスデザインもその一つになるのか。
市場の基本原則、「ランダムさ」に対する万能法則「べき乗則」。金の流れを掴むためにも。
べき乗則からではなく、べき乗則そのものの線形化を、逆もありだろうけど、やればいいのだろうな。
追記、071018
再考、読み直すかな マイキーの動画を見て、聖書ね。
プロテスタント、カウンターだよね。でも、以前、どっかで、影響を -
Posted by ブクログ
Airbnbの成長と繁栄の裏には若きCEOを支えてきたベテラン賢者の支えがあった。
Airbnbの話を基に別業種で「年寄り」扱いされかねない彼らがこれから必要とされる「モダンエルダー(新しい年長者)」としてやっていくための秘訣を書いている。
今まで培ってきた経験と知恵をおしみなく与え、導く「メンター」と新人としての吸収力と新鮮さを持った「インターン」とを掛け合わせた「メンターン」として仕事に臨むといいとのこと。
結構流し読み。
実績を残している賢者と評判だったとしても、実際にやっているときは自分のやっていることが良いか悪いのかわからない。常に周りの評価を受けつつ試して行くしかない。
本著では成 -
-
Posted by ブクログ
ざっと読んだだけだけど、会長が課題図書を「who you are」→「多様性の科学」→「だから僕たちは組織を変えていける」の順にとりあげた理由が分かった。
一貫して言いたかったことは〝企業文化〟についてで、個人か法人かという違いで、どちらも人格や歴史を持つものということだ。
チンギスハン(1800年間続いた多くの騎馬遊牧民族による戦争を終結させ、騎馬遊牧諸民族を統一し、モンゴル帝国を建国)が築いた文化は会長の言わんとすることに近いと思う。特に忠誠心と多様性。階級制度を廃止し個人の能力と勇気、知性をもって評価する実力主義とし、忠誠心は兵士側だけでなく統治側も持つべきものと考えたらしい。この統治 -
Posted by ブクログ
ハワード・シュルツと本書の著者であるハワード・ビーハーはタイプが全然異なる。
シュルツが根っからの起業家であるのに対して、ビーハーの方は先陣を切って人を導いたり道を切り開いたりというタイプではない。
ビーハーは、特別な才能や、起業家がよく持っているサイコパス的要素を持ち合わせているわけでないが、余りある熱意を持ち、優しく、思いやりがある。
それだけに、日本社会の多くのビジネスパーソンにとって、より再現性があり、共感を得やすいように思う。
起業家タイプはごく少数だ。
それに対して、凡人ながら、マインドの改革と努力によってその責務を果たすだけの人と成るためのとても良い模範となる。
自分も全くリーダ -
-