朝倉宏景のレビュー一覧

  • あめつちのうた

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    とても良かった。
    高卒で阪神園芸に入社した、雨宮大地の1年間の物語だけど、彼を通じて自分自身の仕事への向き合い方とか、家族や友人との関わりとか、自分の心との向き合い方とか、いろいろ考えさせられた。

    雨降って地固まる。
    雨が降らないと、強くならない。
    でも雨の後には太陽が出ないと、強くならない。
    いつか、弱った時に思い出そう。

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    2025年08月17日
  • あめつちのうた

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    お仕事小説!と思って手に取りました。
    「阪神園芸」は、一度は耳にしたことがある人が多いと思いますが、グランドキーパーの仕事の内容の詳細はなかなか知ることはないと思います。まずそこがただただ興味を惹かれておもしろい!
    そして主人公が自己肯定感の低いダメダメな18歳。野球は好きだけど自分はうまくできないから、名門校で野球部のマネージャー、からの阪神園芸就職。設定もまたまたおもしろい!
    そして仕事への誇りを感じながら、少しずつ自分という人間を見つめ直し、成長していくところが応援したくなります。おすすめです!

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    2025年08月09日
  • マウンドの神様

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    もっと早く読めばよかった。タイトルと表紙から、甲子園の話かなと思ったけど。野球って括りね。東川さんのベースボールキャップにまつわる話しが面白かった。

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    2025年07月19日
  • 今日も事件が起きませんよう。

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    お仕事小説…だけではとどまらない感動と面白さだった。4章ともそれぞれの思いや経緯があり、読む手が止まらなかった。出会えて良かった大切にしたい一冊。「人は必ず大事な何かを守って生きている。家族であれ、命や財産であれ、地位や名誉であれ、守ることそのものが生きる意味となっている」
    「今日も、何も起きませんでした…それこそが、実はこの世界でいちばん幸せな言葉なのかも知れない。」

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    2025年07月06日
  • 駅と旅

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    ネタバレ

    「そこに、私はいなかった。」が胸が張り裂けそうなくらい青春だった。
    「東京駅、残すべし」もファンタジー要素があって好きだった。
    遠くに行きたくなる短編集。

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    2025年06月21日
  • 日向を掬う

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    親が子どもを幸せにしないといけないなんて大人のエゴかもしれない。40歳、未婚の良行が突然現れた中学生に娘だと告げられ目まぐるしい日々が始まる登場人物みんなの優しさ、いい加減さが上手く絡み合って救い救われ生きていく。

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    2025年05月29日
  • あめつちのうた

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    甲子園球場には何度か行った事があり
    突然雨が降ってきた時の阪神園芸の人達の整備の一部始終に釘付けになった。
    ここに書かれてる通りの職人集団だ。
    ただ、詳しい事がわからないので読んでみたくなりこの本を購入。
    グラウンドがどんな形で整備されているのか、とても興味深い内容だった。そして描かれてる物語も素晴らしい。

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    2025年05月07日
  • あめつちのうた

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    野球好き、甲子園好き、阪神タイガース好き、そして阪神園芸さんリスペクトな私ですが、これを読んで更に阪神園芸さん、そして甲子園球場が大好きになりました。
    さらに、単なるお仕事本というのではなく、様々な人間模様や、その狭間で悩み成長していく主人公の姿が描かれています。

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    2024年11月03日
  • 雨を待つ

    購入済み

    ナイト君がんばれ

    18歳ナイト君が味わった挫折は計り知れない。彼の母親にように私も聞いてしまうだろう「野球はもうやらないの」と。彼が聞いて欲しくないと分かっているのに、心配で聞いてしまう母親の気持ちが床屋でのいきさつでよく分かる。人生で経験する全てのことは、無駄なものはない。ナイト君の自分で見つけた新たな道はどんなものなんだろう。読後、この続きをもっと読みたいと思った。ナイト君の今後が知りたい。

    #切ない #アツい #ほのぼの

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    2024年09月08日
  • マウンドの神様

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    荻原浩さん、早見和真さんの出来れば物語で読んで見たかった。好きな作家ばかりで 特別感のある短編小説で得した気分

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    2024年06月04日
  • ゴミの王国

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    区から業務委託を受けて家庭ゴミの回収を行う民間の清掃会社で働く日下部朝陽は、育った環境のために神経質といえるほどのきれい好きで、自身が住むマンションの部屋を極度にモノのない清潔な状態に保っている。
    ある日朝陽は、隣室に住む佐野友笑の部屋がゴミを集めて溜め込んだ"ゴミ部屋"であることに気づく。


    人が生きていくうえで欠かせない"ゴミ"のこと。
    捨てられた"ゴミ"に執着してしまう友笑と"清潔さ"に囚われすぎた朝陽の"ゴミ"への向き合いかたや人生への向き合いかたに考え

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    2024年05月11日
  • ゴミの王国

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    孤独と向き合うきっかけを与えてくれる小説。
    そして、誰もが心に響く内容がこの小説にあリます。

    自分の育った環境を王国と例えるのがとても新鮮でした。
    また、自分の国を作り民をどのように扱っているか、独裁国家になっていないかなど面白い表現でした。

    ゴミアートの作品も魅力的で心にグサっと刺さります。
    正直、MVを観てみたいとさえ思います。

    自分自身、ミニマリストですが、モノとの向き合い方に共感もします。
    とにかくこの本からたくさんの気づきや改めて大切なことを学んだ気がします。

    正直、全ての人に読んでもらいたい小説です。
    何より心が温かくなります。

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    2024年05月04日
  • 風が吹いたり、花が散ったり

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    42195キロを走るのは並大抵じゃないのに、目が見えないで、よくぞよくぞだよ。走るサチの心の中は描かれていないが本当に凄いって事。あの場面で自分がついた嘘の告白とそうじゃない私もだよ、亮磨を選んで私は間違ってなかったと叫ぶサチ 甲子園の園芸にブラインドに主役ではないけど無くてはならない重要な役割にスポットを当てるの凄くて、世の中の風潮も盛り込んで、単なる誰と誰が付き合うとか成功したとか浅い話じゃない朝倉さん素敵だな

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    2024年01月12日
  • あめつちのうた

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     野球を見る人も見ない人も、知らない人はいない夏の高校野球の大会が行われる『阪神甲子園球場』——通称甲子園を主戦場とする『阪神園芸』のグラウンドキーパーのお仕事を通して、雨と土に向き合いながら成長していく青年のお話です。

     読後一番に、羨ましいと思ってしまいました。
     私は、こんなに自分の仕事に誇りと自信を持って向き合ったことがあっただろうかと。

     運動神経ゼロ人間と自分で言ってしまうほど運動に自信のない主人公は、運動のできる父と弟との確執を抱えながら高校卒業と同時に『阪神園芸』に就職し、甲子園のグラウンドキーパーとしての一歩を踏み出します。
     このお話は、プロローグに主人公が入社二年目の

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    2023年11月16日
  • あめつちのうた

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    野球は、あまり興味がないのですが、球場整備が、こんな風に行われることを初めて知りました。実在の会社が出てくるので、リアルに感じる事ができ、これから高校野球を見るときは、整備の仕事に携わる方々にも注目してみたいなと思いました。仕事の仲間、友達から色々なことを学び成長していく主人公。父親との関係も、親子なのだから、本音をぶつけ合うことは大切なことかなと思います。

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    2023年09月28日
  • 空洞に響け歌

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    双葉文庫いいね。下段に名前と内容と書かれているのが斬新な。朝倉宏影さんは野球の小説でだいぶ入り込んでお世話になってる、好きだ。バンドの物語はピンと来ないと思っていたが、手に入れて良かったしかない。和菓子屋の作業中がバンドだねとか言うのも良いよねー。最後のジムで先輩が来てくれた場面でクズの猿レベルの輩3人来たのが嫌な気分不愉快な。でもそう書く事でメンバーの存在とジムが気付かない場所とわかったのだろうなとは理解した。紬の性格がよく分かったのが一番、話の始め多摩川と追悼ライブの件と出ているのも好きだ

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    2023年09月08日
  • あめつちのうた

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    まず本屋で見つけて迷わず購入する、正解でした。吹部2以来かな、とにかく読みやすいです、出来事を細かく砕いて提供してくれるので、まさに甲子園の土の様に掘り起こして踏み固める場面がたくさん出ていた。夏美との恋愛ものかと思ったら、野球部の延長かと思ったらまるで違った。まるで知らない阪神園芸に触れてくれて非常に勉強になりました。よく鬼釡神工だと阪神園芸は聞きますがやってることは知らないんです。長谷と親父が同じに見えるのって、確かに感じる、自分の劣等感を口に出して叫んでたよ、よくやった。登場人物の劣等感がテーマかと

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    2023年09月08日
  • 白球アフロ

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    終わり方好きかも。未来に向かっていく結末が1番見たいのに、どうなるかわからない、バッターが鋭く振り切っていく〜コロがセカンドに迫ってくる〜俺は無心で白球へと向かっていった〜と で結末は誰もわからない自分自身で完結させるのだが、アウトなんだよねここは間違いないよね。一球一球に願いや想いが詰まっていてクリスのお父さんも来ていると言ってしまう自分達は周りの人間に助けられてることを気付いた高校野球とは、だよね。クリスの快進撃じゃない1回戦1試合をじっくりと描く、入り込んだわ〜甲子園の過去の名勝負と同じ感覚です

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    2023年09月08日
  • あめつちのうた

    購入済み

    爽やかな読後感

    高校野球は感動ポルノの趣きが強すぎて苦手です。ただこの作品は、高校野球の騒乱に巻き込まれた人たちに優しく寄り添ってくれます。読後、気持ちが柔らかくなって『自分も頑張ろう』と前向きになる元気をもらいました。お仕事小説としても面白く、甲子園球場からの中継に目を留めた折には、バックヤードの人々の動きに注目したくなります。

    #カッコいい #エモい #アツい

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    2023年07月26日
  • 野球部ひとり

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    高校野球地方大会が盛り上がっていますね!
    そこで、みんみんさんオススメの野球小説♪
    良かったよ〜
    泣けるよ〜
    最高でしたぁ〜。⁠:゚⁠(⁠;⁠´⁠∩⁠`⁠;⁠)゚⁠:⁠。

    部員8名のヤンキー高校・渋谷商業高校
    部員1名の名門進学校・自由が丘高校
    この二校が合同チームを組むことになるのだが……

    シブ商野球部は、サッカー部とグラウンドの取り合いをしたり、タバコ吸ったりと、まぁいかにもと言った雰囲気。
    自由が丘の部員は「ひとりが丘」と呼ばれていて、何だか変わり者っぽい。
    しかし、自由が丘の女子マネ・梨紗子か登場すると、物語の空気かふわっと変わるの。
    そこからはすっかり夢中になって、入り込んでしま

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    2023年07月18日