朝倉宏景のレビュー一覧

  • あの冬の流星

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    10歳の我が子に余命を告げるのか…。
    自分ならどんな選択をするのか、その考えもまとまらないまま、最初から最後までずっと涙が止まらなかった。

    旭川に住むサッカー好きな少年・竜星が、試合中にラフプレーを受け、背中の痛みを訴えたのが始まりで、ただの怪我だと思っていたのだが、肋骨にできた腫瘍が悪性で、ユーイング肉腫という骨の癌だった。
    辛くて過酷な治療をしても癌は大きくなり、余命半年という命だと知ったあと、家族の答えは…。

    竜星があまりにも良い子過ぎるが故に余計に辛くなる。
    「僕がガンで、よかったよ」
    「姉ちゃんじゃなくて。父ちゃんや母ちゃんじゃなくて、僕がガンでよかった」などと10歳の子が言うこ

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    2026年03月24日
  • あの冬の流星

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    ネタバレ

    野球を題材にした小説が得意なイメージの強い元スラッガーの朝倉宏景さんの新刊
    野球と離れたと思ったらゴツい剛速球を投げ込んできやがった

    一応蓋するが、ギリネタバレにはならんのちゃうかと個人的には考えている

    旭川に住む四人家族の物語
    大工のお父さんは元サッカー小僧で激熱のちょいウザ
    お母さんはそんなお父さんをうまくコントロールする元サッカー部のマネージャー
    13歳の長女は反抗期真っ只中でお父さんと喧嘩ばかりだけど弟にはいいお姉ちゃん
    そして10歳の竜星はサッカー少年で誰にも好かれるよい子

    しかし竜星は小児がんに冒され余命半年と告げられてしまうのです

    そして家族は竜星に余命を告げる決断をくだ

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    2026年03月07日
  • あの冬の流星

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    たくさん泣いた。後半は嗚咽に近かった。
    本でこんなに泣いたのは初めて。
    それはきっと竜星が良い子すぎるから。。

    サッカーが大好きだった少年竜星が、ユーイング肉腫という骨の癌に罹り、彼の父母と姉と共に病と闘い、そして近づく死と向き合っていく物語。
    病気に関する情報をどれだけ伝えるのか、竜星の痛みをどうやって和らげていくかなどの問いに家族が向き合うようすが、それぞれの視点から描かれている。だからこそ、それぞれの葛藤や想いが伝わってきて、より感情移入した。

    竜星の素直さに、「そんなこと竜星にしないで!」という悔し涙から、「もっとやりたいことを叶えてほしい」という切ない涙、たくさんの涙を流した。

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    2026年03月04日
  • あの冬の流星

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    ネタバレ

    旭川で生活を送る佐竹家。
    昭和気質な父竜司、高校時代から彼を支える母詠美、絶賛反抗期の亜沙美、サッカー少年の竜星の4人が日々仲良く暮らしている。
    竜星のサッカーの試合を観戦していると、ラフプレイを受けた竜星が背中の痛みを訴えて動けなくなった。
    最初はただの怪我に違いない、とたかを括っていたのだがーー宣告されたのは余命半年というあまりにも残酷な現実だった。
    小学生の竜星に事実を告げるか、否か。
    悩み、惑い、泣き、魂の痛み(スピリチュアルペイン)に寄り添った家族の軌跡。

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    2026年02月26日
  • あの冬の流星

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    こんなに泣かされたのは、いつぶりだろう。佐竹家の家族が悩み考えるたび私も考えた。正解なんてないと思うけど、この家族はこの家族なりの厳しい道を選んでやり抜いたと思う。
    作者の思いどおり、まんまと泣かされたけど、それで良いと思える話でした。
    しばしば私の鼻水が読書の邪魔をしました。泣いた。

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    2026年02月08日
  • あの冬の流星

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    我慢強くて家族思いの10歳のサッカー少年、その性格がゆえ身体の異変を伝えることを先延ばしにし検査を受けたときにはすでにユーイング肉腫で余命半年と宣告される。少年の心のまま父親になってしまったような父親、しっかり者の母親、反抗期ど真ん中の姉とサッカーと星が好きな少年の4人家族はどんな闘病生活になろうとも選んだ行動を正解にするためにもがき苦しむ。同級生の真子がいいポジションで家族と調和し祖父母たちの関りも良かった。

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    2026年01月14日
  • あめつちのうた

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    とても良かった。
    高卒で阪神園芸に入社した、雨宮大地の1年間の物語だけど、彼を通じて自分自身の仕事への向き合い方とか、家族や友人との関わりとか、自分の心との向き合い方とか、いろいろ考えさせられた。

    雨降って地固まる。
    雨が降らないと、強くならない。
    でも雨の後には太陽が出ないと、強くならない。
    いつか、弱った時に思い出そう。

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    2025年08月17日
  • あめつちのうた

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    お仕事小説!と思って手に取りました。
    「阪神園芸」は、一度は耳にしたことがある人が多いと思いますが、グランドキーパーの仕事の内容の詳細はなかなか知ることはないと思います。まずそこがただただ興味を惹かれておもしろい!
    そして主人公が自己肯定感の低いダメダメな18歳。野球は好きだけど自分はうまくできないから、名門校で野球部のマネージャー、からの阪神園芸就職。設定もまたまたおもしろい!
    そして仕事への誇りを感じながら、少しずつ自分という人間を見つめ直し、成長していくところが応援したくなります。おすすめです!

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    2025年08月09日
  • マウンドの神様

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    もっと早く読めばよかった。タイトルと表紙から、甲子園の話かなと思ったけど。野球って括りね。東川さんのベースボールキャップにまつわる話しが面白かった。

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    2025年07月19日
  • 今日も事件が起きませんよう。

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    お仕事小説…だけではとどまらない感動と面白さだった。4章ともそれぞれの思いや経緯があり、読む手が止まらなかった。出会えて良かった大切にしたい一冊。「人は必ず大事な何かを守って生きている。家族であれ、命や財産であれ、地位や名誉であれ、守ることそのものが生きる意味となっている」
    「今日も、何も起きませんでした…それこそが、実はこの世界でいちばん幸せな言葉なのかも知れない。」

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    2025年07月06日
  • 駅と旅

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    ネタバレ

    「そこに、私はいなかった。」が胸が張り裂けそうなくらい青春だった。
    「東京駅、残すべし」もファンタジー要素があって好きだった。
    遠くに行きたくなる短編集。

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    2025年06月21日
  • 日向を掬う

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    親が子どもを幸せにしないといけないなんて大人のエゴかもしれない。40歳、未婚の良行が突然現れた中学生に娘だと告げられ目まぐるしい日々が始まる登場人物みんなの優しさ、いい加減さが上手く絡み合って救い救われ生きていく。

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    2025年05月29日
  • あめつちのうた

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    甲子園球場には何度か行った事があり
    突然雨が降ってきた時の阪神園芸の人達の整備の一部始終に釘付けになった。
    ここに書かれてる通りの職人集団だ。
    ただ、詳しい事がわからないので読んでみたくなりこの本を購入。
    グラウンドがどんな形で整備されているのか、とても興味深い内容だった。そして描かれてる物語も素晴らしい。

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    2025年05月07日
  • あめつちのうた

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    野球好き、甲子園好き、阪神タイガース好き、そして阪神園芸さんリスペクトな私ですが、これを読んで更に阪神園芸さん、そして甲子園球場が大好きになりました。
    さらに、単なるお仕事本というのではなく、様々な人間模様や、その狭間で悩み成長していく主人公の姿が描かれています。

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    2024年11月03日
  • 雨を待つ

    購入済み

    ナイト君がんばれ

    18歳ナイト君が味わった挫折は計り知れない。彼の母親にように私も聞いてしまうだろう「野球はもうやらないの」と。彼が聞いて欲しくないと分かっているのに、心配で聞いてしまう母親の気持ちが床屋でのいきさつでよく分かる。人生で経験する全てのことは、無駄なものはない。ナイト君の自分で見つけた新たな道はどんなものなんだろう。読後、この続きをもっと読みたいと思った。ナイト君の今後が知りたい。

    #アツい #ほのぼの #切ない

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    2024年09月08日
  • マウンドの神様

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    荻原浩さん、早見和真さんの出来れば物語で読んで見たかった。好きな作家ばかりで 特別感のある短編小説で得した気分
    2025/12/10 これ2回読んでたとは。額賀澪さんも書いてたとは、タスキメシの印象が感じられずなんだかなあー 名だたる野球小説でやっぱりいいですね

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    2024年06月04日
  • ゴミの王国

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    区から業務委託を受けて家庭ゴミの回収を行う民間の清掃会社で働く日下部朝陽は、育った環境のために神経質といえるほどのきれい好きで、自身が住むマンションの部屋を極度にモノのない清潔な状態に保っている。
    ある日朝陽は、隣室に住む佐野友笑の部屋がゴミを集めて溜め込んだ"ゴミ部屋"であることに気づく。


    人が生きていくうえで欠かせない"ゴミ"のこと。
    捨てられた"ゴミ"に執着してしまう友笑と"清潔さ"に囚われすぎた朝陽の"ゴミ"への向き合いかたや人生への向き合いかたに考え

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    2024年05月11日
  • ゴミの王国

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    孤独と向き合うきっかけを与えてくれる小説。
    そして、誰もが心に響く内容がこの小説にあリます。

    自分の育った環境を王国と例えるのがとても新鮮でした。
    また、自分の国を作り民をどのように扱っているか、独裁国家になっていないかなど面白い表現でした。

    ゴミアートの作品も魅力的で心にグサっと刺さります。
    正直、MVを観てみたいとさえ思います。

    自分自身、ミニマリストですが、モノとの向き合い方に共感もします。
    とにかくこの本からたくさんの気づきや改めて大切なことを学んだ気がします。

    正直、全ての人に読んでもらいたい小説です。
    何より心が温かくなります。

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    2024年05月04日
  • 風が吹いたり、花が散ったり

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    42195キロを走るのは並大抵じゃないのに、目が見えないで、よくぞよくぞだよ。走るサチの心の中は描かれていないが本当に凄いって事。あの場面で自分がついた嘘の告白とそうじゃない私もだよ、亮磨を選んで私は間違ってなかったと叫ぶサチ 甲子園の園芸にブラインドに主役ではないけど無くてはならない重要な役割にスポットを当てるの凄くて、世の中の風潮も盛り込んで、単なる誰と誰が付き合うとか成功したとか浅い話じゃない朝倉さん素敵だな

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    2024年01月12日
  • あめつちのうた

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     野球を見る人も見ない人も、知らない人はいない夏の高校野球の大会が行われる『阪神甲子園球場』——通称甲子園を主戦場とする『阪神園芸』のグラウンドキーパーのお仕事を通して、雨と土に向き合いながら成長していく青年のお話です。

     読後一番に、羨ましいと思ってしまいました。
     私は、こんなに自分の仕事に誇りと自信を持って向き合ったことがあっただろうかと。

     運動神経ゼロ人間と自分で言ってしまうほど運動に自信のない主人公は、運動のできる父と弟との確執を抱えながら高校卒業と同時に『阪神園芸』に就職し、甲子園のグラウンドキーパーとしての一歩を踏み出します。
     このお話は、プロローグに主人公が入社二年目の

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    2023年11月16日