朝倉宏景のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
10歳の我が子に余命を告げるのか…。
自分ならどんな選択をするのか、その考えもまとまらないまま、最初から最後までずっと涙が止まらなかった。
旭川に住むサッカー好きな少年・竜星が、試合中にラフプレーを受け、背中の痛みを訴えたのが始まりで、ただの怪我だと思っていたのだが、肋骨にできた腫瘍が悪性で、ユーイング肉腫という骨の癌だった。
辛くて過酷な治療をしても癌は大きくなり、余命半年という命だと知ったあと、家族の答えは…。
竜星があまりにも良い子過ぎるが故に余計に辛くなる。
「僕がガンで、よかったよ」
「姉ちゃんじゃなくて。父ちゃんや母ちゃんじゃなくて、僕がガンでよかった」などと10歳の子が言うこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ野球を題材にした小説が得意なイメージの強い元スラッガーの朝倉宏景さんの新刊
野球と離れたと思ったらゴツい剛速球を投げ込んできやがった
一応蓋するが、ギリネタバレにはならんのちゃうかと個人的には考えている
旭川に住む四人家族の物語
大工のお父さんは元サッカー小僧で激熱のちょいウザ
お母さんはそんなお父さんをうまくコントロールする元サッカー部のマネージャー
13歳の長女は反抗期真っ只中でお父さんと喧嘩ばかりだけど弟にはいいお姉ちゃん
そして10歳の竜星はサッカー少年で誰にも好かれるよい子
しかし竜星は小児がんに冒され余命半年と告げられてしまうのです
そして家族は竜星に余命を告げる決断をくだ -
Posted by ブクログ
たくさん泣いた。後半は嗚咽に近かった。
本でこんなに泣いたのは初めて。
それはきっと竜星が良い子すぎるから。。
サッカーが大好きだった少年竜星が、ユーイング肉腫という骨の癌に罹り、彼の父母と姉と共に病と闘い、そして近づく死と向き合っていく物語。
病気に関する情報をどれだけ伝えるのか、竜星の痛みをどうやって和らげていくかなどの問いに家族が向き合うようすが、それぞれの視点から描かれている。だからこそ、それぞれの葛藤や想いが伝わってきて、より感情移入した。
竜星の素直さに、「そんなこと竜星にしないで!」という悔し涙から、「もっとやりたいことを叶えてほしい」という切ない涙、たくさんの涙を流した。
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Posted by ブクログ
孤独と向き合うきっかけを与えてくれる小説。
そして、誰もが心に響く内容がこの小説にあリます。
自分の育った環境を王国と例えるのがとても新鮮でした。
また、自分の国を作り民をどのように扱っているか、独裁国家になっていないかなど面白い表現でした。
ゴミアートの作品も魅力的で心にグサっと刺さります。
正直、MVを観てみたいとさえ思います。
自分自身、ミニマリストですが、モノとの向き合い方に共感もします。
とにかくこの本からたくさんの気づきや改めて大切なことを学んだ気がします。
正直、全ての人に読んでもらいたい小説です。
何より心が温かくなります。 -
Posted by ブクログ
野球を見る人も見ない人も、知らない人はいない夏の高校野球の大会が行われる『阪神甲子園球場』——通称甲子園を主戦場とする『阪神園芸』のグラウンドキーパーのお仕事を通して、雨と土に向き合いながら成長していく青年のお話です。
読後一番に、羨ましいと思ってしまいました。
私は、こんなに自分の仕事に誇りと自信を持って向き合ったことがあっただろうかと。
運動神経ゼロ人間と自分で言ってしまうほど運動に自信のない主人公は、運動のできる父と弟との確執を抱えながら高校卒業と同時に『阪神園芸』に就職し、甲子園のグラウンドキーパーとしての一歩を踏み出します。
このお話は、プロローグに主人公が入社二年目の