【感想・ネタバレ】あめつちのうたのレビュー

あらすじ

土と向き合う。雨を信じる。
そうして、日本最高のグラウンドが生まれる。
甲子園の神整備、「阪神園芸」が小説に!

絶望的な運動神経の持ち主・雨宮大地は、自分とは正反対の弟や頑なな父への鬱屈を抱え、甲子園のグラウンド整備を請け負う阪神園芸へと入社する。ところが、持ち前のセンスのなさから、仕事は失敗続き。広いグラウンドのなかで、たったひとりうろたえる自分は、本当に一人前のグラウンドキーパーになれるのか?同性愛者であることを周囲に隠す親友・一志や、重い病気を患いながら歌手を目指すビールの売り子・真夏、ケガでプロへの道を断念した、同僚の長谷。大地は同じく「選べなかった」運命に思い悩む仲間たちと関わり合いながら、自らの弱い心を掘り起こすように土へ向き合っていく。

タイガースファン、高校野球ファンのみならず、
すべてのスポーツファンに捧げる、唯一無二のグラウンド整備お仕事小説!
今日も彼らは、地味に地道に、あのグラウンドを守り続けている。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

とても良かった。
高卒で阪神園芸に入社した、雨宮大地の1年間の物語だけど、彼を通じて自分自身の仕事への向き合い方とか、家族や友人との関わりとか、自分の心との向き合い方とか、いろいろ考えさせられた。

雨降って地固まる。
雨が降らないと、強くならない。
でも雨の後には太陽が出ないと、強くならない。
つか、弱った時に思い出そう。

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

お仕事小説!と思って手に取りました。
「阪神園芸」は、一度は耳にしたことがある人が多いと思いますが、グランドキーパーの仕事の内容の詳細はなかなか知ることはないと思います。まずそこがただただ興味を惹かれておもしろい!
そして主人公が自己肯定感の低いダメダメな18歳。野球は好きだけど自分はうまくできないから、名門校で野球部のマネージャー、からの阪神園芸就職。設定もまたまたおもしろい!
そして仕事への誇りを感じながら、少しずつ自分という人間を見つめ直し、成長していくところが応援したくなります。おすすめです!

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2025年08月09日

Posted by ブクログ

甲子園球場には何度か行った事があり
突然雨が降ってきた時の阪神園芸の人達の整備の一部始終に釘付けになった。
ここに書かれてる通りの職人集団だ。
ただ、詳しい事がわからないので読んでみたくなりこの本を購入。
グラウンドがどんな形で整備されているのか、とても興味深い内容だった。そして描かれてる物語も素晴らしい。

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2025年05月07日

Posted by ブクログ

野球好き、甲子園好き、阪神タイガース好き、そして阪神園芸さんリスペクトな私ですが、これを読んで更に阪神園芸さん、そして甲子園球場が大好きになりました。
さらに、単なるお仕事本というのではなく、様々な人間模様や、その狭間で悩み成長していく主人公の姿が描かれています。

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2024年11月03日

Posted by ブクログ

 野球を見る人も見ない人も、知らない人はいない夏の高校野球の大会が行われる『阪神甲子園球場』——通称甲子園を主戦場とする『阪神園芸』のグラウンドキーパーのお仕事を通して、雨と土に向き合いながら成長していく青年のお話です。

 読後一番に、羨ましいと思ってしまいました。
 私は、こんなに自分の仕事に誇りと自信を持って向き合ったことがあっただろうかと。

 運動神経ゼロ人間と自分で言ってしまうほど運動に自信のない主人公は、運動のできる父と弟との確執を抱えながら高校卒業と同時に『阪神園芸』に就職し、甲子園のグラウンドキーパーとしての一歩を踏み出します。
 このお話は、プロローグに主人公が入社二年目の春、本編が入社一年目の春、夏、秋、冬、次の春(そしてプロローグへ)という形で一年を追いかけていくように構成されています。
 彼らの一年は、とても濃密です。
 初めはおどおどと、うまくいかないことに焦る主人公でしたが、一つずつ、着実に仕事を覚えていくたびに、働いている最中の描写もどんどんと落ち着いていって、こうしてこの子は強くなってきたんだなと感じさせてくれます。
 どうにもならないと思いながら、諦めきれずにいたこと。固く蓋をして閉じ込めてしまっていたこと。自分も、自分の同級生も、職場で出会った心惹かれる女性も、職場の先輩も、みんながそれぞれに抱えるそれぞれの『運命』にお互いが触れて、少しずつ誰かが誰かに影響を与えていく様子。
 どれもが丁寧に、グラウンドの土と向き合っていく様とリンクするように描かれていきます。
 戦後、大量の焼夷弾が突き刺さり、GHQに接収されてトラックで踏み荒らされたグラウンドが、日本で最高の土と天然芝のグラウンドと言われる程になったように。これから先も、どれだけ雨が降っても、柔らかく受け止めてくれる強いグラウンドを育て続けていくお仕事。

 彼らの心を掘り起こす様を見ることで、私自身も内面を耕してもらったような心地になりました。
 不透水層を作らないように、時には思い切り心の中もひっくり返して、焦らずじっくり、心を強くしていきたい。そう思わせてくれる、爽やかな読後の一冊でした。
 春の選抜や、夏の甲子園で、高校野球を見る際に、また阪神園芸の方の働きにも注目したいと思います。

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2023年11月16日

Posted by ブクログ

野球は、あまり興味がないのですが、球場整備が、こんな風に行われることを初めて知りました。実在の会社が出てくるので、リアルに感じる事ができ、これから高校野球を見るときは、整備の仕事に携わる方々にも注目してみたいなと思いました。仕事の仲間、友達から色々なことを学び成長していく主人公。父親との関係も、親子なのだから、本音をぶつけ合うことは大切なことかなと思います。

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2023年09月28日

Posted by ブクログ

まず本屋で見つけて迷わず購入する、正解でした。吹部2以来かな、とにかく読みやすいです、出来事を細かく砕いて提供してくれるので、まさに甲子園の土の様に掘り起こして踏み固める場面がたくさん出ていた。夏美との恋愛ものかと思ったら、野球部の延長かと思ったらまるで違った。まるで知らない阪神園芸に触れてくれて非常に勉強になりました。よく鬼釡神工だと阪神園芸は聞きますがやってることは知らないんです。長谷と親父が同じに見えるのって、確かに感じる、自分の劣等感を口に出して叫んでたよ、よくやった。登場人物の劣等感がテーマかと

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2023年09月08日

購入済み

爽やかな読後感

高校野球は感動ポルノの趣きが強すぎて苦手です。ただこの作品は、高校野球の騒乱に巻き込まれた人たちに優しく寄り添ってくれます。読後、気持ちが柔らかくなって『自分も頑張ろう』と前向きになる元気をもらいました。お仕事小説としても面白く、甲子園球場からの中継に目を留めた折には、バックヤードの人々の動きに注目したくなります。

#アツい #エモい #カッコいい

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2023年07月26日

Posted by ブクログ

阪神園芸さんという普段は描かれない裏方のお仕事の部分が描かれていて、面白いと感じました。
仕事の中で成長していく主人公やそれを支えてくれる周りの方も皆魅力的で、読み終わった後は仕事を頑張ろう!という気にさせてくれました。

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2023年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

素晴らしかった!
阪神ファンとして、高校野球ファンとして、なぜ今までこの本のことを知らなかったのか我ながら理解できない。最高だった。

主人公がいい。この子の心情が痛いほどわかるし、この子のこと構わずにはいられないことがすごくよくわかる。魅力的な子。きっと大人になったらモテるよ。

真夏ちゃんも良い子。男にとって都合のいいキャラじゃなく、ちゃんと物語を持ってるし意志がある。魅力的。

ナイトくんと一志くんは痛々しくて。
2人とも幸せになってほしい。

順番を間違えて、ナイトくんの話を先に読んじゃったから、最初からナイトのこと理解して読んでしまった。まあ、どっちにしろ良い子とわかっていたと思うけど。

主人公の母親もナイトの母親も良い人。

阪神ファン、高校野球ファンは絶対に読まなきゃ!

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2022年10月04日

Posted by ブクログ

雨宮君も長谷さんも本当に19歳、20歳?
若さや見た目で内面はわからないし、未熟でもないと感じました。

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2022年07月10日

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阪神ファンの家族の影響で、野球中継を観る機会が多く、馴染みのある甲子園球場が舞台ということもあり、楽しく読ませてもらいました❁⃘*.゚
甲子園球場で阪神園芸さんがお仕事されている姿を実際に生で見てみたい!と思いました。

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2022年04月17日

Posted by ブクログ

甲子園のグラウンドキーパー大地くんのお話し
『雨降って地固まる』
わたしの結婚式で父が言った言葉とおなじですが、ここでは文字通り『地』が固まるのよね
グラウンド整備にこんな作業をしているのだとは知りませんでした
とてもおもしろいお仕事小説

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2025年11月04日

Posted by ブクログ

たまに見る高校野球
雨が降って一時中止になり、グラウンド整備をする様子がテレビに映ると

大変だなぁ

くらいで見ていることがありました

実際に、当たり前ですがこんなに計算されて整備されているのですね

野球を見る時に、視点が変わる、そんな本です

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2025年01月08日

Posted by ブクログ

一つの仕事に誇りを持って打ち込むのはいいなと思う。阪神園芸が舞台なのも良かった。もう少し仕事のことが詳しく描かれていたら、さらにいいなと思う。

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2024年09月22日

Posted by ブクログ

野球好きには阪神園芸という実名が舞台でたまらない。そういう意味で評価は上げたものの、色々詰め込んでてなんだか勿体無い。

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2024年08月27日

Posted by ブクログ

【ダメダメ少年だった主人公が、たくさんの人たちとの出会いを経て自己肯定感を増していく、今風青春小説】

高校の野球部に入るも、甲子園出場の際にはマネジャーだったため、負けたときに「土を集めて帰る」場所に入れなかったという微妙な経験の末に、球場のグラウンド整備を担う会社「阪神園芸」に就職するという選択をした主人公、雨宮大地。

彼は、同じ高校の野球部のエースで関西の大学に進んだ一志、甲子園のスタンドでビールの売り子をしながら歌手を志す真夏、会社の先輩で、野球選手としては捲土重来を期している長谷ら、周りの人たちに支えられながら少しずつ前に進んでいくという話だ。

「神整備」で最近話題になる阪神園芸を取り上げたり、一志が同性愛者だったりというところは、とても今っぽい小説だと言える。「元・球場のビールの売り子」さんなら僕のインスタ友だちにいるので、真夏はなんとなくこの人を思い浮かべて読んでいた。そして、右も左もわからない状態の大地が、ちょっとずつ仕事のコツを摑んでいく姿は、4月に日本語教師になって右往左往している僕自身と重なるところがあるしなあ。

ただ、登場人物が使う関西弁がどこか不自然なのが本当に残念だ。よく見れば、作者は東京都出身とある。もう朝倉宏景さんの作品を読むのも2冊目、これから関西人が出てくる小説を書きはるときは、せりふだけでも僕に送ってくれたら、全部カンッペキな関西弁に直しますよ。

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2024年06月26日

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甲子園球場といえば…阪神タイガース、あるいは夏の高校野球、思い浮かぶのはこの2つ。目を閉じて、さらにそこから記憶の中の甲子園をイメージしてみる……応援団が鳴らすヒッティングマーチのなか選手たちが内野の土の深い茶色と外野の天然芝の緑の中で躍動している。
内野の茶色と外野の緑は甲子園のイメージそのもの。関西人(特にタイガースファン)には茶色と緑色を隣り合わせで塗った画用紙なんかを見せるとイメージするのはきっと甲子園に違いない(しらんけど 笑)。
そんな球場の茶色と緑のコントラスト、土と芝を丁寧に管理する阪神園芸さんという会社の存在をこれまで知ってはいたものの、正直、その存在の偉大さを全く認識していなかった。(ごめんなさい。)小説とはいえ、おそらく球場の管理については物語で語られることと似たようなことが起こっているのでしょう。選手が心おきなく、そして安全にプレーできるように、「俺たちがこのグランドを守るんや!」という矜持を持って、まさにプロ。グランドキーパーは裏方の仕事かと思いきや全然そんなことはない。裏方と思うのは決まった方向からしか観ていないから。誰かの仕事が誰かを支えている、球場を守り続ける彼らは裏方ではなく主役である。自らの仕事に誇りを持って、誰かの仕事に感謝して、そんなことを改めて感じさせてくれた。いくつになっても甲子園の外野の天然芝のように、溌剌としたエバーグリーンな気持ちを持って自らの仕事に向き合いたいと、この本を読んでそう思った。


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2024年04月19日

Posted by ブクログ

私も野球少年だったので、、、
甲子園球場を管理する阪神園芸で働く、コンプレックスを抱えた若者が成長していく話。
雨が降るから地面は固まる⇒困難があるから成長につながる。それぞれが夢を見て先に進むところ、いい話でした。

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2023年11月29日

Posted by ブクログ

いつも気にせず見ていたグランドキーパーの仕事の大変さが良くわかりました。次回から高校野球を見る時に見方が変わると思いました。
やり甲斐があるいろいろな仕事があるものだと思いました。

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2023年11月24日

Posted by ブクログ

人々に評価されやすい仕事がある一方、なかなか評価されずらい仕事もある。

自分はいわゆる裏方に近い仕事をしてるからか、共感できるし、裏方もかっこいいんだぞ!という気持ちになった。

感謝を求めることなく感謝される仕事をしていきたいと心から思った。

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2023年07月26日

Posted by ブクログ

阪神園芸を舞台とした小説です。

始めは主人公があまりに幼すぎて、仕事に対する意識の低さとかすぐ気が散っちゃうところとかコンプレックスに逃げ込むところとかにイライラしましたが、後半はどっぷり青春していて涙が出そうになりました。

夏の甲子園大会が始まる前に読み終えられて良かったです。

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2023年07月25日

Posted by ブクログ

神整備で知られる「阪神園芸」を舞台にした小説。

今年の高校野球は始まったばかりですが、今年の夏の甲子園では
選手だけでなく、裏方として働く「阪神園芸」の皆さんの姿も注目したいと思いました。

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2023年07月11日

Posted by ブクログ

主人公の家族や友達、仕事の同僚と自身の仕事についてうまく連動させて、成長していく物語。野球好きにはたまらない阪神園芸の話も多く含んでいるため面白かった。自分の進みたい道を選択して生きることへの決断がそれぞれの登場人物にあって自分と重ねるシーンもあった。

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2023年06月12日

Posted by ブクログ

グランドキーパーという裏方の物語ですね。
読んで暖かい気持ちになります。
ラストの親子の会話はこんな風に話せたら良いのになと思いました。

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2022年03月25日

Posted by ブクログ

読み終えました。夏は高校野球のシーズン。野球好きなのもあり、この時期は野球小説が読みたくなります。主人公は甲子園での神整備で有名な阪神園芸に入社した社員です。彼は運動神経がなくて強豪校で選手ではなくマネージャーをしていました。主人公の弟は甲子園にも出場する有望な選手で、、、と主人公が様々な苦悩と向き合います。甲子園は様々なドラマが生まれるなあとやはり実感。野球だけでなく、色々な悩みや人間模様が出てきます。野球好き以外も楽しめる読み応えある小説です。

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2025年08月21日

Posted by ブクログ

スラスラ読めて、展開も良かったです

だけど!
「選手の笑顔によりそうんや」
「選手の涙によりそうんや」

これらの台詞はある登場人物のものだけど、20歳でこれ言うかー

かっこよすぎな台詞が多すぎ

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2024年11月10日

Posted by ブクログ

地面も心も、全部掘り起こして、天地ひっくり返して、雨降れば地固まるやでほんま。
困ったことに、阪神の中継見るとイレギュラーしないかバウンドを追うようになってしまった。

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2024年07月21日

Posted by ブクログ

甲子園のグラウンドキーパーを担う阪神園芸を舞台としたお話

野球好きなら誰もが知ってる「阪神園芸」のお仕事小説ということで、知らなかった業務や苦労が知れておもしろかったです
新入社員である主人公の家族との距離、同僚や友人の悩みを絡めながらすすみます。

しいて言えば全体的に中途半端だったかなぁ、という印象
お仕事小説としての困難を軸に書いてもよかったんしゃないかな?

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2024年06月14日

Posted by ブクログ

甲子園球場でグランドをまもる"阪神園芸"で働く主人公(高卒1年目)と先輩(野球部強豪校卒もとピッチャー2年目)、弟(野球部強豪校2年生ショート)、ビールの売り子の大学生女子たちの話

阪神園芸としての仕事が細かく描かれていて、芝生の育て方、土の返し方、試合中の整備や雨の時のシートでおおう様子などとても面白かった。

主人公は、よくTVで運動できない芸人のヒザ神のような形容をされてる全く運動ができず、緊張すると膝が曲がらずに走るから先輩にバカにされる。父も弟も野球が"超"できるスポーツ親子なのに、全くできずトラウマになっている主人公。
職場の人たちや友人、家族などと交わりながら少しずつ経験して成長していく話。

ラストに弟の試合が描かれていて、その経過を私は野球実況レベルで読んでたら…なんか省かれてて⁇となったまま終わってしまった。 野球好きが読むんやから、ここはちゃんと描いて欲しかったな。

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2023年02月21日

Posted by ブクログ

甲子園のグランドキーパーをしている阪神園芸の社員を描く小説で、阪神ファンとしては非常に興味をひかれ手に取った。

青春小説?若者のお仕事熱血小説?としては非常に良かったが、阪神園芸を持ち出すならばもっとその部分を書いて欲しかった。プロ野球選手との生々しいやりとりみたいな・・・
期待が高かっただけに少し消化不良だったかな。

まあ太平洋戦争時の空襲で5000発の焼夷弾がグランドに刺さっていたというすごいエピソードもあったけれどもね。

続編があればもっともっとえぐってほしい。


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2023年02月02日

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