朝倉宏景のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレすごい泣きました…
亡くなることは当たり前に悲しいんですけど、いちばん泣けたのは、竜星くんが幸せだった、ありがとうって旅立てたことです。
竜星くん自身もそうだし、家族、真子ちゃんや先生達、周りの人たちがみんな前向きで強くて、誰かひとりでも欠けてたら竜星くんは幸せに旅立てなかったんじゃないかな…とか色々考えてしまいます。
読んでる最中はずっと苦しかったです。
でもやっぱり、ただの読者である私には、余命宣告された人の本当の苦しみや恐怖、その家族が抱えるものの重さを100%理解することはできないんだと思います。きっと「あなたに何がわかるの?」ってなりますよね。
でも、ただの読者の私でも、この家族の強さや絆の深さに胸を打たれたし、励まされたり、力をもらうことができました。
この家族のように自分も強くなれるかな、そんなことを考えさせられる物語だと思いました。 -
購入済み
本の題?
「雨を待つ」この本の題名と内容がつながりにくいかなと思いました。私も現在、2人の孫がスポーツをしていて、この主人公のお母さんの気持ちの変化、また当の子供にどう接していいか、娘や息子から聴いていて手に取るようにわかりました。
私たちの頃の、単純に「好きだからやる」時代とは今は違うようですね。スポーツが、子供の頃から自分として生きていく手段にもなってきている現代、いかに自分をアピールして生存競争に打ち勝っていくか、楽しいだけではいけない、哀しい時代です。
単純に面白かったです。もしかしたら、親が思うほど子供は傷ついてないのかもしれないと思いました。 -
Posted by ブクログ
ごみ収集の仕事に就いていながら、自宅の部屋はチリひとつ落ちていない潔癖症・ミニマリストの朝陽と、不用品を次々と部屋に持ち込んで半年足らずで汚部屋にしてしまった友笑が、アパートの隣同士であることが判明する冒頭。
普通ならばお互い関わりは持ちたくないはずだけど、小説なので、どうして2人ともそうなったのか、半生が語られます。少しずつ歩み寄る中で、特に汚部屋の解消に近づいていく過程が描かれます。ほとんど想定内のストーリーですが、何故読んだかというと、わたしの部屋も友笑さんほどではないけど、汚部屋だから。
でも、結局参考にはなりませんでした。
2人とも、やはり両親の影響が大きくて、潔癖症も汚部屋も、孤独な何かを埋める作業の様な気がするのです。わたしと全然違います。
ただ、「ゴミの出し方が人格を形成する」という指摘にはビクとしました( ºωº; )。
‥‥‥‥きちんと使うかどうか先のことを考えて物を買って、なるべくゴミを少なくして、しっかり分別して、朝起きて出してっていうさ、そういうすっきりした日常を送れることが、心の健全さにもつながる‥‥‥‥
反省します。頑張ります୧(・ᴗ・*)୨⁾⁾
Funyaさんのレビューで本書を知りました。ありがとうございます♪
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Posted by ブクログ
【ダメダメ少年だった主人公が、たくさんの人たちとの出会いを経て自己肯定感を増していく、今風青春小説】
高校の野球部に入るも、甲子園出場の際にはマネジャーだったため、負けたときに「土を集めて帰る」場所に入れなかったという微妙な経験の末に、球場のグラウンド整備を担う会社「阪神園芸」に就職するという選択をした主人公、雨宮大地。
彼は、同じ高校の野球部のエースで関西の大学に進んだ一志、甲子園のスタンドでビールの売り子をしながら歌手を志す真夏、会社の先輩で、野球選手としては捲土重来を期している長谷ら、周りの人たちに支えられながら少しずつ前に進んでいくという話だ。
「神整備」で最近話題になる阪神園芸を取り上げたり、一志が同性愛者だったりというところは、とても今っぽい小説だと言える。「元・球場のビールの売り子」さんなら僕のインスタ友だちにいるので、真夏はなんとなくこの人を思い浮かべて読んでいた。そして、右も左もわからない状態の大地が、ちょっとずつ仕事のコツを摑んでいく姿は、4月に日本語教師になって右往左往している僕自身と重なるところがあるしなあ。
ただ、登場人物が使う関西弁がどこか不自然なのが本当に残念だ。よく見れば、作者は東京都出身とある。もう朝倉宏景さんの作品を読むのも2冊目、これから関西人が出てくる小説を書きはるときは、せりふだけでも僕に送ってくれたら、全部カンッペキな関西弁に直しますよ。 -
Posted by ブクログ
甲子園球場といえば…阪神タイガース、あるいは夏の高校野球、思い浮かぶのはこの2つ。目を閉じて、さらにそこから記憶の中の甲子園をイメージしてみる……応援団が鳴らすヒッティングマーチのなか選手たちが内野の土の深い茶色と外野の天然芝の緑の中で躍動している。
内野の茶色と外野の緑は甲子園のイメージそのもの。関西人(特にタイガースファン)には茶色と緑色を隣り合わせで塗った画用紙なんかを見せるとイメージするのはきっと甲子園に違いない(しらんけど 笑)。
そんな球場の茶色と緑のコントラスト、土と芝を丁寧に管理する阪神園芸さんという会社の存在をこれまで知ってはいたものの、正直、その存在の偉大さを全く認識していなかった。(ごめんなさい。)小説とはいえ、おそらく球場の管理については物語で語られることと似たようなことが起こっているのでしょう。選手が心おきなく、そして安全にプレーできるように、「俺たちがこのグランドを守るんや!」という矜持を持って、まさにプロ。グランドキーパーは裏方の仕事かと思いきや全然そんなことはない。裏方と思うのは決まった方向からしか観ていないから。誰かの仕事が誰かを支えている、球場を守り続ける彼らは裏方ではなく主役である。自らの仕事に誇りを持って、誰かの仕事に感謝して、そんなことを改めて感じさせてくれた。いくつになっても甲子園の外野の天然芝のように、溌剌としたエバーグリーンな気持ちを持って自らの仕事に向き合いたいと、この本を読んでそう思った。