朝倉宏景のレビュー一覧

  • あめつちのうた

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    野球好きには阪神園芸という実名が舞台でたまらない。そういう意味で評価は上げたものの、色々詰め込んでてなんだか勿体無い。

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    2024年08月27日
  • あめつちのうた

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    【ダメダメ少年だった主人公が、たくさんの人たちとの出会いを経て自己肯定感を増していく、今風青春小説】

    高校の野球部に入るも、甲子園出場の際にはマネジャーだったため、負けたときに「土を集めて帰る」場所に入れなかったという微妙な経験の末に、球場のグラウンド整備を担う会社「阪神園芸」に就職するという選択をした主人公、雨宮大地。

    彼は、同じ高校の野球部のエースで関西の大学に進んだ一志、甲子園のスタンドでビールの売り子をしながら歌手を志す真夏、会社の先輩で、野球選手としては捲土重来を期している長谷ら、周りの人たちに支えられながら少しずつ前に進んでいくという話だ。

    「神整備」で最近話題になる阪神園芸

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    2024年06月26日
  • ゴミの王国

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    ゴミ収集の大変さは、想像以上だなと感じる。尊敬しかないのに、悪態をつく住人に腹が立つとともに、小学生からゴミ収集の大変さをもっと教えるべきだと思った。
    粗大ゴミの問題は人ごとでなく、ソファーを買い替えたいと考えているが、リサイクルできないゴミになるかなと躊躇してしまう。

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    2024年06月23日
  • ゴミの王国

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    主人公はゴミ回収の作業員。潔癖症の男性。
    隣の部屋は汚部屋で、住人は女性。彼女がゴミを拾ってきて部屋に溜め込むようになった事情が悲しい。
    終盤に、主人公以上に潔癖症な父親が家出した妻を迎えに行き
    「いっしょに、粉をまきちらそう」
    と言うところが良い、と思った。

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    2024年06月23日
  • ゴミの王国

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    お仕事小説かと思いきや、
    そんな単純な話ではない。

    でも、ゴミと人間の関係、
    身につまされました。
    ゴミって、人生の縮図だな。
    出るものは仕方がないが、
    捨て方は考えないとなあ。

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    2024年05月16日
  • ゴミの王国

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    読み始めて真っ先に感じたのはゴミ清掃員の方々への感謝。
    今日からゴミを減らす事を心掛けようと思った。

    本作の主人公は、ゴミ清掃職員として働く日下部朝陽。
    朝陽は超潔癖症で「片付けたい男」。

    だが隣の部屋に住む佐野友笑は「ゴミを拾って来る女」。
    部屋はゴミで溢れかえり足の踏み場もない。

    そんな真逆な二人がゴミをきっかけに自分自身を見つめ直していく。
    外からは窺い知れない二人の生い立ちと苦悩を知ると、簡単に潔癖、ガサツとは言えなくなる。

    少しずつ歩み寄り、距離が近づく二人の様子が微笑ましかった。

    ゴミ問題にも警鐘を鳴らす一冊。

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    2024年04月22日
  • あめつちのうた

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    甲子園球場といえば…阪神タイガース、あるいは夏の高校野球、思い浮かぶのはこの2つ。目を閉じて、さらにそこから記憶の中の甲子園をイメージしてみる……応援団が鳴らすヒッティングマーチのなか選手たちが内野の土の深い茶色と外野の天然芝の緑の中で躍動している。
    内野の茶色と外野の緑は甲子園のイメージそのもの。関西人(特にタイガースファン)には茶色と緑色を隣り合わせで塗った画用紙なんかを見せるとイメージするのはきっと甲子園に違いない(しらんけど 笑)。
    そんな球場の茶色と緑のコントラスト、土と芝を丁寧に管理する阪神園芸さんという会社の存在をこれまで知ってはいたものの、正直、その存在の偉大さを全く認識してい

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    2024年04月19日
  • 風が吹いたり、花が散ったり

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    最後のマラソン大会のシーンは、こっちも隣で走っているかのような緊迫感がありました。
    みんな何かを抱えている中で、どう生きていくかを考えさせられました。

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    2024年04月16日
  • 風が吹いたり、花が散ったり

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    ネタバレ

    マラソン大会前にモチベーションを上げるために読んだ本。
    視覚障害者の伴奏ランナーに挑戦する主人公。
    過去に犯罪を犯し家族とも疎遠の中、ひょんなことからさちと出会う。

    マラソン大会での最後の場面は、鳥肌が立った良いシーンであったな。

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    2024年02月24日
  • 風が吹いたり、花が散ったり

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    ネタバレ

    「あめつちのうた」「サクラの守る街」
    の印象から、これもまた熱い青春小説だという
    【思い込み】で楽しみに読み始めると、
    ドロドロが止まらない…

    バイト先の「底辺」が重く、さちの眩しさ。
    眩しさに導かれて浮上していく亮磨。
    怪しさ満点のバイト先と店長のこともいつしか、見方が変わってくる。

    青少年の成長、視覚障害者のブラインドマラソンの伴走、愛のアスペルガー、恋愛、過去の事件を乗り越える。
    盛りだくさん。

    中でもハッとしたのは、
    目次の色使い。
    どういった配色なのか途中から気になって
    早く先を読みたくなりました。

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    2024年02月19日
  • 風が吹いたり、花が散ったり

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    視覚障害者マラソンの伴走を通じて主人公が成長するストーリー。
    登場人物は皆何かしら過去を引き摺って生きており、乗り越える様に目頭が熱くなる。
    とても面白かった。

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    2024年02月11日
  • あめつちのうた

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    私も野球少年だったので、、、
    甲子園球場を管理する阪神園芸で働く、コンプレックスを抱えた若者が成長していく話。
    雨が降るから地面は固まる⇒困難があるから成長につながる。それぞれが夢を見て先に進むところ、いい話でした。

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    2023年11月29日
  • あめつちのうた

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    いつも気にせず見ていたグランドキーパーの仕事の大変さが良くわかりました。次回から高校野球を見る時に見方が変わると思いました。
    やり甲斐があるいろいろな仕事があるものだと思いました。

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    2023年11月24日
  • あめつちのうた

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    人々に評価されやすい仕事がある一方、なかなか評価されずらい仕事もある。

    自分はいわゆる裏方に近い仕事をしてるからか、共感できるし、裏方もかっこいいんだぞ!という気持ちになった。

    感謝を求めることなく感謝される仕事をしていきたいと心から思った。

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    2023年07月26日
  • あめつちのうた

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    阪神園芸を舞台とした小説です。

    始めは主人公があまりに幼すぎて、仕事に対する意識の低さとかすぐ気が散っちゃうところとかコンプレックスに逃げ込むところとかにイライラしましたが、後半はどっぷり青春していて涙が出そうになりました。

    夏の甲子園大会が始まる前に読み終えられて良かったです。

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    2023年07月25日
  • あめつちのうた

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    神整備で知られる「阪神園芸」を舞台にした小説。

    今年の高校野球は始まったばかりですが、今年の夏の甲子園では
    選手だけでなく、裏方として働く「阪神園芸」の皆さんの姿も注目したいと思いました。

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    2023年07月11日
  • あめつちのうた

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    主人公の家族や友達、仕事の同僚と自身の仕事についてうまく連動させて、成長していく物語。野球好きにはたまらない阪神園芸の話も多く含んでいるため面白かった。自分の進みたい道を選択して生きることへの決断がそれぞれの登場人物にあって自分と重ねるシーンもあった。

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    2023年06月12日
  • 雨を待つ

    購入済み

    読みやすいです。このような小説は、普段あまり読まないですが、とても読みやすくて良いです。オススメです。

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    2023年04月21日
  • つよく結べ、ポニーテール

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    ネタバレ

    「日本プロ野球初の女子選手」を描いた小説。

     こどもの頃から野球に打ち込んでいた主人公・鳥海真琴は、中学の教師に勧められて進学した高校でも、男子に混じってひとりピッチングの腕を磨く。2年生ながら正捕手に選ばれた君澤龍也とは単なる同級生以上の関係になるが、とある事件をきっかけに野球部は春の選抜高校野球への推薦を辞退する羽目に陥り、真琴と龍也の心も離れてしまう。野球に対する熱意を失いかけた真琴に、祖父の道夫が女子のクラブチームを紹介する。

     やがて、日本でも女子プロ野球のリーグが発足(このあとは、登場人物たちが、現在休止中の日本女子プロ野球機構に実在したチームに所属したという設定だ)、2011

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    2022年10月10日
  • 日向を掬う

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     かつての恋人に懇願されて精子提供したものの、妊娠・出産の連絡を受けただけでその後、接点のなかった「娘」をある日突然引き取ることになった40男の物語。
     エンタメ系の作品。

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     設定は突拍子もないものだし、展開も想定を超えている。リアリティという点ではかなり低めのストーリーだと思います。

     だけど勢いがある。緩急で言えば急が多くを占める。このジェットコースターのような勢いにつられてつい読まされてしまいます。
     そして時おりの緩。これがいい箸休めになっています。朝倉さんの構成の妙でしょう。

     ただ光枝が死病に罹っていることを仄めかすラストシーンは余計。エンタメ

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    2022年08月26日