朝倉宏景のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「日本プロ野球初の女子選手」を描いた小説。
こどもの頃から野球に打ち込んでいた主人公・鳥海真琴は、中学の教師に勧められて進学した高校でも、男子に混じってひとりピッチングの腕を磨く。2年生ながら正捕手に選ばれた君澤龍也とは単なる同級生以上の関係になるが、とある事件をきっかけに野球部は春の選抜高校野球への推薦を辞退する羽目に陥り、真琴と龍也の心も離れてしまう。野球に対する熱意を失いかけた真琴に、祖父の道夫が女子のクラブチームを紹介する。
やがて、日本でも女子プロ野球のリーグが発足(このあとは、登場人物たちが、現在休止中の日本女子プロ野球機構に実在したチームに所属したという設定だ)、2011 -
Posted by ブクログ
かつての恋人に懇願されて精子提供したものの、妊娠・出産の連絡を受けただけでその後、接点のなかった「娘」をある日突然引き取ることになった40男の物語。
エンタメ系の作品。
* * * * *
設定は突拍子もないものだし、展開も想定を超えている。リアリティという点ではかなり低めのストーリーだと思います。
だけど勢いがある。緩急で言えば急が多くを占める。このジェットコースターのような勢いにつられてつい読まされてしまいます。
そして時おりの緩。これがいい箸休めになっています。朝倉さんの構成の妙でしょう。
ただ光枝が死病に罹っていることを仄めかすラストシーンは余計。エンタメ -
購入済み
挫折ではあるが
よくある高校球児物語ではなく、怪我で野球を続けられなくなった元高校球児の物語である。誰でも人生を長く続けてゆけば何度かある挫折 それにどのように向き合ってゆくか、そのまま参考にはならないが、一つの指針を提案してくれる作品である。文章は平易で読みやすい。スッキリとした終わり方ではないが、人生ってそんなモノ。リアル感があってよい。
-
Posted by ブクログ
鈴木保奈美のあの本読みました?で取り上げられていた。
著者 病気だけではなく生きる意味を見失っている人にも読んで欲しい。
スピリチュアルペイン。以前勉強したが、本当に理解するのは私には難しい。
家族の葛藤、生きる意味、死とは…。涙なしに読めない。映像化されそうな話である。
ただ違和感が常にある。映像化されても私は観ない。
違和感を覚える設定が3つ。
一つは子供達がヘディングを練習していること。子どもは禁止されなかったかな?
二つ目は祖父母にプレゼントされたばかりの望遠鏡で少年が自在に星を見つけ出していること。辻村深月さんの小説では天文部の子達が、まずは月を探していた。誰の指導もなく易々見つ -
Posted by ブクログ
『あめつちのうた』が良かったので著者のこちらの本も読んでみた。表紙の穏やかなイメージと違い、登場人物の様々な感情が本の中から溢れだす。
40歳、独身、老母と暮らす大守良行は、ルーズで甲斐性なしのダメ男。母を亡くした中2の女の子・都築日向実(ひなみ)が突然、良行の前に現れて…
「私、あなたの娘です」
精子提供、未成年後見人、親子の愛、いじめ、家族の幸せ・・次から次へと問題が起こり目まぐるしい。少し引き気味に読んでいくと、良行が回想する場面(日向実の母で脚本家、都築街子の言葉)に目が留まった。
「この先、ますます異常気象、貧困、戦争、災害、未知の病気…、そういう脅威が広がると、過酷な思いをさ