桑田健のレビュー一覧
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Σシリーズの第八作目。
ギルドとの戦いを終え、セイチャンのルーツを辿る旅から、地球の危機を救う旅に繋がっていく展開。今回の歴史的な要素はチンギス・ハンやフン族のアッティラ王の遺産に関わるもので、特にチンギス・ハンの遺伝子が世界の200人に1人に存在しているという話には驚かされた。
ただ、科学的な要素はとても難しく、ダークエネルギーとか量子力学とかは、なかなか理解できなかった。
そして何よりも最後の悲しい結末には驚かされた。せめてもの救いは「未来に通じる道は無数にあって…一本の道が閉ざされたとしても、別の道が別の宇宙に出現するかもしれない」という考えに基づいた、エピローグ・裏があったことかな。 -
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今まであれほど伏線を張り続けてきたけど、全部がすっきりと回収されていないような気がします。
もう一度シリーズの最初から読みなおすとすっきりするかしら?
黒幕がなぜあんなにバレずに力を維持できたのかよくわからないし、真の血筋の定義も今ひとつ釈然としなかったです。
世界中に広がり、深く権力に根ざして力を行使しているのはユダヤ人だという周知の事実を、改めてここにあらわした訳ですが、なんとなく既視感があります。
よくあるテーマという感じ。
それほど深く西洋に根ざす問題なのだと、東洋の端っこの島国な民はおどろくばかりです。
あまり深く考えずにエンターテインメントとして楽しむ方がよいのかも。
前作ジェファ -
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それまで断片的な情報のみだったギルドの実態が前作からようやく繫がりはじめ、今回重要な結論を導くに至る。
真の血筋の正体を導きだすのに必要な設定だったのかもしれないが随分と飛躍した内容だったと思う。前回ギルドはエジプトに拘るということが判ったが、今回はユダヤの失われた士族。
あとで振り返ってみると、トートシーアントソー ・プートシーヴのナノテクノロジーとは結局のところ何だったのかよくわからなかった。
ギルドはそのナノテクノロジーを追い求めていて、先住民とアメリカ建国の父は協力してそれを隠し続けたということは理解。
で、モルモン教はどう関係するのか、私の理解力ではよくわからなかったな。
最後にハン -
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読書録「マギの聖骨(下)」4
著者 ジェームズ・ロリンズ
訳 桑田健
出版 竹書房文庫
p148より引用
“「不思議なことに、砂時計が発明されたの
は、機械仕掛けの時計が最初に世に現れたの
と同じ頃だ。ほんの七百年ほど前のことなん
だよ」”
目次から抜粋引用
“アレクサンドリア
スフィンクスのなぞなぞ
血に染まる海
ダイダロスの迷宮
黄金の鍵”
科学技術の訓練を受けた特殊部隊の活躍を
描いた、長編アクションミステリー。
大聖堂は異変に震えた。聖堂内に大きな力
が疾走し、ミサに集まっていた人々の悲鳴が
上がる。被害を最小限に止めるために、シグ
マのメンバーは死力を尽くす…。
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シグマフォースシリーズ、8作目。
前作でギルド壊滅がなされ、今作からまた新たな展開が始まるのかしら、なんて悠長に構えていたら、まさかの、、、。モンクも帰って来て、今後もメンバー誰一人欠けないことを願っていたばかりだったのに(涙)。アッティラ王やチンギス・ハンなどの遺物と彗星がもたらすダークエネルギーとの絡ませ方とか面白いところはいろいろあったけど、最後に受けた衝撃に全部持って行かれてしまった。そして最後の最後、エピローグ裏がまた泣ける。馬の背の上で語られたダンカンとジェイダのコイントスの会話がこんなところで再現されるだなんて、、、。ホッとした気持ちもありつつも、残酷だと思う気持ちもあって何と -
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シグマフォースシリーズ、6作目。
前作の「ケルトの封印」から続くギルドとの直接対決。今回はアメリカが本舞台で、アメリカの先住民と建国に関する話。
先住民がテーマなだけに、その血をひくペインターがほぼ主役。グレイも好きだけど、司令官のくせにジッと出来ずに駆けずり回るペインターも好き。ただ、アメリカよりもヨーロッパが舞台の方が私は馴染み深くて理解しやすいかな。歴史的にも地理的にも、いまいちピンと来づらかったかも。
今作はシグマフォースのメンバーのプライベートにも大きな問題が。国家防衛に関わる仕事の最中にいながら、家族問題が結構考慮されている場面が多く、あまり日本では見掛けなくて新鮮だなと思っ -
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アラル海で発見された何百年も前の頭蓋骨に残されたメッセージと、衛星写真が撮影した時空のねじれの画像は、同じ内容、世界の破滅を示していた。
最新科学と考古学のドッキングはこの著者の代名詞だが、今巻は特にその2つがストレートに結びついている。複数の場所でバトル&謎解きが行われて場面展開が速いのも、今巻は特に顕著。構成が明快なので、読みやすかった。たぶん、量子力学方面は分かりやすく書いても分からん(笑)ので、構成で少しでも読者が付いてきやすく工夫したのだろう。
個人的には、アメリカの秘密組織の陰謀ネタはお腹いっぱいの気分なので、今回斬新な切り口で、楽しめる。
同時期に出たガイドブックには、この巻 -
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シグマフォースシリーズ、5作目。
ケルト伝説や聖マラキの予言などの歴史的側面と、遺伝子組み換え食品や世界の人口問題、世界種子貯蔵庫などの科学的側面が今回のテーマ。
歴史と科学の蘊蓄、アクション、共に読みごたえがあって楽しめた。トラップ満載の冒険譚部分はちょっとやり過ぎ感があったけど、前作のようなファンタジー感は抑えめで良かった。
今回はグレイの元カノのレイチェルが登場。レイチェルとセイチャンの間でワタワタするグレイの姿が見られる。グレイにも早くお相手を!と切望してはいたけど、だからといって女の修羅場は別に期待してなかったんだけどな(苦笑) 最後のベッドの相手は一体どっちなんでしょう?
最後