桑田健のレビュー一覧

  • チンギスの陵墓 下

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    Σシリーズの第八作目。
    ギルドとの戦いを終え、セイチャンのルーツを辿る旅から、地球の危機を救う旅に繋がっていく展開。今回の歴史的な要素はチンギス・ハンやフン族のアッティラ王の遺産に関わるもので、特にチンギス・ハンの遺伝子が世界の200人に1人に存在しているという話には驚かされた。
    ただ、科学的な要素はとても難しく、ダークエネルギーとか量子力学とかは、なかなか理解できなかった。
    そして何よりも最後の悲しい結末には驚かされた。せめてもの救いは「未来に通じる道は無数にあって…一本の道が閉ざされたとしても、別の道が別の宇宙に出現するかもしれない」という考えに基づいた、エピローグ・裏があったことかな。

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    2017年04月21日
  • ギルドの系譜 下

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    今まであれほど伏線を張り続けてきたけど、全部がすっきりと回収されていないような気がします。
    もう一度シリーズの最初から読みなおすとすっきりするかしら?
    黒幕がなぜあんなにバレずに力を維持できたのかよくわからないし、真の血筋の定義も今ひとつ釈然としなかったです。
    世界中に広がり、深く権力に根ざして力を行使しているのはユダヤ人だという周知の事実を、改めてここにあらわした訳ですが、なんとなく既視感があります。
    よくあるテーマという感じ。
    それほど深く西洋に根ざす問題なのだと、東洋の端っこの島国な民はおどろくばかりです。
    あまり深く考えずにエンターテインメントとして楽しむ方がよいのかも。
    前作ジェファ

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    2017年03月11日
  • ジェファーソンの密約 下

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    それまで断片的な情報のみだったギルドの実態が前作からようやく繫がりはじめ、今回重要な結論を導くに至る。
    真の血筋の正体を導きだすのに必要な設定だったのかもしれないが随分と飛躍した内容だったと思う。前回ギルドはエジプトに拘るということが判ったが、今回はユダヤの失われた士族。
    あとで振り返ってみると、トートシーアントソー ・プートシーヴのナノテクノロジーとは結局のところ何だったのかよくわからなかった。
    ギルドはそのナノテクノロジーを追い求めていて、先住民とアメリカ建国の父は協力してそれを隠し続けたということは理解。
    で、モルモン教はどう関係するのか、私の理解力ではよくわからなかったな。
    最後にハン

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    2017年02月09日
  • ナチの亡霊 上

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    二作目なので、登場人物にもなじみが出てきた。あいかわらず、進化のコントロールとか、ルーン文字とか、好奇心をくすぐるツボを心得ている。しかし、ヒマラヤ、ヨーロッパ、南アフリカと3か所で話が進むので、じれったいことこの上ない。

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    2017年01月25日
  • マギの聖骨 下

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    読書録「マギの聖骨(下)」4

    著者 ジェームズ・ロリンズ
    訳 桑田健
    出版 竹書房文庫

    p148より引用
    “「不思議なことに、砂時計が発明されたの
    は、機械仕掛けの時計が最初に世に現れたの
    と同じ頃だ。ほんの七百年ほど前のことなん
    だよ」”

    目次から抜粋引用
    “アレクサンドリア
     スフィンクスのなぞなぞ
     血に染まる海
     ダイダロスの迷宮
     黄金の鍵”

     科学技術の訓練を受けた特殊部隊の活躍を
    描いた、長編アクションミステリー。
     大聖堂は異変に震えた。聖堂内に大きな力
    が疾走し、ミサに集まっていた人々の悲鳴が
    上がる。被害を最小限に止めるために、シグ
    マのメンバーは死力を尽くす…。

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    2017年01月18日
  • チンギスの陵墓 下

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    シグマフォースシリーズ、8作目。

    前作でギルド壊滅がなされ、今作からまた新たな展開が始まるのかしら、なんて悠長に構えていたら、まさかの、、、。モンクも帰って来て、今後もメンバー誰一人欠けないことを願っていたばかりだったのに(涙)。アッティラ王やチンギス・ハンなどの遺物と彗星がもたらすダークエネルギーとの絡ませ方とか面白いところはいろいろあったけど、最後に受けた衝撃に全部持って行かれてしまった。そして最後の最後、エピローグ裏がまた泣ける。馬の背の上で語られたダンカンとジェイダのコイントスの会話がこんなところで再現されるだなんて、、、。ホッとした気持ちもありつつも、残酷だと思う気持ちもあって何と

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    2017年12月07日
  • ギルドの系譜 下

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    シグマフォースシリーズ、7作目。
    ギルド三部作の最終編。

    漸くギルドとの対決も決着が。これで本当にギルドが完全壊滅なるのか、最後は割と呆気ない感じで終わってしまったように思ったが、途中のくだりはいつものようにアクション描写、科学的・歴史的事実の描写が満載で読み応えがあり、面白く読めた。シグマフォース内の人間模様も、紆余曲折がありながらもとりあえずは上手く収まったようで一安心。皆、魅力的なメンバーばかりなので、今後も誰一人欠けてほしくないなぁ。

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    2017年01月09日
  • マギの聖骨 下

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    考古学的設定は大好きだが、読後感はお腹いっぱい。遺跡や科学的なアイテムは事実に基づいているというのがすごい。地図に砂時計が描かれるなんて、よく考えつくなあと、感心。

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    2017年01月01日
  • マギの聖骨 上

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    ネタバレ

    上下巻をまとめての感想。
    評判どおり、ダビンチコードのアクション版、若干説明が長く読みづらいが、まあ楽しく読めた。
    もう少しシンプルなほうが、より話が楽しめそう。

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    2016年12月27日
  • ダーウィンの警告 下

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    絶滅への道を進まなければならないなら、出来るだけゆっくりと。時間の余裕が出来れば後戻りの道が見えるかもしれない。

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    2016年12月05日
  • ダーウィンの警告 上

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    南極大陸 氷の下の世界 生態系の不思議
    遺伝子を操作して新しい生物を作る⁈ 地球環境が激変しても生き残れる生き物‥‥ いったいそれは??

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    2016年12月05日
  • ジェファーソンの密約 下

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    Σシリーズの第六作目。
    今回は、アメリカ合衆国の建国の父トーマス ジェファーソンにまつわる謎、不思議な力を持つアメリカ先住民、ニュートリノとナノマシンなど、歴史的、科学的な題材を扱っている。
    退屈させないストーリー展開と、場面を想像するのが楽しくなる描写はさすがと言ったところ。
    最後の最後で、ペインターが驚きの事実に気付いて、次作につなげる形で終わっているので、間をおかずに次作を読む予定。

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    2016年11月13日
  • ウバールの悪魔 下

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    ネタバレ

    シグマフォースのペインター・クロウの若き日のお話。反物質がテーマになっている壮大なスケールの物語。シグマフォースを知らなくても、単独で読んでも面白い。

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    2016年11月10日
  • ジェファーソンの密約 上

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    ネタバレ

    まさかのモンクが引退宣言!!!
    しかもグレイのお母さんも殺されちゃうし。。。
    ギルドにも少しづつ近づいて中々盛り沢山な巻でした。。。
    海外ものには珍しく日本人の名前が普通の名前だったのが印象的(笑)。

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    2016年09月04日
  • ロマの血脈 下

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    ネタバレ

    決して面白くなかったわけではなく、むしろ面白かったのだけれども、なんだかなかなか読み進まずものすごく時間がかかってしまった。サヴァン症候群の話とか興味深いものがあった。
    そして何よりモンクが……どんな形であれ生きていてくれて(まぁなんとなく生きてるかなという感はあったが)嬉しかった。
    あと、個人的にコワルスキ嫌いじゃないので今回も楽しかった。他の人たち割と生真面目だから、こういう人の存在が微笑ましい。

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    2016年06月22日
  • ジェファーソンの密約 下

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    シグマフォースシリーズ、6作目。

    前作の「ケルトの封印」から続くギルドとの直接対決。今回はアメリカが本舞台で、アメリカの先住民と建国に関する話。

    先住民がテーマなだけに、その血をひくペインターがほぼ主役。グレイも好きだけど、司令官のくせにジッと出来ずに駆けずり回るペインターも好き。ただ、アメリカよりもヨーロッパが舞台の方が私は馴染み深くて理解しやすいかな。歴史的にも地理的にも、いまいちピンと来づらかったかも。

    今作はシグマフォースのメンバーのプライベートにも大きな問題が。国家防衛に関わる仕事の最中にいながら、家族問題が結構考慮されている場面が多く、あまり日本では見掛けなくて新鮮だなと思っ

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    2016年05月31日
  • ユダの覚醒 下

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    ネタバレ

    いくつものストーリーが平行して進むパターンは前回同様で、なれてきたのか今回はついていくのが大変じゃなかったです。前回からあまりときを置かず読んだせいか、人間関係もチャンドラー覚えていて、すんなり読み進めることが出来たし話も面白かった。モンクのことでずっと心配してて、ダメだったかと悲しくなったと思ったらまさかの?そして明らかにされないまま終わるしセイチャンのことが今後は気になるし。早く続編を読まねば!

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    2016年05月24日
  • チンギスの陵墓 上

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    アラル海で発見された何百年も前の頭蓋骨に残されたメッセージと、衛星写真が撮影した時空のねじれの画像は、同じ内容、世界の破滅を示していた。

    最新科学と考古学のドッキングはこの著者の代名詞だが、今巻は特にその2つがストレートに結びついている。複数の場所でバトル&謎解きが行われて場面展開が速いのも、今巻は特に顕著。構成が明快なので、読みやすかった。たぶん、量子力学方面は分かりやすく書いても分からん(笑)ので、構成で少しでも読者が付いてきやすく工夫したのだろう。

    個人的には、アメリカの秘密組織の陰謀ネタはお腹いっぱいの気分なので、今回斬新な切り口で、楽しめる。
    同時期に出たガイドブックには、この巻

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    2016年01月05日
  • チンギスの陵墓 下

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    シリーズ8作目。前作で宿敵ギルドを倒したため、新たな宿敵が登場するものと思ったが、今回は本作で完結しているようだ。とはいえ、これまでの登場人物総動員なので、読み続けてきたファンは楽しめると思う。量子力学依存のラストは賛否両論かも。

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    2016年01月03日
  • ケルトの封印 下

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    シグマフォースシリーズ、5作目。

    ケルト伝説や聖マラキの予言などの歴史的側面と、遺伝子組み換え食品や世界の人口問題、世界種子貯蔵庫などの科学的側面が今回のテーマ。

    歴史と科学の蘊蓄、アクション、共に読みごたえがあって楽しめた。トラップ満載の冒険譚部分はちょっとやり過ぎ感があったけど、前作のようなファンタジー感は抑えめで良かった。
    今回はグレイの元カノのレイチェルが登場。レイチェルとセイチャンの間でワタワタするグレイの姿が見られる。グレイにも早くお相手を!と切望してはいたけど、だからといって女の修羅場は別に期待してなかったんだけどな(苦笑) 最後のベッドの相手は一体どっちなんでしょう?
    最後

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    2015年12月04日