あらすじ
その墓が暴かれし時、世界は終わりを迎える〈神の目〉が映し出した人類の未来、そこには崩壊するアメリカの姿が……「真実」とは何か? 「現実」とは何か?
シリーズ最大の“危機”と“悲劇”が〈シグマフォース〉に襲いかかる!
◎待望の〈シグマフォース〉シリーズ、最新第8弾! ギルドとの長い闘いを終えた〈シグマフォース〉に最大の悲劇と危機が訪れる!
◎「本書を読み進めていくと、文明が滅亡の一歩手前にあったことを知るだろう。歴史に記録が残されていないその時、西洋文明は「神の鞭むち」の名で知られる男が振るう剣の前に、崩壊の危機に瀕していたのである。」――ジェームズ・ロリンズ
◎〈あらすじ〉アラル海で手がかりを得たモンクたちと、セイチャンの救出に成功したグレイたちは、モンゴルの首都ウランバートルで合流する。彗星が地球にもたらす災厄を回避する鍵となるのは、墜落した衛星内のデータと、古代に天から落ちてきた星で作った十字架――モンゴル帝国初代皇帝チンギス・ハンも身に着けていたと言われるその十字架は、不思議なエネルギーを帯びていたらしい。十字架を手に入れるためには、莫大な財宝が埋まっていると噂されるチンギスの陵墓を発見しなければならない。だが、モンゴル帝国再興を目論む人物が、シグマのチームの前に立ちはだかる。グレイたちは墜落した衛星を回収し、十字架を発見できるのか? その間も彗星は地球に近づきつつあり、破滅へのカウントダウンが続いていた。
◆科学的事実に関して――ダークエネルギー[dark energy]
ダークエネルギーまたは暗黒エネルギー。これは、宇宙の誕生(ビッグバン)に関係があるとされるエネルギーのことで、宇宙誕生後に残った全エネルギーの七十パーセントを占めている。が、いまだにそれが何なのか、どこが発生源なのか、つかめていない。わかっているのは、あらゆる存在の基本的な特性だということだけである。宇宙の拡張が減速せずに加速しつつある理由も、これで説明がつくとされている。この名称は、1998年に宇宙論研究者のマイケル・ターナーが初めて作った言葉であるとされている。欧州宇宙機関(ESA)の人工衛星プランクの観測結果によれば、2013年までの、宇宙の質量とエネルギーに占める割合は、原子等の通常の物質が4.9%、ダークマターが26.8%、ダークエネルギーが68.3%と算定されている。現在、ダークエネルギーの形態としては、静的な宇宙定数と動的なクインテッセンスが提案されている。
■著者プロフィール
ジェームズ・ロリンズ
James Rollins
1961年イリノイ州生まれ。ミズーリ大学で獣医学の博士号を取得後、カリフォルニア州サクラメントで獣医を開業。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化。以後、『ナチの亡霊』『ユダの覚醒』『ロマの血脈』『ケルトの封印』『ジェファーソンの密約』『ギルドの系譜』“The 6th Extinction”(2016年春発売予定)などを経て、二〇一五年夏刊行予定の“The Bone Labyrinth”(日本版は2016年秋発売予定)に至るまで、シリーズは十一作(『ウバールの悪魔』も含めると十二作)を数える。歴史的事実に基づきながら、最新の研究成果や科学技術を取り入れて構成した緻密なストーリーには定評があり、アクションシーンの描写でもアメリカで一、二を争う作家との評価を得ている。
ジェームズ・ロリンズのオフィシャルサイト
■http://www.jamesrollins.com
■訳者プロフィール
桑田 健
Takeshi Kuwata
1965年生まれ。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒。主な訳書に『痛いほど君が好きなのに』(ヴィレッジブックス)、『すべてはゲームのために マイ・ストーリー』(ソニーマガジンズ)、『ウバールの悪魔』『マギの聖骨』『ナチの亡霊』『ユダの覚醒』『ロマの血脈』『ケルトの封印』『ジェファーソンの密約』『ギルドの系譜』『Σ FILES〈シグマフォース〉機密ファイル』(以上竹書房)、『オバマノミクス――「持てる者への優遇の経済」から「持たざる者への思いやりの経済」へ』(サンガ)、『地球 驚異の自然現象』(河出書房新社)がある。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
まさかの主要人物がリタイア!!
こんな展開で去って行くとは思ってもいなかった……
正直宇宙科学の部分は余り理解出来ずじまいでしたが、チンギスハンのお墓、まだまだ世界には歴史ロマンがいっぱいですね!
Posted by ブクログ
そんな・・・レイチェルもヴィゴーも死んでしまうなんて・・・。
切ない。。。
グレイとセイチャンがやっとなんか素直になったのは良かったけど。。。
うぅ・・・。
Posted by ブクログ
ジェームズ・ロリンズによるシグマフォースシリーズ第8弾下巻。
地球に向けて落下してくる地球近傍天体。彗星のエネルギーによって引き寄せられ、地球に深刻な影響を与えかねない状況が、実はチンギス・ハンも手にしたことのある、隕石から作られたと思われる十字架によって引き起こされているらしいことがわかってきた。グレイたちシグマの面々はその十字架を見つけるために行動する。
モンゴルの有力者や北朝鮮の科学者など、胡散臭い人物が出てきてはグレイたちの邪魔をする。ヴィゴーは体に異変を感じているが、それをレイチェルにも打ち明けていない。様々な要素が絡み合い、物語はやがてクライマックスに向けて疾走する。
本作では終盤にあっけないほどに衝撃的な展開が用意されている。これまでのシリーズの流れからいって、そんなにあっさりとこんな重要な展開が起きるとは予想もしておらず、ある意味ではシリーズ中最も大きな出来事かもしれない。しかし、作者は物語の中で独自の論理を展開し、それがエピローグ・裏として結実し、読者に一つの安堵の感情を植え付けることに成功している。
前作はシグマとしての一つの区切り、本作は登場人物たちの過去との決別という側面を持っているのではないか。 ある意味、本作でシリーズは終わりと言われても納得できそうな展開であった。
それにしても、本作のタイトルはちょっとミスリードではないか。チンギスはストーリーに深く関わっているが、その墓はタイトルにつけるほどの重要性は与えられていない。原題の「The Eye Of God」のほうがストーリーにもしっくりくる。
Posted by ブクログ
セイチャンには良かったけれど、ヴィゴーとレイチェルは悲しい出来事だった気がする。万事上手く行くことは無いと思いながらもめでたしめでたしで終わった欲しかった。エピローグで少し救われたけどね
Posted by ブクログ
書店時代は文庫担当でした。
かぐりんが働いてた書店は、
ライトノベルはコミック担当がやってたんでよく知らないです。
外国文学=外文も読まないのに担当してたっすね。
でも、
よく売れてたのが、
初代「ミレニアム」シリーズ。
と、
映画化もされてたりもするダヴィンチコードなどの「ラングドン教授」シリーズですね。
で、
今回の「シグマフォース」シリーズですね。
8作目の「チンギスの陵墓」です!
現在、
11作目の下巻を読んでる。。。
そして、
スミソニアンの王冠もGET!
で、
忘れないうちに感想を・・・。
あれなんですよね、
ダークエネルギーと、
ダークマターって違うの?
このあたりからよくわからないのですが、
これ読んで、
きっとダークエネルギーとダークマターは違うものってのは分かった気がするけど、
まだ良く分からないね。
チンギス・ハーン。
モンゴルの英雄って把握してたけど神ですね!
チンギス・ハーンがどこかで実は日本人なんじゃないのかって聞いたことがあるけど、
どうなんですかね?
無理やりなんじゃないのかって思ってる。
で、
そんなチンギス・ハーンと遺伝的にな関係のある男子って200人に1人の割合なんだって!
凄いなぁ。。。
1万人に対して50人
1億人に対して50万人。
中国と日本足すと今って何億人くらいなの人口?
12億としても、
600万人もチンギス・ハーンと関係があるって凄いな!
指先に磁石を入れるやつな。
痛そうだけど入れてみたい気がする。。。
タトゥよりおしゃれさんよね!
内容的にはセイチャン!
お母さんが生きてて、
それなりの実力者になってるよね?
居場所になるのかな?
もしくは、
シグマと強力関係を結ぶ?
セイチャンが離れちゃう可能性もあるのか?!
つか、
離れちゃうというか死んじゃったよヴィゴーとレイチェル!
レイチェルが死んじゃったってことはだよ、
ヒロインはセイチャンにおちつくわけだ!
それはありですが、
レイチェルの方が好きだったー!
と、
ヴィゴー。
この後、
ヴァチカンは出てこないのかな?
必要な存在じゃないかって思うのですが亡くなっちゃった。。。
Posted by ブクログ
"今回は、あまり参考図書が紹介されていない。
量子力学を学びたくなった。
チンギス・ハンの陵墓もいまだに発見されていないとのこと。
歴史の謎はいつまでの謎のままでいてほしくもあり、生きているうちに発見されてほしいという好奇心のせめぎあい。"
Posted by ブクログ
Σシリーズの第八作目。
ギルドとの戦いを終え、セイチャンのルーツを辿る旅から、地球の危機を救う旅に繋がっていく展開。今回の歴史的な要素はチンギス・ハンやフン族のアッティラ王の遺産に関わるもので、特にチンギス・ハンの遺伝子が世界の200人に1人に存在しているという話には驚かされた。
ただ、科学的な要素はとても難しく、ダークエネルギーとか量子力学とかは、なかなか理解できなかった。
そして何よりも最後の悲しい結末には驚かされた。せめてもの救いは「未来に通じる道は無数にあって…一本の道が閉ざされたとしても、別の道が別の宇宙に出現するかもしれない」という考えに基づいた、エピローグ・裏があったことかな。
Posted by ブクログ
シグマフォースシリーズ、8作目。
前作でギルド壊滅がなされ、今作からまた新たな展開が始まるのかしら、なんて悠長に構えていたら、まさかの、、、。モンクも帰って来て、今後もメンバー誰一人欠けないことを願っていたばかりだったのに(涙)。アッティラ王やチンギス・ハンなどの遺物と彗星がもたらすダークエネルギーとの絡ませ方とか面白いところはいろいろあったけど、最後に受けた衝撃に全部持って行かれてしまった。そして最後の最後、エピローグ裏がまた泣ける。馬の背の上で語られたダンカンとジェイダのコイントスの会話がこんなところで再現されるだなんて、、、。ホッとした気持ちもありつつも、残酷だと思う気持ちもあって何とも複雑。次作以降も楽しみだけど、お願いだからもうこんな哀しい結末はあってほしくないな。
Posted by ブクログ
シリーズ8作目。前作で宿敵ギルドを倒したため、新たな宿敵が登場するものと思ったが、今回は本作で完結しているようだ。とはいえ、これまでの登場人物総動員なので、読み続けてきたファンは楽しめると思う。量子力学依存のラストは賛否両論かも。
Posted by ブクログ
チンギス・ハンなど馴染みの深い名前もあったり、数年前の隕石の爆発などはニュースでしっていたりと多少はわかることもあったけど、専門的なことはくり返し読んでも私の頭では到底理解不能で・・(;´д`)トホホ
でも、相変わらずテンポよくハラハラドキドキと読み進んでいって、サンジャルの最期には思わず泣けて泣けて・・・
そのうちまだ悲しいことが起こるんじゃないかと不安もいっぱいで、案の定ナンデ?と2重3重のショックに襲われました。
世界は救うことはできたけれど、犠牲も多かった。
死んでも意識だけが云々と言う著者から読者への中での件を読んで、全く違うのかもしれないけど、自分が死んだという自覚のない人は思い?がこの世を彷徨うよね。
これは私の知り合いの亡くなったご主人がそうだったんだけど・・
でも、やはりシグマフォースは面白いわ。
次回も楽しみq(・ー・q)ルン♪(p・ー・)pルン♪
Posted by ブクログ
前巻がかなり面白かったので、ちょっと比較してしまうと・・・って感じです。
彗星、ダークエネルギーと今までとちょっと違って、SF感が強いので、シグマフォースシリーズとしての魅力があまり感じなかったかな。
ラストシーンは衝撃、いいキャラで、好きだったのに・・・
別時空では、幸せになってほしい。
Posted by ブクログ
死んでも別の世界線へ移行ねえ。現代版極楽浄土思想といったところか。それにしても、タイムリミットをつけない話にして欲しいなあ。それを見つけてどうするのかわかっていないのに、まずはそれを見つけよう!とか、科学者とは思えない。
Posted by ブクログ
このシリーズは本当に映像向けに書かれています。最初の頃の情景描写はもうすこし情緒があったと思いますが、今はやたらと説明的。
これだけ読者に説明することが多いと、そうせざるを得ないのかもしれませんね。
話のながれもパターン化されているので、小難しい内容のわりにはすんなりと読めます。
今回は敵役にあまり深みがなく、分かりやすい悪人でした。
その分グレイとセイチャン、ジェイダとダンカンの恋模様に比重をおいています。
ジェイダとダンカンはこれからのシリーズで主要なキャストとなってくるのでしょうか。
モンクとキャットに安定した家庭生活を送らせてあげたいので(笑)それも良いかもしれません。
グレイとセイチャンの緊張感のある関係はいいですね。お互いに命を預けあっていて、男女の関係以上の深さを感じます。
イタリア組の二人は呆気なくて、もう少し引っ張ってあげても良かったかと思います。
レイチェルとセイチャンの関係もいい感じでしたが、こういう所はもう少し丁寧に表現して欲しいかな。あ、でも緊迫した状況で時間ないからダメか。
Posted by ブクログ
The Eye of God
James Rollins
フン族のアッティラ、チンギス・ハン、バチカン、マカオ、北朝鮮、ハンガリー、カザフスタン、モンゴル、ロシアと登場人物や地域は世界を股にかけている。また、主人公達もイタリア、アメリカ、ベトナム、北朝鮮、マカオとこれまた幅広い。その実態はシグマフォースである。でもシグマフォース感は極めて薄い。これは歴史あるいは天文学、物理学方面に記載の中心軸がずれているからだろう。その意味では情報機関どうしの抗争も戦闘シーンに限定されているようだ。つまり盛り込み過ぎってことかな。シグマフォースである必要がわからなかったけど、時空の歪みと隕石との絡みは面白かったからよかったけど。