【感想・ネタバレ】ナチの亡霊 上のレビュー

あらすじ

デンマークの首都コペンハーゲンで開催されたオークションで、チャールズ・ダーウィンの所有していた聖書が出品された。調査に訪れたシグマフォースのグレイソン・ピアース隊長は、謎の暗殺者に命を狙われる。同じ頃、ネパールの僧院で発生した奇病を調査していたドクター・リサ・カミングスは、狂気に支配された仏教僧とともに、同じ奇病に感染したシグマフォースのペインター・クロウ司令官を発見した。病気発生の隠蔽を図る謎の組織に捕えられた二人は、ヒマラヤ山中にあるグラニートシュロス(花崗岩の城)と呼ばれる施設に収容される。一方、南アフリカ共和国の動物保護区では、現地のズールー族の間に伝わる謎の怪物の目撃例が頻発していた。ヨーロッパ、アジア、アフリカで起こったこの三つの事件が一本の線で結び合わさる時、かつてナチス・ドイツの行っていた恐ろしい研究の正体が明らかになろうとしていた……。ハインリッヒ・ヒムラー、ヴェーヴェルスブルク城、ブラヴァツキー夫人、ルーン文字、カンブリア爆発、ヒマラヤのシャングリラ……この小説に記された歴史的事実の数々。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

人間が手を出しても許される技術や摂理は、一体何処までなんだろう……
尊厳と良識、大切にしたいですね。

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2023年09月17日

Posted by ブクログ

シグマフォースシリーズを初めて読んだ。
序盤は、どうナチと関わっていくのかを推測しながら読んでいたが、
予想していた人物が意外な正体であったり、まったく予測できない展開に転んでゆく。
場所が異なる複数の出来事が同時に進んでいくのだが、
そのおかげで本の中の出来事を立体的に見ることができた。そして、本の中に入り込みやすかった。

もちろん小説なのでフィクションである部分もあるが、歴史的事実・理論(例えば量子学や進化論)が要所に出てくる。
量子学の説明も分かりやすく、初心者の私でも何と無くではあるが理解することができた。
二人の人間が生物の起源について討論する場面があるのだが、生物に興味がある私としてはわくわくして読むことができた。
歴史的事実、理論に関する記述も非常に面白い。

下を読むのが楽しみだ。

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2013年06月21日

Posted by ブクログ

シグマフォースシリーズの第二弾。コペンハーゲンで開催されるオークションの品物について調査する主人公グレイとネパールの僧院にて謎の奇病を調査する司令官クロウのダブル主人公で物語は進む。
量子論や進化論を交えてナチスの残した科学を解明しながら2人を襲う謎の暗殺者達の目的を探る。また前作から登場しているキャラの恋愛関係にも転換が見られる。
映画のようなストーリーで最後まで一気に読んだ。面白かったがネパールでのクロウの話しはまた別の機会ですれば良かったのにと思う。場面が頻繁に変わり、そのせいでとても長く感じた。

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2023年08月15日

Posted by ブクログ

"コペンハーゲン、チベットで別々に進行する物語が次第に交錯していく。今度のテーマは量子理論。
手に汗握る展開と知的好奇心を刺激する物語。至福のひと時。"

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2018年10月28日

Posted by ブクログ

読書録「ナチの亡霊(上)」4

著者 ジェームズ・ロリンズ
訳 桑田健
出版 竹書房文庫

p142より引用
“ 密猟者が関与していたら、角を残してい
くはずがない。サイの個体数が今でも急速に
減少している最大の理由の一つは、その角に
ある。角の粉末は、アジアの市場では勃起不
全の治療薬として売られている。バイアグラ
の漢方薬版だ。角一本で、大金が手元に転が
り込む。”

目次から抜粋引用
“一九四五年
 ダーウィンの聖書
 怪しい影
 みにくいアヒルの子
 混血”

 機密部隊・シグマフォースの活躍を描いた、
長編アクション小説。シリーズ第二弾上巻。
 第二次世界大戦末期、要塞都市を爆撃が
襲っていた。敵の攻撃を避け、司令を受けた
部隊が下水道を通り運ぶものは…。

 上記の引用は、動物保護区でのサイの死体
を見た監視員の考えに対する一節。
サイの角は確か、髭と同じ成分が硬化してい
ると聞いたことがあります。わざわざ他の動
物の物を殺して獲らなくても、精力絶倫な人
間の髭を分けてもらって煎じて飲むほうが、
効果が高い気がします。
 科学知識と歴史に対する造詣が深い人ほど、
より面白く読めそうな作品です。
 少々長く、上下巻なので、根気のある人で
ないと向かないかもしれません。丁寧に情景
を描くと、どうしてもながくなってしまうの
でしょうが。

ーーーーー

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2017年07月09日

Posted by ブクログ

二作目なので、登場人物にもなじみが出てきた。あいかわらず、進化のコントロールとか、ルーン文字とか、好奇心をくすぐるツボを心得ている。しかし、ヒマラヤ、ヨーロッパ、南アフリカと3か所で話が進むので、じれったいことこの上ない。

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2017年01月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ヒマラヤ、デンマーク、そして南アフリカで進行していくそれぞれの事件が、やがて1つの落としどころに向かって収斂していく様は実にダイナミックで、清々しい気分になるぐらい上手くまとめられている。
シリーズ第2作にしてすでに、シグマフォースというチームの持つ魅力が存分に描かれており、また肝心のストーリーについても、前作より完成度は高いと感じた。
特に第1作の「マギの聖骨」は、キリスト教的素養を下地として持たない大多数の日本人にとっては少し難解な部分もあったが、今作はナチスに関する最低限の知識があれば十二分に理解可能なプロットとなっているので、そういった意味でも味わいやすい。
物語のヤマ場で量子論を恋愛感情に転化してしまっているある種のご都合主義だけはちょっと…と正直思わないでもないが、辻褄合わせを含めたディテールの技術も確かで、高レヴェルのエンターテインメントに仕上がっている。

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2014年11月26日

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ちょっと進行がじっくりしすぎかな?
舞台を三つに分けて同時進行的に複線的な話が展開されるものの、話は遅々として進まない印象。
確信に迫る話をもうちょっと小出しにしてくれる方が楽しめたように思う。
インテリジェント・デザイン説の話やトゥーレ協会など、もうちょっと早めに出してくれると良かった。
何はともあれ、やっと物語の全容が見えてきて、下巻が非常に楽しみ。

ところで、グレイソン氏が褐色小娘に翻弄されているのは実に結構なんだけど、レイチェル氏が不遇すぎて。
ヒロイン交代制のシリーズなのかな。
そういうところはジェームズ氏に倣わなくてもいいんだけどな。
ある意味リアリティはあるけど。

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2013年11月18日

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戦う科学者シリーズ。1作目はファンタジーに近い内容だったが、今回はちょっとだけ現実的。ナチスの研究成果をめぐって残党と戦う話。量子論の考え方が分かりにくいが、シュレーディンガーの猫とか、いろいろな蘊蓄が面白かった。

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2013年09月29日

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ユダヤ人を恐れたヒトラー。だからこそユダヤ人を抹殺し、超人を創ろうとしたナチス。フィクションだがとてもリアルで進化論や量子論まで登場する壮大な物語。さぁ、下巻の展開が楽しみ。

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2013年08月28日

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ナチの生き残りが出てくるってことで読んでみたら、途中でシリーズの2作目だとゆうことに気付いた…
でも1作目を読んでなくてもちゃんと楽しめた。

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2013年07月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ジェームズ・ロリンズによるシグマフォースシリーズ第2弾の上巻。
今回はナチスが研究していたとされる研究内容がテーマ。近代の謎がテーマになっているため、案外身近なのかなと思いきや、出てくる話は量子論をベースとした結構難解なもの。
物語は大きく3カ所でそれぞれに起こる事件を並行して展開していく。あくまでも本編の主人公はグレイなのだろうが、どうも本作の真の主人公はペインター・クロウであるようにしか思えない。
ペインターはグレイの代わりにヒマラヤの山中に調査に出かけ、事件に巻き込まれる。一方、グレイは恋人レイチェルに会えるウキウキ感の中で事件に巻き込まれ、ダーウィンの聖書を危うく奪われかけたり、危うく殺されかけたり。そして、遠く離れたアフリカでは奇怪な生物が目撃され、、、、といった感じで、いきなり危機的状況に置かれるシグマの面々と、それとはなんの関係もなさそうなアフリカでの出来事が、今後どのように関わってくるのか、読者の興味を引っ張っていく。
相変わらず、疾走感には欠けるが、先が気になる展開は前作から変わらず。蘊蓄の度合いや謎解きの仕掛けなどは若干地味になった感じはあるが、前作同様物語の中にうまく溶け込ませて読者を飽きさせない。下巻が楽しみだ。

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2013年06月24日

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シグマフォースシリーズ第二弾です。

ロリンズ氏の文は非常にテンポも良くスピード感ある文を書くのであっと言う間に読み終わりました。

前作は宗教と西洋の歴史を知っていないとあまりピンと来ない内容でしたが、今回はナチスドイツと量子力学の知識がないと何を書いてあるのか分からない難しさがありました、日本人には馴染みのない物だけに興味のない方は読むのが辛いかもしれません。
しかし、昔なら神の力やオカルトで片付けられていた事が現代では科学の力で説明できると言うのはとても興味深いので一度は読んでみると世界が広がるかもしれません。

次回作も近いうちに読もうと思います‼

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2013年02月17日

Posted by ブクログ

マギの聖骨に続く、シグマフォースシリーズ。1作同様、ナチスの歴史的事実(研究)に基づき、事件がデンマーク、ネパール、南アフリカで同時進行する。3つの事象が下巻でどう結び付くか 何となく想像しているが、覆すような展開になると楽しみ。

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2013年02月16日

Posted by ブクログ

ヒマラヤの僧院、デンマークの古書オークション、アフリカの自然保護区…舞台がしょっちゅう切り替わりながら、あっちでもこっちでも謎とアクションが展開されていく感じは、まさに映画を見ているよう。
上巻の切り方も憎いな~続き買ってきます!

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2012年10月13日

sun

購入済み

続きが気になる展開

コンゴのジャングルで発生した奇病を追うシグマフォースの冒険を描く。
無気力化する人間と凶暴化する動物を引き起こす謎のウイルスを巡り、歴史と科学が交錯。
ウィリアム・シェパード牧師の遺した手がかりと「骨の王国」の伝説が物語を深める。
アクションと謎解きのバランスが良く、ナチの残党の暗躍が緊張感を高める


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2025年07月01日

Posted by ブクログ

米特殊部隊シグマフォースの活躍を描いたシリーズ第2弾。

デンマークでは、進化論を著したダーウィンが持っていたという聖書がオークションに出品。調査に向かった主人公グレイソン・ピアースが暗殺者に命を狙われる。

ネパールでは奇病が発生。調査していた医師とシグマフォースの司令官が謎の組織に捕らえられる。

南アフリカ共和国では、謎の怪物が目撃される。

すべてはナチスが研究していた「釣鐘」に関係しているらしい。

「銃を突きつけられる」「高所から落下する」「何者かが現れる」などといったところで場面が切り替わり、相変わらず先が気になる展開の連続。

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2023年03月11日

Posted by ブクログ

(上下巻共通)
ちょっと、とっちらかしすぎてしまったんじゃないか疑惑。
複数エピソードを並行して描くのはいいんだけど、エピソードの切り替わるタイミングが、ちょっとテンポ悪い感じ。「24」シリーズみたいにリアルタイム性を売りにするならともかく、小説なんだから、もう少し落ち着けばいいのに。(^^;
内容は前作と変わらずトンデモ科学系の謀略小説。
「キリスト教が」と言われるより「ナチが」と言われた方が、ちょっとリアルな感じがすると言うことに気付きました。(^^
せっかく主人公のチームがあるんだから、チームとしての連携をもっと見たかった気がしますね。

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2018年03月18日

Posted by ブクログ

まだ、3つの場面がつながらない。さすがに二作目ともなれば、作者の書き方に慣れ、簡単にはだまされない。

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2014年04月27日

Posted by ブクログ

アイデアも内容も面白いが、全体の印象としてはよくあるハリウッドの冒険アクションを見ている感じがする。
理由は、アクションの描写と心理描写の比率がアクションに大きく偏っているため印象が軽くなってしまうのは残念だ。

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2014年01月12日

Posted by ブクログ

展開が変わりすぎて,前とのつながりを何度も読み返した。
「知的デザイン説」は,新しい知識となりました。

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2013年12月27日

Posted by ブクログ

前作の「マギの聖骨」よりはストーリー展開がスムーズになり読みやすくはなったが、あいかわらず強引な点が多い。最後の場面では「想い」がキーになるが、一応武装した化学者を標榜している小説でそれをいっちゃおしまいだろうと思う。

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2013年03月28日

Posted by ブクログ

デンマークとネパールと南アフリカ共和国と、三か所に現れる怪物?怪人? ナチの残党が目指す世界征服。一部の優性な人間がすべてを導くなんて‥…出来るのか??
どんな人にも支配されたくはない!あんたはどれだけ偉いんだ?と思いながら読んでます

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2012年12月25日

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