外山滋比古のレビュー一覧
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ネタバレ外山滋比古氏「知的生活習慣」、2015.1発行、頭に刺激、体にいたわり、心を豊かに の3章立てです。読んで自分を新たに啓発する内容は特になかったです。読書好きの方だと「そうそう」って感じだと思います。90歳を過ぎての著作活動、何よりと思います。
外山滋比古(1923.11.3~2020.7.30)「知的生活習慣」、2015.1発行。①文字に頼ると、その分、記憶は弱くなる。時には頭にメモすることもいいのかもw。私はメモ魔です(^-^) ②知識が増えれば、思考の必要が小さくなり、考えなくなる。知識は時間をおくと変容・昇華する。昇華した知識は思考と対立しない。③寝るのが最も体の負担が軽く、生命力 -
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ベストセラー「思考の整理学」を書いた外山滋比古さんの40年前の書籍(エッセイ集)を文庫化した本です。
もともと、「中年閉居して・・・」というタイトルを「ライフワークの思想」と改題して出した本なので、ライフワークについて書かれているのは第一章だけ。
第二章は学び、第三章は島国論、第四章は教育とことばについて書かれていて、二章、三章は難しかったので、パラ読みした。
ただ、40年前に書かれた本が、今にも通ずる内容になっており、驚愕しました。とくに第一章のライフワークについては40年前から日本の社会がほとんど変わってないことが分かりました。脱帽です。
<メモ>
・人生80歳として、45歳が折り -
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タイトルが「ものの見方、考え方」で、サブタイトルにある「発信型思考力を養う」とあるのだから具体的な手法とともにレクチャーされていくのかと思いきや、著者による様々な物事を題材にしたエッセイ集であり、著者による見方や考え方が続いていきます。
最初は「おやっ?」と思いながらも読み進めていたのですが著者の思考の広さと深さがわかってからは興味深く読めました。
日本語の縦書き文化とアルファベットの横書き文化の違いから「ここまで考えを展開できるものなのか!」と関心するほど。
まずは自分も今まで以上に「考えるクセ」を持つのが大事なのかな…と感じたのと同時に「自由にのびのびと書いてみる」ことも教えられたよ -
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近くのことは、案外、遠くのことより見えにくい。人の目は、遠くを見るには都合よくできているが、自分を見るのには不向きなようだ。囲碁の対局でも観戦者が対局者より上手であるわけでもないのに、局外者ならではの、対局者には決して見えないものが見えたりする。いわゆる岡目八目。客観的に判断できるアウトサイダーは優位に立てる。スポーツにおいても一人で練習するだけでは分からないことがコーチにはわかる。様々な価値観がてんでばらばらに並び立つ現代。外側から物事を見ることができるアウトサイダー思考は今の世の中には必須のもの。広い視野から違う角度から整理していくことが肝要。
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言葉の習得はまことに難しい。長時間勉強しているにもかかわらず、全く身につかない英語学習をみればよく分かる。何年かけてもマスターできない。ところが、すべての子どもが、親から不完全な教え方しかされていないのに、皆、完璧に言葉が話せるようになっている。まさに天才。多くの子どもが、教えられてもいないのに日本語文法をしっかり理解している。
子どもについていえば、最も能力の高いのは、生後四十カ月。ほとんど全ての子が、幼少期に天才的能力を発揮している。幼い子の育成に本腰を入れれば、この世は天才で溢れかえることになるかもしれない。
生まれてから数年の子育てが一生を左右することになるのに、多くの母親が自分で外の -
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親が最高のインプリンティングの教材となるべし。
当たり前だとは思うけど、
今一度、考える機会にはなった。
内容うんぬんより
外山さんの文章は無駄がない。
それでいて言い尽くしている。
印象に残ったエピソード↓
見知らぬ母親が、
子供に経験させたいからと、
「お宅の庭のみかん、子供に採らせて」と訪ねてきた、とはビックリ。
「経験は最高の教師である。
ただし、月謝が高い」(byトマス カーライル)
経験さえ積めばいい。ということでなく。苦労するような経験でないと、人は育たないのだぞ!と外山氏は、力説。
・・・導く道を間違えないよう、肝に銘じよう。 -
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外山滋比古による1977年発表(講談社現代新書)のエッセイ集。ちくま学芸文庫で2008年に復刊された。
外山氏の「思考法」に関する初期のアイデアのエッセンスが語られており、近年ベストセラー化した『思考の整理学』(1983年発刊。ちくま文庫で1986年文庫化)はじめ、その後の外山氏の著作のアイデアの基の多くが本書に綴られている。
「ものを考えようとすれば、ある特定の問題に心を寄せなくてはならないが、関心をもつとたちまち、・・・ものがあるべきように見えないで、あってほしいと思う形をとるようになる。・・・interestをもちながらdisinterestednessの状態をつくり出さなくてはならない