外山滋比古のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
93才の新書。しかも話題は投資とコミュニティー。違う人種なのではないかと疑うばかりの一冊です。
これまで読んだ彼の著作に比べると、よりエピソードが豊富です。投資経験が中心で、時代の違いからもその銘柄を参考にする事はできません。
ポイントは、彼が何の株を買ったのかよりも、世間と逆張りを選んでいる、ということです。
貯金するだけで年利5%が当たり前の成長期に、あえて株式投資を選ぶ。ある程度のリスクを取りに行く大学教授。。。面白すぎます。
その世代ごとの当たり前に安住しない。失敗を恐れずリスクをとったほうが面白い。
面白い方を選ぶ。このせりふを90才にして言える、そんな大人になりたいものです。 -
Posted by ブクログ
一昨年お亡くなりになった外山滋比古さんの著作のいいとこどり。名言集です。
昔から彼の本は読んでいるものの、道半ば。亡くなるまでに何冊書いたのか?調べるのも面倒くさくなりました。
さて、本に対する所感ですが、外山滋比古さんの作品をまだ読んでいない方にはオススメしません。
彼の文章は、身近な事例をやさしく書くところにその魅力があります。平易な文章から彼の気付きへ導く。そうすることで、読者が自然に理解できる仕組みです。
本作はその抜粋なので、前置きが当然ながらありません。なので、一見よいフレーズに出会えるのですが、少し消化に悪いのです。
すでに読んだ本の振り返りに。何冊か読んだ後に手を伸ばして -
Posted by ブクログ
東大・京大で5年連続販売冊数第1位の大ベストセラー『思考の整理学』の読書版 !
「一般に、乱読は速読である。それを粗雑な読みのように考えるのは偏見である。
ゆっくり読んだのではとり逃すものを、風のように速く読むものが、案外、得るところが大きい」という著者は、
乱読によって思いがけないものを発見する能力〈セレンディピティ〉が起こることを教えてくれる。
「本は身ゼニを切って買うべし」「知識と思考」など、「知の巨人」が思考を養い人生が変わる読み方を伝授 !
<サマリ>
・セレンディピティ(serendipity)=「思いがけないことを発見する能力」
特に科学分野で、失敗が思わぬ大発見につながった -
Posted by ブクログ
変わり行く世を淡々かつ快活に生きるための47の智恵、とっておきの思考法を知の巨人が教えてくれるというふれこみ。タイトルからしても貴重で役に立つ人生訓を伝える書物かと思っていたが、読んでみると、著者らしい教養や含蓄を漂わせながらも、ユーモアがたっぷり盛り込まれた気楽に読めるエッセイ集であった
考察がユニークで面白かったり、印象に残った点を列挙しておく。
・車の運転で車間距離をやかましくいうが、人と人との間でも、“人間“距離をつめると、大事なことが見えなくなる。
・日頃の贈答でも、本体は相手への好意とし、それにちょっとした品物で風情を添える。ものはなくとも、あたたかい言葉を伝えることが大事
・人間 -
Posted by ブクログ
「思考の生理学」の方の書かれた本。
確かに、とても勉強になる。
とくに、こどもと関わる職業の方なら一読の価値あり。
しかしちょっとおじいちゃんめいてんなと感じる部分もあった。こう、性別役割分担的なところがね。
それは、あのね、個人的にやだったな。
子育ては「ハハオヤ」が1人でするものではない、出来るものでもない、その、地域で、みんなでするべきものだよなぁと感じているから。
そう書かれていたのかもしれないが。読み込み不足?
逆に、おじいちゃんだから語れる(マラソン、とか、汗の大切さ、とか)こともあり、これは改めて見直す必要ある有益な視点だよなぁと思ったりもした。