あらすじ
専門の英文学のみならず、思考、日本語論など、さまざまな分野で創造的な仕事を続けてきたことから「知の巨人」とも称される著者のこれまでの著作群から、「無意識を使いこなす」「着想を古典化する」など、発想力を鍛えるためのヒントを集めた初の箴言集。 私自身、広い意味で、エッセイと言ってよい文章を数多く書いてきた。なるべく短く、と心がけて書いたものの、冗長に流れることが少なくなかった。もっと短く、味わいのあるエッセイが書きたいと願いながら、年をとってしまった。いまさら、どうすることもできない。そう思っていたところへ、「発想力や思考力を磨くヒントになるような箴言集を、これまでの著作から抜粋して作らせてほしい」と申し出てきたのがPHP研究所の出版部であった。(中略)本書の短いことばたちが、少しでも読者の役に立てば幸いである。(「はじめに」より)
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Posted by ブクログ
断捨離してなぜか本棚に残した本の消費、はじめの記念すべき1さつ目です。
著者のエッセイの抜粋をかいつまんでテンポ良く読むことができ、気に入った。2017年発刊で6年以上前のもので少し古くなったが、暮らしを良くするための箴言集として良いと思った。早歩きの散歩や朝活やシエスタとまではいかないが昼寝、3人以上のたわいないおしゃべりや、読書をとばして読んで、という部分を取り入れたい。あとはいま30代なので、50歳からの後半30年ではライフワークをするかなにか節目で切り替えて仕事したいです。
3度4度読む本が2、3冊あれば読書家とのことです。これを、そうしようと思う。
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知の巨匠の考え方を学べる本で、シンプルだけど、本質をついた言葉が多く、刺激を受けました。
個人的に響いた内容は、予定の大切さである。日記だけでは予算のない決算と同じなので、予定を立てて反省する。習慣化していきたい。
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お散歩中ふらっと立ち寄った本屋で発見!
たくさん本読んできたけど影響されすぎていて自分のものにできていなかったから、運命の出会いだった!
読んだ本からインスピレーション受ける程度で、影響されすぎないこと、覚えたいことは頭に残るから無理に覚える必要はないこと、、、
とらわれすぎず、別のことに時間を使うことってすごく大事と知れた。
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著者である外山さんの過去の著作の中から、発想力や思考力を磨くヒントになるような言葉を集めたアンソロジーのような一冊。
すぐに読める短い文が1ページに一つずつ。全部で150収められており、ちょっとした隙間時間に読むにもちょうどいい。
個人的印象では、外山さんの言葉は、ピタゴラスイッチの佐藤雅彦さんの言葉と雰囲気が似ている気がします。
簡潔な言葉で本質を語り、その語り口が押し付けがましくもなく読み手の好奇心を刺激するような感じは、お二人の魅力として非常に共通しているように思います。
Posted by ブクログ
外山滋比古氏の21の著書から引用された、150の短文で構成されています。
くしくも、「はじめに」で紹介されているイギリスの”簡潔は智の真髄”ということわざがこの書の性格をあらわしています。いちおう7つの章立てになっていますが、どこからよんでもよく、平易な解説を含めてわかりやすいと思います。
目次は次の通りです
はじめに
第1章 発想力を鍛えるヒント
第2章 思考のプロセス
第3章 思考力を高める方法
第4章 知性を磨く性格
第5章 思考につながる読書
第6章 発想が豊かになる”おしゃべり”
第7章 未来を創るヒント
出典一覧
Posted by ブクログ
精神的に疲弊しているなと感じている時に何気なく読んでみた本だったが、読んだあとは頭がスッキリして思考が晴れやかになった不思議な爽快感が残った。
それはきっと、1ページずつに集約された金言の中にある柔らかい考え方や捉え方に頭をほぐしてもらったのだと感じた。
冒頭に書かれた「スピーチとスカートは短い方がいい」その言葉を美しく体現した一冊だと感じた。
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自分の本棚に残しておきたい本だと思った。
今後就職して新しいモノを生み出していく1人として、この本にあった考え方を実践してより良いモノを効率的に生み出していきたい。
Posted by ブクログ
表紙より、
「考えかた」の超入門書。
とのことなのですが、だいぶ構えて読んだ。
そしたら、あらまぁ。読みやすいのね。1ページにつき一つの見出しで、簡単に内容が書かれてる。
いきなりの001で、こころを打たれました。
発想のおもしろさは、化合物のおもしろさ。
これなんですよ。
どこをどうしたって模倣な気がして、オリジナルってなんなんだろうって悩みはじめたらどうしようもなくて。
「元素をつくり出すことではない。」
なんと、勇気の出るお言葉。
他にも、執着をなくす、とか、笑いで頭を良くする、とか、仕事じゃなくても、日常においての大事な部分での考え方、言ってしまえば生き方においてこうしたらいいんじゃない?っていうのがたくさん書いてあって、しかも難題ではない。
私は早口なのが欠点だと思ってて、「ゆっくり話す」っていう項目もあって、そうだよなぁと。
のろまなのにせっかちなんです。よくない。
いつか私が読みづらかった本の感想に書いた、最後まで読まなきゃいけないのかなって気持ちに関しても。なるほどと思った。乱読、面白そう。
すぐ読めて、しかも外山さんの他の本からの引用のようなので、他の本にも興味も持ってしまう、なかなかに良い一冊でした。
Posted by ブクログ
外山滋比古氏の著書のエッセンスを凝縮させたお得な一冊。と思って購入したが・・・”ん?”読んでいると、なんだかバラバラしていて読みにくい。短くまとめてあるのだが、あくまでもそこには抜粋した言葉が書かれているだけ。これを読んだだけですべてを理解するのはちょっと虫が良すぎるのかも。すでに読んでいる本であれば「あ~、そんなこと書いてあったな~」と思い出すのに最適。まだ読んでいない本であれば、「これも読んでみよう」そう思わせてくれる。そんな感じの手引書と言った感じだろうか。
外山滋比古氏の本は愛読していたつもりだったが、まだまだ読んでいない本がたくさんあることにも気づけた。今後の自分の読書選びに役立てていきたいと思う。
Posted by ブクログ
外山先生の文章を読んでいると、自分が知識太りしていると思える。忘れることも大切。本を読んでいない時間も大切。こんなに読んだと冊数を誇るような人にはなりたくない。考える力を養う方向にシフトしていきたい。この本を読むと、読書に対する接し方がもっとラフでいいんだと前を向かせてくれる。
Posted by ブクログ
タイトル通り、考え方を教えてくれる1冊。
1つの考えではなく、様々な視点で物事を捉えて、考えることの大切さを実感できます。
名言集になっていて読みやすいので、すごくおすすめ。
自分だったら「こう考える」と感じながら読み進めることができるのもポイント。
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面白い本は途中で閉じる。
閉じた後に自分の頭に働いてもらうことこそ、読書の醍醐味。
無い物ねだりに陥らない。
よくわからないからこそ、ひかれるのである。隣の芝は青い。
書き直しの労力を惜しんではならない。
書くことによって少しずつ思考の整理が進むから。
Posted by ブクログ
「発想力や思考力を磨くヒントになるような箴言集」
*引用された短い言葉が読みやすくしかも意図が伝わりやすい。著者の考えがよく理解できるし、飲み込みやすい。
Posted by ブクログ
<どんな本?一言で紹介>
200万部を超えるベストセラー『思考の整理学』。この本の、「いいとこ取り」をした名言集。
<どんな人におすすめ?>
響きのいいフレーズを探している人。
思考力についての本を探したい人。
思考力がみにつく生活をおくりたい人。
<読んだら、どんなことが分かるの?>
「発想力」や「思考力」を磨き、発揮するためのヒントや、日々の生活の心構え。
・発想力を鍛えるヒント
・ 思考のプロセス
・思考力を高める方法
・知性を磨く生活
・ 思考につながる読書
・ 発想が豊かになる “ おしゃべり ”
・未来を創るヒント
<日々の生活、仕事などに活かせるポイント>
1.「考えごとは朝にする」
「朝は金の時間、夕食後は鉛の時間、夜10時以降は石の時間、石頭になる」
夜と朝で考えることは、同じ人間でもかなり違う。朝の頭の方が、夜の頭より優秀である。「朝飯前」という言葉を、辞書に載っている『朝食前に出来るほど、簡単だ。』の意味でなく「朝の食事の前にするため、本来は決して簡単でもなんでもないことが、さっさと出来てしまい、いかにも簡単そうに見える。」という意味に捉えること。
どんなことでも、朝食前にすれば、さっさと片付く。朝の頭はそれだけ能率がいい。実際、『思考の整理学』の著者・外山さんは、朝食を抜いて、お昼前の4時間に集中して仕事をしているとのこと。その後、時間がある時は布団を敷いて昼寝をし、目覚めてから2回目“朝飯前”をするそう。
2.「体を使って考えよ」
日常生活を見直さず、知的な生活を送ることは不可能だ。すべては1日をどう生きるかによって決まってくる。新しい思考をするためには、机に向かうのではなく、外に出て、あてもなく歩くことが効果的だ。他のことをしているときよりも、アイディアが湧きあがってくる。そのため、散歩に出るときは、メモ用紙と筆記用具を持って出る。
散歩以上に頭の働きがよくなるのが、料理だ。料理をしていると、毎日のように小さな発見がある。あとは食べてホメてくれる人がいれば最高だ。頭をはたらかせるうえでは、姿勢にも気を配りたい。いちばん合理的な姿勢は立つことだ。座っているときも、背筋をピンと伸ばして姿勢をよくするよう心がけよう。
さらに笑いにも、頭をよくする効果がある。くよくよしたり、泣いたりしてはいけない。笑うことは知的なふるまいだ。よく笑うのは頭の回転がはやい証拠である。
3.切り換える
勉強家は絶え間なく仕事をしようとする。しかし効果を上げる継続は「休み休みの継続」。線的な継続ではなく、点的な継続が力を生む。同じところで同じ作物をつくると連作障害を起こしてしまう。それならば休作をして、他のものをつくったほうがいい。
スイッチの切り換えを素早くできるのは、現代人に必要不可欠のスキルだ。それさえできれば、どんなに多くのことを同時にやっても混乱しなくなる。ただし頭を切り換える際には、少しでいいから空白の時間も必要である。すぐに次に移るのはよくない。何もしないときこそ、頭は大いに働いているのだ。
<感想>
早起きしてすぐ仕事して、一回寝て、また仕事。こんな自由に時間が使える生活がしたい!!!と、「なりたい人」リストに外山さんを追加することにした笑。
本書では、名言にまつわる深い内容は載っていないので、気になる名言があったら、原著も読んだほうがいい。
「新しい時代に耐えうる人間になるのは、話すこと、とくに聴くことの力をのばすしか手はない」「読書、大いに結構だが、生きる力に結びつかなくてはいけない」「知識は”死んだもの”」「知性は”話しことば”に現れる」このあたりが、個人的にはヒットした。
読んで得たものを、いかに成果の出るアウトプットするかは、考える力がどれくらいあるかにかかっていることを、あたらめて実感する。
Posted by ブクログ
いい考えが浮かんでも、すぐには人に話さない。
考え続けて熟成させる。
書きたいという衝動は滅多に起こらないから、書きたくなったらすぐ書く。
頭脳をよくするもっともいい方法は書くこと。
感じたこと考えたことを記録すると精神の履歴書ができる。
勉強→休むではなく、休む→勉強。
忘却してから学ぶ方が能力が高まる。
何足ものわらじを履く。
予定をたてて、日記を書く。予算と決算のようなもの。
朝は金の時間、昼食前は銀の時間、食後は鉛の時間。
心を育む本を何回も読む。
Posted by ブクログ
著者のこれまでの本のキーワード集って感じか。
刺さるものもあれば、刺さらないものもあった。
捨てる知識を選ぼうと考え方もあったので、本の中身全てをインプットせずに、ほどほど共感したり、感銘を受けたものだけ、覚えておいたら十分かな。
ボリュームの少ない本のため、1時間くらいで読み切ってしまえた。
知的を目指す生活というパートが、共感でき実践したいものが多かった。
Posted by ブクログ
思考の整理学を読もうとして積読になっている…
が、一部切り取りで書いてくれているので
少しずつ噛み締めて読める
そこからまた読みたい本を
ピックアップしたらいいな、と思えた
考えることをやめない
けどメモリーはいっぱいになるから上手に忘れる
Posted by ブクログ
著者の数ある本の中から、発想力や思考力のヒントをまとめたエッセイ集
心に残ったエッセイ
『予定表を作る』
人から与えられた仕事は、難しいようでも、実は案外やさしいものです。やってみれば、たいていのことはやり遂げられます。
それに引き換えて、自分の求めてする仕事には締切もありません。催促する人もいません。当面、はっきりした利益をもたらさないのが普通です。こういう仕事を考え、予定に乗せ、成し遂げる。これこそライフワークと言えるものでしょう。日記をつけているだけより、予定表をつくる方が、こういう大きな仕事を成し遂げやすいのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
読んだというか、オーディブルで聴いた。
これまでの外山滋比古さんの著書から思考に関する言葉が抽出されている。
これまで著者の本を読んだことがある人にはスッと入ってくる内容なうえ、思考のエッセンスを端的にまとめているので復習としてとても良い。
オーディブルの1.5倍で2回聴いてみた。
1回だと当然ちゃんと頭に入ってこなかったが、2回目だと内容を咀嚼して理解できるようになった。
これを毎日聴いてみたら、息をするように思考できるようになるのでは、などと思えてしまう。笑
他の方も書かれていたけど、忘れること、散歩すること、空白の時間を持つこと、談笑することが大事なのだなと。
そういえば、今日は早速家族で昼寝をしてみた。
昼下がりの眠気に任せてベッドに横たわるというのはなんとも甘美でありつつも、罪悪感が先行してしまい、自ら昼寝をしよう!と思ったことはこれまでになかった。
しかし、欲望を満たせるうえに、消化を促進しつつ、寝た後には頭がスッキリし、また朝が訪れたような気になる。1日が2日になる。そしてまた「金」の時間が始まる。
こんなに一石四鳥?なことは他にないように思う。
これまで持っていた固定観念(昼寝=怠惰、悪)から解き放たれるそして新たな価値観を手に入れるということは素晴らしいなと感じる。
また、同じように著者のように朝の「金の時間」をできるだけ長く取るために朝ご飯をやめてブランチをとる習慣というのも取り入れてみたいと思った。
■読書メモ
・朝は金の時間。食事をするとたちまち鉄になる。昼食前は銀の時間。昼食後は鉛。夕食前の腹の空いているときはまた銀に戻るけれど、夕食後は鉛を通り越して、22時以降は石の時間。
Posted by ブクログ
さらさらと眺めていく分にはふーんと読んでいける。抜き書きアンソロジーみたいな感じなので、著者の意図以上にこの本の中での著者が権威的になってしまっているようにも思う。
Posted by ブクログ
外山滋比古さんのエッセンスに触れることができる名言集。
・アイデアを思いついてもすぐ人に言わない
・忘れるためにメモをとる
・読書によって得た他人の考えをさも自分の考えかのように思ってしまうことの危険性
特に読書への向き合い方についての警告は身が引き締まる。
Posted by ブクログ
語録的な文章形態で読みやすく短時間で読破出来てしまう。
身体と頭が密接に繋がっている事を意識して生活すべきである。散歩の重要性を再確認出来た。
アイディアは読書よりも対話から生まれることが多い。対話の重要性からコミュニケーションの大切さを痛感した。
Posted by ブクログ
考えることについて目から鱗の話が次々と出てきた。特に、思いついたことはすぐにメモるのではなく、頭でじっくり考えると余計なものが削げ落ちて考えが昇華される事と忙しい時こそ遊ぶという言葉が驚いた。
私は考えが浮かばないと焦って懸命に考えようとするが、それは逆効果で、一旦中断してよそごとをしたり、何か別のことに取り組みながら考える事が必要と知った。
考えるときには、完璧を求めるのではなく、一度忘れて他のことに取り組んだり、雑に考えたり、切り替えることが大事と学んだ。
Posted by ブクログ
一昨年お亡くなりになった外山滋比古さんの著作のいいとこどり。名言集です。
昔から彼の本は読んでいるものの、道半ば。亡くなるまでに何冊書いたのか?調べるのも面倒くさくなりました。
さて、本に対する所感ですが、外山滋比古さんの作品をまだ読んでいない方にはオススメしません。
彼の文章は、身近な事例をやさしく書くところにその魅力があります。平易な文章から彼の気付きへ導く。そうすることで、読者が自然に理解できる仕組みです。
本作はその抜粋なので、前置きが当然ながらありません。なので、一見よいフレーズに出会えるのですが、少し消化に悪いのです。
すでに読んだ本の振り返りに。何冊か読んだ後に手を伸ばしてみてはどうでしょうか?