乱読のセレンディピティ

乱読のセレンディピティ

638円 (税込)

3pt

一般に、乱読は速読である。それを粗雑な読みのように考えるのは偏見である。ゆっくり読んだのではとり逃すものを、風のように速く読むものが、案外、得るところが大きいということもあろう。乱読の効用である。本の数が少なく、貴重で手に入りにくかった時代に、精読が称揚されるのは自然で妥当である。しかし、いまは違う。本はあふれるように多いのに、読む時間が少ない。そういう状況においてこそ、乱読の価値を見出さなくてはならない。本が読まれなくなった、本ばなれがすすんでいるといわれる近年、乱読のよさに気づくこと自体が、セレンディピティであると言ってもよい。積極的な乱読は、従来の読書ではまれにしか見られなかったセレンディピティがかなり多くおこるのではないか。それが、この本の考えである。乱読によって思いがけないものを発見する能力〈セレンディピティ〉が起こることを教えてくれる。 「本は身ゼニを切って買うべし」「知識と思考」など、「知の巨人」が思考を養い人生が変わる読み方を伝授 !

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乱読のセレンディピティ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトルのとおり、乱読を勧める本。
    セレンディピティ(思いがけないことを発見する能力)とあるように、本との偶然の出会いの数を増やすことで、知識ではない思考力を高めよう、という内容。
    精読するよりある程度のスピードで風のようにテンポ良く読んだ方が理解が捗る、とか、散歩・朝活すると思考力が高まるなど、あ

    0
    2025年08月14日

    Posted by ブクログ

    いろんな本を乱読:めちゃくちゃに読んでいると、セレンディピティ:思いがけない発見があるという教えです。

    気の向いた本を、手当たりしだいに読むのは、たのしいが、それだけでなく、おもしろい発見もある
    知的刺激ということからすれば乱読にまさるものは少ないようである
    妙に力を入れるのではなく、風のように読

    0
    2023年07月13日

    Posted by ブクログ

    外山さんの本は、思考の整理学に続いて2冊目です。
    一番心に残ったのは「記憶力」と対をなす「忘却力」の話でした。

    0
    2022年06月08日

    Posted by ブクログ

    知識メタボであり、考える力を養っていかなければならないと痛感しました。
    偶然性を楽しみながら、一つ一つの出会いや体験を繋げられる思考力が、これからの時代で生きていく上でも求められていくのだろうとも思いました。

    0
    2022年04月29日

    Posted by ブクログ

    外山先生が本書で指摘している通り、良き読書体験には良きテンポが欠かせない。それは今までにも薄々感じていたが、非連続な単語が適度なテンポと余韻により連続性をもつ事でコンテキストになる、と理解できた。
    古典や翻訳にはテンポがいまいちな文章も多く、それが難解さを助長しているのだが、そんな場合は無理やりにで

    0
    2022年04月09日

    Posted by ブクログ

    この本は、私が好きなジャンルの読書論あるいは読書術といえるが、それを超えたものにも感じる。

    読み方、考え方、生き方の円環をグルグル回っているような感覚になる。

    また、章が短く区切られていて隙間時間に少しずつ読み進められるのであっという間に読み終わる。

    読書意欲が湧いてくる本。

    以前にも一度読

    0
    2021年10月03日

    Posted by ブクログ

    著者の主張を全て鵜呑みにせず、自分なりに上手く咀嚼して身につけたい考え方である。否定的なことも書いてあるがマイナスに捉える必要はない。

    0
    2025年09月29日

    Posted by ブクログ

    この人にとっての乱読の功罪について書かれてる。
    読書が趣味の人にとって、なぜ読むのか、どう読むのかは他の人がどう捉えて言うつもりなのか、気になるところなので面白かった。
    でも…セレンディピティって、わかりにくくない?ぴったりな日本語でこの言葉を表現してほしかったな。横文字じゃなくて。どうしてもアフリ

    0
    2025年04月29日

    Posted by ブクログ

    本が新しいことを教えてくれると思って、本を読み漁っていた時に出会ったと本。

    知的メタボリックという言葉には思い当たる節があり、とても気づきを与える本だった。

    乱読いいかもしれない。

    0
    2025年03月15日

    Posted by ブクログ

    『セレンディピティ(serendipity)』
    思いがけないことを発見する能力。とくに科学分野で失敗が思わぬ大発見につながったときに使われる。


    本書は以前読んだ『思考の整理学』の読書版と謳われており、外山滋比古氏自身が読書をすることで学んだ心得や気付きについて、全16章に渡って語られている。

    0
    2025年02月09日

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