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一般に、乱読は速読である。それを粗雑な読みのように考えるのは偏見である。ゆっくり読んだのではとり逃すものを、風のように速く読むものが、案外、得るところが大きいということもあろう。乱読の効用である。本の数が少なく、貴重で手に入りにくかった時代に、精読が称揚されるのは自然で妥当である。しかし、いまは違う。本はあふれるように多いのに、読む時間が少ない。そういう状況においてこそ、乱読の価値を見出さなくてはならない。本が読まれなくなった、本ばなれがすすんでいるといわれる近年、乱読のよさに気づくこと自体が、セレンディピティであると言ってもよい。積極的な乱読は、従来の読書ではまれにしか見られなかったセレンディピティがかなり多くおこるのではないか。それが、この本の考えである。乱読によって思いがけないものを発見する能力〈セレンディピティ〉が起こることを教えてくれる。 「本は身ゼニを切って買うべし」「知識と思考」など、「知の巨人」が思考を養い人生が変わる読み方を伝授 !
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年07月13日
いろんな本を乱読:めちゃくちゃに読んでいると、セレンディピティ:思いがけない発見があるという教えです。
気の向いた本を、手当たりしだいに読むのは、たのしいが、それだけでなく、おもしろい発見もある
知的刺激ということからすれば乱読にまさるものは少ないようである
妙に力を入れるのではなく、風のように読...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月09日
外山先生が本書で指摘している通り、良き読書体験には良きテンポが欠かせない。それは今までにも薄々感じていたが、非連続な単語が適度なテンポと余韻により連続性をもつ事でコンテキストになる、と理解できた。
古典や翻訳にはテンポがいまいちな文章も多く、それが難解さを助長しているのだが、そんな場合は無理やりにで...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月03日
この本は、私が好きなジャンルの読書論あるいは読書術といえるが、それを超えたものにも感じる。
読み方、考え方、生き方の円環をグルグル回っているような感覚になる。
また、章が短く区切られていて隙間時間に少しずつ読み進められるのであっという間に読み終わる。
読書意欲が湧いてくる本。
以前にも一度読...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月22日
「セレンディピティ」とは思いがけないことを発見する能力のこと
本は面白いから読むのであって面白くなければ捨てればいい
風のごとくさっと乱読して忘れてしまえばいい
いかに知識をためるかより「気づき」が大切なのかなと思った
思い出せないけど「同じ川は2度と入れない」ように「同じ本は2度と読めな...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月17日
読書は、貪るように手当たり次第に風のように行うことで、セレンディピティが発揮される場合がある。(自己的まとめ)
ジャンルや趣向に囚われることなく、失敗を恐れず好奇心に導かれて放浪することで、出会えるなにか。これが二次的創造。それが読書の(人生の)醍醐味。
でも読んで知ったつもりになってふんぞり返る...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月18日
時間をかけて精読するよりも、言葉のリズムに合わせて流れるように乱読する。
色々な本を乱読した結果、思いがけない気付きが生まれ、自身の血肉となっていく。
難しい本を読むとき、どうにか多くを学び取ろうと思ってゆっくりとメモを取りながら読んだものの、頭の中でぶつ切りになってしまってあまり定着していない...続きを読む
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