外山滋比古のレビュー一覧

  • 思考力の方法

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    ネタバレ

    思考力の大家、外山先生の耳学に関する話。
    読み書きでは目を使って思考するが、そうではなく講演を聴く。そして考えるという論を展開される。
    たしかに英語4技能で最近注力されているのもスピーキングやリスニングだったりするので、この発話、聴く力周りは重要だと思われてきている。
    よく、壁打ちという形で誰かと対話しながら思考力を深めることがあると思うが、講演を聞きながら考えるというのも振り返ってみるとよくあったかもしれない。
    どうしてもそこでメモやわかったことを書いてしまう癖があるが、それはそれで良いのではないかと思っている。
    ただ、ちょっと上から目線感のある論調は読んでいて疲れる。

    ■目次
    I 耳バカ

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    2019年04月14日
  • 伝達の整理学

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    読み書き中心の教育を受けてきたからか、どうも理解しづらいところがあった。
    思考の整理学と重なる部分もあり、両方同時期に読んだため、繰り返されるところはなるほど、と、感じ、思考を整理して実践していきたい。

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    2019年03月25日
  • 知的生活習慣

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    外山氏が知的に生活を送るための習慣について書いた本。

    個人的に面白い表現だったのが
    ・日記は日々の事を忘れるために書く。
    ・睡眠は忘れるためにある。頭のゴミ出し。

    日記やメモをすると安心感があり、忘却していくのは、本人にとって重要ではないからだと考えている。

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    2019年01月15日
  • 人に聞けない 大人の言葉づかい

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    ネタバレ

    話すことばの句読点は、間である。センテンスをしゃべるには、しっかり間をとることが条件になる。自信のない話し手はその間をとるゆとりがなく、つい早口になってしまう。間抜けである。
    今さら聞いておいて良かった、と納得の一冊でした。

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    2018年12月21日
  • 知的創造のヒント

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    発想法についての古典的な本です。著者自身の体験談を織り込みながら、アイディアを生み出すためのヒントを説いています。

    ただし、具体的なテクニックにまで落とし込んで説明している本ではないという印象です。説明の抽象度が高くて、発想の本質に踏み込んでいるということもできるのかもしれませんが、すぐに役立つテクニックを求める向きには、やや迂遠に感じてしまうのではないかという気がします。

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    2018年12月01日
  • 人生を愉しむ知的時間術 “いそがば回れ”の生き方論

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    西洋古典学の教授だった田中秀央が、担当編集者への手紙に「Festina lente」(ゆっくり急げ)というラテン語の文句を書き付けたというエピソードから、本書ははじまります。内容は、毎日の暮らしのなかでちょっとしたゆとりをもつための工夫について、著者が自由に語ったエッセイです。

    「知的時間術」というタイトルにもかかわらず、ビジネスマン向けのハウツー的な時間術の本とは正反対の内容ですが、ゆったりとした気持ちで読むことができました。

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    2018年12月01日
  • 文章を書くこころ 思いを上手に伝えるために

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    エッセイなどの文章を書くためのテクニックや、手紙を書くときの心構えを、やさしく説いた本です。

    著者は英文学の教授ですが、エッセイの名手として知られています。本書の文章自体も、平易で滋味深い語り口で書かれており、さすがだと思わされました。

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    2018年11月29日
  • 知的生活習慣

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    【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】
    ・ニーモシネ

    ・散文とはどういう文章を指すのか、実は知らなかった。

    ・さすがの外山節と言うべきか。上善如水と言うが、本書は正にそんな感じ。スルスルっと読めてしまう平易さ、読みやすさがありながら、実は読む側の問題意識などで響く箇所がちゃんとそこかしこにあるという印象。自分だってまだまだ未熟なので、自分なりに響いた箇所から推測して、そう思うだけなんだけども。

    【目次】

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    2018年10月28日
  • 考えるとはどういうことか(集英社インターナショナル)

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    【要約】
    ・外山版「考えるヒント」。書き下ろしではなく、話した内容を文章にした「語り下ろし」とでもいうべき体裁。

    【ノート】
    ・外山さんの本は、前に読んだ「自分の頭で考える」でも感じた通り、読みやすい。読みやすいから、注意して読んでないと、そのままスルスルっと読み終わってしまって「あぁ、そうですか」という程度の読後感で終わってしまう。

    ・もちろん、本人がこの作品の中でも書いている(語っている)通り、難しそうな理屈をこねくり回せばよいってものではないけど。

    ・この本は「考えるとはどういうことか」ということについてではなく、外山さんの「考える」軌跡を幾つかのお題に沿って展開してみせる、という

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    2018年10月28日
  • 忘却の力――創造の再発見

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    科学書だと思っていたらエッセイだった。 こうした文章を最近読んでいなかったので新鮮だった。 ひとこと一言噛みしめながら読むのが向いていると思う。

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    2018年10月13日
  • 異本論

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    読書について。
    読書という行為。本は読まれることで初めて意味を持つ。
    そして、人の読み方は人それぞれ。

    結局、その本が持つ「意味」というのは読者の数だけ存在する。読者の中でのその本のイメージ__それが異本__を無視して、本を語るのはあんまり意味がない。

    というようなお話。若干くどい。

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    2018年10月09日
  • ライフワークの思想

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    2009年7月が初版

    ということなのだが、新装版に近い。もとは1978年に出版された「中年閑居して・・・」という本らしい。

    はじめ全くそれを意識してなかったので為替の話がでてきて驚いた。かなり時代がずれているのだが、でも現代にも通じるところは結構ある。

    30年以上時代は過ぎてもそこに暮らす人々の意識というのはあまり変わっていないのかも知れない。

    さて、内容は「ライフワーク」についてとその他エッセイ。

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    2018年10月09日
  • 知的創造のヒント

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    いかにして発想するか、発想するとはどのような事かということを考える一冊。現代の発想法の基礎的な考え方がこの本にはあると思う。

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    2018年10月09日
  • 空気の教育

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    名著「思考の整理学」の著者である外山滋比古の教育論1983年初版発行なので,若干の古臭さは否めないが,本質は未だ変わらない.

    点数にこだわる.成績に目の色を変えるはペンキ教育に過ぎない.ペンキを塗ればきれいに見える,しかし中はなんら変わらない.ペンキ教育ではなく,空気の教育が必要.空気とは形式×繰り返し×時間によってできる.学校の空気,家庭の空気,どのような空気で子供を育てるのかが大事.特に家庭の空気.すなわち家庭ごとに文化がそなわっていないといけない.

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    2018年10月09日
  • 頭のよい子は「ことば」で育つ

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    この手の本を読む度に必ず思いを強くするが、やはり子供は親の鏡である、ということである。本書で言うとおり、ことばはその最たるものだ。日常で話す一言一言がいかに重要であるかを改めて確認できた。

    また、昔話やおとぎ話を聞かせることを薦めていたことは自信になった。

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    2021年08月08日
  • 知的創造のヒント

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    2018.9.13

    おもしろい着想についての軽いエッセイのようなもの
    それにしてもこの人の例えの教養の高さよ
    拾い読みしながら読むくらいがいいかも

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    2018年09月13日
  • 新聞大学

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    新聞で乱読のセレンディピティ。
    紙の本は面白いとか、国外に移住してから、気が付いた事はいくつかある。

    その中の一つが新聞。頭の切れる人の校正済テキストは、真摯で内容がクリア。単純に読むのが楽しい。
    この本は、新聞への向き合い方を、考えさせてくれます。

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    2018年08月18日
  • 忘れる力 思考への知の条件

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    !頭をよく働かせるには頭のゴミ掃除=忘れることが必要だ。“知の巨人”が忘却の意義を明かすコペルニクス的転回の書⁉️【目次】
    1 忘れることは頭のゴミ出し(忘れることが大事;知識を捨てる力)2 忘却は英知の純化(頭の連作障害;休んで忘れる他)
    3 頭を知識の倉庫から思考の工場へ(決算型から予算型へ;未来思考から生まれる4 新たな思考が生まれる(ストレスでネコも死ぬ;クヨクヨしない方法 ほか)
    5 よく覚え、よく忘れる(経験と体験;失って得るものほか)

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    2018年08月02日
  • 「ことば」は「こころ」

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     「日本語で人称代名詞が使われないのは、敬語方がよく発達していたこととセットになっているのである。」勉強になりますねぇ~

     この本から学ぶべきことは、この「あとがき」の段落に全て含まれている

    「美しいことばとは、ただ、形のよいことばというのとは違う。こころを伴っていなければ、いくら飾ってあっても、ことばはすこしも美しくない。どんなりっぱなことばであっても、ひとのこころを傷つけるようでは美しいとは言えない。ことばづかいはこころづかいである。話すことばひとつで、好ましい人にもなれば、いやな感じにもなる。ことばほど大切なたしなみはないといってもよいかもしれない。」

     美しいことばを話せるように

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    2018年07月04日
  • 知的創造のヒント

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    「思考の整理学」の著者と聞いて手に取った一冊。正直内容は「思考の整理学」と7割くらい同じような気がした。「思考の整理学」が世に出たのが1983年(ちくまセミナーにて刊行)に対して、本著は1977年に刊行されたものなので、名著の前身と考えれば納得といった印象。再読したと考えても、高尚な比喩表現(本著内でも比喩の重要性を語っている)や日常の中で偶然を待つ、考えは寝させる、優れた指導者の影響を受けすぎては良くない(大きな木の元には草も育たない)等の感覚は程よく抜けてて鋭いなあと改めて感じた。
    外山滋比古作品もっと読んでみたい。

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    2018年04月21日