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Posted by ブクログ
いきなり、ユーモアの定義、ユーモアとはなんぞやといった問答が始まるので面食らった。確かに分かっているようで、よく分からない。p.8あたりにウイットとペイソスという言葉もあって、ユーモアとどう違うのか、逆に同じなのかはっきりしない。
ただ、ユーモアは発する側と受けとる側双方の心理作用であること、時代や国境を越えることが難しいことなどが何となく分かった。
p.48で問答が終わると、今度はいろいろなユーモアの例が紹介されている。これが実に面白い。例えば、私は天国に行けるのか、地獄に行くのかという質問に対して牧師が、「どちらもいいところですよ。天国は気候がいいですし、地獄はお仲間がたくさんおりますから…。」と、こんな感じである。
途中で徒然草や日本の伝統的な文学の話もあって、この辺り私にはかなり難しいが、ずいぶん時代が違うので致し方ない。全体的には肩の凝らない話ばかりであっという間に読み終えてしまった。
感想。私自身、まずユーモアが理解できる人間でありたいこと。そして、できれば自分からもユーモアを発信できる人間でありたいこと。考えてみれば、ユーモアを問答で定義していこうなどというのはいかにもユーモラスで、そう考えると、この『ユーモアのレッスン』というタイトルも、ユーモアたっぷりに思えてくるから不思議だ。
Posted by ブクログ
ユーモアの語源には「体液」という意味がある。体液は、血液、粘液、胆汁、黒胆汁があり、それらがうまく調和しているとき、人間は健康で、どれかが過多、バランスが崩れると特異体質になる。
体質の問題でもあり、気質の問題でもある。この得意な気質が環境の笑いを誘う。変わった人間の面白さ・・・、そこから転じてユーモアは得意なものに触れて生まれる笑い、おかしみそのものを呼ぶようになった。
ユーモアは、発する側だけでなく、受け取る側の心理作用としているところが独特。ウィットと比べて知的要素が少なく、共感的性格を帯びる。面白おかしいだけではなく、哀愁(ペーソス)、感傷を帯びる。複雑できわめて矛盾にみちたものである。
ユーモアは感情的なものであり、矛盾や不条理を論理ではなく、直感と常識で処理しようとする生活の知恵である。
ユーモアとは、<人間生活の欠陥を好意的にしかも距離を置いて眺め、単なるおかしみ、不自然さを超えて健康で自然な世界観に迫る気分>をいう。
他人だけを一方的に笑う人、自分が他人の目にどう映るだろうかと冷静に考えることのできない人はユーモアに欠けると言わざるをえない。自分を高い地位において、他人を見下して笑ったり、自分をわざと卑下してお世辞笑いするのではなく、自分と他者を同じ高さにおき、しかも相手に思いやりをかけて笑うときにこそ、真のユーモアが生まれ、そのときこそ笑いが人間の心を結びつける固い絆となりうる
ユーモアとは、自分をも他人と同じくわきから眺めて、そのおかしさを笑うことのできる能力、あるいは感覚である
衝突回避。ユーモアのもつパワーである。交差する二本の道路で、とちらからも車が走っていれば、ほっておけば交差点で衝突事故がおこる。そこで信号をつける。一方が通っているときは他方は停止する。待たされるのはおもしろくない。両方とも走って、しかもぶつからないようにできないかと考えて立体交差ができた。言葉の世界でも同様。議論をしていて、反対意見が出てきたときに、同じ次元で向かっていけば衝突する。そこで、次元の違う論理を持ち込む。どうなることかと息を呑んで見守っている第三者にとって、正面衝突を避けられたという快感がうまれる
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