森達也のレビュー一覧

  • 虐殺のスイッチ ――一人すら殺せない人が、なぜ多くの人を殺せるのか?

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    森達也『虐殺のスイッチ』ちくま文庫。

    様々な国や時代で起きる虐殺。

    虐殺が起きるメカニズムを解き明かすノンフィクションかと思ったら、森達也がこれまでに手掛けた『A』シリーズを事あるごとに引合いに出す自己満足的なエッセイのような作品だった。

    最近は日本国内でも、毎日のように殺人事件のニュースを耳にする。殺人だけでなく、我が子を虐待する親や同級生を過激な虐めで死に追いやる学校生徒。まるで人間の持つ良心という抑止の箍が外れたかのようだ。大昔、『ススムちゃん大ショック』という永井豪の漫画があったが、まさにそんな状況だ。

    世界に目を向けても、ロシアによるウクライナ侵攻、北朝鮮のミサイル発射実験、

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    2023年07月20日
  • 世界が完全に思考停止する前に

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    思い込みで判断することが本当に多いと改めて感じた。
    小さな疑問をそのままにしないこと、言葉で伝えていくことで人々は考える。
    メディアが偏る、臭いものに蓋をする事で、どんどん日本人は怠けてしまう。
    他にも今の日本は、ラオス政府が国民が知恵や知識を身に付けすぎないようコントロールしていることに似ている気がした。
    今急にメディアが真摯に報道しはじめると、日本は混乱するだろうと思う。でも、それを乗り越えた未来を見据えて、変わるべき姿勢があると感じた。

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    2023年06月25日
  • オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ

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    オカルト的な現象は確かに存在すると思いつつ、それでも信じきれない・なんだかよく分からないと思ってしまう感じめちゃくちゃ分かるなあ。
    霊的な存在や超能力の存在が科学的に証明されたとしても、この掴みどころのなさは消えない気がする。そこからもう一歩進んで技術的に自由にコントロール出来るようになった時にようやく確かにあるものとして実感出来るんだと思う

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    2023年03月23日
  • U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面

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    「生産性」が重視されるこの現代社会で、私たち一人一人の中にも、少なからず「U」がいるのかもしれない。もちろん、あそこまで極端ではないにしろ。だからこそ、この事件や、オウム事件の真相は、私たちのためにも解明されなければならなかったのだ。

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    2023年03月05日
  • 親ガチャという病

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    それぞれ考えさせられる話だった。
    相手を不快にさせないために、映える写真をアップし、親ガチャと言う言葉でオブラートに包んで深刻な自分の状況を軽く見せる。

    コスパ、タイパという言葉が流行り、効率を追い求めて自分達を追い込んでいる世界で、たぶん私たちは立ちどまり、論破ではなく、対話していくしかないんじゃないか、という気がしてきた。

    世界は繋がっているのに、そこに自分が困っていることを知っている人はいないし、だから助けてくれる人もいない。それは、たぶん、物凄い孤独だと思う。

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    2023年02月24日
  • 親ガチャという病

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    親ガチャ、という言葉は刺激が強い。けれど、どこか、中空だ。親は選べないけど、こうした私がいるのは、先祖から延々とつないできた命の営みの必然だったりする。問題は、この言葉が一見生まれによる不運さ、を切り取っているようで、強烈に親ガチャで決まるような社会は生きるに値するのか? という問いを内包しているのではないか、ということだ。生まれに着目すれば、次にでてくるのは育ち。育ちとは何か。環境と引き継いだものの影響の及ぼしあい。
     しかし、親ガチャで決まるということは、この間の一切合切が、省略されたレールの上に載っているということか。透明カプセルのなかで、社会そのものをスルーする。そこにあるのは、うまく

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    2023年02月12日
  • 定点観測 新型コロナウイルスと私たちの社会 2021年後半

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    安田浩一さんの章がウトロ地区の放火事件についてで、ラジオでも聞いていたけど、歴史もまとまっていて分かりやすかった。

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    2023年01月10日
  • ニュースの深き欲望

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    オウム真理教の信者を撮った映画、面白かったけど、興行的には失敗だったんだね。

    他者の視点を持つって、エンパシーにつながることかな。

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    2022年09月06日
  • 親ガチャという病

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    和田秀樹さんや池田清彦さん香山リカさんなどの有識者との対談を交えて、ネット発の流行語から今の「息苦しい日本」の正体を暴いた一冊。親ガチャ、無敵の人、キャンセルカルチャー、ツイフェミ、正義バカ、ルッキズム、反出生主義など、どれも面白い題材かつ、超個性的なメンバーの対談もあいまって非常に面白かった。ネットが好きで、いつもツイッターで情報取集している人にオススメ。

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    2022年07月22日
  • すべての戦争は自衛から始まる

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    知らなければ、と思う。

    政治のこと、歴史のこと、平和のこと。
    圧倒的に知識がない。

    私ひとりができることなんてほとんどないけど、
    賛成意見も反対意見もすべて知って、その中で事実だけを収集して、自分にとって、正しい選択ができるように。
    時代の流れに流されないように。
    繰り返さないために。

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    2022年03月24日
  • 親ガチャという病

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    時にこういうライトな現代社会批評・対談を読むのは、現状の知識・認識をアップデートできて良いと感じた。

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    2022年03月13日
  • A3 下

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    なぜこのような事件が起こったのか。
    その理由と背景は、未だ明確になっていません。
    地下鉄サリン事件以降、日本の社会は邪悪な存在への不安と恐怖に煽られ、セキュリティを急激に強化してきました。
    事件の本質を探り、不明な点を明らかにしていく問題作です。

    時だけが過ぎてゆく。でもこの時は無限ではない。やがて終わりが来る。麻原は絞首台に吊るされる。そのときに自分が何を思うのかはわからない。でもこの社会がどのような反応をするかはわかる。

    それはきっと、圧倒的なまでの無関心だ。 ー 261ページ

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    2022年03月11日
  • A3 上

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    【第33回講談社ノンフィクション賞受賞作】
    東京地裁で初めて、完全に壊れている麻原彰晃を見た著者。
    マスコミも、誰も、声をあげようとしない異常な裁判。
    麻原彰晃と、事件を起こした側近たちを死刑にすることで、すべてを終わらせ、忘れようとしているかのように思えます。
    オウム真理教事件によって、大きく変わってしまった日本社会の深層を浮き彫りにする、ドキュメント作品です。

    あの時期はそれほどに、日本国民のほとんどが、オウムや麻原を「絶対的な悪」として認知していた。過去形ではない。今だって数量的にはそう見なす人のほうが圧倒的に多いはずだ。だからあらためて書く。「人を殺すならばそれは宗教ではない」とのレ

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    2022年03月10日
  • それでもドキュメンタリーは嘘をつく

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    後れ馳せながらここを通過した
    様々な価値観と視線による差異がある
    それと共にあらゆるグラデーションもある

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    2022年03月02日
  • 映画評論家への逆襲(小学館新書)

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    当たり障りのない映画評論には辟易するところがあったのでスカッとしましたし、映画の細部やリアリティへの詰めの甘さに関する指摘には同意もしましたが、彼らが語る作品が古かったりマニアックであったりしてよくわからない部分がありましたね。
    「止められか、俺たちを」と若松孝二監督を知らないと何のことやら、となりそう。

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    2021年11月17日
  • 「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい

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    ダイヤモンド社『経』掲載の「リアル共同幻想論」2009〜2012。はびこる排他主義とレイシズム、善意は否定しないが何かがおかしい、奪われた想像力、厳罰化では解決できない、そして共同体は暴走する。

    映像作家ならでは。素や間を嫌い考えさせることを嫌い、加算して隙間を埋める。テロップではなくボイスオーバー、モザイク。テレビ番組の作りを再認識しました。

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    2021年08月28日
  • 映画評論家への逆襲(小学館新書)

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    座談会を書き起こしたテキストとしては面白かった。出来ればポッドキャストで聴いてみたいけど。映画評論を専門知識も無いバカがやっている・映画評論家が作品を批判しなくなった・SNSに映画評論家気取りのモノ言う観客が増えた・世間で高く評価されてる作品がどう考えても凡作としか思えないといった参加者が掲げる問題意識を、本来それぞれ全然別の話なところ特に切り分けや言葉の定義説明も無くごちゃ混ぜにして話されるので、何か日本映画の未来に繋がる建設的な結論を期待して読むとイライラするかもしれない。まぁ自分も本書が言うところの「SNS映画評論家」の1人なわけだが。

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    2021年08月04日
  • FAKEな日本

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    いろいろな考え方があって、自分で考える大切さを感じた。この人が正しいか正しくないかとかではなく、生き方として。

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    2021年01月10日
  • ニュースの深き欲望

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    映画「FAKE」が封切られた後の著作。全体的には、これまで同様、不寛容な時代におけるや”集団化”や、マスメディアの役割放棄への警鐘など。この頃からツイッターを始めたらしく、SNSへの言及もあった。

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    2019年12月03日
  • ニュースの深き欲望

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    相変わらず、考え、悩み、行きつ戻りつする森達也。同じことを何度も聞かされている気もするけど、たぶん私はこれからもこの人の本を読むんだろうな。

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    2019年10月31日