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すべての人間が抱える自己矛盾
群れることに安心感を得てマイノリティに対して残虐に振る舞うことの出来る「多数派」市民への嫌悪と、それに媚びるメディアへの嫌悪を、リベラル的な態度でに吐露し続けているというのが、私が持ったこの本の全体的な印象。
しかし、そのように群れたがったり選民的意識を抱きたくなったりするのは、リベラルサイドの人間でも同じことである。結局、自分と同じように振る舞えない人間を嫌悪している。この作者も自身でそのようなことを感じつつ、煩悶し続けているという感じ。
やはり大事なのは、そのような人間の理性の限界を意識すること、原罪感を抱き続けることかなと思う。
この本のようなリベラル寄りな作者の文章で私が違和感を強く抱くのは、安倍晋三がナショナリズムによって日本人多数から支持されているという風に言いがちなところ。私にとってはこの言説は、日本が在日朝鮮人に支配されているという話と同等にオモシロオカシイものに感じる。
(ここから下の話はそれ以上に出来の悪い話に見えるかも知れないが、)安倍晋三と自民党の支持率がなかなか落ちない理由は、前例の無い後戻り不可の暴走的金融緩和に手を出させてしまったことではないかと私は思う。
こんな状況で金融政策のドライバーを途中交代させたら、おそらくすぐにハンドリングを過って間違いなく事故る。前例のない深刻な大恐慌か、財政破綻による円のハイパーインフレか、そんなことが起こる予感が聡い国民たちはみな勘付いているのではないか。
なかなか落ちない自民党支持率を見るたびに、最近の私はそんなことばかり考えてしまっている。
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