森達也のレビュー一覧

  • 視点をずらす思考術

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    新書の類って、ほんとに内容的には薄い。でも時々こういうのを箸休めで読みたくなる。論旨は毎回の如くの森さん節。それにしても映画「靖国」を巡るいろいろな動きを見ていると、この国には見えない言論統制があるよなぁ、と思わざるをえない。何でいろんな考えを許容できないんだろうか、みんな。ああゆう考えもあって、こうゆう考えもあって、その中で自分の考えはどうである、というものを根っこの張った形で、揺らぎのないものとして、築いていくほうがずっとずっと健全であると思うんだけども。選ぶこと、考えることはこちらの自由。さてさて、いらっしゃい。という大っぴらな門戸にしてから文化がどうのとか言えよな、と思う。きっと、文化

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    2009年10月04日
  • それでもドキュメンタリーは嘘をつく

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    「わかりやすさ」に潜む嘘、ドキュメンタリーの加害性と鬼畜性、無邪気で善意に満ちた人々によるファシズム・・・善悪二元論の二項対立に簡略化されがちな現代メディア社会の危うさを、映像制作者の視点で綴った出色

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    2009年10月07日
  • 視点をずらす思考術

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    視点をずらす思考術というよりは、アウトサイダーはメディアに黙殺されると言う事に重点を置かれているように感じた。タイトルのようなHowto本ではない。森達也が今まで色んなところで書いてきた記事のアンソロジー。

    印象に残ったのは愛国心の件。愛国心ってなんだかあやふやで、現在のように国から強制されるのに対して反発心も感じているが、どこか大切なところもあるんじゃないかと曖昧な矛盾を抱えモヤモヤした感じに思っていた。

    でも、そのモヤモヤが晴れた。大切なところもあるのではと思っていた部分は、生まれた郷土や人々に対して大切にしたいと思う心。これを愛国心とは呼ばず、愛郷心と言うらしい。愛国心と愛郷心は

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    2009年10月04日
  • 視点をずらす思考術

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    森さんの考えを、分かりやすくコンパクトにまとめた入門書だと考えればいいのでは。次は『死刑』をよもう。

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    2009年10月04日
  • 視点をずらす思考術

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    森達也さんの作品。空気を読むのをやめてみないか?という出だしから新たなパースペクトを与えてくれる本。視点をずらすてものごとを観察することの大切さがわかります。

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    2009年10月04日
  • クォン・デ もう一人のラストエンペラー

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    1906年、日本を訪れ、ひっそりと暮らし孤独に死んでいったベトナムの王子の生涯。日本に憧れ、ベトナム独立を夢見て日本にやってきた若い王子。書かれなければ知られることがなかった。「もう一人のラストエンペラー」という副題がわかりやすい。全然知らなかったベトナムの近代史のこと、勉強になる。

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    2011年07月16日
  • クォン・デ もう一人のラストエンペラー

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    これじゃあドキュメントじゃなく小説だよ。森達也は司馬遼太郎になりたいのか?とか思いかけたけど、うん、やっぱり森達也でした。日清・日露戦争以降の歴史なんて、学校でもまともに教わってないし、こんなことが起きていたなんて全然知りませんでした。そういう意味ではおもしろかったし、多くの人に読んでもらいたい。とりあえず映画『宋家の三姉妹』をもう一度観たくなりました。

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    2011年08月06日
  • クォン・デ もう一人のラストエンペラー

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    昔映画のラストエンペラーを見たこともあり
    タイトルに惹かれて買いました

    歴史の中に埋もれていた現実に
    驚くばかりです

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    2009年10月04日
  • 「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔

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    「A」という劇場公開された映画を撮った人で、監督、とはいえ、この本の文章もなかなかわかりやすく読ませる、多才な人だ。浅原が逮捕された後、残されたオウムの人達に密着取材してカメラを回しつづけた、そのルポルタージュ。オウムも、テレビで言われつづけている印象とは全く違っている。

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    2009年10月04日
  • 世界が完全に思考停止する前に

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    この人のゆらぎを隠さない、という基本スタンス(と言い切っていいかは迷うけど)は、思考を停止しない、ということに結局つながっていくのだろうか。
    オウム事件以降、憎悪が社会を動かしている、という指摘にはいま、とても意味があると思う。

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    2009年10月04日
  • 職業欄はエスパー

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    3人の超能力者、スプーン曲げの清田・
    UFOを呼ぶ秋山・ダウンジング堤の
    日常を追った8年間で得た
    著者にとっての「超能力」とは

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    2009年10月04日
  • 世界が完全に思考停止する前に

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    まっとうな意見、らしい。
    疑問に思うと言うより、何とはなく違和感を感じるものを言葉にしているのかもしれない。これが思い込み刷り込み出なければ。

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    2009年10月04日
  • 世界が完全に思考停止する前に

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    例えば、容疑者が連行される際、顔は晒されながら手錠にモザイクがつける矛盾。例えば、在日外国人に選挙権を与えずにアザラシに住民票を交付する矛盾。例えば、我々が選んだ首相の行動に疑問を投げかけえる国民の責任の無さ。
    今、日本はどこかおかしい。そう苦言を呈するマスコミがいても、マスコミ自体が胡散臭い。僕らはマスコミを信じられない、だからと言って自分から行動は起こさない。
    数十年前ならこの本には誰も賛同しなかっただろう。誰もが口にした当たり前の意見だったからだ。しかし、今こういう意見が目新しく違う着眼点のように聞こえる。

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    2009年10月04日