森達也のレビュー一覧

  • オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ

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    数年ごとに起きるオカルト、スピリチュアルブーム。繰り返される真偽論争。TVドキュメンタリー『職業欄はエスパー』を製作し、単行本を出した森達也氏による『続編』といったものであると僕は解釈をしております。




    これは筆者の制作したドキュメンタリー『職業欄はエスパー』の書籍化されたものの続編で、単行本化される際に、大幅な変更が加えられた後に出版されたのだそうです。

    僕はかつて『職業欄はエスパー』の映像版も書籍版も両方に目を通していたのですが、内容をあまり思い出せずに、彼がここでたどった軌跡を追っておりました。

    ここで描かれているのは数年ごとに起きるオカルト、スピリチュアルブーム。繰り返される

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    2025年01月18日
  • 集団に流されず個人として生きるには

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    “負の歴史を見つめること。記憶すること。そしてメディア・リテラシーを身につけること。メディアの弊害を覚えること。世界は多面的で多重的で多層的であることを知ること。集団に帰属しながらも、しっかりと一人称単数の主語を保つこと”

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    2024年11月15日
  • COVID-19

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    定点観測は大事。あの3年は何だったのか、すでに忘却と風化。コロナで露わになった矛盾も残念ながら解消されず。「社会主義国家のごとく国民が自発的に自らの権利を制限」「右傾化でなく集団化」「集団化は本能。でもその副作用を知ることは大切」「なんだかとってもチグハグ」だったコロナ政策。次に活かせるのか心許ない

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    2024年10月08日
  • 「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい

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    表題に惹かれ手に取ったが
    期待とは欠け離れた内容であった。
    しかしながら無知が及ぼす大罪には共感でき、又これ等の事象から
    多くの事をきずかせてもらったことに感謝したい。

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    2024年09月06日
  • 集団に流されず個人として生きるには

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    思っていたのとは少々違っていて、どっぷりテーマについて語るというよりは、ディスカッションなのでサクッと読めました。

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    2024年04月09日
  • オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ

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    オカルトと称されるモノも、量子力学や物理法則を駆使する事で真実のカタチが見えてくる可能性があるかもしれない。しかし、それら全てのカタチが100%判明した世の中は味気ない気がしてならない。

    『多くを見せ過ぎると、見せてない事になる。』ドキュメンタリー映画メットガラに出演した巨匠ウォンカーワァイの言葉である。追求すれば、するほどに、オカルトは真の姿を見せようとしないのか?

    森達也も本書でオカルトを追求しているが、その境地に辿り着こうとしてないのか?または出来なかったのか?オカルト好きとしては興味深い内容だった。

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    2024年03月18日
  • クォン・デ もう一人のラストエンペラー

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    植民地支配を受ける、ベトナム(仏領インドシナ)の王族として日本にわたり、そこから祖国を思いながらついぞ帰れずに亡くなった人生。報われないことも多い中、彼を支えた人たちとの交流が心に残った。犬養毅との交流は日本の昭和史を知るうえでも貴重だと思った。彼の帰国を祖国で待っていた妻トランのその後も気になった。

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    2024年02月23日
  • 集団に流されず個人として生きるには

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    ネタバレ

    メディアが機能不全を起こせば、悪い影響を与える。メディアと国民の同質化、その国民が選ぶ政治家も同じレベルになる。
    メディアが増えた。今後も加速する。
    上野の国立科学博物館。
    人間は群れたから成長できた。副作用がある。場の空気を読むのは本能。
    暗示を受けやすく信じやすい性質がある。
    集団は暴走する。
    断言と反復で戦争に導ける。
    自由の責任に耐えられない=フロム『自由からの逃走』
    放送禁止歌の規定はない。自主規制だけ。

    国別のキャラクターの証明=エスニックジョーク。船が沈没するときの飛び込ませるアナウンスの例。
    集団性は、マスゲームを見ても、どの民族にも共通する傾向だが、日本人は強いのではないか

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    2023年11月17日
  • 親ガチャという病

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    親ガチャ・無敵の人・キャンセルカルチャー・ツイフェミ・正義バカ・ルッキズム・反出生主義、といったネットスラングをキーワードとして、その背景にある病的な社会状況について、6名の識者にインタビューした。

    それぞれの言葉の背景について語られていること、なるほどで、こんな日本人で大丈夫なのか。。と暗くなりました。

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    2023年08月23日
  • 虐殺のスイッチ ――一人すら殺せない人が、なぜ多くの人を殺せるのか?

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    森達也『虐殺のスイッチ』ちくま文庫。

    様々な国や時代で起きる虐殺。

    虐殺が起きるメカニズムを解き明かすノンフィクションかと思ったら、森達也がこれまでに手掛けた『A』シリーズを事あるごとに引合いに出す自己満足的なエッセイのような作品だった。

    最近は日本国内でも、毎日のように殺人事件のニュースを耳にする。殺人だけでなく、我が子を虐待する親や同級生を過激な虐めで死に追いやる学校生徒。まるで人間の持つ良心という抑止の箍が外れたかのようだ。大昔、『ススムちゃん大ショック』という永井豪の漫画があったが、まさにそんな状況だ。

    世界に目を向けても、ロシアによるウクライナ侵攻、北朝鮮のミサイル発射実験、

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    2023年07月20日
  • 世界が完全に思考停止する前に

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    思い込みで判断することが本当に多いと改めて感じた。
    小さな疑問をそのままにしないこと、言葉で伝えていくことで人々は考える。
    メディアが偏る、臭いものに蓋をする事で、どんどん日本人は怠けてしまう。
    他にも今の日本は、ラオス政府が国民が知恵や知識を身に付けすぎないようコントロールしていることに似ている気がした。
    今急にメディアが真摯に報道しはじめると、日本は混乱するだろうと思う。でも、それを乗り越えた未来を見据えて、変わるべき姿勢があると感じた。

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    2023年06月25日
  • オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ

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    オカルト的な現象は確かに存在すると思いつつ、それでも信じきれない・なんだかよく分からないと思ってしまう感じめちゃくちゃ分かるなあ。
    霊的な存在や超能力の存在が科学的に証明されたとしても、この掴みどころのなさは消えない気がする。そこからもう一歩進んで技術的に自由にコントロール出来るようになった時にようやく確かにあるものとして実感出来るんだと思う

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    2023年03月23日
  • U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面

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    「生産性」が重視されるこの現代社会で、私たち一人一人の中にも、少なからず「U」がいるのかもしれない。もちろん、あそこまで極端ではないにしろ。だからこそ、この事件や、オウム事件の真相は、私たちのためにも解明されなければならなかったのだ。

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    2023年03月05日
  • 親ガチャという病

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    それぞれ考えさせられる話だった。
    相手を不快にさせないために、映える写真をアップし、親ガチャと言う言葉でオブラートに包んで深刻な自分の状況を軽く見せる。

    コスパ、タイパという言葉が流行り、効率を追い求めて自分達を追い込んでいる世界で、たぶん私たちは立ちどまり、論破ではなく、対話していくしかないんじゃないか、という気がしてきた。

    世界は繋がっているのに、そこに自分が困っていることを知っている人はいないし、だから助けてくれる人もいない。それは、たぶん、物凄い孤独だと思う。

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    2023年02月24日
  • 親ガチャという病

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    親ガチャ、という言葉は刺激が強い。けれど、どこか、中空だ。親は選べないけど、こうした私がいるのは、先祖から延々とつないできた命の営みの必然だったりする。問題は、この言葉が一見生まれによる不運さ、を切り取っているようで、強烈に親ガチャで決まるような社会は生きるに値するのか? という問いを内包しているのではないか、ということだ。生まれに着目すれば、次にでてくるのは育ち。育ちとは何か。環境と引き継いだものの影響の及ぼしあい。
     しかし、親ガチャで決まるということは、この間の一切合切が、省略されたレールの上に載っているということか。透明カプセルのなかで、社会そのものをスルーする。そこにあるのは、うまく

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    2023年02月12日
  • 定点観測 新型コロナウイルスと私たちの社会 2021年後半

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    安田浩一さんの章がウトロ地区の放火事件についてで、ラジオでも聞いていたけど、歴史もまとまっていて分かりやすかった。

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    2023年01月10日
  • ニュースの深き欲望

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    オウム真理教の信者を撮った映画、面白かったけど、興行的には失敗だったんだね。

    他者の視点を持つって、エンパシーにつながることかな。

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    2022年09月06日
  • 親ガチャという病

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    和田秀樹さんや池田清彦さん香山リカさんなどの有識者との対談を交えて、ネット発の流行語から今の「息苦しい日本」の正体を暴いた一冊。親ガチャ、無敵の人、キャンセルカルチャー、ツイフェミ、正義バカ、ルッキズム、反出生主義など、どれも面白い題材かつ、超個性的なメンバーの対談もあいまって非常に面白かった。ネットが好きで、いつもツイッターで情報取集している人にオススメ。

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    2022年07月22日
  • すべての戦争は自衛から始まる

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    知らなければ、と思う。

    政治のこと、歴史のこと、平和のこと。
    圧倒的に知識がない。

    私ひとりができることなんてほとんどないけど、
    賛成意見も反対意見もすべて知って、その中で事実だけを収集して、自分にとって、正しい選択ができるように。
    時代の流れに流されないように。
    繰り返さないために。

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    2022年03月24日
  • 親ガチャという病

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    時にこういうライトな現代社会批評・対談を読むのは、現状の知識・認識をアップデートできて良いと感じた。

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    2022年03月13日