森達也のレビュー一覧

  • 「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔

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    オウムのドキュメンタリー映画があると聞いて、どこかで気になっていたけれど、見る機会が持てずにいた。その映画、『A』の舞台裏を監督自身が語ったこの本も、しばらく前に買っていたのだが、忙しさに紛れて本棚に放り込んだままだった。今、読む気になったのは、ある意味、『1Q84』で何となくオウムのことを思い出したから。そういう意味ではやはり、『1Q84』でいろいろ考えたということなのだろう。1995年という年は大変な年で、年明けから阪神淡路大震災、そして3月には地下鉄サリン事件があって、どうもあの頃から日本の安全神話ががらがらと崩れた感がある。それはともかく、オウム自体にはずーっと「わからない」感がつきま

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    2011年07月15日
  • 視点をずらす思考術

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    タイトルは思考術だが社会評論。著者はオウム真理教をとりあげた自主制作映画「A」「A2」を監督。
    マスメディアには権力性がありしかも自覚がない。メディアの報道は1次元的な見方である。視点をずらそう。

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    2019年05月05日
  • 「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔

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    <―オウムの中から見ると、外の世界はどう映るのだろう?一九九五年。熱狂的なオウム報道に感じる欠落感の由来を求めて、森達也はオウム真理教のドキュメンタリーを撮り始める。オウムと世間という二つの乖離した社会の狭間であがく広報担当の荒木浩。彼をピンホールとして照射した世界は、かつて見たことのない、生々しい敵意と偏見を剥き出しにしていた―!メディアが流す現実感のない二次情報、正義感の麻痺、蔓延する世論を鋭く批判した問題作!ベルリン映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭をはじめ、香港、カナダと各国映画祭で絶賛された「A」のすべてを描く。>
    松本死刑囚は死刑を待つ状態にあり、オウム事件は過去のことになりつ

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    2009年10月22日
  • 職業欄はエスパー

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    かなりディープな世界だし、サラッと書かれているわけでもない。でも、かなりわかりやすいし、読みやすい。少しでもこういったものに興味がある人なら、おそらく楽しめると思う。

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    2009年10月07日
  • それでもドキュメンタリーは嘘をつく

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    簡単に「わかったふり」をするのであれば、他者から馬鹿にされても「分からない」と言い続ける勇気を持とうと思いました。

    若干、森さんの「ドキュメンタリー論」みたいな歴史変遷?の話は一回だけでは理解できなかったけど、後半の9.11のこととかがショッキングでした。

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    2009年11月01日
  • 職業欄はエスパー

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    再読森達也の本は,対象の選択が面白く,取材方法もフェアーな感じがする。この本もその点は同じである。ただ,今回読んでいて,森達也がなぜスプーン曲げを試そうとしないのかがよくわからなかった。この点も含めて,全体として,もう少しつっこめばいいのにというもどかしさが残る本でもあった。読者が知りたいのは,ノンフィクションの対象となったことについての詳細な情報であって,作者のノンフィクションに対する姿勢ではないのだから。

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    2011年09月28日
  • 職業欄はエスパー

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    超能力業界代表・秋山眞人、スプーン曲げ・清田益章、ダウジング・堤祐司の大御所三人の私生活にスポットを当てたドキュメントを撮るまでの4年間。そして、超能力否定派第一人者・大槻義彦教授との決裂までの8年間を綴った渾身のノンフィクション。名作です。ドキュメント・メイキング本としても面白い。


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    2009年10月07日
  • 視点をずらす思考術

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    とりあえず筆者の熱い思いは伝わってくる
    視点をずらすにはさまざまな視点を知る必要があると思うが、その一助とはなるかもしれない本

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    2009年10月04日
  • 視点をずらす思考術

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    これまでのエッセイをまとめたもので、「思考術」と銘打っているがハウツーものの類ではない。立ち位置が異なれば世界の見え方が異なるという、当たり前だが忘れがちなことを自分の言葉で綴っている。読んでいて面白いとは思えるけれど、森さんの立ち位置に立てる人はそう多くはないと思えるけどなぁ、と隔たりを感じさせるものでもある。

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    2009年10月04日
  • それでもドキュメンタリーは嘘をつく

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    読みたい。

    少し前に興味あり。12/2 本屋行ったがなかった。


    その後、読んだ。9/28か9/29完

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    2009年10月08日
  • 視点をずらす思考術

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    本書は、物・事の見方を変える方法論だったり、思考方法だったりを期待して
    読み始めると、ちょっと期待はずれになる場合があります。内容は、そうなんですが
    科学的、学術的な感じではなく、筆者自身の経験を元に、さらに、短編集のような
    感じなので、エッセイを読んでいる感じに似ています。その中で、視点をずらす方法
    仕方を学び取るって感じですね。

    内容は、上記にも記載しましたが短編集の形態をとっていますので、一貫性を
    述べる事は難しいと感じていますが、それでも、ベースとなっているのは、
    オウム真理教問題を発端にした、メディア批判でしょう。つまり、視点をずらす
    という事の最初の階段は、メディアを信用しない事

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    2009年10月07日
  • 悪役レスラーは笑う

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    プロレス好きに向けたエッセイではなく、社会的な視点から「プロレス」という土壌を見たルポといった印象。
    このジャンルは不得手で全く知識もないが、読みやすく興味深い内容のように思う。

    ショービズの世界はいつも好奇の目にさらされて、そしてその実は見ている側は何も理解できていないんだなあと、うわべだけでも熱狂してしまう何かがあるんだということを改めて感じた。これは、プロレスだけではなくって、いろんなことに対していえることなんじゃないでしょうか。

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    2009年10月08日
  • 「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔

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    理解しかねることに対して、変にわかったふりをしたり、勝手に想像したりしない、森達也の姿勢に激しくひかれる。

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    2011年08月06日
  • 職業欄はエスパー

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    実際に体験しても信じられないことが世の中にはある。人から聞いたことを聞いたままただ信じるような人にはなるまいと思った。

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    2011年08月06日
  • 職業欄はエスパー

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    「嫌気がさす」「結局こうだ……」といったフレーズが度々くるのでまたか!と思うけど、まあそれがこの人なのですね。

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    2009年10月04日
  • 世界が完全に思考停止する前に

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    ・途中までは、過剰なセンチメンタリズムに反吐が出そうだった。特に、戦争反対というのは感情論かもしれないがそれの何が悪い、嫌なもんは嫌なんだ、ってとこ。そんな言い方しちゃあ何にもならんと思った後で、いやこういう言い方をわざわざするのは、一般市民を開眼させるためで、この本は啓蒙書なのだ、という結論に。   ・が、読み進めていって少し印象が変わった。啓蒙臭はぬぐいきれないが、簡単に同化されずに違う視点からいこうとするのは、自分を振り返ってみてもそう簡単なことじゃない。まあ、私がバカなだけかもしれませんが。

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    2009年10月04日
  • 親ガチャという病

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    信頼している識者の方が何人かいたので、ある程度興味深く読みました。ただ、全体としては急拵えな感が否めないですね……。まとまりのある感じではないです。

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    2025年11月21日
  • FAKEな日本

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    偶然にも今話題のピーター・バラカンによるBABYMETAL批判の話題から始まる。随分前から引っ張ってる話なんですね。
    それはそうと、この冒頭対談のテーマとも言える「個が確立し民主主義の根付いた欧米」と「集団主義的な疑似民主主義の日本」という手垢のついた(だからこそ疑う人の少なかった)対比が本書全体を貫くテーマとも言える。それがわずか5年でここまで反転する状況を誰が想像し得ただろうか?個が主張すればするほど民主主義が活性化するのはその通りかもしれないが、それは同時に分断のリスクを孕む。反体制とも言える話者にとって国家という共同体が余りに自明な存在であったことの証左だろう。
    繰り返し指摘される日本

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    2025年09月28日
  • U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面

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    好きなライターなので、どんな新しい解釈を提示してくれるのかと期待しながら読み始めた。次々と著作も発表されているためか、1冊1冊の構成の吟味や内容の整理が十分行われないままに発表されているような気がした。「相模原に現れた世界の憂鬱な断面」を、独特の視点で深掘りしてくれることを期待していたのに、実際は日本の裁判の問題点と、被告の責任能力有無の判断にかかわる問題点に、紙面の大半が割かれていた。裁判員制度の開始に伴い、裁判資料が大幅に削減され、裁判が極めて短期に終了することが求められるようになった。その結果、裁判自体が動機や背景に関わる真実の追求の場ではなく、単なるセレモニー化している。こういった問題

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    2025年05月14日
  • 「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔

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    ネタバレ

    ドキュメンタリーに興味がある今日この頃。でも真実の中に正解があるとは限らない。色々な視点でものを見る癖をつけようと思う。

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    2025年02月18日