森達也のレビュー一覧

  • 「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔

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    (*01)
    もちろん映画と合わせて読む事をおすすめする。映画か本書かは先後は問わずにどちらもそれぞれに楽しめ、あるいは大いに笑える内容になっている。
    オウム心理教や荒木氏について、2016年のテロの現在を見れば、90年代のここに書き取られた様々な出来事を違和感もなく消化できるのではないだろうか。
    テロリストの側にある誠実さや切実さ(*02)は、常に無理解や曲解や誤解とともにあり続ける事が、本書からも分かる。その点で、カルト宗教とマスコミの間をさまよっている著者の動向は注目できる。

    (*02)
    テロリストばかりが誠実とは言えないが、彼女ら彼らの誠実はやはりわたしたちよりも切実なものと言える。荒

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    2016年02月16日
  • クラウド 増殖する悪意

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    いつもの森達也。すでにどこかで読んだ文章も入っていたような気もするし。
    蓮池透さんとの対談には、すごく考えさせられた。

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    2016年01月10日
  • 世界が完全に思考停止する前に

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    刊行されたのは随分前で話題は古くても、考え方や今の日本の根本的な問題はあんまり変わってないし、むしろ酷くなっている気がして哀しくなった。私達は何を信じて生きて行けばいいのだろうか。垂れ流されている情報が真実でないとしたら、それを見極める力を身につけなければいけないのだろうけれど、それを身につける方法すら今の日本人には難しいのかもなぁと思った。もちろん私を含めて。

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    2015年12月31日
  • A3 上

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    オウム真理教が起こしたとされる一連のことがらについて、わからないことが多すぎるからもっと知りたいと思う。

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    2015年09月12日
  • すべての戦争は自衛意識から始まる

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    全てに同意できるわけではないけれど、納得できる箇所もある。
    本来は「自衛=戦争」ではないのだろうけれど、現代においてはそれが同義語に扱われる。 「自営」意識を高めれば、いずれは「先に攻撃した」「いや、あれば陰謀だ」などと、柳条湖事件をきっかけに満州事変がなし崩し的に始まってしまったように、(日本だけに限らず)過去の歴史からも明らかなのに。 それとも、「今回だけ」は違うのだと、何を根拠として言い切れるのだろうか。

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    2015年09月09日
  • いのちの食べかた

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    人間が生きていく上で、他の生物を殺し食べていく必要があることは、どうしようも無く仕方が無いことではあるが、そのことから目を背けて生活していてはいけない。
    牛や豚は工場でスライスされパックして作られるのでは無く、生きた牛や豚を殺して加工されてスーパーに並ぶのである。そんな当たり前のことを忘れずに生活していかなくてはならない。

    良い本だとは思うが、こどもが読んでもうまく理解できないのではないか。
    こども向けに書いていて実はおとなが読む本である。

    私はと言うと、ひょっとして著者と考え方が似ているせいなのかも知れないが、なにか目新しものを感じない。部落民に関する記述も同様である。知識としても目新し

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    2015年08月02日
  • たったひとつの「真実」なんてない ――メディアは何を伝えているのか?

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    日頃からニュースや新聞の受け止め方には気を付けてるつもりだったけど、スーザン・ボイルのくだりにはハッとさせられた。

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    2015年07月18日
  • たったひとつの「真実」なんてない ――メディアは何を伝えているのか?

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    様々な事象に対して、疑いを持つことは非常に疲れるし、誰しもがそのまま受け止めたい衝動にかられるものである。けれど、真の事実は最後は自分で確かめるべきであるという気持ちを忘れるな、という著者からのメッセージは、若い子だけではなく十分に大人になった我々世代にも、重要な気づきとし頭に響いた。

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    2015年01月18日
  • たったひとつの「真実」なんてない ――メディアは何を伝えているのか?

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    メディアはすべて、事実と嘘の境界線にいることを知った上で使いこなそう。世界は複雑な多面体であり、簡単に伝えられるものではないからこそ、豊かなのである。

    同じ体験をしても受け取るものが人によって違うわけだし、さらに伝えるとなると、難しいです。

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    2015年06月14日
  • いのちの食べかた

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    前半は,と場について.自分の世代は,と殺場として認識している.後半は,差別について.動物を解体する人々は,日本の歴史上,穢れた職業とされてきた経緯を受けて.我々に殺されて食肉になる様は,言葉でしか綴られていないけれど,それについて考えることを迫って頭から離れない.

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    2014年08月27日
  • 「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい

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    将軍さま チャングン ニム 翻訳の方向性

    元皇軍兵士の証言 中共の洗脳組

    文明や文化とは洗脳 ネクタイの役割

    ポーランド イエドブァブネ ユダヤ系住民の虐殺
    ナチスドイツ兵ではなくポーランド系住民

    被虐と加虐

    ホロコーストからパレスチナ分割決議
    イスラエル建国の過程
    被害側は危機意識を燃料に課外側へと反転する
    悲惨な体験を被虐だけの記憶として強く民族の意識に刻んだからこそ、他社に対してこれほど過酷な仕打ちができる

    裁判員制度の始まりはアメリカ資本の要請


    異端審問、魔女狩りはユダヤ人が対象であった
    イエスはユダヤ人に処刑された

    ユダヤ人はなぜ自分達を抑圧してきたキ

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    2014年08月11日
  • いのちの食べかた

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    語り口の好き嫌いはおいといて、この一連を書いてくれる日本人がいてよかったし、日本語で読めてよかった。

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    2014年07月09日
  • 職業欄はエスパー

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    ネタバレ

    「……UFOを見たことがあるとか宇宙人に会ったことがあるとかって話をすると、みんな困ったなあって顔するんだよ。それは信じられませんってはっきり言う奴もいるよ。だけどさ、じゃあ聞くけど、おまえら本当に、UFOを見たいと思って夜空を見続けたことがあるのかよ?
    俺は見ているよ。毎晩何時間も見ていた時期があるよ。否定する奴に限って夜空を真剣に見てないんだよ。それで、あるわけないですよって笑うんだよな。だけどさ、本気にならなきゃ何も見えねえぜ。スプーン曲げも同じだよ。否定する奴に限って自分は本気で試してないんだよ。鼻唄歌いながら試したって曲がらないぜ。当たり前の話じゃないか。だからしっかり見てくれよ。た

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    2014年03月16日
  • 「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい

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    著者は、映画監督で作家で、明治大学の特任教授もやっているらしい。連載されていたコラムのようなものをまとめたもの。

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    2014年02月20日
  • クォン・デ もう一人のラストエンペラー

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    ベトナム阮朝最後の王子クォンデが若くして日本に渡り、結果として何もなさぬまま日本で生涯を終えた王子の無為徒食の物語。
    ドラマあるドキュメンタリーを撮れると思って調べたら何も見つからなかった著者の苦悩いかばかりか。

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    2014年02月20日
  • クラウド 増殖する悪意

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    ネタバレ

    被害者の、被災者の、思いを課題解釈し、誤って解釈し、暴走する民意(クラウド)。それが、“増殖する悪意”。知るべきなのに知らなかったことがいくつか。足利事件で冤罪となった菅家さんを有罪としたDNA鑑定と同じもので有罪となり死刑が執行された事件があること。北野誠の事件についてバーニング周防氏はなんら発言はしていないこと。ノルウェーでは77人を殺害して死刑になってない、という事例があること。タイには「不謹慎」というコトバがないこと。(日本固有のものなのか)岡田克也(当時外相)が天皇陛下の国会開会の辞がいつも同じであることを指摘し、「天皇の政治利用である」と糾弾されたこと。田母神さんの先の戦争を侵略戦

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    2014年02月03日
  • それでもドキュメンタリーは嘘をつく

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    ネタバレ

    ドキュメンタリーに特化したエッセイだけに、いつものようにテーマの使い回しがなく、またドキュメンタリー映画案内としても参考になる。

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    2013年12月27日
  • 「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい

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    本書の題名を、貴方にこそ言いたい。上杉氏との対談本をよんでいてなんかしっくりこないこんじがあった理由が今分かりました。

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    2013年11月30日
  • ぼくの歌、みんなの歌

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    1話ごとに主となる曲を決め、それにまつわる話を書いているエッセイ。

    曲にまつわる話を書くというテーマが気に入り購入。

    普段音楽を聞く時に歌詞にほぼこだわりが無いので読み物として歌詞を眺め、その意味について考えることが新鮮でおもしろかった。

    この曲を聞くとあの瞬間を思い出すとか、あの人が浮かぶ、とかってけっこうある。いつかこんなテーマで何か書けたらいいなと思わせてくれる本。

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    2012年09月25日
  • 悪役レスラーは笑う

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    グレート東郷という存在は、日本プロレス史に欠くことのできない存在。力道山が東郷と組まなければ、外人選手の招聘は力道山の限られたコネクションに頼らざるを得ず、日本プロレスという組織が存続できたかどうか怪しいと思う。

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    2012年09月21日