森達也のレビュー一覧

  • A3 上

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    今話題になっている、愛知県主催の「トリエンナーレ」のシンポジウムに森氏の名前を発見して、どんな立場で討論していたのかが気になりました。
    本書は、宗教団体という名をかりた殺戮集団、オウムには何をしても許されるという社会的風潮が蔓延する中、ほとんど孤軍奮闘ともいえるジャーナリスト魂を発揮して真相に迫ろうとした力作です。
    文庫本上下巻にわたる内容は、月刊プレイボーイに2004年から毎月連載された内容を加筆修正したものですが、物語は2004年2月に麻原に死刑判決がでた裁判を傍聴した時の麻原の当事者能力の有無への疑問から始まります。
    今読み返してみても、ナンパな雑誌、月刊プレイボーイがよくぞこれを連載さ

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    2019年08月30日
  • 希望の国の少数異見 同調圧力に抗する方法論

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    同調圧力の強い日本。いろいろ変えていきたい!と真面目に意気込むより、リラックスして面白がりながら、体の声を頼りに変えていければいいのかな。

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    2019年04月04日
  • たったひとつの「真実」なんてない ――メディアは何を伝えているのか?

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    ネタバレ

    見なくちゃいけないのは、その後ろにあるもの。

    オウム真理教のドキュメンタリーを作った著者らしく、メディアの報道姿勢や、視聴者の受け取り方をかみ砕いて書いてある。確かに、望まれているものを放送しないと、スポンサーが離れてしまう。だから、極端に言えば、面白おかしく、大勢の好むように番組を作る、記事を書く。それがたとえ戦争に向かって行っても。さらにメディアが発達していき、大手と個人に発信力の差がなくなっていけば、もっとカオスになるだろう。その時、示されているものの後ろにある、切り取られた、隠された情報に思いを馳せることができるように。

    こういう本を読むと、メディアを批判的に見ることは大事だと思い

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    2021年05月05日
  • ニュースの深き欲望

    購入済み

    すべての人間が抱える自己矛盾

    群れることに安心感を得てマイノリティに対して残虐に振る舞うことの出来る「多数派」市民への嫌悪と、それに媚びるメディアへの嫌悪を、リベラル的な態度でに吐露し続けているというのが、私が持ったこの本の全体的な印象。
    しかし、そのように群れたがったり選民的意識を抱きたくなったりするのは、リベラルサイドの人間でも同じことである。結局、自分と同じように振る舞えない人間を嫌悪している。この作者も自身でそのようなことを感じつつ、煩悶し続けているという感じ。
    やはり大事なのは、そのような人間の理性の限界を意識すること、原罪感を抱き続けることかなと思う。

    この本のようなリベラル寄りな作者の文章で私が違和感を強く

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    2018年03月19日
  • いのちの食べかた

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    同僚に勧められた本。
    肉食に関する話だと思ったら、日本の歴史や差別の話にも拡がっており読んでよかった。と場見学もしたい。
    同名別監督のDVD作品があるので観る予定。

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    2018年02月19日
  • オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ

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    (01)
    不可思議な現象に出会った人たちを取材し,その不可思議さを文字で再現しようと試みた本書であるが,面白く不可思議なのはその現象そのものではなく,案外,この取材された人たちなのかもしれない.
    オカルト現象は,対象に潜むものであったり,対象間の物理的な現象でもないことを本書は苦しみながらも表出しているが,つまりは属人的な現象(*02)であり,もっといえば属人類的な現象であることが読まれる.

    (02)
    その点で,オカルト現象は,技術といってもよい人間と環境を取り結ぶ何かである.著者が「見え隠れ現象」と指摘しているいわばメタ・オカルト問題,オカルト現象に発生するオカルト現象や,超能力に近いテク

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    2018年02月04日
  • 「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい

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    ネタバレ

    今回読んだ中のなるほどなあ文↓

    『僕たちはメディアによって事実を見せられているのではなく、事実に対しての視線を見せられているに過ぎない』
    『表現の本質は欠落、つまり引き算にある』
    『暴走の駆動力となる「過剰な忖度」』

    日常でもついつい過剰な装飾や上乗せ表現をしがちだが、それでも伝わった感がしない昨今、ちょっと足りないかな?程度のコミュニケーションを心掛けていきたい(あくまでも個人の範疇内で)

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    2018年01月02日
  • チャンキ

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    生きていることの意味を、考える。人種、国、偏見、差別。いつの時代も繰り広げられるヘイト。
    原因不明の自死をこの小説では「タナトス」と呼び、タナトスに怯え生き急ぐ人々を映し出している。母たちは冷静に生き、父が亡くなっているのもタナトスのヒントなのかな?終わりがあまりに曖昧過ぎて、少しざんねん。

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    2017年08月06日
  • 「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい

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    彼の話は割と好きだが、少々くどい。
    また、死刑に関する話から始まって、
    自分理論を信じ混みすぎてフラット感が薄く感じる。
    本来は、様々な意見を聞いて
    いろいろな観点があって、それで考えている
    ということだから、
    多分彼に全面的に賛成するのもある意味ダメだと思う。
    そう思って読めば、例えば彼の味覚に関する
    考察はかなり稚拙で、せめて火の賜物くらい
    読んでほしい。
    神経科学をかじった身としてはそんな浅い意見は
    やめて!と思った。
    ノルウエーの寛容さは納得。
    今まで行った中で一番いい国だった。
    中国列車事故の報道とか、確かに違和感感じまくりだったのは
    被害者より中国サゲメインだった、
    あの雰囲気に違

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    2016年11月09日
  • いのちの食べかた

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    ネタバレ

    ルビが前編にあって、子供にも読みやすいです。
    ただ、中学生以上には、読み易す過ぎると感じるかもしれません。章にも別れていて、分かりやすいです。
    知らないことで思考停止になるなというのが繰り返される、伝えたかったことかなと思います。

    終わりの辺りの、穢れや部落差別問題、戦争の話などが、少しいのちの食べかたとはそれてしまったかなと思ってしまいましたが、その部分も面白く、考えさせられる部分が多いです。
    映画監督の伊丹万作さんの「戦争責任者の問題」
    も視点が興味深かったです。誰がではなく、誰もが責任者だったのだという理論。

    中学ぐらいで、ソーセージを作る時に、ソーセージを肉から作る部分の映像をみて

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    2016年07月18日
  • すべての戦争は自衛意識から始まる

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    なるほど。こういう見方もできるのかと。
    全ての国がせーので一斉に武力を放棄すれば、武器を持たずに均衡状態を作れるのかもしれないけど…均衡状態を維持するのは難しいことだろうな。

    人間は群れると暴走する性質があるという前提で、システムを考えないといけない。

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    2016年04月09日
  • 「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔

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    (*01)
    もちろん映画と合わせて読む事をおすすめする。映画か本書かは先後は問わずにどちらもそれぞれに楽しめ、あるいは大いに笑える内容になっている。
    オウム心理教や荒木氏について、2016年のテロの現在を見れば、90年代のここに書き取られた様々な出来事を違和感もなく消化できるのではないだろうか。
    テロリストの側にある誠実さや切実さ(*02)は、常に無理解や曲解や誤解とともにあり続ける事が、本書からも分かる。その点で、カルト宗教とマスコミの間をさまよっている著者の動向は注目できる。

    (*02)
    テロリストばかりが誠実とは言えないが、彼女ら彼らの誠実はやはりわたしたちよりも切実なものと言える。荒

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    2016年02月16日
  • クラウド 増殖する悪意

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    いつもの森達也。すでにどこかで読んだ文章も入っていたような気もするし。
    蓮池透さんとの対談には、すごく考えさせられた。

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    2016年01月10日
  • 世界が完全に思考停止する前に

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    刊行されたのは随分前で話題は古くても、考え方や今の日本の根本的な問題はあんまり変わってないし、むしろ酷くなっている気がして哀しくなった。私達は何を信じて生きて行けばいいのだろうか。垂れ流されている情報が真実でないとしたら、それを見極める力を身につけなければいけないのだろうけれど、それを身につける方法すら今の日本人には難しいのかもなぁと思った。もちろん私を含めて。

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    2015年12月31日
  • A3 上

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    オウム真理教が起こしたとされる一連のことがらについて、わからないことが多すぎるからもっと知りたいと思う。

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    2015年09月12日
  • すべての戦争は自衛意識から始まる

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    全てに同意できるわけではないけれど、納得できる箇所もある。
    本来は「自衛=戦争」ではないのだろうけれど、現代においてはそれが同義語に扱われる。 「自営」意識を高めれば、いずれは「先に攻撃した」「いや、あれば陰謀だ」などと、柳条湖事件をきっかけに満州事変がなし崩し的に始まってしまったように、(日本だけに限らず)過去の歴史からも明らかなのに。 それとも、「今回だけ」は違うのだと、何を根拠として言い切れるのだろうか。

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    2015年09月09日
  • いのちの食べかた

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    人間が生きていく上で、他の生物を殺し食べていく必要があることは、どうしようも無く仕方が無いことではあるが、そのことから目を背けて生活していてはいけない。
    牛や豚は工場でスライスされパックして作られるのでは無く、生きた牛や豚を殺して加工されてスーパーに並ぶのである。そんな当たり前のことを忘れずに生活していかなくてはならない。

    良い本だとは思うが、こどもが読んでもうまく理解できないのではないか。
    こども向けに書いていて実はおとなが読む本である。

    私はと言うと、ひょっとして著者と考え方が似ているせいなのかも知れないが、なにか目新しものを感じない。部落民に関する記述も同様である。知識としても目新し

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    2015年08月02日
  • たったひとつの「真実」なんてない ――メディアは何を伝えているのか?

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    日頃からニュースや新聞の受け止め方には気を付けてるつもりだったけど、スーザン・ボイルのくだりにはハッとさせられた。

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    2015年07月18日
  • たったひとつの「真実」なんてない ――メディアは何を伝えているのか?

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    様々な事象に対して、疑いを持つことは非常に疲れるし、誰しもがそのまま受け止めたい衝動にかられるものである。けれど、真の事実は最後は自分で確かめるべきであるという気持ちを忘れるな、という著者からのメッセージは、若い子だけではなく十分に大人になった我々世代にも、重要な気づきとし頭に響いた。

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    2015年01月18日
  • たったひとつの「真実」なんてない ――メディアは何を伝えているのか?

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    メディアはすべて、事実と嘘の境界線にいることを知った上で使いこなそう。世界は複雑な多面体であり、簡単に伝えられるものではないからこそ、豊かなのである。

    同じ体験をしても受け取るものが人によって違うわけだし、さらに伝えるとなると、難しいです。

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    2015年06月14日