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Posted by ブクログ
メデイア・リテラシーあるいは批判的思考について学ぶのにちょうどよい本。ただし、強く歪んだメディア観もしくは認知的バイアスをすでにもっている人は、この本を読んでもメディア・リテラシーあるいは批判的思考が身につくことは期待できないだろう。だから著者が中心的に訴えかけたいのは、本書の「あとがき」にもある通り10代後半から20代前半ぐらいまでの若者なのだろうと思う。ちくまプリマー新書だし。
それにしても、この本がこの時期に出版され、出版直後にたまたま手にとって読むことができたというのは幸運だった。というのも、つい最近、次のような出来事があったからだ。
2014年12月14日に行われる衆院選の公示前に自民党は在京テレビキー局の責任者を呼びつけて「選挙時期における報道の公平中立ならびに公正の確保についてのお願い」という名目の下、実質的には報道機関への圧力ともとらえられ得る要請を行っていた。これは11月20日のことである。そして、この本はそれよりも前に書かれ、出版されたのも11月10日なのである。公正中立とは何かを問いながら、上記の問題について直接切り込んでいるのである。しかしそれは自民党による上記の問題が取りざたされたからではなく、問題が取りざたされるようになったのは本書が出版されたあとなのである。
偶然との見方もできるだろうが、起こるべくして起こったと見ることもできるだろう。いずれにせよ、リアルタイムで読むことができたのは本当によかった。
ぜひ周りの人にも一読することを勧めたい一冊である。
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