荻原規子のレビュー一覧
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シリーズ5作目。
とうとうやって来ました戦国学園祭。
生徒会主導ながら大掛かりでとっても楽しそうです。
大人の事情も相まって予算が潤沢なおかげですが、
うらやましい限りでした。
そして、予想通り高柳一条がいろいろやらかしてくれました。
どんな状況でも自分の非を認めず都合良く解釈して、
上から目線をキープという(深行曰く)素敵な性格に、
普段気弱な泉水子も流石にぷっつん。
でも結果として、泉水子と深行の距離は大分縮まりました。
これまで泉水子目線でお話が進行していた為、
深行の本心についてはあまり触れられていませんでしたが、
その辺りもかなり分かってきました。
今回一押しは、喋る犬!!
喋るカラスに続いて真っ白い和犬とは!
深行・真夏・和宮との対面シーンの描写が可笑しいやら可愛いやら。
絶品でした。
深行が、「これであと猿がいれば桃太郎・・・。」
とぼやくのには笑えました。 -
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シリーズ4作目。
全編通して学園祭の準備中です。
学園祭自体は次作に持ち越し。
流石私立、と言っていいのか物凄くお金をかけてます。
まあ学園側など大人の事情もあるようですが。
もちろんあの高柳一条が大人しくしている筈もなく、
本人はあまり登場していないのに、
何やら不穏な空気だけはビシバシ伝わって来ました。
姫神も再度登場。
泉水子の三つ編みは封印の役目を果たすとされてきましたが、
あるきっかけから無効というか無意味だと判明。
不意打ち的に表れて深行が心底肝を冷やします。
姫神の謎も大分解ってきました。
割と予想通りだったので、
無意識に拾っていた伏線があったかと遡って読み返してしまいました。
当初は泉水子の可愛らしい自分探しの要素が強かったですが、
事態はどんどん深刻な様相を呈してきました。
それとは別に。
相変わらず対人関係で悩む泉水子ですが、
心の声の描写など、どんどん恋愛色に染まっていく気がします。
深行との距離の取り方に苦心する様子は、
読者からするとまるっきり片思いの悩みのように思われます。
本人はまだそこまで考えが至らず無自覚ですが。
それから。
もう少しあの喋るカラスに登場してもらいたかった。
深行と合体(?)してなかなか現れてくれません。
ほんと想像するに付け、シュールでキュートな存在です。 -
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シリーズ3作目。
自他共に不安視された泉水子の学園生活でしたが、
なんとか前期試験をクリアして夏休みまでたどり着きました。
その夏休みが終わると大掛かりな学園祭があるらしく、
夏休み中に合宿して内容を協議することに。
泉水子はまだ対人関係に苦労していますが、
中学時代はクラスメイトにさえ顔色を窺うような態度だったのが、
同室の真響の影響か、冷静に自己分析できるようになり、
少しづつ前向きな言動が増えてきました。
基本的に話は泉水子の視線を通して展開するので、
場面場面での心の動きや成長過程が丹念に描写されていて、
「がんばれっ!」と応援したくなる感じです。
ただ、対人スキルを初心者のように一から学ばんとする勢いなので、
そのあまりにも極端な感じに何か裏があるのかと勘繰りたくなりました。
姫神の器としてあまり自我を強く持たないように育てられたとか。
考え過ぎ?
姫神については相変わらず謎のままです。
でも真夏を助けたい一心から泉水子の力の片鱗が表れました。
高柳一条の言動からは学園祭に何かありそうだし、
今まで恋愛要素無しだったのが、
チラッと深行の言葉にそれらしきものが見えたり見えなかったり。
続きが気になります。 -
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シリーズ2作目。
とうとうやって来ました、鳳城学園。
新たな登場人物達が盛り沢山。
典型的に嫌な奴。
真響・真夏の双子(本当は三つ子)の姉弟。
新旧生徒会長とは別の影の存在。
極めつけは喋るカラス!!!
嫌な奴(これ高柳一条のことです、念のため)といい、
影の存在といい、
上から目線が鼻につきますが、
きっと泉水子が一番すごいんだろうなと思わせる場面があります。
ただ泉水子本人は相変わらずオドオドしていて、
今後の展開はまだ読めません。
ゆっくりですが何とかしようと頑張る姿勢は伝わってきます。
それよりも深行が登場すると何故かイラッとします。
主人公泉水子の相手役という立場ながら、
どうしても好意的に見られない。
不思議に思っていましたが、やっと分かりました。
深行の極端な二面性が現実に身近にいたらと思うと・・・。
周囲には人当たりが良いのに自分にだけネチネチやられたら・・・。
絶対お近づきになりたくないタイプ。
感情移入して読むあまり、嫌悪感が先に来たようです。
とは言え、二人ともまだ新入生という立場。
いっぱいいっぱいなんだなと分かれば見方も変わります。
も少し大人になって暖かく見守ろうよ、と自分自身に突っ込んでみたり。
もっとサラッと読めるかと思いきや、
結構考えさせられる読書体験となりました。 -
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ネタバレ勾玉シリーズをどんどこ読んだので、こちらも
読んでみました。
二つの対談が載ってますが、ファンタジーオタク同志の
トークは濃いですねぇ。
私もまだまだ往年のファンタジーはあまり読めていないので、
色々読んでみたいところであります。
あとは「これは王国のかぎ」のプロトタイプ的なお話が
載ってますがこれを「王国」の前に読めたのは嬉しい。
しかしながら読んで思いましたが、何となく
新井素子先生のような感触で(特に最初の1編)、書かれた時期を見て納得。
全著作リストはちょっとネタバレやめてー!なので
現時点で未読の「王国」は斜め読みにとどめておきました…
最後の短編が大好きな2人のお話で泣けました…
別の意味でも…
ところで、表紙は「白鳥異伝」ですよね?
1番絵で見てみたかったので嬉しい。
(新書版では表紙が絵だったみたいですね) -
購入済み
いつの時代も愛は地球を救う
一言で言えば山伏と陰陽師と忍者の霊能学園バトル。
漫画の原作になりそうだな、と思ったらなってるんですね。
山伏やら陰陽師やら戸隠やらが出て来て、表に裏に駆け引きを重ねていくのが基本基軸になってますが、そこに日本のそういった密教の歴史が豆知識のように出てくるのが面白いですね。
ストーリーり尻上がりに盛り上がっていきます。優柔不断な主人公にイライラさせられる部分はあるものの、周りの仲間と共に少しずつ成長していくのを見るのも面白いものです。そして最後は大体途中から読めてくるとは思いますが、愛は地球を救うものなんですかね。やっぱり。 -
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西魔女、外伝ですが、最後まで読めば6とも
言えるお話でした。
あとがきで書かれていますが、この本のお話は短編では
絶対無理と思います。
1年かけて紡がれる「金の糸」。
フィリエルの変化にもルーンの変化にもホロリとしますが、
当初のフィリエルの偉そうなしゃべりが何でかに気が付くと
凄くほっこりしました。
1番身近な人の言葉遣いですね(笑)。この彼女が「わたくし」を
使いこなす子になろうとは…
断章はもう泣けました。何より断章はこの人がいなければ始まらなかった、
ホーリーのだんなさんがいないことに…
そういう意味でもディー博士にはどこかで生きていて
ほしいなぁ。
フィリエルとルーンの生命力が彼譲りならば絶対生きてると思いますけどね。
あ、でもおかみさん譲りかもしれん(大笑)
あとがきで外伝3はないでしょうが、て書かれてますが、
ありますね3まで! -
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西魔女、本編最終巻。
皆のそれぞれの動きが収束し、怒涛の最終巻でした。
が、何となく80%というかな消化不良の感があるのは、
続刊があるのと、主人公なのに!これまでで1番
フィリエルの出番が少ない巻でもあったからかな。
壮大な予感だけを残し、少年少女で幕を閉じる部分も
後の「RDG」と似てますね。
タイトルを知った時に「あれ?」と思った元ネタについても
あとがきで書かれてました。
元ネタが好きな人は皆思ったのではと思います。
フィリエルとアデイルについては、彼女たちの「居場所」
には決着をみた感じですが、もう1人の主人公・レアンドラ様は
もうひと暴れほしいところ。
そのあたりも、外伝で見れるのかな? -
購入済み
展開が早くて面白い。グイグイ読んでしまいました。
少女向けだけど、所々に作者の年代がわかる最後の短編。ちょっとふざけています。B.Bなんて40代以上の人しかわからないでしょう。中年読者も忘れないサービスに思わず笑ってしまいました。
それにしても人の気持ちをぎゅっとつかめる作家さんなんですね。筆が乗ってくると一緒に走っている感じ。
とても素敵な話だと思います。 -
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辺境のうら寂しい天文台で育った少女、フィリエルの初めての舞踏会
目もくらむばかりの絢爛さの中
凛々しい貴公子との出会いから
少女の秘められた過去が明らかになっていく——
素晴らしいほどの王道!
ビバ西洋ファンタジー!
清々しいほどに自身の思惑通りの話が進み、
それでもなお飽きずにページを繰る手が止まらないあたり、
荻原さんの書く文章、登場人物の持つ引力が感じられた
出て来る人たちみんな愛らしい…!
フィリエル以上に貴公子の振る舞いにキャッキャしながら一気に読み終えた
王道のストーリーの中に
当然ながらオリジナルの、
今後の展開が気になるような「世界の謎」を含ませていて
次巻が待ちきれないので書店にダッシュしよう -
Posted by ブクログ
あぁ、この人はもしかして夕霧がそんなに嫌いでないのでは。
ということで、ちょっとダレる感のある「須磨」から帰ってからの「源氏物語」ですが、なかなか、魅力的にかかれていました。
「宇治十帖」の楽しさは俵 万智に教えてもらったし、いろいろな人の「源氏物語」を読むもんだなぁと思いました。
ただし、「若菜」が、上下にわかれているのはいいのですが、「若菜」の上の途中でこの本が終わっているのは、ちょっといただけないなぁ。
そして、紫上と女三の宮が会っているのをいいことに、朧月夜の君に会いに行く光源氏。
最低ですな。
その最低さが、ほんとうに淡々と書いてあって面白いです。
うーん。この淡泊な感じが、いい味になっています。