荻原規子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
辺境のうら寂しい天文台で育った少女、フィリエルの初めての舞踏会
目もくらむばかりの絢爛さの中
凛々しい貴公子との出会いから
少女の秘められた過去が明らかになっていく——
素晴らしいほどの王道!
ビバ西洋ファンタジー!
清々しいほどに自身の思惑通りの話が進み、
それでもなお飽きずにページを繰る手が止まらないあたり、
荻原さんの書く文章、登場人物の持つ引力が感じられた
出て来る人たちみんな愛らしい…!
フィリエル以上に貴公子の振る舞いにキャッキャしながら一気に読み終えた
王道のストーリーの中に
当然ながらオリジナルの、
今後の展開が気になるような「世界の謎」を含ませていて
次巻が待ちきれな -
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Posted by ブクログ
あぁ、この人はもしかして夕霧がそんなに嫌いでないのでは。
ということで、ちょっとダレる感のある「須磨」から帰ってからの「源氏物語」ですが、なかなか、魅力的にかかれていました。
「宇治十帖」の楽しさは俵 万智に教えてもらったし、いろいろな人の「源氏物語」を読むもんだなぁと思いました。
ただし、「若菜」が、上下にわかれているのはいいのですが、「若菜」の上の途中でこの本が終わっているのは、ちょっといただけないなぁ。
そして、紫上と女三の宮が会っているのをいいことに、朧月夜の君に会いに行く光源氏。
最低ですな。
その最低さが、ほんとうに淡々と書いてあって面白いです。
うーん。この淡泊な感じが -
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Posted by ブクログ
「源氏物語」のメインストーリーだけを抜き出した物語で、ものすごく読みやすいです。
ある意味、今まで1番読みやすかった「あさきゆめみし」よりも、読みやすいかも。
源氏物語には、作者複数説があって、特に、前半部と後半の宇治十帖の物語のことをいわれることが多いのですが、実は、前半部だけでも、「藤壺」-「葵の君」-「紫の上」-「朧月夜」-「明石の君」-「女三の宮」の貴種流離譚ラインと「空蝉」-「夕顔」-「玉鬘」の中の品の女ラインのお話で、作者が違うのではないかといわれたりしているようです。
まぁ、作者が違うかどうかはわからないのですが、多分、書かれた順番は、メインの貴種流離譚ラインが書かれてから、 -
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Posted by ブクログ
最後まで読み応えがあった。
なかなかに良かった。
省かれた巻や宇治十帖もぜひ、読んでみたい。
女三の宮が登場して以降は、
読んでいて辛くなることが増える。
極めた栄華の裏で渦巻く哀愁、全員の気持ちが切ない。
とはいえ、源氏は自業自得というか、
なんでこんなに身勝手なのか。
常に上から目線だしねえ。
それが許されるほどの、輝かしいばかりの人物だと言われても、なんか納得できないなあ。
理想の男性とは、到底思えない。
紫の上が倒れてからの駄目っぷりには、正直イライラする。
しかし、だからこそ、文学の傑作たりえているのだろう。
交錯する心理描写や人間関係は、確かに興味深い。
それにしても、大らか -