荻原規子のレビュー一覧
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本編の少し先の話なので、これが事実上最終巻、と言うところでしょうか。
本編登場時から私が興味を惹かれていた吟遊詩人を軸にしたお話で、これでついに謎が解けた気がします。それでもまだまだミステリアスではありますけれど。
メインの世界観は所謂王族、貴族、幌馬車などが登場するおとぎの国、童話の世界、ファンタジー、なのですが、それを包んでいる真実はどちらか言えばSFの世界なんですね。
そのギャップがなかなかに面白いと思います。
個人的に吟遊詩人のような飄々とした人物は好きなので、世界の真実を知らない人たちが彼に敵愾心を向けるのにはイライラしましたが、それは当然ですね。読者は裏の裏まで見ているわけ -
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前作よりも更にノベルス的、と言えると思います。
良く言えば読みやすく、悪く言えば俗っぽいとも。
本作はとにかくタイトル通りの内容ですね。主人公が女学校に編入することになるのですが、若い読者の思う「女学校ならあんなことこんなこと」が全て叶えられていると言っても過言ではありませんね。痒いところに手が届く、言ってしまえばベタな展開が待ち受けているのですが。
そんなベタな展開にゾクゾクとしてしまう私もばっちり俗物ですね。
桃、百合、薔薇、一応全て網羅していると言えなくもないです。
内容としてはそんなわけで意外とベタなのですが、それでもやはり荻原先生の手にかかればドキドキわくわくファンタジーな -
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私が初めて触れた荻原先生の作品「これは王国のかぎ」の主人公、上田ひろみをまたまた主人公に書かれた学園ミステリー。これかぎから二年後のお話。つまりひろみは高校二年生。
これかぎを最後に読んでから時間が経っているからか、この主人公があの主人公と同一人物とはなかなか受け入れられませんでした。それだけに印象が違っていたのです。作品の雰囲気も。作者は意図してそうしたかも知れませんが、最愛とも言えるこれかぎの続編として手に取った身には少なからず淋しくも感ぜられました。しかし思春期の中にあっては特に、人は変わっていくものです。新たな気持ちで読むとしましょう。
学校行事を中心に書かれているのですが、学校を -
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作家の萩原規子さんが、ファンタジーの本の中に登場する動物たちのことを書いたエッセイのような児童書でした。
犬やクマ、猫、ライオン、イノシシ、ネズミなど、身近な動物の話に混じって、ドラゴンやユニコーン、グリフィンといった、ファンタジーでおなじみの架空の動物も登場する本の紹介をされています。
動物好きの私は、なんだかここに紹介されている本を全部読んでみたくなりました。もちろん、神話や伝説の話からもとっているので、知っている本もありましたが、知らない話もたくさんありましたので。
知っているのでは、まず、「ライオン」の章の『ナルニア国物語』の解説。映画のワンシーンが鮮やかによみがえってきます。こ -
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ファンタジー作品に登場する動物をお題に書かれたエッセイ。
本の紹介としても熱があって面白かった。
実はとても私的な本なのかもしれない。
著者が作家という職業についたわけや、彼女の小説作法まで、ところどころに垣間見えるのが興味深かった。
エッセイというのは、ある意味「わたしを理解して」っていってるようなところがある文章だからね。
読書歴とか微妙に重なっているところがあるんだけど、感じ方が違う部分も多々あって、そこら辺がわたしが著者の本の愛読者になれない理由なんだろうなと思ったりもしました。
(タイトルで「黒龍とお茶を」というマカヴォイのファンタジーを思い出した。続編、読みたいなー。ディズニーあ -
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荻原 規子の特集本。
<勾玉>の世界ということで、対談は、割とファンタジーよりの話をしていますが、小説は、「潮もかなひぬ」以外は、上田ひろみシリーズです。
うーん、わたしが読んだ上田ひろみシリーズは、「これは王国のかぎ」だけです。これは、他の荻原作品に比べると、ちょっと、鬱々としたものがある感じです。
で、今回入っている上田ひろみシリーズは、その習作みたいな短編です。「これは王国のかぎ」よりも、さらに鬱々としていて、微妙な感じ。
あまりにも、現実に近すぎるのかなぁ。昇華し切れていないものが残っているような気がします。
でも、基本的に、インタビューとか対談は、好きなんです。どこから、物語が -
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ネタバレさて、西の善き魔女二巻でございます。
要約すると、男の娘で百合薔薇咲き乱れる秘密の花園、と言ったところでしょうか。
何といっても登場人物がいい。
一巻はどっちかというとアデイルとユーシスの紹介で、今回は対照的にルーンとレアンドラの活躍回といった感じでしょうか。
ヴィンセントにしてもイグレインにしても少女というには美しすぎて、自分が何者であるか、何を為さねばならぬかをしっかりと自覚しています。最近のかっこいい女の子というのはどうも男の子の劣化コピーみたいで、見ていて少し痛々しかったりもするのですが、彼女たちは違います。決して殿方からお株を奪ったりはしない。でも守られているだけでは決し -
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ネタバレずっとずっと気になってたシリーズをやっと読み始めました。
魔女、と付くからには王道の「剣と魔法と騎士と」みたいなのを想像していたのですが、魔法ものではないようですね。王宮とかの権力闘争も楽しめる本格ファンタジーの予感です。
「物語の醍醐味が十二分に詰め込まれた極上のストーリ」と銘打ってるだけあって、最初から怒涛の展開に引き込まれました。世界観も独特で、まだまだ開かされていない部分も多いのですが、するすると読めます。この辺の安定感はさすが荻原さんと言ったところw和風だけでなく西洋ファンタジーもこんなにお上手なのだなぁと。
フィリエル含め登場人物がとても魅力的ですね。
逆境でも決して -
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