荻原規子のレビュー一覧
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西魔女は、新書で揃えてました。
ハードカバーで出たとき買い直すつもりだったのですが(挿画の人が好きだった)、当時の私にはお財布的にきつくて断念。その後文庫で出たときもなんとなく気が乗らずに買わないでいました。本屋に行くたびに手にはとるんだけど。
しかし、今回は購入しました。ハッケンくんストラップにつられて。
そしたら、なんと!フェアの対象外だったようです。犬神家のハッケンくんが欲しかった…。まあ、いい機会なので買い直そうと思っています。新書の挿画、嫌いじゃないけどいかんせん古すぎる…。
ちなみに、今回の表紙は個人的には可も無く不可も無く。ちょっとメルヘンすぎる気がしないでもないけど。フィリエル -
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現代が舞台のファンタジー。でも十二国記と比べるとファンタジー要素は薄く、人間ドラマに注力している感じかな。
最近わりと濃密な小説ばかり読んでたからか本作は薄いというかあっさりした感じ。悪い意味ではなく、気軽に読むにはこれがちょうどいい。そういう意味ではまさにライトノベル。
話的にはシリーズの序章でしかない感じで、この巻単体だとなんとも言えないところはあるが、とりあえず深行くん眺めてニヤニヤしとけばいいんですかね?
スニーカー版って「Another」の件があったからどうせ表紙とピンナップだけでしょ?って思ってたので挿絵が普通にあったのは嬉しい誤算。 -
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心に残ったエピソードは三つ。古事記に現れる馬の皮。カエル漫画を描きつづけた理由が読者の存在だという話。何故ファンタジーが中世欧州風世界で展開されるか。
馬の皮は何か養蚕と結びつくようなのだが、何を意味するのかが現代では明らかでないというところでエッセイは終わる。この分からなさが妙に心に残った。
カエルの漫画は弟が読者として存在したことが続けられた理由だとしたもの。作者と読者の関係について色々考えていたのでタイミング的にはまった。
最後のファンタジーの舞台については(いま本が手元にないのでうろ覚えだけど)「中世には現代と同じ問題が全てある」からだという中沢新一氏の説が紹介されていた(ような気が -
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本編の少し先の話なので、これが事実上最終巻、と言うところでしょうか。
本編登場時から私が興味を惹かれていた吟遊詩人を軸にしたお話で、これでついに謎が解けた気がします。それでもまだまだミステリアスではありますけれど。
メインの世界観は所謂王族、貴族、幌馬車などが登場するおとぎの国、童話の世界、ファンタジー、なのですが、それを包んでいる真実はどちらか言えばSFの世界なんですね。
そのギャップがなかなかに面白いと思います。
個人的に吟遊詩人のような飄々とした人物は好きなので、世界の真実を知らない人たちが彼に敵愾心を向けるのにはイライラしましたが、それは当然ですね。読者は裏の裏まで見ているわけ -
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前作よりも更にノベルス的、と言えると思います。
良く言えば読みやすく、悪く言えば俗っぽいとも。
本作はとにかくタイトル通りの内容ですね。主人公が女学校に編入することになるのですが、若い読者の思う「女学校ならあんなことこんなこと」が全て叶えられていると言っても過言ではありませんね。痒いところに手が届く、言ってしまえばベタな展開が待ち受けているのですが。
そんなベタな展開にゾクゾクとしてしまう私もばっちり俗物ですね。
桃、百合、薔薇、一応全て網羅していると言えなくもないです。
内容としてはそんなわけで意外とベタなのですが、それでもやはり荻原先生の手にかかればドキドキわくわくファンタジーな -
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私が初めて触れた荻原先生の作品「これは王国のかぎ」の主人公、上田ひろみをまたまた主人公に書かれた学園ミステリー。これかぎから二年後のお話。つまりひろみは高校二年生。
これかぎを最後に読んでから時間が経っているからか、この主人公があの主人公と同一人物とはなかなか受け入れられませんでした。それだけに印象が違っていたのです。作品の雰囲気も。作者は意図してそうしたかも知れませんが、最愛とも言えるこれかぎの続編として手に取った身には少なからず淋しくも感ぜられました。しかし思春期の中にあっては特に、人は変わっていくものです。新たな気持ちで読むとしましょう。
学校行事を中心に書かれているのですが、学校を -
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作家の萩原規子さんが、ファンタジーの本の中に登場する動物たちのことを書いたエッセイのような児童書でした。
犬やクマ、猫、ライオン、イノシシ、ネズミなど、身近な動物の話に混じって、ドラゴンやユニコーン、グリフィンといった、ファンタジーでおなじみの架空の動物も登場する本の紹介をされています。
動物好きの私は、なんだかここに紹介されている本を全部読んでみたくなりました。もちろん、神話や伝説の話からもとっているので、知っている本もありましたが、知らない話もたくさんありましたので。
知っているのでは、まず、「ライオン」の章の『ナルニア国物語』の解説。映画のワンシーンが鮮やかによみがえってきます。こ -
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ファンタジー作品に登場する動物をお題に書かれたエッセイ。
本の紹介としても熱があって面白かった。
実はとても私的な本なのかもしれない。
著者が作家という職業についたわけや、彼女の小説作法まで、ところどころに垣間見えるのが興味深かった。
エッセイというのは、ある意味「わたしを理解して」っていってるようなところがある文章だからね。
読書歴とか微妙に重なっているところがあるんだけど、感じ方が違う部分も多々あって、そこら辺がわたしが著者の本の愛読者になれない理由なんだろうなと思ったりもしました。
(タイトルで「黒龍とお茶を」というマカヴォイのファンタジーを思い出した。続編、読みたいなー。ディズニーあ