グリフィンとお茶を ~ファンタジーに見る動物たち~

グリフィンとお茶を ~ファンタジーに見る動物たち~

小説・文芸
1,485円 (税込)

7pt

児童書や古典の名作に欠かせない、魅力的な脇役である動物たち。「動物物語」と「ファンタジー」が共通して持っている、心を惹きつける要素とは…? ファンタジー作家として人気抜群、本の読み手としても一流の荻原規子が、動物をキーにさまざまな本を紹介し、自分自身についても語ります。徳間書店PR誌「本とも」で人気を博したエッセーに新原稿をプラス。荻原ファンはもちろんのこと、ファンタジーや児童文学の読書案内としてもオススメです。

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グリフィンとお茶を ~ファンタジーに見る動物たち~ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    勾玉三部作などでお馴染みの荻原規子先生の〈動物物語〉を取り上げたエッセイ。
    その、めちゃくちゃいいですよ!!!
    やっぱり書くものは読んできたものに影響されるんだなと思うし、ほんとにファンタジーに対する造詣が深い。
    どの物語にも愛情と確かな分析があって読んでみたくなる。

    『樹上のゆりかご』が大好きなので、『山月記』のところは痺れたな。あの物語の舞台がこうやって出来上がったのかと思うとゾクゾクする。

    あの壮大で残酷で精緻な世界がこうやって作り上げられたんだなと分かる素敵なエッセイでした。

    0
    2026年04月08日

    Posted by ブクログ

    『舌を切られたスズメは、本当は死んでいるのだろう。今なら、そう解釈する。』

    今の今まで思いつきもしていなかった。
    そのことにもびっくりしてしまった。

    おばあさんがスズメを憎む前に、おじいさんがスズメを失う前に、おばあさんが報いを受ける前に、おじいさんが伴侶を失う前に、できることはあったような気がするけれど。
    いつの世も、人はカラッとままならない。

    コロボックルシリーズを久しぶりに読み返したい。
    「ウォーターシップダウンのうさぎたち」は今度こそ読もう。

    0
    2026年01月15日

    Posted by ブクログ

    ファンタジー作家の荻原規子さんのエッセイで、結構面白かったな。ファンタジーに出てくるいろいろな動物について、荻原さんの考えや感じたこと、小さい頃の思い出などが書かれていて、非常に示唆に富んでいるものだ。私は、どうしてもこの本からユングの思想が思い浮かばれて仕方がないのだが、荻原さん自身もユングについて触れている。要するに、人間には合理的なものだけでないものが潜んでいるし、なんかそれは重要としかいいようがないのである。動物がしゃべるのも、非人間的なものがなんか大切なんだよな。科学やキリスト教などの論理にひっかからないもの。
    中島敦の「山月記」もこの本ではファンタジーの部類に入っているが、確かにそうなんだろうな。なかなか合理的には割り切れないことかな。著者の高校時代の現国の先生の借り物の意見が少しでも混じった小論文は不合格にするという話は、非常に興味深かった。
    著者が最も愛するというルイスの「ナルニア物語」は私も読んだが、著者ほどの思い入れや読み込みは持てなかったな。どうしてかな。それにしても、私はこの年になってライトノベルに嵌まってしまっているが、この本でも述べられているようにファンタジーが中世の世界を基盤としているのと同じように、ライトノベルも中世の世界を基盤としていることが多い。同じことなのか。中沢新一が「中世が近代産業社会を準備しながらも、まだそれがはらんでいる矛盾に、全面的に入り込んでいないからである。中世はファンタジー文学にとっての理想状態であると同時に、現代世界が直面する問題のすべてを萌芽のかたちで内蔵するという意味では、現代に直結している巨大データバンクをなしている」と述べているのに著者は同意をしているが、私は幾分か同意しながらも、ちょっと違うような気がしている。現代社会だけじゃないんだよなあ。いつの時代にも共通する人の心に関することなんだよ。

    0
    2025年11月12日

    Posted by ブクログ

    荻原さんの勾玉三部作にはまって以来、彼女のおすすめを道しるべに児童文学ファンタジーを読みあさってきました。

    ほぼ外れなく面白く読めました。豊かな読書体験をされてきたんだなぁと羨ましく思います。

    0
    2023年10月28日

    Posted by ブクログ

    一章ごとに一つの動物を取り上げ、それぞれの動物にまつわるファンタジーについて語られている。

    ファンタジーの手引書としても軽い評論としても読める、まさに読む価値のある本である。

    クマやライオンなどの現実にある動物から始まり、「ライラの冒険」シリーズのダイモンで終わる心憎い構成。

    特に、佐藤さとるの「コロボックル」シリーズのマメイヌやダイアナ・ウィン・ジョーンズの『ダークホルムの闇の君』のグリフィンが出てくるところなど感涙ものであった。

    0
    2014年06月24日

    Posted by ブクログ

    神話とか民俗的な話題とか。
    自身の動物と本にまつわる体験を通して、その辺を熱く語る1冊。
    荻原規子好きには、そういう面で最高に面白い本。

    僕のような、「ファンタジーに馴染みが薄いけど、荻原規子は大好き」って人にとっては、古典・名作ファンタジーへの架け橋、読書のススメになります。

    誤魔化しや茶化しを混ぜずに、物凄く冷静に真剣に語られてます。
    参った。色々読みたくなった。

    0
    2012年02月27日

    Posted by ブクログ

    児童文学への広く奥深い思想と興味深い児童書 大学で児童文学研究をしてた経歴もあってか、幅広い読書歴とその分析、見解が素晴らしい。児童文学作者ゆえにこれ程のデータベースがあるからこそ、物語がかけるのかな、とも非常に納得だし、やはりたやすく物語なんて書けるものじゃないんだろうな、と。
    この作者の作品は読んだことはないので、ぜひどんな本なのか読んでみたいと思った。またこの本で紹介されているいくつかの本も読んでみたいと思った。

    0
    2026年03月14日

    Posted by ブクログ

    ファンタジーや神話民話に登場する有名無名の動物たちを、章段ごとに作者の思い出を絡めながら語る一冊。
    私は未だに、自分が幼少〜中高生時代にファンタジー含む日本・世界名作にあんまり触れてこなかった(専ら漫画と星新一)のがちょっとコンプレックスなのだが、
    それでも「本に登場する動物」という存在には心ときめくものがある。
    『大造じいさんとガン』の残雪とか名前ひっくるめてかっこよすぎる。
    この本はその辺をいい感じにくすぐってくる良書であった。
    椋鳩十は取り挙げられてないし、鳥で出てくるのは白鳥くらいだけど。

    以下、特に響いた箇所を引用。

    「私の一番の財産は、結局これしかないと思うのだ。子ども時代に、子どもの感性で児童文学を読んだこと。そして今でもおぼえていること。」
    (p.108)
    「デフォルメした動物キャラクターを動かすことは、動物をよく観察して忠実に写すこととは別の範疇にある。観察するべきは、私たちの内面、私たちの神話のありかなのだろう。動物が語る言葉は、動物の持つ言葉ではなく、人間から抽出された、人間が持つよりもピュアな何かなのだろう。
    そんなふうに人間から外部に抽出されてしまったものは、ほとんど『神』とも呼べるものではないだろうか。」
    (p.155)
    「私は、J・R・R・トールキンやC・S・ルイス以後に文学ジャンルとなったファンタジーとは、この系統であり、太古の語り物の末裔なので、近代からの意味で言われる「小説(ノヴェル)」と同列ではないと思う。
    子どもだましと見下げるのはまちがいだが、小説と同じ手法の文学論で論じるのもまちがいだ。同じものさしで測るから、小説仕立ての奥に持つ真価にうまく手が届かず、ファンタジーの優劣に的を射た批評が生まれないのだ。」
    (p.213)

    0
    2021年05月19日

    Posted by ブクログ

    古典文学や現代文学で登場するクマ、馬、ニシキヘビ、ユニコーンなど、物語の重要な名脇役である動物・怪物たちに焦点を当て、その魅力に迫った本作。
    児童ファンタジー作家として有名な著者が、物語を違った角度で楽しませてくれます。

    0
    2014年08月28日

    Posted by ブクログ

    荻原規子ファンにはたまらないと思います。彼女に影響をあたえた本、出来事がかかれています。
    エッセイですが、小説のような語り口で、たのしめました。

    0
    2013年09月09日

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