荻原規子のレビュー一覧
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ファンタジーや神話民話に登場する有名無名の動物たちを、章段ごとに作者の思い出を絡めながら語る一冊。
私は未だに、自分が幼少〜中高生時代にファンタジー含む日本・世界名作にあんまり触れてこなかった(専ら漫画と星新一)のがちょっとコンプレックスなのだが、
それでも「本に登場する動物」という存在には心ときめくものがある。
『大造じいさんとガン』の残雪とか名前ひっくるめてかっこよすぎる。
この本はその辺をいい感じにくすぐってくる良書であった。
椋鳩十は取り挙げられてないし、鳥で出てくるのは白鳥くらいだけど。
以下、特に響いた箇所を引用。
「私の一番の財産は、結局これしかないと思うのだ。子ども時代に、 -
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ネタバレ目次
・影絵芝居 相楽深行・中三の初夏
・九月の転校生 相楽深行・中三の秋
・相楽くんは忙しい 相楽深行・高一の秋
・氷の靴 ガラスの靴 宗田真響・高一の冬
最初で最後の短編集は、楽しかったです。
深行(みゆき)は割と最初から泉水子のこと気にしてたんじゃん。
ただ、女の子に拒否られたことがないから混乱しただけ。
まさか男子全般に免疫がなくて、女子に対してもほとんど人見知りをするような人間がいるとは思わなかったかもしれないけれど、泉水子はそういう子。
大切に箱に入れられて育てられたから世間知らずなうえに、自己評価が異常に低い。
私もたいがい病弱で体育も小3冬から中3終了まで出たことないけど、そ -
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ネタバレ夏休みも終わり、学校祭の準備も佳境を迎える。
このペースでは、学校祭をピークとしてこのシリーズは終わるのか?
なかなかゆっくりな展開だけれど、泉水子の成長は著しい。
自分の言いたいことを、ちゃんと人に対して言えるようになってきたし、怖いからといって逃げてばかりではなく、怖くても真実から目を逸らさない強さを身につけつつある。
深行から教わった九字の印で身を守る術も得た。
校内にそこはかとなく漂う不穏な気配。
予定外に学校祭に入り込んでくるPTAや三年生グループ。
三つ編みで泉水子の中に封印されているはずの姫神が、自由に外に出られるようになったこと。
学校祭は、陰陽師と戸隠の忍術との、世界遺 -
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ネタバレ中学校を卒業して、東京の高校に進学することになった泉水子(いずみこ)。
中学校の修学旅行で東京に来た時は、人の多さ、空気の悪さ、そして得体のしれない者に追われて具合が悪くなってしまった泉水子だけれど、東京と言っても八王子はまだ自然も残っていて、身体的には適応可。
問題はほとんど知っている人がいない中で、超人見知りの泉水子がどうやって学校生活になじんでいけるのか。
一応泉水子を守ることが運命づけられているらしい深行(みゆき)が半年早く学園に転校していたし、寮の同室の宗田真響(まゆら)とはとても気が合い、その弟(同学年)とも仲良くなって、思ったよりも学校生活が楽しめそう…に思われたのだが、泉水子 -
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今年の目標は「児童文学を読む」なので、
大好きな荻原規子さんの児童文学についてのエッセイを。
わたしは荻原規子さんの「勾玉シリーズ」で人生が変わったと思っている。
いまでも覚えている、
小学生の頃、自分の机に向かって夢中で読んだ。
我慢できなくて机にかじりついて読んだ。
子供の頃に出会えて本当によかった。
これのおかげで私は日本文学部にすすんで
伝承文学を学び、伝承文学で卒論を書いた。
だけど、わたしはそんなに児童文学を読む子供じゃなかったんだなあ。
荻原規子と江戸川乱歩、
外国作品は赤毛のアンシリーズくらいしか読まなかった。
今思うと本当にもったいないことをした。
荻原規子さんが夢 -
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ネタバレ真澄とおじいちゃんが再会できたのには泣いてしまった…本当に良かった
シリーズ最終巻を読んでから時間が経ってしまったので
だいぶ忘れてるところも多かったけど
自分もまた彼らに再会できて良かった
そうか、真響は早川先輩に…?ふふ
高柳は相変わらずお呆けちゃんでかわいかった
頑張って修行してね
深行の覚悟もかっこよかった
泉水子が選んだなら、自分にとってもどうでもいいものじゃない
…アツイじゃあないか
目的のために自分を押し殺しがちなカップルだから
ちゃんと幸せな時間も過ごしてくれたらいいなと思う
心情としては、チーム姫神が最後の答えにたどり着くまで、読んでみたいけど
作者さまは書く気はない -