荻原規子のレビュー一覧

  • エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード

    Posted by ブクログ

    拾った犬は神様だった⁉︎
    少女の自立、人間になりたい神様との認識のズレ、事故死した旧友の幽霊騒動。様々な要素が絡み合うため、結局平板になってしまった印象もある。
    でもそれぞれが補完し合い物語が進む様は面白かった。

    0
    2021年08月28日
  • もうひとつの空の飛び方 『枕草子』から『ナルニア国』まで

    Posted by ブクログ

    荻原規子の作家としての源流を辿る書評集であると同時にファンタジー文学に関する案内書になっている。未読の興味深い作家や作品が見い出せる。

    0
    2021年08月06日
  • 樹上のゆりかご

    Posted by ブクログ

    ″RDG″シリーズに通底する、学友との交流を満喫しながらも学園生活に潜む「異物」に触発される主人公たちの言動を見守る。「王国のかぎ」で魔神となって波瀾万丈の活躍をした経験を秘めていることと思うと、一見引っ込み思案な上田ひろみの胸の内を想像するとなかなか興味深いものがある。

    0
    2021年07月06日
  • これは王国のかぎ

    Posted by ブクログ

    平凡な女の子が魔法の異世界に迷い込み冒険をするお話は定番ものだけれども、中学生の制服のままアラジンの魔神に変身して(チェシャー猫もどきに間抜けに)登場するという意表を突いた出だしからしておもしろく、アラビアンナイトの物語をなぞる展開に現代っ子らしくツッコミを入れながらも頑張って魔神の役目を果たそうとするジャニ(ひろみ)の活躍が楽しかった。「続編」とされる『樹上のゆりかご』の読後感がまた変わりそう…

    0
    2021年06月28日
  • これは王国のかぎ

    Posted by ブクログ

    荻原作品との出会いの1冊なので思い入れが深い。かなり前に読んだけど、今読んだらまたきっと違う感想になるんだろうな

    0
    2021年05月30日
  • RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女

    Posted by ブクログ

    文化祭準備。 なんというもどかしさ。 一時が万事もどかしい。 「物語はいよいよ佳境へ」 って書いてあったけど、あまりそういう手応えはなかったなぁ。 いやまぁ好きなんですけど。 絵の素敵な漫画家さんが漫画にしてくれたら絶対読む。深行の表情なんかを目で見てみたい

    0
    2021年05月30日
  • RDG レッドデータガール はじめてのお使い

    Posted by ブクログ

    ほのめかしというか、1巻の段階ではわからないことばかりで、読んでいても「??」な部分が多い。けどやっぱり荻原さんの作品好きです。

    0
    2021年05月30日
  • グリフィンとお茶を ~ファンタジーに見る動物たち~

    Posted by ブクログ

    ファンタジーや神話民話に登場する有名無名の動物たちを、章段ごとに作者の思い出を絡めながら語る一冊。
    私は未だに、自分が幼少〜中高生時代にファンタジー含む日本・世界名作にあんまり触れてこなかった(専ら漫画と星新一)のがちょっとコンプレックスなのだが、
    それでも「本に登場する動物」という存在には心ときめくものがある。
    『大造じいさんとガン』の残雪とか名前ひっくるめてかっこよすぎる。
    この本はその辺をいい感じにくすぐってくる良書であった。
    椋鳩十は取り挙げられてないし、鳥で出てくるのは白鳥くらいだけど。

    以下、特に響いた箇所を引用。

    「私の一番の財産は、結局これしかないと思うのだ。子ども時代に、

    0
    2021年05月19日
  • RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    目次
    ・影絵芝居 相楽深行・中三の初夏
    ・九月の転校生 相楽深行・中三の秋
    ・相楽くんは忙しい 相楽深行・高一の秋
    ・氷の靴 ガラスの靴 宗田真響・高一の冬

    最初で最後の短編集は、楽しかったです。
    深行(みゆき)は割と最初から泉水子のこと気にしてたんじゃん。
    ただ、女の子に拒否られたことがないから混乱しただけ。
    まさか男子全般に免疫がなくて、女子に対してもほとんど人見知りをするような人間がいるとは思わなかったかもしれないけれど、泉水子はそういう子。
    大切に箱に入れられて育てられたから世間知らずなうえに、自己評価が異常に低い。
    私もたいがい病弱で体育も小3冬から中3終了まで出たことないけど、そ

    0
    2021年04月03日
  • RDG レッドデータガール はじめてのお使い

    Posted by ブクログ

    導入部分では入り込めず、読むのをやめようかと思った程だったけれど、読み進めるうちに抜け出せなくなった。
    深行が出てきてからは徐々にテンポが良くなり、途中からはあっという間だった。
    2巻以降が楽しみ。

    0
    2021年03月28日
  • RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴

    Posted by ブクログ

    深行と真響にまつわる、本編の裏側の短編。
    主人公とは別の視点で彼女が眩しく思う人達も、やっぱり眩しく思っていたという、思春期あるある。
    脇役もストーリーをもっていて、それだけで話が成立する物語は、やっぱり間違いなく面白い!!
    作者あとがきでそこまで意識していた云々で、脱帽!
    個人的には真響をもっと掘り下げてほしい!いつかは三つ子と繋がりはもちつつ、袂を分かつときが必ず来るはずだから。
    これは王国の鍵⇔樹上のゆりかごのような関係の話がよみたいな~。

    0
    2021年03月28日
  • 源氏物語 紫の結び 一

    Posted by ブクログ

    源氏物語の全訳っぽいけど、紫の上に焦点を絞って割愛している巻もあり、物語を追いやすくなってる。文も短文になってるから、そっけなさもあるけれど読みやすい。私なんか的な明石の君のこじらせも、思い切りたいのに思い切れない六条御息所の恋する乙女感も、それぞれに全然違うキャラでありつつ現代にもあるあるなキャラでおもしろい。

    0
    2021年03月27日
  • RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夏休みも終わり、学校祭の準備も佳境を迎える。
    このペースでは、学校祭をピークとしてこのシリーズは終わるのか?
    なかなかゆっくりな展開だけれど、泉水子の成長は著しい。

    自分の言いたいことを、ちゃんと人に対して言えるようになってきたし、怖いからといって逃げてばかりではなく、怖くても真実から目を逸らさない強さを身につけつつある。
    深行から教わった九字の印で身を守る術も得た。

    校内にそこはかとなく漂う不穏な気配。
    予定外に学校祭に入り込んでくるPTAや三年生グループ。
    三つ編みで泉水子の中に封印されているはずの姫神が、自由に外に出られるようになったこと。

    学校祭は、陰陽師と戸隠の忍術との、世界遺

    0
    2021年02月22日
  • エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ

    Posted by ブクログ

    神さまのすることは凡人にはよくわかりません。
    しかし彼の意見には考えさせるものがあります。
    モノトーン男子の方が馴染める気がします。
    誘拐されたワンコが無事に戻ってホッとしました。

    第三曲は??

    0
    2021年02月06日
  • RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中学校を卒業して、東京の高校に進学することになった泉水子(いずみこ)。
    中学校の修学旅行で東京に来た時は、人の多さ、空気の悪さ、そして得体のしれない者に追われて具合が悪くなってしまった泉水子だけれど、東京と言っても八王子はまだ自然も残っていて、身体的には適応可。

    問題はほとんど知っている人がいない中で、超人見知りの泉水子がどうやって学校生活になじんでいけるのか。
    一応泉水子を守ることが運命づけられているらしい深行(みゆき)が半年早く学園に転校していたし、寮の同室の宗田真響(まゆら)とはとても気が合い、その弟(同学年)とも仲良くなって、思ったよりも学校生活が楽しめそう…に思われたのだが、泉水子

    0
    2021年01月19日
  • もうひとつの空の飛び方 『枕草子』から『ナルニア国』まで

    Posted by ブクログ

    今年の目標は「児童文学を読む」なので、
    大好きな荻原規子さんの児童文学についてのエッセイを。


    わたしは荻原規子さんの「勾玉シリーズ」で人生が変わったと思っている。
    いまでも覚えている、
    小学生の頃、自分の机に向かって夢中で読んだ。
    我慢できなくて机にかじりついて読んだ。
    子供の頃に出会えて本当によかった。
    これのおかげで私は日本文学部にすすんで
    伝承文学を学び、伝承文学で卒論を書いた。

    だけど、わたしはそんなに児童文学を読む子供じゃなかったんだなあ。
    荻原規子と江戸川乱歩、
    外国作品は赤毛のアンシリーズくらいしか読まなかった。
    今思うと本当にもったいないことをした。


    荻原規子さんが夢

    0
    2021年01月12日
  • RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴

    Posted by ブクログ

    また泉水子たちに会えたのが嬉しい。特に最後の中編は彼女・彼らたちの覚悟が感じられる素敵なお話でした。

    0
    2020年11月09日
  • RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    真澄とおじいちゃんが再会できたのには泣いてしまった…本当に良かった

    シリーズ最終巻を読んでから時間が経ってしまったので
    だいぶ忘れてるところも多かったけど
    自分もまた彼らに再会できて良かった
    そうか、真響は早川先輩に…?ふふ

    高柳は相変わらずお呆けちゃんでかわいかった
    頑張って修行してね

    深行の覚悟もかっこよかった
    泉水子が選んだなら、自分にとってもどうでもいいものじゃない
    …アツイじゃあないか
    目的のために自分を押し殺しがちなカップルだから
    ちゃんと幸せな時間も過ごしてくれたらいいなと思う

    心情としては、チーム姫神が最後の答えにたどり着くまで、読んでみたいけど
    作者さまは書く気はない

    0
    2020年08月30日
  • 西の善き魔女8 真昼の星迷走

    Posted by ブクログ

    面白かったなー。
    まだまだこの世界の物語を見ていたかった。
    このあと、研究者たちはどう生きていくんだろう。
    もっと高度な科学技術があると知ってしまった
    ルーンはそれでも研究を続けていくのかな。
    しかし、
    今後は科学を隠蔽することなく
    研究者たちを自由にしたところで
    女王家が真実を明かさないまま、
    この世界を治めようとするのは
    結局、大きな嘘の隠蔽で
    この世界の住人たちをバカにした行為なのでは。
    と思ってしまうんだなー。
    てことを、ずーっと考えてしまうくらい
    物語にはまってしまったな。

    0
    2020年08月15日
  • RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴

    Posted by ブクログ

    いつもと目線が違うと、このときあの人はこんなこと考えてたのかーと本編と合わせて読みたくなります!シリーズ読みきっちゃってさみしい~

    0
    2020年08月15日