荻原規子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ深行が泉水子を危なっかしくて放っておけないところからいつの間に好きにまでなったのかと思ってたけど、それまで自分の予想通り動く周りの中で彼女だけそうじゃないという不可解や苛立ちから気になったとしたら、なるほど。
スケートリンクの真澄の大暴れという見せ場にヒロイン泉水子があえて居合わせないというのがこの物語の真骨頂で、表に出ない活動をするのが本質で(だから内気な性格も直す必要はない)、結界を張る力も攻撃ではなく守るために発揮することがますます理解できた。
ただ、チーム姫神のバランスのためとはいえ泉水子の恋愛進展を探らせるために盗撮を陰で先輩に頼む真響とか、祖父を引っ張り出すためとはいえ真響の前で真夏と真澄が心停止のフリとか、相変わらず「そこまでやるか」な裏側のサイコっぷりにはうんざりした。
これが、読みやすいのにこのシリーズの世界観に親しめない理由だと思う。
現実的な真響&霊性の高い真夏・真澄が補完関係にあるように、搾取や否定をしない泉水子と、隙あらば取り込もとするどろどろした世界は共存するバランスなのか。
それさえも包む姫神なのかもしれないけど…
ところで、急なピエールマルコリーニ実名登場なぜ??
「泉水子ちゃんも、けっこう義理チョコ多いね」(人外の)は笑うw -
Posted by ブクログ
世界観の描写が細部まで行き届いていてわかりやすい。目の前に、ではなくその世界に飛び込んだような強い感覚がある。
あちこちに散りばめられた謎はこれからどのように発展していくのか。1巻ではこの後にやってくる壮大な物語の予感とざわつきがある。それもまた静かで姿すら見せないのだが。
派手な描写や戦闘があるわけではない。例えるなら風のない湖面に波紋が音もなく広がるよう。
この様がとてもいい。派手に号砲が鳴らされるよりも淡々と、ただししっかりとした足取りで始まる物語にこそ心が動かされる。
物語がスタートラインに立つ、これほどワクワクする瞬間はない。