荻原規子のレビュー一覧

  • 西の善き魔女1 セラフィールドの少女
    自分が十代のころなら、夢中になって読んだのかなあ。
    中年になってくると、荒野で育った少女が実は王家の血を引いていて…というのが、何か面はゆい。
    でも、十代のころの自分なら、精霊の守り人シリーズより、こちらの方を好んだ気がする。

    フィリエルのみりょくが、まだ今一つつかめない。
    勇気があり、賢い少女の...続きを読む
  • RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた
    真響と真夏、真澄の三つ子の話を中心にした巻です。

    全巻は頼もしい味方だった真澄が、底の知れない感じの存在になっていて印象的でした。
    この三つ子の関係性は、2卷に比べて依存性が高いようにも感じてしまったのですが、大人たちの真澄への反応を見ていると、それも仕方ないのかな、という絶妙なさじ加減でした。
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  • RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧
    前回と雰囲気が変わって、呪詛だとか、陰陽師だとかがでてくる学園ものに。

    二巻目で主人公の泉水子が好きになってきました。
    1巻目のときは、苦手なことも多いしうじうじしてたけれど、内気な自分を変えようと自分なりに頑張ったり、卑屈なところがなかったり、深行とのやきもきする関係もかわいい。
    引っ込み思案な...続きを読む
  • RDG レッドデータガール はじめてのお使い
    久しぶりに荻原規子の小説を読みました。

    姫神という存在や、山伏、泉水子がどういう立場にあるのか、深行との関係、進学の話など、今後に続きそうな要素を丁寧に描いています。
    まだまだ序盤で、この話がどう転ぶか全く見当がつきません。

    世界観の作り方は流石の手腕です。
    山や神社の神秘性をうまく描いていて、...続きを読む
  • RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴
    深行くんのツンとデレが、なんとも楽しい。
    しかし、彼らまだ高校1年生なのよね。真響の大人びた思考も、泉水子ちゃんの一生懸命さも、なんか色々な意味ですごいです。
    ほんとまだまだ、続きが気になるけど、ひとまずはここまで、なのかな。
  • RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴
    ■宗田真響、一族の運命全てを負う少女。RDG最終巻、その後のストーリー!

    正月明け、学生寮に戻った宗田真響はルームメイトの鈴原泉水子の変化に気がつく。「相楽と休み中に何かあったのだ」祝福すべきなのに、なぜか喜べない真響。泉水子の相手が深行と確定されれば、泉水子を中心とする「チーム姫神」の中で、忍者...続きを読む
  • 源氏物語 つる花の結び 下
    玉鬘の続きと、落ち葉の宮と夕霧の話と真木柱の君とかのその後の小話。
    源氏の君も困った男よの。紫の上にしっかりとした後見人がついていれば、雲居の雁の君みたいに実家に帰ったり夕霧にビシビシ言えただろうになと思ってしまいました。。
  • 源氏物語 つる花の結び 上
    空蝉と末摘花と玉鬘のお話。(玉鬘は長くて下巻までつづく)
    やっぱり、末摘花がいちばん好きだなと思う。シンデレラストーリーだからかな。
  • RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴
    夢中になって読んだのは『勾玉三部作』だけど、シリーズ6冊分の積み重ねのせいか、荻原作品でいちばん印象深いのが、『星降る夜に願うこと』のラストシーン。このラストシーンがたまらなく好きな私にとって、本作は待望の後日譚だ。
    真響の視点を通して読むからこその、これまでと違った真響への印象を抱いたり、やっぱり...続きを読む
  • RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴
    なんか知った話も(も、です)あったなぁ、と思ってたら、単行本で読んでた(笑)。
    おさらいになってしまったけど、以前読み流してしまってたところがはっきり腦に入ってきた。

    早川、恐るべし(笑)(笑)(笑)。
  • RDG レッドデータガール はじめてのお使い
    泉水子山から出る。

    現代日本を舞台にした伝奇的な話かと思いきや、ぶっ飛んだキャクターがでてくるファンタジーでもある。
    今巻ではひきこもり少女が社会と謎の組織と神霊の荒波に揉まれる話。

    日本の神仏を扱う作品って、総じて地味で掴みどころが無く、種が明けても「え、あぁ、そうなんだ」くらいにしかならない...続きを読む
  • あまねく神竜住まう国
    風神秘抄を読み直すところから。
    ほっこりとハッピーエンド。自然に泣けてしまった。
    このシリーズは、何回読んでも面白いと思います。
  • 西の善き魔女1 セラフィールドの少女
     辺境に住む田舎娘だったはずの主人公は、じつは王女さまで…
     「空色勾玉」以来の萩原作品。1日で読み終わった。
     「西の善き魔女」とはSF女王、ル・グィンの異称。
     実は彼女の代表作の一つ「闇の左手」のタイトルがついている5巻まで読破するのが目標。
     

     
  • エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ
    ピカチュウは本当にテカになるのか?
    ミニミニ一条(rdg)か?
    とは思うものの、
    学生さん気をつけて、があったり、
    古層は共感できるし、
    好き、好き。(すきずき、じゃないよ)
  • これは王国のかぎ
    これは、わたしの物語。

    失恋にショックを受けていたひろみが目覚めると、そこはアラビアンナイトの世界だった。魔神族になっていたひろみは、ジャニと名乗り、青年ハールーンと旅を始める。冒険の末にひろみが見つけた物語の結末は。

    何年も前に一度読んだけれど、細かいところは忘れていた。修行中の僧侶ラシードの...続きを読む
  • 源氏物語 つる花の結び 下
    荻原源氏完結。
    とても読みやすいのに、ちゃんと古典を読んだ感が。
    源氏を始めとする男性視点で描かれている物語だけど、女性作家の作品だってこともよく分かった。
    入門訳としては、大変良いのでは。
    所詮は『あさきゆめみし』しか読んでいないこの身が何を言おうと説得力はないのだろうけど。

    玉鬘十帖にこれだけ...続きを読む
  • RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた
    宗田姉弟の故郷である戸隠に行き、異世界に迷い込んだり天鈿女や九頭龍が登場したりと、いよいよそれらしさが増してきた。
    単に子供が読んでも面白いと思いますが、記紀や陰陽道、修験道に関する知識などが少しあった方が遥かに楽しめると思います。
  • RDG レッドデータガール はじめてのお使い
    名前だけはずっと前から知っていた本シリーズ。
    意識して事前に一切情報を仕入れずに読み始めたところ、熊野、憑神、山伏などある意味オーソドックスな舞台設定かと思いきや、泉水子の両親が持つコンピュータ技術者と公安刑事という属性の意外さに期待が高まります。
    中学生ぐらいから大丈夫そうな優しい文体でスイスイ読...続きを読む
  • あまねく神竜住まう国
    少年時代の源頼朝。生き残って、周りに流されてただ生きている少年が草十郎や糸世ほかより親身な者たちの思いに触れてその先にあるものを見つめて生きていくようになる。
    若者の柔軟なエネルギーを思わず惚れ惚れと見つめてしまった。
  • 源氏物語 つる花の結び 上
    紫の結びではメインの女性にフォーカスして時系列にまとめて描かれていましたが、こちらはそれですっ飛ばしたスピンオフ的な中の品の女性の話がまとめてあります。相変わらず非常に良く推敲されていて、無駄な肉をきりつめるだけきりつめた感じ。非常にシンプルでかつわかりやすい。ただ、源氏物語に慣れているからわかりや...続きを読む