荻原規子のレビュー一覧

  • 源氏物語 紫の結び 一

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    源氏物語の現代語訳。楽しくさくさく読める工夫が随所に仕掛けられている。特に意訳がすごくいい。まるで小説を読むように源氏物語を楽しめた。しかし、光る君って、スペックも身分も高くてイケメンでモテモテ、って、本当にファンタジーだ。

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    2017年08月18日
  • 源氏物語 紫の結び 三

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    女三の宮と柏木のストーリーを中心に、女楽、明石の女御が出自を知る場面など。話の主人公が光君の次世代に移るとともに自然に光の老いや出家が話題にのぼるところなど、当時の傾向がよくわかるストーリーラインでもあって読み応えある部分。やはり一貫してひっかかりを感じるのは和歌の部分の取り扱いやねぇ、確かに和歌がよめないと源氏にはとっつきにくいかもしれないが、妙に訳したものだけを載せてしまうとこれまたリストリクトされすぎてちょっと誘導的に感じるが、でもだらだらと説明を重ねすぎても無粋だし、難しいねぇ。

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    2017年06月13日
  • 源氏物語 紫の結び ニ

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    須磨明石から光源氏が帰還。六条御息所の娘(斎宮女御or梅壺女御、のちの秋好中宮)が入内、絵の御前試合。明石の娘が上京、紫の上の幼女となり入内するまで。明石女御の入内の用意など。夕霧の生活と雲居の雁との結婚話。女三の宮の輿入れ。本当に上手くいいところを抜粋している。個人的には飛ばされてしまった好きな箇所などもあったりして、それもまた面白い。

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    2017年06月01日
  • 源氏物語 紫の結び 一

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    中高生向きの源氏物語の現代語訳。グランドホテル型でスピンオフの多い源氏物語の中からメインの女性たちにフォーカスして骨格だけでうまくまとめてあるので、源氏初心者にも良いかとおもうが、ただ、和歌もあっさりとした訳しかのせていないので興が削がれる。テンポを重要視したからなのかもしれないが、せめて和歌だけは原文と訳を合わせておいてほしかった(私比)。
    一巻は若紫と出会い、藤壺の女御との逢瀬、桐壺帝崩御、朧月夜との密会と無位無冠で須磨に流れ、さらに明石へ。源氏物語の良いところというと、出て来る人物が美形すぎるということ、特に源氏の君の美形っぷりは人外といえるほどなので、そこらへんをかなりきっちりと表現し

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    2017年06月01日
  • 源氏物語 紫の結び 三

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    中の品の方々をさっくりとなくすことで、より紫の上と源氏の愛について理解しやすかったように思う。
    平安時代の貴族の女性は男性の後ろ盾や、自身の身分によって立場が変わってしまうこと。子供がいるいないでも立場が変わる。
    紫の上は源氏の愛という信頼によって、成り立っていたのに。三ノ宮という正妻を迎えられてしまった。ひどい裏切りだし、出家して俗世間から離れたい気持ちもわかる。
    源氏って、なまじマメな男っていうのがもう非難しきれないところですな。愛がなくとも情さえあれば見捨てないからなぁ

    紫の上は源氏の腕の中から逃れられなかったけど、宇治十帖の浮舟は自ら出家して独り立ちしてしまった。という対比のお話にな

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    2017年05月17日
  • 源氏物語 紫の結び ニ

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    中の品の方々をさっくりと省き、本流に目を向けた源氏物語2巻目。

    きました。女三の宮。源氏の君の許せないことたった一つ。女三の宮と結婚したっつーことですよ。
    紫の上は正式にお披露目して結婚したわけじゃないから、いわゆる側室的なポジションのまま1番に愛される人だった。正妻の座は葵の上が亡くなってから空席だったはずだったのに。
    ここで、位の高い女性を迎えるというね。

    紫の上にとったら裏切り以外の何物でもないという仕打ち。許せないですね!

    でもこれが、平安時代の諸々を表しているようで面白いところですね。子供がいる明石の君は安泰とかね

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    2017年03月11日
  • 源氏物語 紫の結び 一

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    「あさきゆめみし」を読んでから色んな方が源氏物語を書かれるのを読むのが好きで、今回は萩原さんの源氏物語をば。
    中の品の方々をさっくりと省いて、源氏の本流にのみ目を向けて書かれています。
    サクサク話が進むこと!末摘花の話が好きなので省かれてしまうのは残念。

    でも、余計なのを省くことで、いかに源氏が懐のでかい男だったか…(いや狭いのか?)浮き彫りになり、わかりやすいです。
    枕草子、蜻蛉日記を読んでから読むと源氏がいかに女の理想が詰め込まれた男性か!その当時のね。
    関係を持った女性を忘れず細々と気を回すとか当時の男性の何人ができたことなのでしょうな…

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    2017年03月11日
  • エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード

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    荻原規子の新シリーズ。
    女子大生の家に迷い込んだ小犬は、八百万の神と名乗り‥?!
    もう2作目も出ています。

    渡会美綾は大学生になったばかり。
    家族は父の海外赴任に同行したため、いきなり独り暮らしに。
    家に迷い込んだパピヨンをとりあえず世話していたら、ある日とつぜん言葉を喋り始め、「八百万の神」と名乗る。
    犬に宿っているので、犬として過ごしていることもあるのだが‥
    愛くるしい見た目と違って話すとやたら偉そうだが、人間になりたいという気持ちがあって、人間のことを知りたがり、時には鋭い発言も。

    大学1年生の経験する事はリアルでわかりやすく、実体験も入っているのかという感覚がありました。
    (あまり

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    2017年01月20日
  • RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと

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    ネタバレ

    シリーズ最終巻。学園祭の出来事がきっかけで、絶滅危惧種の人間に指定された泉水子。その騒動から高柳一条との再戦、学園内の対立勢力との融和、ある事件へと話は繋がっていく。キャラに愛着が出てきたからなのかは解らないが、成長して自分の能力を自覚していく泉水子の姿、取り巻く周りの環境が変化していくことについて好意的に読むことができた。やや終わり方が中途半端な気もするが、自分としてはこの終わり方は納得がいくなと読み終わって感じる。異能バトルではなく泉水子という一人の少女の成長譚なのだから。感想はこんなところです。

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    2016年12月20日
  • RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日

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    ネタバレ

    学園祭本番の日。一日目は滞りもなく終わるが、二日目に高柳一条の卑劣な仕掛けがあると知り、泉水子は姫神の力を全開で使用する。結果、学園祭は大混乱になるという話の流れ。このことがきっかけで、泉水子はレッドデータガールの資格を得ることになるわけだが、その後がどうなるのか?。最終巻で確認していきたいと思う。後、深行も良い具合に泉水子に惹かれ始め、こちらの行方もどうなるのか。最終巻を読むのが楽しみだ。感想はこんなところです。

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    2016年12月16日
  • エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ

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    なかなか小難しい理論が続いたわりにピカチュウ飛葉周の小物感であっけなく収束したな。
    でた修験道、でた陰陽道、は笑った。
    荻原さんらしいネタを扱いつつ、美綾があくまで普通の女の子目線でパピヨンがとにかくかわいい。
    優しさや思いやりを高度な知力で能力の発達ととらえるのはなかなか鋭い見地だと思うよね。

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    2016年12月04日
  • 西の善き魔女7 銀の鳥 プラチナの鳥

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    ティガがかっこいい!
    お兄様もいいけど私はこっちのほうがええわ
    1〜7まで一気に読み切ったけど、
    ほんと恋愛要素が多く、少女漫画ってかんじだったな
    中学生くらいの頃に読んだらもっとはまったかも。

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    2016年11月25日
  • 西の善き魔女6 金の糸紡げば

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    ルーンかわえええええええええ
    フィリエルもね。父親に必要とされていないと思って暮らすのはどんなに切ないことかと。
    最後に物語のエピローグてきなものが入るんだけど、それによってストンと物語が落ち着くところに落ち着いた感じ。ほのぼのしました。

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    2016年11月25日
  • エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード

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    何これ!?というのが一番の感想(笑)
    荻原先生の作品は大好きなので絶対面白いだろうとは思ってたけど、まさかパピヨンと八百万の神様でくるなんて!

    女子大学生と神様の会話に苦笑しつつも、物語の展開にいつの間にか引き込まれていて、もしかして私の周りでも同じようなことが起こってたりして…?とか普通に思ってしまう自分がいました。

    これからしろくろがどうなるのか、ちゃんと人間になれるのか、楽しみです。

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    2016年11月15日
  • エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード

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    大学への進学とともに一人暮らしをすることになった美綾は
    自宅の前で迷子のパピヨンを拾う
    なりゆきで飼い始めることになったそのパピヨンが
    おもむろに人語を話し出しーー

    胸踊る新生活はそうして始まったのだった


    *****


    ひぇーー!
    相変わらず面白かった
    現代モノでしかもパピヨンになった八百万の神との共同生活??なんじゃそりゃ!
    と訝しみながら読み始めたけれど
    本当にテンポの良い進行でどんどんと引き込まれ、
    美綾と共にヒヤヒヤゾクゾクし
    友人の気になってもどかしく思い
    読み終えた頃には2巻が積んであって良かった!!と感謝する始末

    終わりにやはりね!!とのサプライズ?もあり
    続きが楽しみ

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    2016年11月02日
  • エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード

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    見た目はパピヨンの人間を勉強中の神様とともに過ごす中で女子大学生の美綾を取り巻く出来事を描いた作品。
    人間のあたりまえがわからない神様という設定だからこそ、モノクロからの根本的な問いにははっとさせられることがあった。いつから私も”そう”考えるようになったのだろうかと。
    霊のことを散々引っ張っておいて結局智佳の澤谷への恋心そして美綾への嫉妬心による嫌がらせだったというのはなんだかもやもやするけども…今後への期待も込めて星四つ。
    主人公はクセもなく好印象。

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    2016年10月27日
  • エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ

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    ネタバレ

    面白かった!ストーカー男は、性格が最低だけど、モノクロも無事だったし、神話的要素が増えて、楽しめた。

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    2016年09月02日
  • エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ

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    パピヨンの姿の神様、モノクロ。超越感をあまり感じさせない彼(?)と暮らせる美綾はとても柔軟な感覚を持っている気がします。不思議に出会うことが増えた彼女はどんな風に変わっていくのかな

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    2016年08月30日
  • エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ

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    待ってましたの二作目!
    神様関連の知識が少し難しくなって、その辺は少し流してしまったけれど、やはりパピヨンが絡んでくると面白い。
    美綾に「もっと早くそれに気が付いてよ」と思うところもあったのだけれど、大学生のぽわぽわ女子らしくていいのかな、とも思う。

    しかし、今回初登場の彼はどうも受け入れられそうにない。
    これからも絡んできて、もっといい人になっていくのかもしれないけれど、かなり酷いことしてますからね!?と。

    今後恋愛フラグが立っていくのかどうか分からないけれど、美綾が幸せになれるんならいいか。
    大学生主人公って、ちょっと難しいのかもな。

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    2016年08月29日
  • エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード

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    好奇心旺盛で人間になるためにパピヨンの姿で人間の感覚を学んでいる可愛い神様
    勝手にとあるキャライメージで変換して読んでいるとめっちゃ面白くてほんと可愛かった。
    幼馴染との幽霊騒動はなんだかもやっとするところもあるけど、初めから神様押しなので澤谷くんとさばけた感じで終わったのは次が楽しみってことでむしろよかった。
    噛み合わない女子大生と八百万の神様ってところはおもしろかった。

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    2016年08月20日