荻原規子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ずっと読もう読もうと思いつつ、その機会を持たずにいた作品です。
荻原先生のファンタジー。毎回世界設定は違えど、やはりその世界観と言いますか、ファンタジー愛好家を魅了して止まないものがありますね!
本作は筆者初のノベルスとのことで、どの辺が違うのだろう、と読んでいたのですが、勾玉三部作、これかぎシリーズと比べ、肩の力を抜いて尚且つのめり込める感がありますね。
文庫サイズなのもあるかと思いますが、他作品は読む前に気合いと言いますか、“よし!これからこれを読むぞ!”と言うのが必要なんですね。
でもこちらは取りかかりやすいと言いますか。するっと入れます。
だからって内容が薄いと言うことも無く、本当に主人公と共にハラハラさせられ、疑問を抱き、哀しみ、喜び、学べる作品です。読み進めれば読み進めるほどワクワクドキドキが増します。
またやはり登場人物が魅力的!
誰をとっても愛おしいのです。人間臭さがあるんですよね。貴族でも実に素朴な面を持ち合わせていたり、どこかしら共感できる部分があり、完璧でないところ、どこか欠けているところが良いと思います。
中でも女性陣の賢さ、強さ、柔軟性は読んでいて気持ちが良いほど。
本作を読んで一番に考えたのが、“柔軟に器用に生きる”と言うこと。建て前だプライドだ立場だ・・・そんなものに雁字搦めになって好きに生きられないのは損だなあ、とシミジミ。確かに時には頑固なくらいが美徳とも思えますが、臨機応変に頭をやわらかくしてみれば見いだせる光も少なくないのも確かですよね。
実に勉強になります。
効率と意地とのせめぎ合いですね。
ノベルス、と言うものの性質かはわかりませんが、重くなりすぎず、コミカルな描写もチョコチョコあって読みやすいと思います。女王候補とBL小説の関係、とか。
割とフランクです(笑)
まだシリーズのプロローグ部分ですから、まだ先がたっぷりあると思うと嬉しくなりますね(^o^)
遅読の私が一晩で一冊読めたので、興味のある方は構えず気楽に手にしてみてください!
因みに“ちょーシリーズ”がお好きでしたら是非オススメしたいです♪むしろあちらが本作にインスピレーションを得た作品やも知れませんね! -
Posted by ブクログ
この本に自分が大好きな作家さん、荻原さんと上橋菜穂子さんの大対談が載っている!!??
それだけでもうテンションがマックスまで振り切れるほどにウキウキで読んだ本。
なんて豪華で涎が滴る美味しい対談なんだと思って読んだらもう予想を超える素敵対談で自分もその対談の現場に居たかったと随分おこがましい妄想をした。
ファンタジー作家の頭の中は一体どうなっているのやら・・・といつも思っていたけど、対談を読んでそう言う風に物語はできていくのかと思った。
そして二人が言っていたけど、ファンタジーって確かにこれが伝えたいとか、そう言う一点だけを要約して伝えることが出来ないものだと言っていたのが凄く分かる!!
ファンタジーは全体を通してそれが一つの物語。
それに凄く共感・・・・
ん~。やっぱり対談現場に居たかった:笑 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本屋で買うとき、表紙を出しても裏表紙を出しても恥ずかしい…でもどっちも好きな絵。
キャラがみんないとおしすぎる。筆がノリにノってて、とても楽しかった。
ルーンが、ルーンが、ルーンが…、という巻。
そして、あのお姉さまが…、アデイルの性癖(?)が…、ユーシスの王子様っぷりが…、といろいろ盛りだくさんだった。
何よりも印象に残ったのは、ヴィンセントとフィリエルが「鏡の間」で語る場面。
外交って、そういうこと…(汗)というのももちろんそうだけど、
「自覚しなければ魅力は生まれず、武器にすることもできないのだ」
自分の魅力、女の力をそういう風にとらえたことがなかったから、電撃が走ったみたいだった。
女であること、男であること、男から見た女である自分、女から見た自分、女としての自分から見た自分、などなど…いろいろ考えさせられた。思春期だった(笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレ『ファンロード』の本ページで紹介されていたので、三洋堂で買った。
初めての荻原作品がこれだった。
最初は、中扉カラーと1章表紙のまつ毛バサバサに若干失敗したかな…と思った。だがあっという間にストーリーの面白さと文章のうまさにはまった。
ファンロードの紹介文は、「無愛想で不器用で実は美形な黒髪眼鏡少年が見たいアナタはぜひ」ってな内容だったと思う。
その内容通り、ルーンにはまってしまった…賢くて、かたくなで、ほそっこいけど少年らしい面も持ち合わせていて。
フィリエルも、行動力がぶっとんでいて、考え方が潔くて、一本筋が通っていて読んでいて気持ちの良い主人公で大好きだった。
そして、この2人は個々でいるよりも2人揃った時の魅力が素晴らしいと思う。お互いを大事に想っているのがすごく伝わってくる。フィリエルが困難に立ち向かうのも、ルーンが自分の身をかえりみないで無茶するのも、全部相手のため。
その他の登場人物もキャラ立ちまくってて良かった。
最初から最後まで楽しんで読める小説ってあまりないと思う。どこを読んでも楽しめる度100%というか…。
2章の挿絵がよかった。ルーンが禁書を燃やすのをいやがって、フィリエルがそれを叱咤している絵。
牛島版は、こういう一歩引いた絵が多くて好き。作品内容の解釈も独特(2巻の2・3章表紙とか)。