荻原規子のレビュー一覧
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購入済み
一気読み
「青空勾玉」が面白かったので、以前書店で表紙を見て気になっていたこの本が、同じ作者さんと知って迷わす購入しました。6冊合体本読みきれるかと思いましたが、一気読みでした。重い内容なのに読後が爽やかで、このあとに続くであろう主人公たちの物語を想像するのが楽しい作品でした。
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ネタバレ 購入済み
アニメから入ったクチなのですが、原作を読んでみれば、心情の描かれ方がこまやかで繊細で、もう圧倒的な世界観にひきこまれました。
深行が泉水子に対して異常に手酷く辛辣な言葉対応をしていたのも、私はちょっと納得できてしまったから自分にも驚きました。
ただでさえ深行の生い立ちってちょっとネグレクトっぽくて複雑ですし、自立して成長せざるを得なかった人からみると、箱入り娘で大切に育てられすぎている泉水子を羨ましさ反面見下してしまうのも無理ないな〜と…
だからといって許されるわけないのですが、言いすぎた時には、すぐに謝罪する潔さもあるので、憎めなかったです。
逆に泉水子のキャラの入りは、成績も芳しく -
Posted by ブクログ
ネタバレ良家の教養を身につけるべく、トーラス女学校へ入学することとなったフィリエル。表向きは平等で清らかな学園だが、裏では貴族の娘たちの陰謀が渦巻いていた。
更に、命を狙われたルーンもフィリエルの後を追って女学校へ入学することになる。
真夜中に部屋に入ってきたフィリエルに、深く口付けるルーン。あんなに積極的に愛情表現するとは思わなかったので驚いたけど、悪夢にうなされたあのタイミングだったからこそなのかもしれない。ルーンが大人のキスを知っているのは、天文台にくるより前の知識だったりするんだろうか。あまり健全な環境で育っていなそうだし……。体の傷や自分の生い立ちを「フィリエルには関係ないこと」と言いつつ -
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。やっと出たかーという感じ。間が開きすぎて、主人公美綾と八百万の神モノクロ以外の登場人物を忘れてしまっていたが、その他の人はあまり関わってこなかったので、全く問題はなく、おもしろかった。
今回、モノクロと美綾は時空を超えて、若き日の平将門の時代へ行く。
歴史にあまり詳しくはないのだが、平将門の話を荻原さんらしい、歴史ファンタジーに仕上げていて、思わず『そうだったのか』と思ってしまいそうになった。
将門を最後まで護ろうとする蝦夷の娘、ユカラの想いが切ない。
このシリーズがどこへ向かうのかまだよく分からないけど、次作はもう少し早く出してもらいたいw -
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Posted by ブクログ
最近は、中高生が主人公の本を読んでも「面白かったけど、中学生のときに読みたかったな〜」という感想で終わることが多いのですが、これは!この本は!ただ素直に「面白かった〜!」と読み終えることができました。
久々に、読んでいる間(この1週間くらい)は、ずっと本の世界が右肩の上に乗っているような感じで、高校時代の楽しいような哀しいような気持ちを思い出していました。この“読書中(読んでいないときも)ぼんやりと世界がついてくる”感覚が味わえるのは、文章の相性が合う作家さんのとき限定のスペシャル特典ですね。
読み終わるのがもったいない……と思ったのも久しぶり。脳内で、鳴海クンのイメージは『花に染む』(く