荻原規子のレビュー一覧

  • あまねく神竜住まう国
    流罪人となった若き源頼朝を糸世と草十郎が救う物語。

    前作『風神秘抄』を読んでから2年経っていたので、糸世と草十郎の物語がどんなだったか忘れてしまった。
    それでも楽しめる内容だった。

    子供の頃から歴史も地理も社会全般が苦手な私は、流罪人と言っても手足を縛られたり、暴力を受けたりすることはなく(暗殺...続きを読む
  • エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード
    さすが空色勾玉の作者・荻原規子、単なるファンタジーに終わらせない。父のイギリス転勤に母と弟がついていって、大学に入ったばかりの美綾は一人で日本に残ることになる。玄関で拾った犬のパピヨン(モノクロ)が喋りだして実は八百万の神だったという変てこな設定だが、この神がオカルトじみていなくて冷静なのが結構可笑...続きを読む
  • RDG レッドデータガール はじめてのお使い
    シリーズ全体を通しての感想。
    高校生ぶり(?)に再読。読むと戸隠神社に行きたくなる。
    恋愛要素強めだと普段読めないけど、これは面白く読める。和風ファンタジーは少ないのでありがたい。
    早川先輩好き
  • RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴
    前半3話の深行視点の短編で、深行は意外と前から泉水子のことを意識していたんだなーと分かってニヤニヤしまった。
    泉水子から見れば完璧に見える真響も、彼女の視点から見れば色々なことを抱えていることがわかる。真響には幸せになってほしいなー。
    泉水子と手を繋いで得意げな様子でリンクを滑る深行が可愛い(笑)
  • RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女
    姫神の正体、そしてなぜ泉水子に憑くのかが明かされる。後半になり物語が大きく加速し始めた印象。姫神の目的は達成されるのかしら。
    泉水子と深行の関係性もどうなるのか気になる。
  • RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧
    978-4-04-100054-0
    泉水子は、生まれてからずっと過ごしてきた神社のある山を離れ、東京、鳳城学園に入学し、寮生活を送る。深行とも再会し、世話を焼いてくれるが距離がある。不安の中、同室の宗田とその弟と知り合い、なんとか学校に慣れようとするが、学校に潜んでいた思惑や学園の秘密を知り、自分の...続きを読む
  • これは王国のかぎ
    すっごく面白いですよ~
    ちゃんとアラビア(行ったことないですけど。TDRならあるけど)の空気が感じられます。セーラー服なのに。
    そして、ちゃんとわくわくします。
    王子様も、お姫様も、砂漠も、ターバンも、王宮も(そのくらいしかイメージを持っていないわたし)でてきます。
    すばらしい。

    中野京子さんの特...続きを読む
  • 薄紅天女[下]
    勾玉三部作をついに読み終えた。
    やっぱりこのシリーズは中学生のときに読んでいたかった!きっと日本神話や古代の歴史にももっと興味持って取り組めただろうし、やはりいま読むと熱量が落ちちゃってる気がするのよね。
  • エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]
    いつの間にか講談社から角川に。
    シリーズ的にも意外な展開で、この方法ならどの時代にでも行けちゃう気がするけど次からはずっと現代なんでしょうね
  • 西の善き魔女6 金の糸紡げば
    ルーンがフィリエルの家に引き取られたときの話。
    予想外なことは何もなかったけれども、安心して読める良いお話。
  • 空色勾玉
    古事記と日本書紀をもとに描かれた壮大なファンタジー。
    文体も読みやすくするすると読めるし、話の筋がわからなくなるなんてこともなく文句なしに楽しめました。

    カグノミコトとクラノミコト。
    光と影。
    どっちがよくてとかではない。
    分かり合えないものらがわかりあうとは。
  • エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード
    初めて読んだ時は自宅でも1人暮らしは大変なんだなとヒロインに共感しながら読んでました。
    新作が出るので再読したら、ヒロインの環境が際どくてびっくり。
  • 白鳥異伝[下]
    大好きな勾玉三部作。

    こんなに登場人物にイライラしたっけ…と思いながらの再読。大人になってしまったなあ。笑
    あらすじが盛大なネタバレなのが気になる。
    これじゃあ初読の人に文庫をすすめられない。


    ヤマトタケル伝説を下敷きにした古代ファンタジー。遠子、小倶那、菅流などメインキャラクター以外にも魅力...続きを読む
  • エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ
    新刊を読むため積読!
    1巻はかなり荻原さんにしては抑えめだなぁと思っていたけど、この2巻からは結構荻原さんらしさが出てきた気がした。
  • 空色勾玉
    こちらはフォロワーさんのレビューで知った作品
    ファンタジーが好きなのに日本のものを読んだことないことに気づき、これは読まなくては!…というきっかけ

    ”神々が地上を歩いていた古代の日本“豊葦原”を舞台に絢爛豪華に織り上げられた、日本のファンタジー最大の話題作”とのこと!

    古事記を多少かじったのでそ...続きを読む
  • エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ
    面白かった。1巻はなんかしょーもない恋愛事情と勘違いでガッカリ感のあるテーマだったが、2巻は良い。異能力を持つ人々が出てきて、ヴィラン(というか、めんどくさい男)ヒバシュウ登場。ストーカーをし、剰えパピヨン神をキッドナップするという暴挙に出る。が、所詮素人仕事でなんともいえないお粗末な顛末。すべてが...続きを読む
  • エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード
    久しぶりに荻原規子さんの小説を読みました。面白かったです。

    美綾とモノクロ、なかなか良いコンビ。
    しかし、幽霊より怖いのは人間ですね。
  • あまねく神竜住まう国
    自分のせいだと生きるのに投げやりになっていた源頼朝が、糸世や草十郎に出会って気持ちに変化が表れていくストーリー。
    これといってもの凄く手が止まらなくなるほど勢いのある話ではなく、淡々と進んでいく感じなのでちょっと読みづらい。
    でも後半の竜vs竜の闘いは臨場感あって読み応えも感じた。それと、嘉丙のキャ...続きを読む
  • エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]
    四年ぶり?の新刊!
    かなり忘れているのだが・・・
    今回は、モノクロや黒田くんとともに、美綾が平将門の時代に飛ぶ話。
    こんなに切ない話だっけ?
    そのせいか、シリーズ既刊3巻のうち、一番、おもしろく読んだ。
    蝦夷の少女・ユカラが魅力的。
  • RDG レッドデータガール はじめてのお使い
    絶滅危惧少女……という題名に惹かれて購入した。両親の都合で、祖父が宮司を務める玉倉神社で生活する主人公・泉水子、中学三年生。普通の女の子の生活に憧れる彼女だが、イメージチェンジのため前髪を切ったのを契機に、泉水子の周りに不可思議なことが起こり始める。同い年の相楽深行が現れるが、最初は泉水子を敵視。そ...続きを読む