荻原規子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
えっ。
第一曲の感じから、急にストーリーが深く入り組みだして、面白くなってきたんですけどー!(笑)
(第一曲で止めなくて良かった)
美綾がモノクロの存在を受け入れた上での第二曲なのが、スムーズなのかもしれない。なるほど。
大宮にある祖母の家に、帰省?(というのも変だが)するのだけど。
美綾にとって「絵を描くこと」の意味が、今後どんな風に変わってくるのかも、楽しみです。
そして、この第二曲では、こういったストーリーには欠かせない、秘密を暴く者が現れるわけで。
まあ、ちょっと距離の縮め方が唐突だったり、いきなり荒ぶる所は前回と変わらず、ドキッとするけどね……いやマジで急に荒ぶる。
とにかく、ここまで来たら、続き気になる!
そんなわけで第三曲へ進む。 -
Posted by ブクログ
ファンタジーや神話民話に登場する有名無名の動物たちを、章段ごとに作者の思い出を絡めながら語る一冊。
私は未だに、自分が幼少〜中高生時代にファンタジー含む日本・世界名作にあんまり触れてこなかった(専ら漫画と星新一)のがちょっとコンプレックスなのだが、
それでも「本に登場する動物」という存在には心ときめくものがある。
『大造じいさんとガン』の残雪とか名前ひっくるめてかっこよすぎる。
この本はその辺をいい感じにくすぐってくる良書であった。
椋鳩十は取り挙げられてないし、鳥で出てくるのは白鳥くらいだけど。
以下、特に響いた箇所を引用。
「私の一番の財産は、結局これしかないと思うのだ。子ども時代に、子どもの感性で児童文学を読んだこと。そして今でもおぼえていること。」
(p.108)
「デフォルメした動物キャラクターを動かすことは、動物をよく観察して忠実に写すこととは別の範疇にある。観察するべきは、私たちの内面、私たちの神話のありかなのだろう。動物が語る言葉は、動物の持つ言葉ではなく、人間から抽出された、人間が持つよりもピュアな何かなのだろう。
そんなふうに人間から外部に抽出されてしまったものは、ほとんど『神』とも呼べるものではないだろうか。」
(p.155)
「私は、J・R・R・トールキンやC・S・ルイス以後に文学ジャンルとなったファンタジーとは、この系統であり、太古の語り物の末裔なので、近代からの意味で言われる「小説(ノヴェル)」と同列ではないと思う。
子どもだましと見下げるのはまちがいだが、小説と同じ手法の文学論で論じるのもまちがいだ。同じものさしで測るから、小説仕立ての奥に持つ真価にうまく手が届かず、ファンタジーの優劣に的を射た批評が生まれないのだ。」
(p.213) -
Posted by ブクログ
ネタバレ目次
・影絵芝居 相楽深行・中三の初夏
・九月の転校生 相楽深行・中三の秋
・相楽くんは忙しい 相楽深行・高一の秋
・氷の靴 ガラスの靴 宗田真響・高一の冬
最初で最後の短編集は、楽しかったです。
深行(みゆき)は割と最初から泉水子のこと気にしてたんじゃん。
ただ、女の子に拒否られたことがないから混乱しただけ。
まさか男子全般に免疫がなくて、女子に対してもほとんど人見知りをするような人間がいるとは思わなかったかもしれないけれど、泉水子はそういう子。
大切に箱に入れられて育てられたから世間知らずなうえに、自己評価が異常に低い。
私もたいがい病弱で体育も小3冬から中3終了まで出たことないけど、それで自分はダメ人間なんて思わなかったもんなあ。
運動神経いい人には憧れたけれども。
そして真響(まゆら)の目から見た、「チーム姫神」。
泉水子を守りたい、泉水子に手を出すなんてたとえ仲間であろうとも許さない。
そんな潔癖な真響は、しっかり者でありながら初恋もまだな潔癖な少女。
彼女にとって何よりも大事なのは弟・真夏を守ること。
真夏の心臓が止まった時は、自分の心臓を移植してほしいと本気で思っている。
真響と真夏の三つ子の兄弟真澄は、幼い頃に亡くなって、その後心霊になった。
けれどその姿は兄弟にしか見ることができず、戸隠の一族は真響を一族の長としようとしているが、本人がそれを受け入れないがために、今回スケート学習という機会を使って、真響を取り込もうとする。
少女の潔癖なまでの頑なさが、少し痛々しい。
けれど、最後にちょっと明るい兆し。
あなたはまだほんの子どもなのだから、そんなに全部ひとりで背負わなくていいんだよと、言ってあげたい。