荻原規子のレビュー一覧

  • 源氏物語 つる花の結び 下
    下巻、玉鬘の続き、有名なシーンで源氏の弟の兵部卿の宮が玉鬘に求婚中、蛍を放って煽る降りあたりから。ぐだぐだっと右大将の妻になるところまで、サイド的に近江の君が出てくる。登場人物のイケズっぷりがすごい。夕霧と女二ノ宮、薫その後、スピンオフ後日談の玉鬘の2人の姫の話。
    雨夜の品定なんかはどう書いても面白...続きを読む
  • RDG レッドデータガール はじめてのお使い(スニーカー文庫)
    1巻はまだまだ序の口という感じで、主人公の泉水子や周囲の人々の正体の核心だとか、世界観の具体的なところは掴み切れていませんが、現代を舞台にした和風伝奇ファンタジーといった雰囲気が、なかなか面白そうです。

    これもまた、子供が読むかなと思って買ったものなので、文章は気になるところですが、しっかりしてい...続きを読む
  • 西の善き魔女8 真昼の星迷走
    終わってしまったー。
    ちょっとだけ中途半端な気がしないでもないけど、フィリエルとルーン、ユーシスとアデイル、この世界のこと、とりあえず着地はしてるか。
    あー、そもそも五巻で話はおわって六巻からは外伝っていう位置付けなのか。納得。
    レアンドラが印象がとても変わり良かったな。
    もしかしたら1番カッコいい...続きを読む
  • 西の善き魔女7 銀の鳥 プラチナの鳥
    ティガがカッコよかったー。
    ユーシスがいるから、ティガとアデイルくっつかないのはわかってるのだけど、残念すぎるー。
  • 西の善き魔女3 薔薇の名前
    一気に急展開で面白い!
    えー!と思いつつも悲愴感を感じつつ次巻を楽しみにできる本はそうないのではないのだろうか。
  • RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女
    夏休みが終わり
    いよいよ「戦国学園祭」への準備が進む。
    次第にわかってくる「姫神」の謎と和宮の謎。
    数千年をさかのぼること3回目とはびっくり!

    学園祭でのクライマックスに向かって
    着々と様々な思惑が交差する。

    泉水子の頑張りと成長も読んでてほっこり
  • 源氏物語 紫の結び 一
    非常に読みやすい。要約本のように省略しまくった現代語訳本ではなく、結構丁寧。省かれている箇所もあるが、大変分かりやすい表現でスピーディに読むことができる。続きの巻もまた時間を見つけて読んでいこうと思う。
  • 薄紅天女[下]
    勾玉シリーズ三部作の最後。
    シリーズの展開にも慣れてきて、下巻からは展開が読めてしまったのがちょっと残念だったけれど、まぁ好みといえば好みです笑
    日本史が得意な人は楽しめるのではないでしょうか。わたしはからっきしなので、物語として読むしかなかったのですが、、。
    今回は主人公が男の子。とっても魅力的で...続きを読む
  • RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと
    いやぁ、姫神の来し方、行く末が大変気になる最終巻で。
    泉水子ちゃんも大変かわいいが、紫子さんも大変素敵で嬉しい。

    ほおんと、この作者の書き方は真似できないよな、と。
    番外編も楽しみ。
  • RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと
    この話は、哲学的で、小難しいんだけど、読み続けさせる力を持っていると思った。番外編もでているようだから、また、読んでしまうのだろう。
  • RDG レッドデータガール はじめてのお使い
    世界遺産に認定された熊野古道、玉倉山にある玉倉神社
    そこの一人娘と、山伏見習いの少年の出会い。

    泉水子は、自分自身に自信がなくひっこみじあんな女の子。
    彼女には自分も知らない隠された力があった。
    守られるべき存在。姫神。

    シリーズ導入としては、なかなか面白かった。
    続きが楽しみ
  • これは王国のかぎ
    わかりやすい物語構成で、読んでいてスッと入ってきた。

    ハールーンと一緒に旅をしている間に心境の変化が生じる話かと思っていたら、ハールーンとは途中でバラバラになり、物語の主軸は彼の弟との話だったことにとても驚いた。ジャニはハールーンの幸運で、ラシードの幸運だけど、ジャニの主はジャニだけだった。人はみ...続きを読む
  • エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ
    いいねいいね!神社もの(^^)こうでなくちゃね!
    自分も水神見えたよ!本を読むことで見えるって楽しいなぁ
  • 西の善き魔女8 真昼の星迷走
    ついに完結してしまった…
    シリーズものの最後はたいてい、たどり着いた喜びと寂しさに満ちている…

    もっともっと、外伝なり、本ストーリーなりで
    この世界の広がりをずっと見ていたいなぁ
    フィリエルたちの紡ぐ、あの世界の終わりの先まで

    きっと最後には必ず、愛が勝つんだろう
  • 西の善き魔女7 銀の鳥 プラチナの鳥
    めくるめく宮廷ロマンスもいいけど
    こういう路線も大好物です…
    お願いだからその先を!もう少しその先を!!
    というところで終わってしまうのが
    口惜しいというかうまいというか…

    帝国の動きを知るために
    トルバートへ向かったアデイルが
    亡国のプリンスと繰り広げる冒険譚

    ユーシスのような魂までキリッとし...続きを読む
  • RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと
    荻原さんの学園モノというとこで、わりとノリノリで読めました。
    そしてやはり、力のある女の子×秀才の男の子の組み合わせですね。

    山伏、陰陽師、忍者。それに神霊。
    もりっとうまくまとまっていて、これからもお話が作れそうな終わり方でした。
    ただ、主人公がすでにキリッと性格が固まって成長しまったので
    これ...続きを読む
  • RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと
    これから始まる、ところでラスト。キュンとします。
    スピンオフも出たし、続きを読みたい終わり方でした。

    読み始めた時は6巻は長いなぁと思いましたが、
    どんどん読み進められました。
    キャラクター達が魅力的なので、
    なんてこと無い会話でも読んでいて楽しかった。
  • 源氏物語 宇治の結び 上
    源氏物語の最後の方、「宇治十帖」と呼ばれる若い世代の話を、荻原規子が編み直して現代語訳したもの。

    陰鬱というか、うじうじというか、ややこしいというか、そういう話で有名なあたり。
    ああでもない、こうでもないと右往左往する恋愛心理は、当時の時代相を映してもいるのでしょう。
    ある意味では、意外と近代的で...続きを読む
  • 風神秘抄[下]
    少年の心の成長がまぶしい。ラスト、草十郎と鳥彦王のシーンが素晴らしい。このときに、草十郎は真の意味で元服をして、大人になったのだと思う。このシーンを迎えるために、草十郎は鳥彦王と出会い、糸世と出会って失い、旅をしてきたのだと思う。
    鳥彦王が登場するからというだけではなく、物語として、勾玉三部作の読者...続きを読む
  • 樹上のゆりかご
    わたしの通っていた高校は男女比3:2、進学校、自由な校風、イベント重視、と共通点が多く懐かしい気持ちになれました。そこに上手く馴染めなかった自分とひろみを重ねてみたり…… 「これは王国のかぎ」は確かに忘れられない初恋になる。