荻原規子のレビュー一覧
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エチュード春一番のシリーズ2作目。
女子大生が一人暮らす家に、小犬の姿で神様が現れ‥?
美綾は「モノクロ」と名付けたパピヨンと一緒に、祖母の家に帰省します。
実は八百万の神の一神だというモノクロだが、ふだんは可愛らしい白黒の小犬の姿。
従弟の家庭教師をしている神官の娘・弓月は、きりっとした女性。
美綾たちに、夜の神社を案内するから見に来るように誘います。
そこで美綾たちが見たものは?
神社は、神気がある所に人間が勝手に建てたもの、とはモノクロの弁。人間とは桁違いの感覚で物事を捉えている神は、人間のことなどあまり気にしていないのだそう‥?
神にも色々なタイプがいるってことらしいですが(笑)
弓月とその友人の飛葉周はちょっとした霊力があり、そういう仲間のネットワークを作ろうとしていました。
美綾が見込まれたのは、モノクロの気配のせいらしい‥?
そういうことよりも、特にやりたいことも得意なこともないと、進路に悩んでいる美綾でした。
美綾の悩みはそうそう、この年齢にとっては大問題!
神様が家にいる、ってのもナンですが‥
少しは理解したいという気持ちもあって、民俗学研究会にも所属しています。
そこで、またしても飛葉に出くわし、つきまとわれ‥?
ちょっとこのストーカーめいたの、リアルに嫌なんですけど。
そういえば、一作目の出来事も案外、神様がらみのファンタジー設定ならではというよりも、現実味のある問題でしたっけ。
付き合う人間が増えていく年頃、思わぬ危険もあるよと、教えてくれるような展開ですね。
親友が良い子でよかった~、獣医の川森先生も大活躍。
身近な人にちゃんと話して、大人にも相談すること!
ですね。
どう話が展開していくのでしょうか~楽しみです☆ -
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少年少女の成長が瑞々しく、ぐいぐい読めた。
恋と断定する前のやわらかな心の振動を描くのが上手い作家さんだけに、進展の遅ささえ楽しむことができる。
アニメ版だとかなり詰め込み過ぎでよく分からなかった部分にも合点がいって、ようやくスッキリ。
ただ、「二人の奮闘ははじまったばかり」エンドだったので、続きが気になる。
でも、たぶん一番面白いのは心を通わすまでの過程だという気もしているので、続編があってほしいような、なくて良いような、複雑な気分だ。
主人公のとりまく環境の変化は、「西の善き魔女」と似通ったものを感じた。
自覚ないままに、特別な出自を持つ主人公が運命に翻弄され、望まぬ闘争に巻き込まれてゆく。反発しあう二つの力のどちらかに加担するかのようでいて、実際は主人公こそが第三勢力だった――という流れ自体は「見たことあるなあ」と思いはした。
でもまあ、既視感もあまり気にならない程度に面白い。 -
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宇治十帖、実はちゃんと読んだの初めてかも…かも。
正直、源氏の君も頭の中将もどっちもどっちやなぁと思ってるのですが、こっちを読んでも薫も匂宮もどっちもどっちやなぁと。
あえて選ぶなら、夕霧だな。うん。夕霧&雲居の雁がいちばん好ましいカップルだ。
女性なら、朧月夜だな。物語的には葵の上が好きなんだけど。
で、宇治十帖。
んーまぁ現代の良識で読んでも意味ないしそういう話ではないけど、もうまどろっこしいわ!ってなりますな。
はっきりしないくせにプライドの高い薫と、結局自分のことしか考えてないナルシスト匂宮。
人の噂より自分で確かめろ、世間の評判や周囲の目を気にし過ぎ、ってもだもだ具合にあーってなるけど、全てにおいて婉曲に間接的に情緒を重んじる文化ってことなんだよね。
でも、心の機微だけを捉えると現代にもそのまま通ずるとは思うの。
男女のことなんて1000年前からそうは変わらないのですな。
結局宇治の女性3人はみんな薄幸な印象ですが。
来世は愛のある結婚をしていてほしいものです。 -
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中高生向きの源氏物語の現代語訳。グランドホテル型でスピンオフの多い源氏物語の中からメインの女性たちにフォーカスして骨格だけでうまくまとめてあるので、源氏初心者にも良いかとおもうが、ただ、和歌もあっさりとした訳しかのせていないので興が削がれる。テンポを重要視したからなのかもしれないが、せめて和歌だけは原文と訳を合わせておいてほしかった(私比)。
一巻は若紫と出会い、藤壺の女御との逢瀬、桐壺帝崩御、朧月夜との密会と無位無冠で須磨に流れ、さらに明石へ。源氏物語の良いところというと、出て来る人物が美形すぎるということ、特に源氏の君の美形っぷりは人外といえるほどなので、そこらへんをかなりきっちりと表現してくれていて気持ちいい。 -
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中の品の方々をさっくりとなくすことで、より紫の上と源氏の愛について理解しやすかったように思う。
平安時代の貴族の女性は男性の後ろ盾や、自身の身分によって立場が変わってしまうこと。子供がいるいないでも立場が変わる。
紫の上は源氏の愛という信頼によって、成り立っていたのに。三ノ宮という正妻を迎えられてしまった。ひどい裏切りだし、出家して俗世間から離れたい気持ちもわかる。
源氏って、なまじマメな男っていうのがもう非難しきれないところですな。愛がなくとも情さえあれば見捨てないからなぁ
紫の上は源氏の腕の中から逃れられなかったけど、宇治十帖の浮舟は自ら出家して独り立ちしてしまった。という対比のお話になるのか。
出家が自由の道になるっていうのも、なんとも悲しいけれども。 -
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「あさきゆめみし」を読んでから色んな方が源氏物語を書かれるのを読むのが好きで、今回は萩原さんの源氏物語をば。
中の品の方々をさっくりと省いて、源氏の本流にのみ目を向けて書かれています。
サクサク話が進むこと!末摘花の話が好きなので省かれてしまうのは残念。
でも、余計なのを省くことで、いかに源氏が懐のでかい男だったか…(いや狭いのか?)浮き彫りになり、わかりやすいです。
枕草子、蜻蛉日記を読んでから読むと源氏がいかに女の理想が詰め込まれた男性か!その当時のね。
関係を持った女性を忘れず細々と気を回すとか当時の男性の何人ができたことなのでしょうな… -
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荻原規子の新シリーズ。
女子大生の家に迷い込んだ小犬は、八百万の神と名乗り‥?!
もう2作目も出ています。
渡会美綾は大学生になったばかり。
家族は父の海外赴任に同行したため、いきなり独り暮らしに。
家に迷い込んだパピヨンをとりあえず世話していたら、ある日とつぜん言葉を喋り始め、「八百万の神」と名乗る。
犬に宿っているので、犬として過ごしていることもあるのだが‥
愛くるしい見た目と違って話すとやたら偉そうだが、人間になりたいという気持ちがあって、人間のことを知りたがり、時には鋭い発言も。
大学1年生の経験する事はリアルでわかりやすく、実体験も入っているのかという感覚がありました。
(あまり意識していなかったけど、作者と年代が近いってことかも)
荻原さんにしては平坦というか、今のところは現実から離れすぎない内容。
慣れない大学生活で、サークルに入ったり、友達付き合いが少しずつ出来ていくけれど、そこで問題が起きて、謎めいた出来事に悩みながら‥
大人しめでおくてなヒロインが、これから、色々な事にぶち当たっていくのか‥?
でも八百万の神って‥茫漠としてますが、そのうちの一人ってことですかね。
荻原さんなので楽しみなのと、油断できないな~みたいな期待もあります(笑)