荻原規子のレビュー一覧
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ネタバレ3巻目。
やっと物語が動き出した感じですね。
2巻ではある意味都合のいい存在にも見えた宗田きょうだい
なども本領発揮?でしたが、
最も本領を発揮し始めたのは主人公コンビですね。
今回でとても思いましたが、泉水子ちゃんが意識して
外観を変化させることで起こっているのは、姫神の
出現ではなく彼女自身の変化のような気がします。
殻を破るかのように彼女自身が素直な想いを吐露する
ようになっていくにつれ、利害などで近づいた相手の
想いも素直なものになっていっているような。
特に、1巻からの関係である深行君との距離は
驚くほど縮まりましたね。
そんな彼等が4巻で戻る場所ではどんな展開か楽しみです。
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試し読み
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二巻の表紙は明石の君です。(書影、なおりました!)
荻原規子バージョン源氏物語。
快調です。
官位を与えられなかったため、自主的に謹慎の道を選んだ光源氏は、須磨に来ていました。
訪れた人が驚くほどの侘び住まいで、さすがにしばらくは女性を口説くこともなかったのですが。
運命かと思わせる成り行きが色々あって、明石の入道の娘とそういう仲に。
「真の罪はない」などと何度も出てくるのが~おいおい、って感じだけど。
朧月夜の君が、表向きは天皇(源氏の兄)の女御ではなく、宮廷の女官だからでしょう。
晴れて都へ戻った源氏は、紫の上と嬉しい再会。
むつまじく暮らし、次第に栄華を極めていきます。
明石の君に -
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萩原規子による「源氏物語」の新訳。
読みやすくするための工夫がなされています。
光源氏の生い立ちの章の次に、幼い紫の上との出会いを持ってきて、印象を強くしてあります。
順番を入れ替え、脇筋は省き、敬語もなく、和歌は意訳のみ、注釈などもつけずに、どんどん話が進む。
停滞は確かに少ないですね。
これなら読める、という方もいらっしゃるのでは。
この後に、もう少し詳しいものを読んでみるという手もありますよね。
紫の上は、確かに重要人物。
ただ、藤壺を想ってもんもんとした年月、決められた結婚相手は冷たく、うまくいかない‥
といった光源氏の気持ちはあまり実感として迫ってこないから、いきなり父親にも知ら -
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荻原さん訳の「源氏物語」です。3巻まとめての感想。
正直ね、誰が訳しても話は同じなので、源氏の君のお盛んぶりと調子の良さと自己肯定には呆れた溜息が出ますが、描写の美しさや細やかさが素晴らしい。
詰まらない粗筋が細部と周辺部の書き込みで、花鳥風月で雅な一大絵巻へと光り輝いていくのです。
「紫の結び」というのは、源氏の君と藤壺の宮と紫の上の話に絞っているということ。
数多いるつまみ食い的女性関係や、玉蔓十帖、源氏死後の話はばっさりカットされています。
そのせいもあり、紫の上の印象がずいぶん変わりました。
愛らしい人形みたいな印象しかなかったんですけど、明石の姫君が生まれたり、女三の宮がお輿入れし -
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RDG2巻目。ここから本編開始!な感じですね。
舞台が鳳城学園に移り、ほぼキャラが入れ替わりましたね。
宗田姉弟魅力的です。
今回はこれからのメンバー紹介?て感じでしたが、
山奥が舞台だった1巻と比べ、一気に舞台設定が
大きく変わったのにもかかわらず感触の違いを
悪い意味で感じさせないのはお見事だなぁと思いました。
で、じれったい泉水子ちゃんと深行君の関係も。
ツンデレの彼にしっかり物を言えてる泉水子ちゃん、
気になってはいるんだろうな(萌)。
3巻も順次読みますが、真夏君といい感じの絵が。
彼に影響されるところも大きいでしょうね。
勿論姉の真響ちゃん、○○にも。 -
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源氏物語、現代訳。
まずはなんといっても挿し絵を含む絵がすてき。
表紙には愛らしい紫の上(おそらく)と、周りの花々が
やさしく鮮やかに描かれていて。。
お話は和だけど、絵は少し洋風な感じも新しい。
今後、ニ、三と出版されるようなので、
手に取るのが楽しみです。
源氏物語自体、知ってはいても読もうと思うとっかかりもなくて。
なので、こうして読みやすい現代訳はうれしいです。
光源氏。
容姿はすばらしいけれど、
中身はけっこう普通の、悩める男子なんだなぁ。
とっかえひっかえというイメージがありましたが、
一度関わりを持った女性にはわりかし手厚く、
それほど不誠実な印象がなくなりました。