源氏物語 紫の結び 三

源氏物語 紫の結び 三

小説・文芸
1,760円 (税込)

8pt

女三の宮の降嫁により、紫の上は源氏との愛にも世の中にも諦念を持つようになりました。そして、ひとつの密通事件が……。不義の子を抱きながら、源氏は晩年になって巡ってきた宿命を思うのでした。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内文学
  • 出版社
    :
    理論社
  • タイトル
    :
    源氏物語
  • タイトルID
    :
    20076266
  • 電子版発売日
    :
    2024年03月01日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    4MB

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源氏物語 紫の結び 三 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    紫の結び完結。

    この後、中の品の姫君の話も、宇治十帖も書きたいと作者があとがきで書いているので、ちょっと期待しておこう。

    でも、末摘花の話と夕霧と女二の宮の話は、この中には、はいってこなさそうですね。

    末摘花の姫君のお話は、この「紫の結び」の中で書かれるべき物語だったのだと思ったのだけど……。
    いやいや、この2編は、どの「結び」とも違う、また別の物語として特別に書かれるかもしれないということを期待しておこう。

    「千年の黙」は、源氏物語の「雲隠」の巻に、仏事の秘伝みたいなことが書かれていて、藤原道長がそれをもとめるという話で、わたしは、それをどんだときは、なんのこっちゃと思っていました。でも、今回、この「紫の結び」の「若菜下」の後半あたりから、「雲隠」までを読んで、たしかに、狂った藤原道長が、この物語にそういうことを求めてもおかしくないのかもと感じました。
    今まで読んでいた「源氏物語」って*1、紫の上が亡くなった後って、けっこう省略されているんだなぁということが良くわかりました。
    たしかに、光源氏が、匂宮や薫と遊んで寂しさをまぎらわしている場面というのは見たことがあるけど、仏事のこまごまとしたことは、絵にならないし、話としてもそんなに興味が出るところでもないから。

    でも、今回、その部分がゆっくりと描写されていることによって、なんか、新しい発見でした。
    まあ、原作の古典を読めということなんですけどね。

    この物語全体にながれている不思議なのおっとりとした雰囲気も、よかっです。
    現代とは、リズムが全然ちがっている。
    それをここまで、表現している現代語版の源氏物語は、わたしにとっては初めてです。

    多分、これが原作の雰囲気なのではないかなぁと感じました。

    瀬戸内 寂聴さんの源氏物語は、けっこう気性が激しい感じがするし、「愛する源氏物語」は大好きですが、これよりも、色彩が明確で現代的な感じがします。ちょっとしか読んだことないのだけれど、どちらかといういうと谷崎 潤一郎訳の源氏物語を思い出しました。

    どれぐらいの年齢の子が、この本を読んだらおもしろいのかというのは謎なのですが、「源氏物語」に出会う本としては、ものすごく適した1冊であると思います。

    0
    2014年08月18日

    Posted by ブクログ

    初めて源氏物語おもしろいと思ったー!
    ただの色恋かと思ったら(笑)、
    きっと誰の心にもある心情や、
    当時の暮らしや風習など、すごく楽しめる。

    ぜひ宇治の結びも出してほしいなー
    薫の話も読んでみたい

    0
    2014年06月29日

    Posted by ブクログ

    脇筋を省略した荻原規子版・源氏物語。
    光源氏が女三の宮を正妻として迎え入れていて、波乱の生涯も終盤です。

    光源氏の娘の明石の姫君は、春宮(皇太子)の妃となっていますが、めでたく懐妊して里帰りしてきます。
    紫の上にとっては育ててきた娘。
    姫君と対面するついでに、女三の宮(先帝・朱雀院の三女)とも会うことに。
    まだ幼さの残る女三の宮は、実質的な正妻である紫の上が若々しいので、親しみを覚えるのでした。

    身分の高い女三の宮の降嫁で正妻の座を奪われた紫の上は、内心の失望を表には見せません。ただ、何度も出家したいと源氏に訴えます。
    源氏はとんでもないと却下し、その気持ちもわかりますが、二度目三度目ともなったら、紫の上の心をもっと深く思いやるべきでしたね。
    さらに美しくなってきた紫の上に対する源氏の愛情は、かえって増すばかりだったにもかかわらず‥
    その辺の成り行きを描ききる紫式部って、なんて頭がよくて意地悪なんだ!と千年も昔の女性作家の観察力と筆力に脱帽です。

    紫の上が倒れた後は、そちらにかかりきりとなり、女三の宮は放置状態。
    少女だった三の宮も、この頃は20歳ほどになっています。
    そして、前々から三の宮に憧れていた柏木が、一目だけでも会いたいと思いを募らせ‥
    三の宮に仕えている女房たちは若く華やかだがあまり賢いとはいえない。そんな環境で起きてしまったこと‥
    源氏は驚愕しますが、若き日に藤壺の宮を愛したことで父の帝を裏切った自分の因果応報を思うのでした。
    紫の上を亡くした後は、かくも光り輝き続けた源氏の命運もついに衰えを見せます。
    やはり最愛の女性であったのでしょう。

    荻原さんは、このあたりが一番書きたかったのかと思える力の入り方で、読み応えがありました。
    紫の上の辛さがよくわかるため、ちょっと読んでいて気持ちが落ち込みますが。
    この部分、確かに話のポイントではあるのですが、他のバージョンだと他の色んなことに紛れて、そんなに突きつけられる印象はなかったんですよ。
    あとがきで、さらに念押しされます(苦笑)

    源氏物語をあまり好きじゃない人の一番の理由は、あまりにも大勢の女性を相手にした話っていうことじゃないでしょうか。
    いけいけのプレイボーイの話的な。いや、そうなるには理由があるし、いい思いばかりはしてないですよって。
    二番目は、嘆き憂う部分が多いしんねりむっつりした印象?
    どっちも一面ですが、当時の結婚形態や身分社会の様相、読まれた背景などがわかってくると、あまりに的確な描写に恐れ入る感じなんですよね。物憂げなようで、こんなにビシバシ怜悧に描かれた話だったとは。
    宮中というのは、それだけ女性の感性が研ぎ澄まされる環境だったってことかな。

    0
    2014年04月13日

    Posted by ブクログ

    源氏物語をもっと理解したくなる 初めて源氏物語を読もうとしている人におすすめのシリーズです
    本書は、荻原規子先生が訳した源氏物語の中で、光源氏が登場する最後の作品であり、大まかなストーリーを追うのに適していると思います。
    また、後書きに当たる「おわりに」が秀逸で、あまり理解力がない私は、源氏のも語りをもっと読んで、理解したいと思う内容でした。

    0
    2025年12月13日

    Posted by ブクログ

    高スペックだけど満たされない源氏の君の晩年。柏木が思い詰めて死んでしまうくだりが何とも切なかった。紫の上を亡くした源氏の君が1年ずっとひたすらに悲しむ様子があまりにも生々しくて、こちらまで悲しくなった。続く孫世代の話も後で読もう。しかし、イケメン(薫)の特徴に「いい匂いがする」を持ってくる紫式部の研ぎ澄まされたフェチズム…

    0
    2017年08月18日

    Posted by ブクログ

    女三の宮と柏木のストーリーを中心に、女楽、明石の女御が出自を知る場面など。話の主人公が光君の次世代に移るとともに自然に光の老いや出家が話題にのぼるところなど、当時の傾向がよくわかるストーリーラインでもあって読み応えある部分。やはり一貫してひっかかりを感じるのは和歌の部分の取り扱いやねぇ、確かに和歌がよめないと源氏にはとっつきにくいかもしれないが、妙に訳したものだけを載せてしまうとこれまたリストリクトされすぎてちょっと誘導的に感じるが、でもだらだらと説明を重ねすぎても無粋だし、難しいねぇ。

    0
    2017年06月13日

    Posted by ブクログ

    中の品の方々をさっくりとなくすことで、より紫の上と源氏の愛について理解しやすかったように思う。
    平安時代の貴族の女性は男性の後ろ盾や、自身の身分によって立場が変わってしまうこと。子供がいるいないでも立場が変わる。
    紫の上は源氏の愛という信頼によって、成り立っていたのに。三ノ宮という正妻を迎えられてしまった。ひどい裏切りだし、出家して俗世間から離れたい気持ちもわかる。
    源氏って、なまじマメな男っていうのがもう非難しきれないところですな。愛がなくとも情さえあれば見捨てないからなぁ

    紫の上は源氏の腕の中から逃れられなかったけど、宇治十帖の浮舟は自ら出家して独り立ちしてしまった。という対比のお話になるのか。
    出家が自由の道になるっていうのも、なんとも悲しいけれども。

    0
    2017年05月17日

    Posted by ブクログ

    最後まで読み応えがあった。
    なかなかに良かった。
    省かれた巻や宇治十帖もぜひ、読んでみたい。

    女三の宮が登場して以降は、
    読んでいて辛くなることが増える。
    極めた栄華の裏で渦巻く哀愁、全員の気持ちが切ない。

    とはいえ、源氏は自業自得というか、
    なんでこんなに身勝手なのか。
    常に上から目線だしねえ。
    それが許されるほどの、輝かしいばかりの人物だと言われても、なんか納得できないなあ。
    理想の男性とは、到底思えない。
    紫の上が倒れてからの駄目っぷりには、正直イライラする。
    しかし、だからこそ、文学の傑作たりえているのだろう。
    交錯する心理描写や人間関係は、確かに興味深い。

    それにしても、大らかな男女関係の時代だったのだなあ。
    同衾するってことが、
    今とは意味合いが全然違うように思える。
    それでも、恋に囚われたものの思い悩む心は同じで、
    そこが不思議だった。

    いつの時代でも、どんな状況でも変わらない。
    恋する心って、一体何なのだろう。

    0
    2014年04月16日

    Posted by ブクログ

    荻原さん訳の「源氏物語」です。3巻まとめての感想。
    正直ね、誰が訳しても話は同じなので、源氏の君のお盛んぶりと調子の良さと自己肯定には呆れた溜息が出ますが、描写の美しさや細やかさが素晴らしい。
    詰まらない粗筋が細部と周辺部の書き込みで、花鳥風月で雅な一大絵巻へと光り輝いていくのです。

    「紫の結び」というのは、源氏の君と藤壺の宮と紫の上の話に絞っているということ。
    数多いるつまみ食い的女性関係や、玉蔓十帖、源氏死後の話はばっさりカットされています。
    そのせいもあり、紫の上の印象がずいぶん変わりました。
    愛らしい人形みたいな印象しかなかったんですけど、明石の姫君が生まれたり、女三の宮がお輿入れしたりで、さんざん苦労してようやくその境地に辿り着けたのね、と同情心がしみじみと湧いてきました。

    源氏の晩年て、そういえばよく知らなかったこともあり、「若菜」以降の物語は興味深くもあり、荻原さんの意図もなるほどねと感じられました。
    私の源氏物語観は大よそ「あさきゆめみし」ベースなので、今回きちんと本で「雲隠れ」まで読めてよかったです。

    やっぱり源氏&頭中将より夕霧&柏木がいいよね。
    匂宮&薫の結びも読みたいです。
    源氏の女性たちの中では、むかしから葵の上がいちばん好きです。

    0
    2014年02月28日

    Posted by ブクログ

    3巻通して読んでみて、この時代の女性の強さを実感した。
    男女問わず四季を愛で、全身で全てを感じているところ、女性陣のどうなるともわからない愛を信じ続けているところはとくにしんみり感じた。

    0
    2014年02月11日

源氏物語 紫の結び 三 の詳細情報

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    小説・文芸
  • ジャンル
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    小説 / 国内文学
  • 出版社
    :
    理論社
  • タイトル
    :
    源氏物語
  • タイトルID
    :
    20076266
  • 電子版発売日
    :
    2024年03月01日
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    :
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    4MB

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