荻原規子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
古典や神話において、重要な役割を担う空想上の生き物や言葉を話す動物たち。動物物語を通して、ファンタジーとは何かを考察しながら、読書案内としても楽しめるエッセイ。
著者は子供のころの自分は、想像力が豊かだったとは言えないと書いているが、私も意外と冷めていたように思う。実際物心ついたころから、テレビに映るアニメやヒーローが実際にいるとは思ったことが無いし、芸能人さえテレビの中の存在で実在しないと思っていたぐらいだし。でも想像力はないくせに空想するのは大好きだったので、よく本を読んではその世界に浸るのが好きだった。残念ながら読んでいたはずなのに、子供のころ好きだった本としての記憶はないけど。
考 -
Posted by ブクログ
実質的には4.5巻?な外伝2冊目。
当初はこの本をもって完結予定だったようです。
今回は完全にアデイルのターン。
アデイルとヴィンセント以外は新キャラで、4巻のフィリエルの
ような珍道中(笑)のまさにアデイル編。
フィリエル以上にハラハラする展開に、田舎育ちでたくましい
フィリエルに比べ、未知の地では幼さ・弱さも見えるアデイルが
微笑ましいです。
勿論アデイルなので彼女らしい強さ・たくましさは
しっかりと見えます。
しかしどちらも運が強い!勿論どちらもが運を
「運んで」いると思いますけどね。
新しい土地でも絆を育むことが出来るという、
大切なものをどちらもが旅の中で得ていますね。
しかもそ -
Posted by ブクログ
(No.14-8) 荻原規子さんの源氏物語。一~三をまとめて書きます。
源氏物語が長すぎるので、読みかけて途中脱落する人が多い。だからともかく全部読んでもらうために、荻原さんは枝葉を取っ払って幹だけにしたこの本を書いたとのことです。
長くて読みきれない人が多いらしいとは聞いていたけど、私にはそれほど長いとは思えないの。
何十年か前なら確かに長い小説と言えたかもしれないけど、今は何巻にもなる小説が当たり前にあるもの。特にファンタジー小説は長いのが多い。
私も、原作はとても全部は読めてないけど、翻訳したのなら何種類も何度も読んでいて、これが何で長いんだ?と不思議な気がしてます。
まあこの短いバ -
Posted by ブクログ
作者が意図しただけあって、
展開に流れがあって、物語に惹き込まれ易い。
大胆な巻の省略が上手く機能している。
絵合わせ、香比べ、書比べと、
優美で典雅な世界に魅了されつつ、
そこに潜む人間批評のスリルにドキドキする。
しかし、自分の愛しい人が他の女の話をする。
それってどんな気持ちだろうか。
今とは持っている感覚が、常識が違うとは言え、
人が抱く想いにそう違いがあるとは思えない。
平安時代ですら、古の方が良いものがあるという考えがあったことに驚いた。
永遠に人が持ちうる感覚なのかなあ。
言葉の少ない原文に近いこの文章は、
想像する余白が多い。
文章に、物語に集中しないと読み進めない。