荻原規子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
薫と匂の宮の浮舟騒動で、浮舟が身投げ。命は助かるものの、薫も匂の宮も拒否する。光源氏の物語のほうは様々なドラマが目白押しでめまぐるしい華々しいが、比べて宇治は登場人物も少なく内面掘り下げ型で物語は進む。光源氏のポジティブ部分とネガティブ部分を匂の宮と薫で分裂して生まれさせたようなキャラ設定。薫の異常な他人の目を気にする部分は不義の子である秘密を持つことや幼児期に母親に見捨てられている(出家)ことが起因するともいえるが、それにしても人(貴族)の目を気にしすぎ。さらに匂の宮は好色なところを殊更に特化しすぎでどちらもキャラ設定がデフォルメされすぎていて、分かりやすい構図でソープ(メロドラマ)、ただ現
-
Posted by ブクログ
光源氏が去った後、匂の宮(今上と明石の姫君の子、三の宮)と薫(光源氏の正妻女三の宮と柏木の不義の子)がメインになる宇治十帖。上巻は、光源氏が須磨に落ちた時に春宮にされた所為で源氏の君が復権してから忘れ去られた八の宮と薫の交流と八の宮の娘二人。長女の大君が無くなって、八の宮の庶子で常陸介の継子娘の浮舟登場まで。昔は何度読んでも、誰の訳だろうが原文だろうが宇治十帖の薫のモタモタぶりと匂の宮の性格にイラっとしてしまってどもならんかったが、最近になってようやく最近イライラせずに読めるようになった。が、やっぱりあんまり好きではない。恋愛ドラマ好きな人なら実際宇治のほうが面白いんだろうとは思う。
-
-
Posted by ブクログ
いかにも作者らしい展開。
シリーズらしく、回を重ねるごとに、先が楽しみになるようにできている。
ちょっと疎くて苛ついた主人公にも、段々好感が持てるようになっていく。
しかし、よく考えたら、これって『RDG』の一般大学生版って感じだ。
無知で無自覚な少女(今回は女性だけど)が、周りから知識を与えられ、自らの経験を通して成長し、起こる事象と対峙するようになる。
なんたって、エチュードだもんね。
美綾にもモノクロにとっても、お試しということ。
どこまでを描くのか、シリーズ結末の落としどころが気になるところ。
ライト版の荻原規子としては、こんなところかな。